■住吉
トップの選手が、地上にいるときでさえ、ポンポンを持ってポーズをつけてアピールしているところが良かったです。
また、ロールしてエクステンションの位置まで持ち上げるパートナースタンツ×2基では、あえてロールを1回ひねりに抑えて、その分、キレよくピタリと決めたのが良い作戦だったと思いました。
ダンスの前半、群衆のように固まって前列が片膝をつき、後ろにポーズが伝搬していくところは、なかなか格好良くて好きでした。
そのあと、逆シャチも背中ピーンできっちりでした。
ただ、逆シャチのあと、エンディングの3-3-4までが、そこまで好テンポだっただけに、この部分だけは相対的にスローダウンしたような感じが少ししました。
住吉らしく、ノーミスを達成。
ただ、同じくノーミスを実現した広尾学園に抜かれて6位になりました。
この原因は、難度の差と思います。
住吉がフルツイストを最高ひねりとしていたのに対し、広尾学園は1基だけですが1.5がありました。
また、住吉はリバヒル4基でしたが、広尾学園はヒルヒル4基でした。
この差が決勝での差3.5点になったと思います。
ピラミッドとパートナースタンツで、それぞれ最小限の0.5点の差とすれば、合わせて1点。
それが3人の審判分で3倍されて3.0点になりますので、3.5点は、ファンとしても納得の行く数字ではあります。
最後に細かなことを書いてしまいましたが、広尾学園の堂々とした演技も、住吉の切れの良い演技も、それぞれに良くて、観客としては十分に楽しませていただきました。
■名電
大学に行っても、さらに伸びる選手を沢山送り出している実績のある名電高校。
最初のバスケットトス3基が見事でした。
高さも際立っていましたし、センターは、レイアウトWツイストですから、ポイントが高そうです。
さらに、レイアウトWツイストは、体が伸身になっている時間も結構長かったのでエクストラポイントが付きそうだなと思いました。
ポンポンを拾いにいくついでに、観客席に向かって両手をあげてアピールしたり、技と技のあいだのちょっとした瞬間にもポーズをつけて声をあげたりしており、観客との対話も十分にあったように思いました。
また、ミドルが、ベースの上に乗ったあと、トップをキャッチするまでのちょっとした間の時間に、ミドルの選手がいつも「よしっ取るぞっ」みたいに、腕の肘から先を下に向けて振って気合いを入れていました。
この仕草が、とても可愛らしくて、私としてはツボに入りました。
最後のほうで、ひとつ落下がありましたが、チーム内でしっかりキャッチ。
得点は、214.0点。これは、広尾学園を3.5点上回る得点で、4位になりました。
広尾学園はノーミスだったのに、名電は1ミス。
広尾学園はヒルヒル4基でしたが、名電はリバヒル4基。
しかし、バスケットトスは、名電が極めて良かったのと、1.5のトスアップが、広尾学園は1基だったの対し、名電は3基。
チアのルールブックで、例えば「難易度」の採点基準の一部を抜粋すると、
「8点:難度の高い技も実施していたが、中程度の技も少し含まれていた」
「7点:難度の高い技も実施していたが、半分が中程度の技であった」
などとありますので、難度の高い技の含有比率が評価されるようです。であれば、1.5のトスアップ3基は、落下1基を埋めても余りある大きなアドバンテージだったと思われます。
名電高校、本当に強くなりました。
2012年度の高校選手権の5位が、これまでの突出した好成績でしたが、今回は、それを上回る4位です。