あっちこっち…より道したっていいじゃない -7ページ目

あっちこっち…より道したっていいじゃない

ミーハー万歳★
あれもこれも大好きってスバラシイ・・・

 

 

もともと観に行くつもりで公開を楽しみにしていたシネマ歌舞伎「阿弖流為」だけど…なんとまあ染五郎さんの舞台挨拶つきの先行上映会だなんてスゴイのに当たってしまって大興奮。

ひと足お先に観て来ちゃった!

ワタシのこんなに近くに染五郎さまが…もう鼻血が出そう鼻血

ラフな普段着と気さくなおしゃべり。舞台とは違った一面を見せてくれてキュンてなって、実は甘党なのだと聞いてキュンてなって…すぐそこに本物がいるってだけで、好き好き度、倍増。そして、意外にもがっちりした上半身に、ワタシの顔は、ぽっ、と赤くなったりしてテレパンダ

お母さまが博多の人らしく、博多は第2の故郷と言っていた。ますます身近に感じて、ますますファンになる。

 

 

IMG_4867.JPG

 

 

劇団☆新感線の、いのうえ歌舞伎シリーズは、これまでも舞台やゲキ×シネでいろいろ観てきた。今回の「阿弖流為」は、2002年に上演された「アテルイ」を、歌舞伎の次なるステージを目指す「歌舞伎NEXT」として昨年、脚本から一新し生まれ変わった、第1弾の演目。素人のイメージする‘いわゆる歌舞伎’の要素がたっぷりで、キッとにらみを効かせた見得をきるポーズだったり、天地東西南北の6方向に手を動かして足を踏みだすポーズ(六方、と言うらしい)だったり、あの独特のしゃべり方がところどころあったり。凄いのは、なんといっても役者のあの目力と、女性よりも女性のエッセンスを追求した女形の魅惑的な身のこなし。リアルな女性像とは違うのに、女性にしか見えないという、なんとも幻妖な空気をただよわせている。

 

 

IMG_4863.JPG

 

 

本来の歌舞伎は、ワタシもまだ観たことない。どうしても難解なイメージがつきまとい、いきなり飛びこむにはちょっとハードルが高い。ところが、いのうえ歌舞伎となると、それはロックで、歌もあり笑いもあり、ほろっと涙がこぼれるところもあり、ド迫力の立ち回りもあり…の、究極のエンターテインメントだ。歌舞伎NEXTならば、これからもより身近に歌舞伎を楽しめるはず。

 

 

IMG_4865.JPG

 

 

この数年で、ワタシは劇団☆新感線にも、いのうえ歌舞伎にも、ゲキ×シネにも魅了され、すっかりファンになってしまったワケだけど…「蝦夷」と聞いても「蘇我蝦夷」しか頭に浮かばないほど日本史には弱いので、今回の阿弖流為については事前に少しだけ予習しておいた(ヒロさん、ありがとうございます)。物語や音楽、舞台の華である立ち回りなど、上辺だけでも十二分に楽しめるのは分かっていたけど、時代背景をちょっと知っているだけでその世界観はより深みをおびて、よりココロにしみ入るものになる。これまで、阿弖流為は「鬼」として描かれることが多かったそう。それを新たに、阿弖流為を蝦夷の英雄として、坂上田村麻呂と心を通わせたひとりの男として描きあげた本作…必見なのである。

 

 

IMG_4866.JPG

 

シネマ歌舞伎のサイトはクリックコチラ

 

願っていること、志しは同じ。友情と信頼で2人は結ばれているというのに…それでも敵として戦わなければいけない運命にある阿弖流為と坂上田村麻呂。

謎の恋人、立烏帽子に導かれ、阿弖流為はこれまで朝廷に虐げられていた北方の地に、平和をもたらすことはできるのか…

 

 

IMG_4864.JPG

 

 

