本年度創設された新しい部門が小学校高学年部門です。
学年は4年生〜6年生。
新しい部門なので、一般規則はどうなっているのか(例えば1チームの最大人数は?最小人数は?)とか、安全規則はどうなっているのか(例えばキックダブルは許されるのかとか、2層2.5段は許されるのかとか)は、全くわかりません。
チアリーディング協会のページを見ても、この部門に関しての一般規則や安全規則については、JAPANカップの時点になっても、まだ全く掲載されていませんでした。
というわけで、当日は、演技だけでなく、そのようなルールに関することも含めて、興味を持って拝見しました。
プログラムを見ると、多くのチームが20人でエントリーしていましたので、チーム人数は最大20名のようです。
昨年までの「小4〜中3部門」が8名以上16名以下でしたので、ジュニアチームによっては、小4〜小6の3学年だげで優秀な選手を20名も揃えるのは至難の業だったかもしれません。
しかし、小学生は中・高校生に比べて小柄ですので、20名で豪華に演技してくれたほうが迫力が出て、観客としてはより楽しめるので大歓迎とも思いました。
エントリーした8チームは全て、地区大会に出場した17チームの中に含まれていました。
これより、地区大会に出場することが本大会の出場条件であると思われました。
■あつぎチアリーディングチーム
地区大会で唯一200点超えの209.0をたたき出して、東京体育館に乗り込んできました。
ここ2〜3年で、より好きになったチームですが、このチームの4〜6年生だけの演技がどんなものになるのかは未知数でしたので、期待して拝見しました。
また、20名のチアというのも、あまり馴染みがなかったので、その点でも楽しみでした。
冒頭のバスケットトスは、3基のキックツイスト。
キックダブルではなく、シングルのツイストですが、キックするときに大きく開脚したため、一瞬空中でキックの姿勢で止まったように見えて、スケール感の大きさに圧倒されました。
センターと両側は時間差がつけてありましたが、両側2基の同期もバッチリでした。
そのあと、きびきびした動きが続き、センターで実施されたバスケットトスは、パイクジャンプのようなキメポーズと、何と言ったらよいかわからないのですがチャーミングで可愛いポーズの2つのキメポーズが提示され、洒落たスパイスが効いていました。
20人ですので、パートナースタンツは5基が基本のようでした。
5基が手をつないだ状態で、両脇のトップとセンターのトップが2回のスイッチ技を披露したところも見どころでした。
ダンスは、全員が黄色と赤の、やや蛍光色っぽく見える鮮やかなポンポンをシャープに振り回して踊りました。
このダンス、最高に好きでした。
まず、そのポンポンを拾うところからして、凝ってます。
ペアになったうちの1人が4個ひろって、そのうち2個をペア同士でフォークダンスみたいに回りながらポジションチェンジしてもう1人に渡すのです。
これには見とれました。
また、ポンポンで床を掃除するみたいにする大きな仕草では、クラクラっときました。
そして、ダンスの後半、後ろで高く上がり、大きな開脚も鋭いバスケットトスがあがったときに、前列の選手たちが踊る仕草(特に肩の動かし方や、ちょっとステップを踏むところ!)が小学生の女の子らしく可愛いかったのが今でも印象に残っています。そう、そのコントラストの鮮やかさが良かったのです。
私が思うあつぎの素晴らしさは、凄く難度の高い技をキレ良く決める一方で、決して無機的にならず、女の子らしい可愛らしさも共存しているところです。
さて、その「ほんわか」したダンス後半から、一転してスピーディなスタンツになり、効果音に合わせてピッピッピッっとトップが順に上がったり下がったりしたと思ったら、突然のエンディング!
急なスピードアップに加えて、もう一つくらい技がありそうと思わせておきながら、あっという間にフィニッシュのポーズが出来てしまい、潔く終わる。
この終わり方にも感心しました。
得点は、240.0点で、もちろん優勝。
それにしても、凄い点が出ました。
全員が小学生とは思えないような高いレベルの演技に圧倒されましたが、得点もそのとおりのものになりました。
JAPANカップにおいて初めて実施された小学校高学年部門の競技。
記念すべき第一回は、あつぎが素晴らしい演技で優勝し、最初の1ページを記したと言えると思います。
私も、その第一回に立ち会えて良かったという満足感にひたっています。
さて、本日の13:00からNHKのBS1でJAPANカップの模様が放映されます。ぜひノーカットで放映してもらいたい演技です。
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■箕面自由
千葉明徳の決勝得点が234.0点でしたので、最後に登場する箕面自由は準決勝で得られた3.0点のアドバンテージを加味すると、231.5点以上を出せば優勝という状況になりました。
この時点で、過去の箕面自由の得点がおおよそ頭に入っている私には、箕面自由の優勝は、ほぼ確実と思われました。
なぜなら、2010年以降の箕面自由のJAPAN決勝の得点は、249.0, 243.5, 265.5, 267.5, 269.5, 270.5, 270.0 となっており、231.5を下回ることはとても考えられなかったからです。
また、2010年のJAPAN以降の大会で出した41個の得点を全部見てみても、231.5を下回ったのはたった2回しかありません。
つまり、優勝確率95%ということです。
さらに言えば、下回ったその2回は西日本大会です。西日本大会は新人戦と言われることもあるくらいですから、得点は低くても当然と考えると今回の参考にはなりませんから、優勝確率は限りなく100%に近いと思われました。
というわけで、ノーミスの素晴らしい演技を見せていただくことを期待して、箕面自由学園の演技を拝見することにしました。
場内は、まだ気のせいか、ザワザワしているような気がします。あるいは、このザワザワは、私の心の中だけのザワザワなのかもと思いましたが、はっきりとはわかりませんでした。
円陣を組む選手の方々。
位置について、音楽開始の合図を待ちますが、合図の挙手まで、なんだかちょっと間があったように感じました。
場内が落ち着かないことを察知した選手の方々が、準決勝のときよりも、ほんのちょっと間をとったのかも、と思いました。そうであれば、流石に百戦錬磨の実戦経験を持つ箕面自由ということになります。
家に帰ってネットで動画を探してストップウオッチで測ってみたところ、選手全員が静止してから、開始の合図の挙手をするまでが、準決勝では4秒でしたが、決勝では6秒ありました。
やはり、準決勝のときより、2秒多く間をとったようです。
さて、演技がはじまりました。
いつものJAPANカップ決勝とは違う気持ちで拝見する箕面自由の演技。
「ノーミス!、お願い!」と念じながら拝見しました。
バスケットトスとタンブリングが、目がさめるような鮮やかさで展開されていき、嬉しくなりました。
しかし、地上でのヒールストレッチのまま後転あげするエクステンションヒールストレッチ×3基にはじまる超絶連続技の最後のほうで、1基がベース陣の中に沈み込むように崩れてしまいました。
これは、残念でした。
しかし、キャッチは選手の方々だけで行われていましたし、危険な感じは全くしなかったので、減点は小さかったと思われます。
そのあとのダブルアップ1-1-1を延べ4基のところは、4基ともに、とても高いところでミドルにしっかりキャッチされ、100点満点の出来でした。
ここのところ、見どころでしたよね。
ダンスも快調でした。ちょっと振り付けが単調になってきたかなと思うその瞬間に、前列の選手が意表をついて、キレ味鋭くぺしゃっと座るところも、さらに磨きがかかったように思いました。この変化は大好きです。
一般的に、ダンスでは、横方向、上方向の鋭い動きは多いのですが、下方向の鋭い動きはほとんど無いので、ぺっしゃっと座るのは、実に刺激的です。
最後は、ミドルがトップを拾い上げて1.25ひねり1-1-1を両側2基完成させたあと、センターにトータッチ2-2-1だったのですが、ここで両側の基からセンターに駆けつけるミドル+ベースが少し行き過ぎたような形になってしまい、ミドル以下のバランスが崩れてしまいました。
両側1-1-1をディスマウントするとき、ミドルの手がトップから離れたその瞬間、センターではすでにトップがトントンとジャンプする体制に入っていますので、ここから両側のミドル+ベースがセンターに駆けつけるのは、時間が少ない分、かなりの高難度だったと思われました。
しかし、フィニッシュのキメのポーズがピタリと決まったという印象を強めるには、その前での、高速な演技展開が効果的と考えられますので、ここは限界まで頑張る設計になっているものと思われました。
ただ、やはりほんのちょっと急いだ感じになったようで、バランスを失ってしまいました。
このあと、2-2-1のまま、トップがジャンプして2回ひねって、また2-2-1になるという超大技が控えていたので、バランスが回復していない状態でどうするとかと息をのんで見ていました。
たぶんトップは、飛ぶ気満々で、ミドルはちょっと無理かなと気づき始めた感じだったのではないかと思います。
そんな感じで、そのまま飛んでしまったので、0.5回ひねったくらいのところでトップがズルズル落ちるような形になってしまいました。
しかし、ここからが箕面自由の本領発揮。
このあとは、(本来なら)2-2-3にするための両側フルツイストが控えています。
総崩れの可能性もなきにしもあらずと思いましたが、思い切ってフルツイストのまま飛んで、見事にキャッチ。
両側のトップが空中で手をつないで、エンディングとしてはある程度形にすることができました。
このときのトップの表情は良かったですね!
さて、得点です。
ミスが2つもありましたし、最後が計画とは違うものになってしまったので、どうかなと思いましたが、ノーミスだった準決勝の258.5からわずかに7点しかダウンしない251.5が出ました。
場内のスクリーンには、床に座り込んで涙を流しながら喜ぶ選手の方々が大写しになっていました。
今年の箕面自由は、地区大会で得点的には、千葉明徳と東京高校の後塵を拝するなど、例年に比べて実力的に迫られた状況でした。
さらに、準決勝ではノーミスだったにもかかわらず、ミスをした千葉明徳と梅花高校に僅差で接近され、今年は例年と何かが違う、という直観を持たれた方も多かったかもしれません。
そして、決勝では、ミスが2つも出てしまい、9大会連続で続いていた「準決勝得点≦決勝得点」の記録も、今回で止まってしまいました。
それでも、最後は粘りを見せて、優勝。
終わってみれば20点も差がありましたので、数字的には大差をつけての優勝でしたが、主観的には際どい優勝だったようにも感じました。
それだけに、選手の方々の喜ぶ気持ち、連勝を自分の代で途切れさせなくてよかった、責任は果たせたぞという気持ちは、相当に強かったのだろうと推測されました。
それが、場内のスクリーンに映ったあの姿につながったのだろうと思っています。
箕面自由は、これでJAPANカップ7連勝。
2010年のJAPANカップのあと、TV番組「わらってコラえて」で、コーチの方が冗談という感じで、「(10連覇はできなかったけれど)これから10連覇する!」とおっしゃったことが、本気で目の前に見えてきました。
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さて、今回惜しかったのは、千葉明徳です。
実は、決勝で254.5点を出していれば、優勝でした。
準決勝では1ミスで、253.0点でしたので、ノーミスならほぼ確実に出せていた得点です。
あるいは、1ミスでも出せていたかもしれません。
いずれにしても、現時点の実力として、優勝可能であることが明白になりました。
冬の高校選手権が楽しみです。
目白研心が気持ちの良いノーミス演技を披露してくれて、決勝はいよいよ盛り上がってきました。
残り3チーム。
準決勝1位通過の箕面自由の持ち点を基準にすると、千葉明徳の持ち点は、わずかに-3.0点。
そして、梅花高校の持ち点も、わずかに-3.5点。
しかも、準決勝で箕面自由がノーミスだったのに対し、千葉明徳と梅花高校は1つ落下があったので、これを考えると、3チームともノーミスなら、ほぼ同じ得点が出ることになり、3チームのどこが優勝してもおかしくない状況と言えました。
三つ巴の優勝争いとは、チアファンにとっては願ってもないお膳立てです。
私がチアを拝見しはじめた2010年のJAPANカップからここまで、こんなことは1度もありませんでした。
■梅花高校
「こんな場面に立ち会えるなんて、なんて幸せなんだろう」と、興奮の絶頂で梅花高校を迎えました。
あとに控える2チームは、本年度の勢いが凄い千葉明徳と、決勝で必ず得点を伸ばしてくる箕面自由ですから、絶対ノーミスが欲しいところ、と思って手に汗をにぎって開始の合図を待ちました。
しかし、レイアウトWツイスト3基のバスケットトスのあと、3基が連続でもう一度バスケットトスしてトータッチから刺さるように降りてエキステンションリバティになるところで1基を立たせることができず、開始後5秒か6秒くらいのところで、早くもノーミスの夢が絶たれてしまいました。
そのあとは、呆然と見ていた私ですが、フルツイスト1-1-1のところでトップが前に飛びすぎた一方でベースとミドルはむしろ後退するような感じですれ違いのようになってしまったように見えたところで、トップが前に落下してキャッチもできませんでした。
二次的な事故が心配されましたが、ダンスで全員が後ろを向くところで、みんなが状況に気づき、演技を止めてくれました。
最終的には棄権となりました。
応援していた私としては、悔しさで動けなくなるほどでした。選手の方々は本当に気の毒で、何と言ったらよいかわからないほどです。
このあと大学部門のところで場内アナウンスがあり、状況と症状についての説明とともに重大な状況でな無いという主旨の報告がありましたので、心配していた会場の観客は少し安心しました。
さて、ここで、2010年のJAPANカップで優勝した後の、JAPANカップと高校選手権14大会について、私が梅花高校の得点を入手できた12大会について準決勝と決勝の得点を比較してみます。
数えてみると、準決勝より決勝の得点が良くなったのが1回、同じが1回、低くなったり棄権が10回となっており、決勝を迎えるにあたって、準決勝を上回るコンディションに持っていくことに苦労しているのではないかということが推測されます。
梅花高校の場合、これだけ高度な技を大量に行うのですから、肉体的/精神的な疲労もかなりのものと思われ、決勝前夜は例年より1時間多く睡眠をとるとか、大会出発前に少し体力を温存するとか、外野の素人の私にはわかりませんけれど、何かちょっとした変更をすることで決勝でもっと素晴らしい演技ができるのかもしれないと感じています。
最後は独断的に変なことを書いてしまったかもしれません。失礼がありましたらお詫びいたします。
私は引き続き梅花高校を応援していますので、どうか頑張っていただきたいと思っています。
■千葉明徳
チア観戦歴7年にして、はじめて千葉明徳の優勝演技を拝見できるかもしれないとの期待で、カッと目を見開いて、まばたきもなるべくしないようにして演技を観戦させてもらいました。
前のチームが演技途中で終わりましたし、いったんは青マットを照らす強力なスポットライト照明すら落とされたということもあり、観客席がいつもの決勝とは違う雰囲気だったろうと思います。
選手の方々はお互いに大丈夫か身振り手振りで確認しているようでしたが、気持ちも定まったのか、演技スタート。
千葉明徳がもしノーミスなら、箕面自由がひとつでもミスをした瞬間に千葉明徳の20年ぶりの優勝。
両方ノーミスなら、箕面自由がやや有利だが、それでも千葉明徳の優勝の可能性は残る。
そんな状態だと思って見ていました。
全員ジャンプ、ほぼ全員のバク宙といった流れでのスタート。
すぐにレイアウトWツイスト×3基。
ここめでは良かったのですが、見かけ上2回転するロールアップでのエクステンションスコーピオン×5基で、ロール中に一基が崩れてしまいました。
そのあとダブルアップ×4の見せ場では、準決勝のとき高く決まっていた両側2基のうち1基が低く、またセンターの3基めが失敗してしまいました。
しかし、そのあと、4基めが、ダブルをストレートに替えて、綺麗に乗った、そのとっさの判断が見事でした。
1回ひねりのトータッチ1-1-1×2基は1基が失敗。
ただ、ヒルヒル4基は、ばっちり決めて、くれました。
そして、距離を出して、足を交互にキックして乗る1-1-1や最後の1-1-2もしっかり決めてくれて、最後はきちんとしまった気がしました。
ミスも多かったですが、元々の難度が高いために、得点は234.0点になりました。
やはり、JAPANという最高の舞台の、しかも最高のお膳立てとなった優勝争いで、ノーミス演技を実現するのはとても難しいことなのだということが痛いほどわかりました。
■横浜女学院
残り5チームとなって登場したのが、横浜女学院。
今年は8月の関東地方の日照時間が記録的に少ないということでしたが、それでも、いい感じに日焼けした選手の方々が青マットへ。