スピード感たっぷりの展開と、ビジュアルの美しさと、舞いを観ているような大立回り…「シネマ」ならではのカメラワークがまた圧巻で、19台ものカメラを駆使して撮影された舞台を見事に編集して作られている。かつて、お父さんが収めてくれた、娘のおゆうぎ会のビデオとは大いに異なる(笑)

染五郎と、勘九郎・七之助の兄弟。歌舞伎を全く知らなくとも耳にしたことはあるであろう3人の華麗な姿にぜひ酔ってほしい。

これは、これまでの歌舞伎の1歩先を見据えた、染五郎の夢のかたち。

6/25全国公開。言葉だけでは伝わらないこの興奮を、どうか映画館で!

 

 

 

 

 

日本史や世界史には疎く、教えてもらってもなかなかワタシの記憶には留まってくれない…

おお、なるほど! と、一瞬、自分が賢くなったような気はするのだけれども、それは時間がたつと消えてしまう。

しかし映画史となると、関心の度合いが違うからか、ワタシでも少しは語れる…(笑)

 

 

IMG_4827.JPG

 

 

1930年代、サイレントからトーキーへと移り変わると、ハリウッド映画は黄金期と呼ばれる時代を迎える。大手のスタジオが製作、配給、興行までをコントロールし、市場の要望に応えるべく大量の作品を世に送り出した。「風と共に去りぬ」とか「駅馬車」とか、あの辺り。ワタシの、人生ベスト3に入る「ヒズ・ガール・フライデー」も、この頃のスクリューボール・コメディのひとつ。

 

 

IMG_4837.JPG

 

 

その後、50年代になるとテレビの普及もあって映画業界は一時期、振るわなくなるも「雨に唄えば」「巴里のアメリカ人」など、大掛かりなセットを駆使したミュージカル映画が全盛期を迎えることになる。大好きなジーン・ケリーが活躍したのもこの頃。

 

 

IMG_4836.JPG

 

 

しかし、時代の流れとともにやがてブームは去り…続いてアメリカン・ニューシネマの波がやってくる。「俺たちに明日はない」とか「明日に向かって撃て!」とか。

どっちも大好きな映画なのに、これまでブログは書いてなかったみたい…

 

 

IMG_4845.JPG

 

 

うんちくはさておき…コーエン兄弟の新作「ヘイル、シーザー!」は、そんなハリウッド黄金期を背景に、当時の映画界へのオマージュが満載で描かれているので、このくらいの知識でも、あって良かったなと思う(笑)

 

 

映画

 

 

西部劇にミュージカルに、女優の妊娠スキャンダルから、スクープを狙う記者…スターてんこ盛りで、当時の賑やかなハリウッドの裏事情が垣間見えるのも楽しいところ。

スタジオでは、ウィットロックを主演に迎え、超大作映画「ヘイル、シーザー!」の撮影中。順調と思われたのもつかの間…ウィットロックが誘拐されるという事件が発生する!

プロデューサーとは言え、あちこち駆り出されては尻拭いに根回しにと、昼夜を問わず忙しくかけ回っているなんでも屋のマニックスの仕事が、これでまた増えてしまったことになる…

 

 

IMG_4828.JPG

 

 

予告編から想像していたのとはちょっと展開が違う。

みんなで難事件解決に挑むような宣伝に乗せられてしまうと迷子になる。まだ公開したばかりなので、ここでオチは明かせないけれど…そのオチのレベルがちょっと高すぎてスッキリできなかった。これから観る人は「ハリウッドテン」というのは調べておいた方が良いかも。

 

 

IMG_4838.JPG

 

 

コーエン兄弟はずっと前から好きなので、ちょっと前に「コーエン兄弟がいっぱい」をアップしたばかり。そういえば…コーエン兄弟って、誘拐ネタが多くない?…笑

オチはともかく、豪華なキャストがそろっているのは楽しかったな。

フランシス・マクドーマンドは、怪しすぎて気づけなかったけど…そんな中で、誰よりも光っていたのはチャニング・テイタム。

これまでも、ワタシのブログにはちょこちょこ登場していて、その都度「好きじゃないけどカッコ良かった」とか「好きじゃないけどキュンてなった」とか「好きな顔じゃないけど筋肉すごい」とか…素直じゃなかったワタシ。