2014年度の高校選手権のときに協会のページに掲載された「開催直前レポート」によれば、青マットのある体育館で練習できるのは、(たぶん他の部活との兼ね合いで)週に3日のみなので、グランドでの練習が大半を占めるとのことです。この理由による日焼けと思われました。
さて、準決勝でも、びっくりさせられた1-1-1のスコーピオン。
上げる足は、最初は、それほど上がらないようにも見えるのですが、ぐぐぐっと上がってとんでもないところまで上がるところが驚きを誘って、とても良いと思いました。
そして、決勝では、キメの瞬間の静止が準決勝よりもさらにピタッと決まり、完全静止できたので、より素晴らしかったです。
これは、ミドルやベースの貢献も大きいのでしょう。
また、こういった凄い技は、ややもすると、人間離れしすぎて無機的にさえ見えてしまうことも無きにしも非ずなのですが、このスコーピオンには生命感があり、見ていて元気が出るスコーピオンだと感じました。
そして、もうひとつ印象に残ったのは、キックトリプル。
高さと高速回転の迫力に、観客席がどよめきました。
ただ、トータッチ1-1-1とピラミッドの2-2-3の2か所で落下がありました。
前者は上手くキャッチできずにジェネラルスポッターのお世話になったか、トップが床までついてしまったかのように見えましたし、後者は3名のトップが連鎖的に落ちてしまいました。どちらも大きな減点になってしまったと思われました。
最後の3-3-4は、3-3-2になったときに、わざと2人のトップが離れて乗るような趣向になっており、そのあと、トップ同士が肩を組むように手を引きあってくっつくところが演出としては楽しかったと思いました。
ただ、減点がひびいて、決勝は189.5点で、最終的には8位になりました。
なお、11月の世界選手権のスモールグループスの代表に選ばれた5名の選手が含まれていたはずですが、観客席からでは今回の演技の中のどの部分を担当した選手であるかまではわかりませんでした。
「チアリーディングのユニフォームに、背番号があればなぁ」と思う瞬間です。
■目白研心
4基のエクステンションリバティから、ベースごとのローリングを含めて1.5ひねりしている最中に、スイッチしてヒールストレッチになる技は見事でした。
ダブルアップは3基。
また、1-1-1のトータッチ乗りを、両側1基づつに加えて、センターはトップを入れ替えて実施していました。
これは、1-1-1のトータッチ乗りを完璧にマスターしたトップが4名いることのアピールと思われました。しかも、そのうち1名はハーフツイストが入っていましたね。
2-2-3も3-3-4も両側トスアップ乗りで、しかも2-2-3のほうは距離が出ていて豪快でした。
細かなところまで含めて、いろいろとプラスαの難度が付け加わっていて、充実の演技構成でした。
準決勝でミスが出てしまったため、優勝の可能性が薄くなってしまった中での決勝でしたが、選手の方々の気力は落ちていなかったようで、ノーミスの素晴らしい演技を実施してくれました。
決勝は240.0点の立派な得点で、最終的には3位になりました。
■住吉
トップの選手が、地上にいるときでさえ、ポンポンを持ってポーズをつけてアピールしているところが良かったです。
また、ロールしてエクステンションの位置まで持ち上げるパートナースタンツ×2基では、あえてロールを1回ひねりに抑えて、その分、キレよくピタリと決めたのが良い作戦だったと思いました。
ダンスの前半、群衆のように固まって前列が片膝をつき、後ろにポーズが伝搬していくところは、なかなか格好良くて好きでした。
そのあと、逆シャチも背中ピーンできっちりでした。
ただ、逆シャチのあと、エンディングの3-3-4までが、そこまで好テンポだっただけに、この部分だけは相対的にスローダウンしたような感じが少ししました。
住吉らしく、ノーミスを達成。
ただ、同じくノーミスを実現した広尾学園に抜かれて6位になりました。
この原因は、難度の差と思います。
住吉がフルツイストを最高ひねりとしていたのに対し、広尾学園は1基だけですが1.5がありました。
また、住吉はリバヒル4基でしたが、広尾学園はヒルヒル4基でした。
この差が決勝での差3.5点になったと思います。
ピラミッドとパートナースタンツで、それぞれ最小限の0.5点の差とすれば、合わせて1点。
それが3人の審判分で3倍されて3.0点になりますので、3.5点は、ファンとしても納得の行く数字ではあります。
最後に細かなことを書いてしまいましたが、広尾学園の堂々とした演技も、住吉の切れの良い演技も、それぞれに良くて、観客としては十分に楽しませていただきました。
■名電
大学に行っても、さらに伸びる選手を沢山送り出している実績のある名電高校。
最初のバスケットトス3基が見事でした。
高さも際立っていましたし、センターは、レイアウトWツイストですから、ポイントが高そうです。
さらに、レイアウトWツイストは、体が伸身になっている時間も結構長かったのでエクストラポイントが付きそうだなと思いました。
ポンポンを拾いにいくついでに、観客席に向かって両手をあげてアピールしたり、技と技のあいだのちょっとした瞬間にもポーズをつけて声をあげたりしており、観客との対話も十分にあったように思いました。
また、ミドルが、ベースの上に乗ったあと、トップをキャッチするまでのちょっとした間の時間に、ミドルの選手がいつも「よしっ取るぞっ」みたいに、腕の肘から先を下に向けて振って気合いを入れていました。
この仕草が、とても可愛らしくて、私としてはツボに入りました。
最後のほうで、ひとつ落下がありましたが、チーム内でしっかりキャッチ。
得点は、214.0点。これは、広尾学園を3.5点上回る得点で、4位になりました。
広尾学園はノーミスだったのに、名電は1ミス。
広尾学園はヒルヒル4基でしたが、名電はリバヒル4基。
しかし、バスケットトスは、名電が極めて良かったのと、1.5のトスアップが、広尾学園は1基だったの対し、名電は3基。
チアのルールブックで、例えば「難易度」の採点基準の一部を抜粋すると、
「8点:難度の高い技も実施していたが、中程度の技も少し含まれていた」
「7点:難度の高い技も実施していたが、半分が中程度の技であった」
などとありますので、難度の高い技の含有比率が評価されるようです。であれば、1.5のトスアップ3基は、落下1基を埋めても余りある大きなアドバンテージだったと思われます。
名電高校、本当に強くなりました。
2012年度の高校選手権の5位が、これまでの突出した好成績でしたが、今回は、それを上回る4位です。
■大濠
全員男子ということで有名なチームです。
決勝には、2011, 2012, 2015年と出場してきて今回の2017年ですので、だいたい2年に1回のペースで決勝進出を決めています。
また、今回のナショナルチームにもOBが3名含まれていることからもわかるように、数少ない男子選手を供給し続けている貴重な存在です。
そのせいというわけでもないのでしょうが、演技中は、会場全体から温かい応援の声が飛びます。そうです、大濠のときだけは独特の雰囲気になりますよね。
準決勝では序盤でキャッチミスがあって少しだけヒヤリとしましたが、減点は小さかったと思われ、決勝に進んできました。
2012年に決勝に進出したときは、1.5のトスアップ×2の高難度技を披露してくれましたが、今回はフルツイストが最高でした。
そのかわり、決勝でノーミスの演技を実現してくれました。
トップの選手は、特段に小柄な男子選手というわけではなく、つまり女子選手に比べてもちろん大きいので、フルツイストであってもかなり迫力があります。
さて、大濠のユニフォームは高校生らしい実直な感じの好感のもてるものですし、このユニフォームには歴代の選手たちの思いも沢山こめられているのだと思います。ただ、もしセカンドのユニフォームを作るのが許されるなら、たまには、全員が大学男子選手のように、縦のラインがシャープに入ったような長いズボンで演技してくれたら、足が長く見えて、タンブリングやダンスなどの場面が、もっともっと綺麗に見えるのだろうなぁと思うこともあります。
男女混成チームでも長ズボンは綺麗なので、全員男子で拝見できれば、さぞかし綺麗だろうな、一度は見てみたいな、と思うわけです。
失礼しました。話が脱線しました。
演技の感想としては、最初のレイアウトWツイストが豪快だったのと、大きなトップの上げ下ろしの迫力が素晴らしかったというところでした。
最後のトータッチ1-1-1もしっかり決めてくれて、堂々たる演技でした。
決勝に進出した一昨年も今回も、2年生と3年生だけのチームですので、今回は全員がJAPAN決勝初体験ということになったと思いますが、それにもかかわらずノーミスを完成させてくれて立派でした。
最終的には、7位になりました。
■同志社国際
演技の中で最高難度と思われる最初の1.5ツイスト1-1-1が、乗ったかと思われた瞬間にこらえきれず、ズルズルと落ちてしまったのが見ていても悔しかったです。
そのあとのリバヒル×4基も少しふらつきがあり、また、ピラミッドからのディスマウントでも「あっ」と声を出してしまいそうになるヒヤリとするキャッチミスがありました。
百合丘と並んで、フライデーからの3日連続演技です。
実績のあるベテランチームでも、やはり3連続は体力的に大変なのだろうと思いました。
ただ、後半は盛り返して、テキパキと動くダンスは、独特の魅力がありました。
トップ選手が片手を前に、片手を横に出した構えからロールするのは、同志社国際らしさが漂う独特のポーズで、こういう仕草を引き継いでいるのは良いと思いました。
ただ、上に書いたように、ミスがありましたので、最終的には9位になりました。
■広尾
もし、チアリーディングを全く知らない人から、「今回のJAPANカップの高校部門で1つだけ演技を見せてくれ」と頼まれたら、きっと、この広尾高校の演技を推薦すると思います。
そのくらい、完成度が高く、しかも正攻法の充実感あふれる演技でした。
ヒルヒル4基も成功。
2-2-1×2基から、2人のトップが、いきなりジャンプして1回ひねる技は、準決勝よりも美しく決まっていました。
この技、2基で実施するだけに、ちょっとでも狂うと、どちらか片方のモタモタ感が目立ってしまうのですが、素晴らしい同時性だったので、実に爽快でした。
これこそ、2基同時実施の醍醐味です。
最後の2-2-3の両側トスアップも、十分高い位置でキャッチされ、演技が締まりました。
ノーミスの演技が実現し、得点は210.5点で、5位になりました。
最初に書いたように、安心して見られる良い演技でしたが、あえてもう少しの得点上昇の余地があるとすれば、観客を巻き込むようなアピールがもっとあれば、さらに良かったかなと思いました。
つまり、とても良くまとまっているだけに、逆に言うと選手の方々だけで完結しているようなところがあったかもしれないと感じました。
例えば、2人のミドルが顔をあわせて、いい感じでアイコンタクトしているのは素敵な光景ですが、欲を言えば観客席のほうにも笑顔を振りまいてくれたらと思いました。
また、青マット最前部分でタンブリングが完了した選手は、後ろ向きで片膝立てて待機していましたが、一部の強豪チームでは、この部分は前を向いて座って、観客席にアピールしているようです。
もちろん、前を向いていると、もしものときにぶつかってしまうのをよけられないので、危険について考えないといけないと思います。
つまり、適切なタンブリングの軌道設計と、必ず真っすぐ進行できる確実なタンブリング技術が必須と思われ、これがかなり難しいのかもしれません。
また、技と技の合間で、手の空いている選手が正面向いて両手をVの形に上げて声を出し、観客席に「一緒に応援しよう!」のようにアピールをするパターンも時々見ますが、これも私は結構好きだったりします。
いずれにしても、このようにお顔を観客席に向けてくれる機会をもっと増やして笑顔を沢山見せてくれれば、「目の輝き」のような採点項目でもさらに加点されるのでは、と思いました。
そして、観客席のほうに顔を向ける機会を増やすことで、声の大きさも大きくなりますので、一石二鳥かなと思った次第です。
決勝の順位決定に、準決勝の得点の50%が加算されるようになってから、決勝を迎えるあのドキドキ感が薄れたことは否定できませんが、今回の決勝は、箕面自由、千葉明徳、梅花高校の三つ巴の争い。
私がJAPANカップを拝見するようになってから、こんな素晴らしいお膳立ての決勝は初めてと思えました。
日曜は、会場に向かう足取りも軽く、喜び勇んで出かけました。
■百合丘
ついにJAPANカップ決勝で百合丘を見ることができました。
フライデーから3日連続の出場は、百合丘と同志社国際の2チームのみです。
私は、伸び伸びと跳ばれていくタンブリングを見ながら、初の決勝進出の喜びを噛み締めていました。
ただ、リバヒル4基とフルツイスト2-2-1は、トップが真っすぐ立つことができない感じで落下。
ズレに対してベース陣も修正に機敏に動くことができない感じもしたので、決勝のこの独特の雰囲気に少し緊張していたのかなと思いました。
そうです、JAPANの決勝だけは、全く違う雰囲気なんですよね。
特に、高校の決勝になると、どこかに立ち去っていた観客たちも、一斉に帰還。
会場の人数がMAXになります。
そして、JAPAN決勝と言えば、何といっても、選手席の中央部分。
普通は、演技待ちをする選手の席になっているので、準備するチームの席の部分が縦方向に虫食い状態で空席になるのですが、JAPAN決勝ではこの席は応援専門の選手が陣取ります。
たぶん、すでに土曜までで演技の終わったチームや、各チームの控えの選手とか、ではないかと思われます。
いずれにしても、チームごとにお揃いのTシャツで、横方向に2〜3列。空席はありません。
このように綺麗に並んだ選手の方々全員が、演技にあわせて、ゴー、ファイト、ウインなどと発声するのですから、迫力があります。
また、チームのカラーボードを提示するのも、全員の統率がとれていて、本当に綺麗です。
綺麗というより、あまりの視覚的刺激にクラクラするかもしれません。
そんな独特の雰囲気ですので、初出場の選手はとても大変だろうと思うわけです。
それでも、最初の2つのミスのあとは、崩れそうなところもしっかりこらえて、残りをノーミスで締めくくりました。
ノーミスだった準決勝の190.5には及ばない178.5 で、最終的には11位となりましたが、チームとして新たな1ページが書き加わったことは間違いありません。
高校選手権では、リバヒルをヒルヒルに発展させるなど、もう1段の難度アップをして、ぜひ200点を目指して欲しいものです。
なお、百合丘のように腕の部分のみが白いチームの場合、ダンスのとき、全員の腕の角度をピッタリ揃えると青マットとのコントラストが映えて、さらに美しさが際立つので、これを活かさない手は無いと思いました。そのような細かな点でもまだまだ上昇余地があると感じました。
■成立学園
スタートのバスケットトス3基のうち、両側2基のXアウトが、なぜか実施されず。。。
選手たちが構える前に音楽が出てしまったとか、そういうわけでもなさそうに見えたので不思議です。
しかも、両側同時に中止ですので、何か理由があったのかもしれないと思っています。
4基のエクステンション・ヒールストレッチのあと、腹ばいにキャッチされて、青マットの上で前転する展開は、洒落てるなあ、と思いました。