ここらでもう認めた方が良いかも…ワタシ、彼のこと、かなり好き、ね テレパンダ

 

 

IMG_4724.JPG

 

 

セーラーのチャニング・テイタム最高。

ジーン・ケリーさながらのタップを披露し、チャーミングな笑顔で歌って踊って…

この映画1番の見どころだったハート

 

 

 

 

 

 

 

ゴールデンウィークも過ぎてしまえばあっという間… ヨガばっかり行っていて、ようやく最後になってメインイベントがやってきた。遠くまでの旅行はムリだけど、車で1時間ちょっとの北九州にだって、まだまだお楽しみは沢山。

 

 

flower1平尾台の千仏鍾乳洞

くねくねと、かなりの山道を登っていくと、目の前の山肌に石灰岩が立ち並ぶ、雄大な風景が広がる。秋芳洞に次ぐ日本3大カルストのひとつ、なんだとか…。

本当はもっとこの景色を堪能したかったのだけれど、カーブつづきの車酔いピークでそんな余裕は、ほとんどない(笑)

 

 

IMG_4812.JPG

左上がり矢印写真も撮れず、これはサイトから拝借w

 

 

あれだけ登って、ようやく車を停めると今度は鍾乳洞の入口までひたすら山を降りる。もちろん徒歩で。すれ違う人たちが皆、はあはあ苦しそうだ…

無料で草履を貸すので靴を履き替えるよう言われる…足がぬれる、らしい。

膝までジーンズをまくり上げて、いざ神秘的な洞窟の中へ出発。

ところどころ灯りはともっているものの、薄暗くひんやりと涼しいほそ道は、奥へ深く1キロほど入っていけるという。ぽとりぽとりと水のしずくが落ちるところにできたくぼみや、さらさら流れる水流によって造形された美しい岩や石柱。どれも、何100年という長い時間をかけてゆっくりとゆっくりと、決して完成することはなく、これからもまた何100年もの年月をかけて新しい形を生んでいくのだ。

なんて貴い…大いなる自然の力。

 

 

IMG_4805.JPG

 

 

半分ほど進んでいくと、あとは直接、水流の中をじゃぶじゃぶと歩く。ぬれる、どころではない。冷たく澄んだ水が足に心地よい。岩の天井が低いところや、狭くて横歩きでしか通れないところ。水が急に深くなっていたり、すべりやすいところがあったりと、なかなか冒険的。お相撲さんやラグビー選手だと、ここには来れないかも(笑)

 

 

flower1TANGA COFFEE

仲良くしてくださっている さん が、小倉への出張のときに訪れたという小さなカフェ。昭和館で映画を観るときにワタシも何度か前を通ったことはあるけれど、今回、初めてお邪魔してみた。

 

 

IMG_4803.JPG

 

 

アルコールメニューもいくつかあったけれど、既にワタシはほろ酔いだったのでシナモンのカプチーノとデザートにアイスクリームを。

店内にはラジオから小さな音で洋楽が流れ、カウンターにいる常連さんとお店の奥さんとの楽しそうなおしゃべりが聞こえてくるのもいい。ここは、ぜひまたゆっくり訪れたいな、と思う場所。

 

 

flower1いのうえ歌舞伎 〈黒〉BLACK「乱鶯-みだれうぐいす-」

劇団☆新感線2016年の春の演目。北九州公演の初日。

 

 

IMG_4802.PNG

 

 