ここ、好きでした。
ただ、エクステンション・スケール4基のところでは、トップがジワジワっという感じで落下。
やはり、これも決勝ゆえの固さでしょうか。
また、最後の2-2-3をトスアップでずばっと決めるところでも、1基が落ちてしまい、準決勝のときの出来には届きませんでした。
準決勝の192.5より7.5点ダウンの185.0で、最終的には10位となりましたが、元気に動きまわった成立学園の余韻は今でも残っています
■横浜女学院
序盤、1-1-1で実施したスコーピオン、天まで突きささりそうと思えるくらい高くシャープに上げた足が鮮明に記憶に残っています。
スイッチは、リバヒルで4基。
クルりんバスケットトスも、開脚がしっかりできていて、柔軟性の高さを見せつけられました。
しかし、フルツイストの2-2-1のところで、1基が完全には乗らなかったところは、演技全体を通して1.5や2.0が無かったことを考えると、フルは全て完璧に決めておきたいところだったと思われ、少し惜しかったです。
ダンスは、整っていて良かったですが、特に後半で立ったままのイメージも感じたので、もっと重心を落としたりするなど、上下動があればさらにダイナミックな感じになったかなと思いました。
それでも、ほぼノーミスで、213.0点を出し、5位で決勝に進みました。
完成度重視の良い演技だったと思います。
■千葉明徳
地区予選での自由演技の得点が全国1位。
しかも、箕面自由や梅花高校を上回っての1位ですので、演技を拝見するのを楽しみしていました。
どんな演技構成なのか、難度は高いのか、そして完成度はどうなのか。
青マットにあがった選手を見て、こちらもドキドキしてきます。
まずは、全員がバク宙。
高難度アピール時間では、ダブルアップをマスターしたトップが4名いることをアピール。
最後にセンターのトップを交換する、例のパターンです。
まず両側で完璧で高い位置でのキャッチの1-1-1×2基。
いい感じです!
しかし、中央で順次行われる2つの1-1-1はやや不完全で、特に2つめは落下ととられたと思います。
3-3-4は、両側トスアップ。
ヒルヒルは4基。
なお、ヒルヒルの前にグランドアップからロールするとき、地上でトップが両手を広げて手のひらでアピールする仕草が、千葉明徳らしくて、なかなか可愛らしいと思いました。
ダンスは腕の使い方が魅力的で、軽快な魅力を持つものでした。
トスアップの距離を出した1-1-1×2基では、空中で、トップが前方をキックするようなポーズをとり、以前見たときよりもプラスアルファの魅力が加わっていました。
最後は中央に1-1-2を作り、両側に1-1-1×2を立てて、キメのポーズ。
高難度をアピールするところでミスがあったのは少し痛かったですが、それでも、250点超えする253.0点。
決勝で、箕面自由や梅花高校に、堂々と優勝争いをする資格を得ました。
しかも、順位はすでに梅花高校を抜いて2位。
決勝で、最後から2番目で演技することになったのです。
しかし、決勝でのこの演技順が勝敗の結果に微妙な影響を及ぼすとは、この時点では予想もできませんでした。
■目白研心
残念ながらミスの多い演技になってしまいました。
ダンスの終盤で前列の数人がハンドスプリングしたところが、意外性があって、しかも格好良かったです!
ここ、好きでした。
ただ、そのとき、後ろのほうはバスケットトスの準備に入っており、全体を見た時にはちょっとバラバラした感じになっていました。
ここが全体として統率がとれていれば、もっと格好良かったと思いました。
得点は、225.5点で4位で決勝に進みました。ただ、3位との間には26.0点の少し大きな点差ができてしまいました。
■東京高校
地区予選での自由演技の得点が全国2位。
こちらも、箕面自由や梅花高校を上回ってJAPANにやってきましたので、期待して見ていました。
選手の方々の頭の上にのった真っ赤な大きなリボンが印象的。
そして、全員が青マットの上に大きく広がって、前から7人、6人、3人の3列に互い違いに並ぶ特殊な配置で演技がタートしました。
バク転やバク宙を沢山やったあとは、怒涛のタンブリング時間。
多くの選手が同時に実施したので、あっという間におわり、バスケットトスのあとはセンターでスイッチ技。
そして、別の3基でヒルヒル3つ。
ものすごいスピード感です。
そして、すぐに高難度アピール時間となり、全て1-1-1で、ダブルアップが出来るのが2人、1.5ができるのが2人と実証してみせます。
しかし1.5は、同じミドルの上に順番に乗るのですが、交代するときに、妙に間が出来たように感じました。
こまで、素晴らしいスピード感で来ていただけに、ふっと、16人が止まってしまったように見えたのが少し残念でした。
それでテンポが崩れたわけでもないのでしょうが、次の5基のエクステンションアラベスクへのロールアップのところで1基が落下。
4基でなく5基ですので、凄い技です。見せ場だっただけに惜しかったです。
ただ、自分たちでキャッチできており、減点は最小限。まだまだ行けると思われました。
しかし、悲劇はそのあとで起きました。
0.5ひねりのトータッチ1-1-1×2基と、ユニバーサル1-1-1×1基を実施し、3-3-2に組み替えるときにトップの足がミドルの手から滑り落ち、トップ2名が両方落下。両側からトスアップで3-3-4にするはずが、その1名も落下。
安全規則違反を2回もとられてしまいましたので、ここだけで20点の減点になりました。
なぜ2回なのかはわかりません。スポッターは3-3-2の組み替えをするとき、2名が担当していましたので人数的には2名のトップに対して十分な人数かと思われます。ただ、2人ともピラミッドの後ろ側に位置していたので、前への落下に対応できませんでした。また、最後の両側トスアップについては、こらえる瞬間が無く足からすぐに落ちてしまったので、後ろにいったスポッターももちろん対応できませんでしたし、投げ上げたベース選手も対応できませんでした。
このあたりで、2件の違反になったのだと思います。
しかし、ミドル選手は、同時に自分のほうに足を踏み出してくるトップ選手を両方捕まえなければならないので、本当に難しいと思います。とはいえ、トップ選手が直接床まで達してしまうのはチーム全体として何としても防がねばならない局面であったことも確かでした。
そのあとのダンスは、選手が他の隙間の隙間から飛び出してくるところを含め、フォーメーションチェンジも綺麗で、目が気持ちよい振り付けで、気に入りました。
最後は両側トスアップの2-2-3。これが綺麗に決まっただけに、ピラミッドでの大きなミスは見ていた私にも痛恨でした。
得点は、187.5点。3点差で、まさかの準決勝での敗退となりました。
安全規則違反がなければ、それだけで207.5点です。
その他、最初の落下の直接の減点が1.5点で間接の影響が1〜2点程度、ピラミッドの部分で直接の減点が5.0点で、間接の影響が10〜20点程度でしょうか。
そう考えると、本来は230点以上は出せていたはずです。
いずれにしても、「優勝争いにからむかも」と期待していたチームが、決勝に進めないという大きな番狂わせになったのです。
それも、あのピラミッドの、ほんの1秒か2秒の歯車の狂いだけで。
怖いなあ、と思いましたし、何と言っても残念でした。
ただ、東京高校の実力は十分わかりました。今回の大会のスモールグループスでも2位と5位に食い込んでおり、優秀な選手が多くいらっしゃるのでしょう。高校選手権に期待したいと思っています。
■梅花高校
梅花高校も7年ぶりのJAPANカップ優勝の可能性がかなりあると思っていましたので、最大限の集中力で拝見しました。
レイアウトWツイスト×3基。
ダブルアップは3人。
右足、左足とキックしてから飛び乗るように見える1-1-1×2基はユニーク。
そして、1.5のトータッチ2-2-1は、女子では最高難度ですね。
ヒルヒルは、きっちり4基で、まさに正攻法の演技構成。
ダンスは、同期性が素晴らしかったですが、構成として、もっと大きな変化が欲しいと思いました。
最後は、1.75ひねりの1-1-1を2基。
たぶん、ダブルアップが、箕面自由が4本のところ、ここまでの梅花が3本でしたので、その差の1本分をうめるものとして、1.75×2があったのではないかと考えました。
しかし、この最後の最後の技で、おしくも、片方の基でトップが乗れず。
しかも、引き上げるも下すもし難いという中途半端な状態でミドルがキャッチしたため、フィニッシュまでヤキモキさせる感じになってしまいました。減点としては最小限ですが、ちょと不完全燃焼の感じの終わり方に、見ている私も悔しさがつのりました。
得点は251.5点で2位。箕面自由に僅差に迫った状態で準決勝を終えました。
■百合丘
準決勝の日のプログラムを見ながらブログを書いていましたので、フライデーからの準決勝進出組を書き落としていました。
百合丘のことは、ぜひ書かせて下さい。
数年前、今までの順位はそれほど上ではないけれど、ずいぶん難度の高い技にチャレンジしているチームがあるなぁと、注目しはじめたのが百合丘高校です。
その後、上に行けそうで行けなかったり、ミスが出たりしていましたが、いつも注目しておりました。
今回の準決勝には、フラーデーを勝ち上がって登場しました。
準決勝の演技を拝見しましたが、リバヒル4基や、ミドルの頭を飛び越えて完成させる逆シャチなどをバッチリ決めて、準決勝でノーミスの演技を実現しました。
得点は190.5点で、決勝進出12チーム中12位で、ついに決勝進出を決めてくれました。
ずっと応援していただけに、あの味わいのある色のユニフォームを決勝の大舞台で見ることができることが嬉しくて仕方ありませんでした。
エントリー番号順に、当日感じたことを書きとめておきます。
■成立学園
地区大会を8位通過していましたので、注目していました。
中盤のバスケットトス3基が、「しなやか」、「キレ良し」、「豪快」、の3つの違う方向のベクトルでの良さを際立出せていてよかったです。
終盤のバードをからめた部分も、展開がスピーディで、ひきこまれました。
序盤のパートナースタンツのところで1基崩すミスがありましたが、他は堂々とした演技で、192.5点。
11位通過で、決勝に進みました。
■箕面自由
地区大会を3位通過と、珍しく控えめな成績でJAPANカップに登場しました。
最初の見せ場は、最近のベアーズの十八番の、地上でヒールストレッチをした状態から後転してエクステンションヒールストレッチにもっていく技。これを3基。
安心して見ていられます。
また、この技を何度も拝見して、こちらの目も慣れてきたので、何が起こっているかも理解でき、余裕ができた分、美しさも堪能できるようになってきました。
そして、そのあと、両足をそろえてから、ダブルでロールする技は、ヒラヒラと舞ってとてもきれいでした。時間差もついていました。
トップが4基になり、ヒールストレッチのあとは、ヒルヒルかと思いきや、スイッチしてスケール。
綺麗ですし、ユニークさも高いですね。
ただ、私としてはどうしてもヒルヒルを期待してしまうので、直球ど真ん中を待っていたバッターに、ドロンとした大きなカープが来たようなもので、ちょっと泳がされる感じはありました。
なお、前のブログで、箕面自由学園中のところで、ヒール→アラベスクのスイッチのことを書いたときに、箕面自由学園高についても同じ技のように書いてしまいましたが、高校のほうはアラベスクでなくスケールでした。お詫びして訂正させていただきます。
さて、演技のほうですが、その後は、高難度のアピールタイム。
ダブルアップ3本のあとは、真ん中でトップを入れ替えてさらにダブルアップ。
ダブル跳べる選手が4人いるよとアピールする、あれ、ですね。
ダブルトータッチ1-1-1×2基のあとは、センターで、1.5ツイストのトータッチ1-1-1。
2-2-1でなくて1-1-1というのが凄いし、フルでなくて1.5であるというのもすごいのですが、あまり足を開かず、手も足の角度にあわせるような感じで、豪快というより、滑らかで可愛らしく、チャーミングな感じさえしました。ここ、ちょっと好きでした。
そして、箕面自由のダンスは、いつも好きです。
足の動きが高速だし、特に今回は、前列の選手が床にぺちゃっと座るところの切れ味なんか、素晴らしかったですよね。
そして、拾い上げ1.25ツイスト1-1-1×2基。
これも、ベアーズの十八番技。シャープに決まって、ベアーズらしさが引き立ちました。
最後の大きな見せ場は、2-2-1のトップが、そのまま飛び上がって、いきなり2回転ロールするというもの。
今までで見た中で、一番綺麗に決まっていたと思います。
そして、ここから両側フルアップで2-2-3にもっていくのですが、飛び乗った2人がセンターの1人にぴったり吸い付くように一瞬で体を寄せたので、実にしまりの良いエンディングになりました。
ノーミスの演技で、258.5点。
ノーミスですので、260点はいっただろうと思いましたので、なぜかと考えましたが、難度にまだ上積みの余地があるということなのかもしれないと思いました。唯一、素人目で推測できることとしては、スイッチ技の難度が、例年に比べると少し低かったのかもしれません。今までは、ダブルのスイッチがあったり、ヒルヒル4基を行った上で、さらに別の場面で特殊なスイッチを披露していたりした年もありましたので。
■広尾学園
地区予選通過は6位の成績でしたので、このチームも大注目。
また、それでなくても、このところ、ジワジワと着実に強くなっているチームですので、頼もしく思っているチームです。
1.5の2-2-1がぴったり決まって、幸先の良いスタート。
ヒルヒルは4基。
綺麗に決めていました。
トータッチ1-1-1×3基は、1基を落としてしまいましたが、足が真っすぐ綺麗に伸びていて、見栄えがよかったです。
コンパスを高速に開閉したようにピーンと真っすぐな足のシルエットが印象的で、鮮やかさがありました。
そして、ダンスが良かったですね。
音楽の「オオオ」という歌詞の部分では、後列の選手が両手で叫ぶ真似をして、続いて前列の選手も時間差でまた違うポーズの叫ぶ真似。
音楽にあわせたパフォーマンスで、手が込んでいました。何より、楽しいですよね。
ダンス後半では、両足の動かし方の表現がうまくて、同時性が高かったこともあって、脚線美の素晴らしさにうっとりしました。
タンブリングしてから乗る2-2-1は、前転の他にひねり1回もついていて、難度も高そうですし、何より意表をつく綺麗さがありました。
箕面自由の拾い上げ1.25回転と同じくらい、特別なものを見せて頂いた感がありました。
最後は両側トスアップでの2-2-3で、このあたりスピード感がMAXになったところでフィニッシュになった感じがして、盛り上がりました。
得点は、203.5点で、8位で決勝に進みました。
(つづく)
チアリーディング観戦の翌日は、素晴らしい演技でエネルギーをもらえたというその満足感で幸せな気持ちである一方、ずっと前から楽しみしていたお祭りが終わってしまったのだというちょっとブルーな気持ちも入り交じり、独特な心境になります。
そして、拍手をしすぎて、手のひらはいつもと違う色ですし、押すと痛かったりします。