古田新太を主演に、江戸時代に生きる人々を描いた人間ドラマ。

盗賊の頭でありながら、人を殺めず、盗られて困る者からは決して盗まないという人情に厚い鶯の十三郎。魅せる、古田新太。いつもの3人組(粟根さんと聖子さんとじゅんさん)が、どう華を添えてくれるのか、というところも見どころのひとつ…今回のじゅんさん、極悪非道な盗賊に扮するとのことで、いつものお笑い担当からは遠ざかる。

 

クリック公式サイトはコチラ

 

1階の、まあ良い席で、前の人の座高がちょっと高いのが気になる以外は、まずまず満足。

いきなりの殺陣シーンに始まり、テンションは上がる。ゲキ×シネで観るのも迫力はスゴい、でもやはりナマには敵わない。

序盤であっけなく病に倒れて死んでしまう粟根さん。もう出番はないのかとがっかりしたけど、ちゃんと蘇ってきてくれた。そんな彼が見守る、もどかしい妻の恋ものがたりと、命を賭けた、十三郎の恩返し。

かつて自分の命を助けてくれた人たちへの、想いあふれる十三郎の姿は、本当にカッコイイ。

ほどよい笑いと、テンポの良い会話劇。そしてクライマックスには手に汗にぎる演舞のような大立ち回り。あっという間の3時間半。

 

ウグイス  ホ~ホケキョ 乱鶯…らんおう

俳句などに使われる季語で、春に鳴くはずのウグイスが夏になっても鳴いているさまを表現する言葉。「みだれうぐいす」と読むことは一般的にはないのだとか。

 

来月には、染五郎主演のいのうえ歌舞伎「アテルイ」がシネマ歌舞伎として劇場公開される予定。ワタシ、絶対これ行く!

 

今回の北九州は、映画を観る時間まではなかったけれど、また新しい一面を発見できた週末。

自然の力に圧倒されて、美味しいコーヒーにほっこり和んで、いのうえ歌舞伎のおもしろさに魅了される…

贅沢な時間だったなあと思う。これをバネに、また仕事も頑張らねば。。。

 

 

flower1おまけ

鍾乳洞の中に、こんなスポットを発見したよw

 

 

FullSizeRender.jpg

 

 

 

 

 

 

 

おひとりさまでいることが罪である世の中…

妻や夫と別れたり死別した場合、45日以内に新しい相手を見つけなければ、罰として動物に変えられ森に放たれるという。

 

なんともシュールで奇妙なお話。こんな設定はコメディそのものだというのに、全編うす暗くゆっくりで淡々としていて音楽も静か。もっと軽いノリかと思っていたけど意外にもしっかり映画だった。生きていく上で、決して逃れることのできない「人との関係」について、つい考えさせられてしまうような…。

 

 

IMG_4746.JPG

 

 

身柄を確保されたおひとりさま達はホテルに送り込まれ、そこで新しい相手を見つけるようにと、婚活合宿さながらの生活をしなければならない。ひとりでいることは罪…よって、合宿生活が楽しいものかというとそうではない。

更には、みんなが、新しい出逢いに胸をときめかせているのかというと、そういうことでもない。

森の奥には、ホテルから脱走した人たちや、独身を貫こうという主義の反逆者たちがひそんでいるのも事実だ。

 

 

IMG_4750.JPG

 

 

ただ、人間という生き物はおもしろいもので、限られた状況の中でも譲歩なり妥協なり、ときには嘘をもつきながら自分にとって都合の良い相手を見つけようとする。そしてその人を愛しているような錯覚に陥り、その愛を信じようとする。

デヴィッドも、妻に捨てられこのホテルに送り込まれたひとりだけど…不条理で狂気じみた生活から、ある日、森へ逃げることを決める。

 

 

IMG_4748.JPG

 

 

愛する人を見つけなければいけない世界から、誰も愛してはいけない世界へ…。

 

皮肉にもデヴィッドは、この森でのルールに反して運命の人に出逢ってしまう。

 

 

IMG_4747.JPG

 

 