今回の大会は、特に感動が大きかったため、拍手も思い切りしましたので、いつもより重症です。でも心地よい痛さですね。
そして、ちょっとした瞬間に、休憩時間にかかっていた音楽が空耳のように聞こえたりします。
また、シャワーを浴びれば、その水の音が観客席の「ワー」という歓声のように聞こえますし、ときに、「Go Fight Win!」と聞こえたりもします。
また、しばらくは食欲旺盛となり、喉も乾いて、フルーツなどを沢山食べてしまいます。
これは、アリーナ席が飲食禁止で、ペットボトルの水分すら補給できないことにも関係するのかもしれません。
そして、寝ようとして目を閉じると、ダブルアップで3層目に乗ったりキックダブルしたりする選手の方がクルクル回る姿が目にうかんできたりします。
2日間の全演技を全く休まず拝見すると、こんな感じです。
社会復帰するためには、いつも2〜3日かかっています。
さて、準決勝の日の夜は、決勝のチケットをどのようにしたら譲っていただけるかと、いろいろ考えたり調べたりしていたため時間がとれず、結局、大学準決勝の観戦記は書けませんでした。
時間があれば、また思い出して書きたいと思いますが、とにかく決勝が終わりましたので、優勝争いについて印象に残った点を書き記しておきたいと思います。
準決勝を終えて、優勝争いは、ほぼ3チームに絞られました。
文理大、梅花女子、日体大です。
準決勝でのこれらのチームは、ひとことで言えば、ほぼノーミス。すなわち、全乗せです。
ただ、落下は無かったものの、3層目のトップの足が、やや落ちていたりとか、揺れていたというような細かな減点要素は、3チーム全てについて、あったといえばあったと思います。
いづれにしても3チームの得点差はわずかでしたので、決勝1本勝負と言ってよい感じになったと受け止めました。
そして、決勝戦。
3チームの中で最初に登場したのが、日体大。
13年ぶりのJAPANカップ優勝かと思って注目して見ていましたが、落下があり、準決勝の点数に届きませんでした。
このあとに控えているのが、ノーミスでなければニュースになるというほど例年完璧を期してくる文理大と、すでに準決勝でノーミスを出している梅花女子ですので、これでは勝負にならないと思いました。という以前に、すでに決勝演技の終わった帝京に合計点で届かず、優勝の可能性は完全に消えてしまいました。
しかし、日体大が準決勝で出した253.0は、男女比が2:14であるという最も不利な構成であることを考えれば、素晴らしい成績だと思います。(男子が1名なら女子チームの採点基準になりますが、2名から男女混成での採点基準になります。すなわち、男子2名は得点的には最も厳しい状況だと理解しています。ちなみに、今回の文理大は男子7名、帝京は男子1名でした。日体大については、今後、男子選手が増えることを期待したいと思っています)
日体大のキスアンドクライが終わると、梅花女子大。
スタートはいつものようにバスケットトスから。
ナショナルチームの選手紹介でもやっていた開脚のダブルツイスト。それを3基。
今の梅花女子大のトップ選手陣は、スター揃いであるだけでなく、個性というか魅力の方向がそれぞれ違った方向なので、見ていて楽しいです。
「なるほど、この選手が、これなんだ。」「そしてその一方で、この選手は、この役なんだ」「そして、これは3人ともやるんだ」のように、楽しめました。
タンブリングは、全員が着地を丁寧にバッチリ決めていました。こういう細かいところが勝負に効いてくる可能性がある状況でしたので、流石と思いました。
開脚で「クルりん」と回る私の好きなバスケットトスも中央でキレ良く決まって、演技も締まってきました。
そのあと、4人のトップが、2人づつの組で、上がったり下がったりロールしたりで、新しい展開が開けたと思ったら、いつのまにか、ヒルヒル4基の準備が整っており、ヒルヒル4基を見事に成功。
そして、2-2-1の宙返り乗りをひねり付きで行ったあと、その両側でも宙返り乗り。つまり宙返り乗り3基。
今回の梅花女子の演技構成は、ある高度な技を3つそろえ、また、次の場面では別の高度な技を3基で実施するというように、時間ごとに充実したテーマが決まっており、そのテーマが時間軸で紙芝居をめくるように展開していくという、そんなポリシーを感じました。
ダブルアップは、まずセンターで1-1-1。
このダブルが実にシャープに決まって、ミドルが「バシッ」ではなく「パッ」と一瞬にしてキャッチした様が、「ピタリ」な感じで、そりゃもう爽快でした。
と感動している暇もなく、両側でダブルの1-1-1を2基。
こちらは、ふわふわっと上がって、ひらりと乗った感じで、最初のダブルとは全く逆の魅力を持っていたのも多彩感の演出に一役かっていたと感じました。
その後、センターのトップが下りて、ひかえていたもうひとりのトップが、少し距離を出して、床屋のサインポールみたいに軸をしっかり出して優雅にダブルを回り、4つめのダブル成功。
ダブルをマスターしたトップが4人別々にいることを強烈にアピールをするという、例の演出ですね。
大学部門で優勝するためには、ダブル4個は必須とも言えますので、必要条件を、彩り豊かにクリアしたわけです。
これが成功した時点で、私はノーミスをさらに確信しました。
ここまでコチコチで見ていましたが、あとは、楽しんでみることができました。ふつうは、「このまま、ノーミスで終わってくれ!」とか「早く終わってくれ!」という感じになるのですが、今回はなんだか選手の方々の自信が演技を通じてこちらにも伝送されたようでした。
しかし、このあともフルツイストのトータッチ1-1-1タイムなど難所の時間帯があります。
しかも、上で書いたポリシーにそって3基での実施です。
期待して見ていますと、成功しただけでなく、ミドルはかなり高い位置でトップをキャッチしており、大成功であったことがわかりました。
最後は、両側フルアップでの3-3-4。
右側がちょっと低いか、と一瞬ドキリとしましたが、ミドルがなんなく手を伸ばしてスッとキャッチ。
むしろ、想定の範囲内の位置であったのかもしれません。
ここまで、落下どころか、細かなミスも全く無くきていましたので、最高の出来だったと思います。
得点は、準決勝の点を9点上回る267.5点。
文理大の準決勝の得点261.0点をも上回っていましたので、文理大の前に一歩出た感じだと思いました。
そして、文理大登場。
場内は興奮の最高潮に達しました。
JAPANカップ決勝ならではの、この興奮です。
演技の最初はバスケットトス。
偶然、梅花女子大と同じく、開脚つきのダブルツイスト×3基でした。
男子選手が上げるので、高さも高いし、開脚の位置も高いところで実施されていました。
すぐに6基のパートナースタンツにうつり、かなりの時間、連続技で楽しませてくれました。
男子選手の上での逆立ち6基などもあって、場内がわきました。
ただ、今回もヒルヒルはなし。(と申しますか、これだけ高度な技がテンコ盛りなのに、スイッチ技自体が無かったように思います)
少なくとも、2011年のJAPANカップから、これで7年連続で決勝でヒルヒルがありません。
Division 2 チームでは、ヒルヒルを沢山入れてきている文理大ですので、きっと、何か考えがあるのでしょう。
宙返り乗りは、ひねりつき後転の2-2-1が2基同時。
そして、前転の宙返り乗り2-2-1も2基同時。
これは、横から見せていました。見せ方がうまいですよね。
そして、2基同時のこの宙返り乗りの連続ですが、後転のときと前転のときで、同じミドルを使わず、わざわざミドルを入れ替えているのですよね。
ひねりつき後転を飛んだトップが、前転のときはミドルになっているんです。
そして、その交代の手際の良いこと!
見とれるような展開です。
3-3-4のピラミッドは、両側がダブルアップで乗ります。
このとき、トップ選手は地上で完全に正面を向いていますので、1.75ひねりなどではなく完璧な2.0ひねりです。凄いですよね。
そして、トータッチ1-1-1は、まず両側でフルツイストのトータッチ乗り。
そして、センターが、なんとダブルツイストのトータッチ乗りです。
1.5ひねりしたところで、足を開くので、力学の法則により、回転が一瞬止まり、また足を閉じると、急速に回転が復活して残り0.5ひねりします。
このアクセントが素晴らしい見栄えで、文理大の演技の中でも最高の見せ場だと思います。
ただ、むつかしい技だけに、キャッチする時点で低くなってしまい、足がミドルの手からすり抜ける形になってしまいました。
文理大のミドルですので、驚異的な筋力を持った選手と思われ、一瞬にして回復しましたが、トップ選手が斜めになった瞬間もまぶたに焼き付いてしまいましたので、ある程度の減点にはなったかと思います。
そのあと、ダブルアップの1-1-1のところでも、トスアップがやや低いところがあり、ここもごく軽微な減点になったかもしれません。
しかし、そんなことを吹き飛ばすように、7人の女子選手を7人の男子選手が片手で持ち上げ、場内から歓声があがりました。
ダンスは、なかなかエネルギッシュで良かったです。
私が今までに見た文理大のダンスの中で、一番良かったかもしれません。
あえてセンターを開けて、そのあとまたセンターに選手が押し寄せていくフォーメーションチェンジも良かったですし、ウエーブみたいになるところも、躍動感がありました。
私の席から当日見たときは、ダンスはもう本当に良いなと、そう感じました。
ところで、さきほど、ネットにあがっている動画を見たのですが、正面から見ると、後半部分で選手が縦方向に4列になるところで、選手が重なってしまい、私が当日見た、斜めからのほうが、ずっと綺麗だったなと思いました。
普通、ダンスは正面から鑑賞するのがベストですが、そうでないこともあるのだなと、ひとつ勉強になりました。
女子選手だけだと、完璧にピッタリ重なればキレイですが、男女混成だと身長やユニフォームも違いますので、重なるとなんとなく濁った感じになってしまうのかもしれないと思いました。
最後に細かいことを書いてしまいましたが、それでも、今回の文理大のダンスは好きでした。
そのあと、トップ選手を横向きに寝そべった形のまま持ち上げてアルファベットのTの字を作る技×4基でも、場内は沸いていました。
揺れることもなくピタリと決まっていましたが、男女混成チームの場合には、こういう部分での水平度合いもより厳しく評価されるのだろうと思いました。そして、相当に体幹を鍛えないと、あのように真っすぐにはならないのでしょう。
文理大の演技のフィニッシュは、珍しく0.25ひねりのトータッチ1-1-1×3基でした。
これはピタリと決まって、拍手喝采。
2〜3か所、やや、減点になりそうなところはありましたが、落下は無し。
さあ、どうなると、興奮も絶頂になりました。
そういえば、こんなJAPANカップが過去にありました。
それを思い出していました。
忘れもしない2013年のJAPANカップ。
あとのきも、帝京が最高の演技をした後、文理大が、ノーミス演技を完成。
「え、どっち!? どっちが勝ったの??」と場内が騒然としました。
そのときは、文理大が3.5点差で帝京を振り切って優勝しましたが、今回も振り切りがなるかどうか。
私の理解では、現在の制度では、女子チームと男女混成チームがどちらも最高中の最高の演技をしたときは、すごく僅差ですが、男女混成チームが有利。
難度などでより高い点数を出せるのは男女混成チームです。男女混成チームの採点表では、どの項目もほぼ満点に近くなると思われます。そして、減点の理由がなければ減点はされませんから、高得点がそのままつくと思われ、女子チームがひっくり返す余地がありません。
しかし、男女混成チームでは、より完成度が求められますから、小さな欠点でも大きくとがめられ、少しでも完成度が落ちれば、男女混成チームのほうにより大きな減点がいくように考えています。
という前提のもと、今回の演技を復習してみます。
演技構成は、文理大は男女混成での現時点での極限に近いものですし、梅花女子は女子チームでの極限に近いものでしょう。
そして、完成度はと言うと、梅花女子の場合は、上に書いたように、あったとしても極々軽微な不完全が1か所あるかないか。
対して、文理大は明らかな減点事項が1か所あり、他に極々軽微な不完全が1か所か2か所。
文理大の難度は凄いのだけれど、梅花女子に軍配があがる可能性のほうが大きいかなと思って得点のスクリーンを見ていました。
得点が出ました。
文理大の得点は、264.5点。
準決勝で得ていた文理大の貯金は役に立たず、逆転で梅花女子が優勝となりました。
キスアンドクライで「ありがとうございました」と頑張って発声したものの、一部の選手は、そのままうなだれたままの文理大。
あれだけの演技を完成させるには、いかほどの練習と努力をしたかということは、観客席の誰もが直観できたと思いますので、胸に迫るものがありました。
一方、会場のスクリーンは切り替わって、抱き合って喜ぶ梅花女子の選手の方々。
5年ぶりのJAPANカップ優勝です。
したがって、16人の選手全員が梅花女子大選手としては初のJAPANカップ優勝。
箕面自由出身者と、梅花中出身者を除く選手は、自身としても初のJAPANカップ優勝ということになったのだと思います。
25周年記念を拝見させていただき、選手の方々の団結力の強さと熱い雰囲気は認識しておりましたので、それが今回このように実を結んだものと思われました。