もし本当に「独身でいること」が罪だったとしたら、世の中はなにか良い方向に変わっていくだろうか…結婚することが当たり前とは言えない今の時代、正直それは分からない。

「結婚=愛」の公式が成立せず、コミュニケーションや思いやりが欠如していても夫婦でありさえすれば人として生き延びていけるというのなら、それもまた理不尽な話である。

それか…いっそのこと、なんの動物になるか考えておこうか(笑)

 

つくづく恋愛観、人間観の問われる映画である…

そして、夫婦であれ恋人であれ友人であれ、人間関係というのは、いつ何時でも悩みの種であり、永遠に解決することのない問題なのだと痛感した。

 

 

マッカチン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人気コミック、待望の映画化!

なんだか、最近の映画はこんなのばっかりで…正直またか、と、映画館に足を運ぼうという気はあまり起らない。べつに待ち望んでなんかないも~ん。

ただ…10本に1本くらい、例外はある。

 

 

IMG_4729.JPG

 

 

日本は平和だというけれど…

どうする? もし、ワケ分かんないままワケ分かんない事態に巻き込まれて…多分、誰も頼りにならなくて自分しか自分を守れる人がいなかったら。。。

どうする??

ゾンビにしろウォーカーにしろ ZQN にしろ、脅威はすぐそこまで迫ってきていて、世界はいつパニックに陥ってもおかしくないというのに…みんなきっと、危機感がなさすぎる (((( ;°Д°))))汗

 

 

FullSizeRender.jpg

 

 

原作のコミックは始まりのあたりを立ち読みした程度。予備知識はそのくらいでちょうど良かったかな。ゾンビ好きならやっぱりこれはスクリーンで観ておきたいかも(笑)

 

いつでも大事なところで決断できない優柔不断のダメ男の英雄くん…

はてさて、そんな男が ZQN パニックワールドに放り出されたら一体どうなる??

 

 

IMG_4732.JPG

 

 

動きがのろいのがゾンビだと思っていたら大間違い。思いっきりジャンプするのもいれば、しゃべるのやら走って来るのだっている。 ZQN は猛ダッシュゾンビ「28日後…」のそれに通じる恐ろしさ。

どうやって、敵と戦うのが良いのかワタシはスクリーンに釘付けになって考える。

英雄くんの猟銃は確かに凄かった。でも ZQN を倒すには、その脳を確実に破壊しなきゃならないワケで…ひとり1発、弾を使っていたのではやはり効率が良いとは言えない。あのベストのポケットには一体、何発の弾が入っていたのかと驚いてしまった(笑)

銃の音も、きっと余計に敵を呼び寄せてしまって危険なはず。

やっぱり、以前アンジャッシュ渡部先生が言っていたとおり、バールを準備しておくべきだったんだ…

先生は、ゾンビに襲われそうになったらとにかく逃げることが大事だと言っていた。そして、逃げるなら食料や武器になる物やガーデニング用品などがそろっていて、自給自足できそうな新宿高島屋が良い、とも。

だから、英雄くん達がアウトレットモールに身を潜めたのはきっと正しい選択だったと思う。

 

 

IMG_4730.JPG

 

 

ゾンビもウォーカーも ZQN も、それはそれは恐ろしい。人間の姿をしていながら、それはもう人間とは言えず、人間との共存なんて絶対にありえない。

ただ、その脅威を上回るほど恐ろしいのが、人間なのだ…

米ゾンビドラマ「ウォーキング・デッド」だって、シーズン6にもなれば恐ろしいのはウォーカーよりも断然、人間で…これこそ事態が一体どう収束するのか全く予測不可能。

 

「アイアムアヒーロー」原作コミックもまだ完結はしていないらしいけれど、この映画も、続編あってようやく謎が解けるような終わり方。果たしてアウトレットモールの外の世界はどうなっているんだろう。弱きを助けようとする英雄くんの姿はカッコ良かったけれど…彼は、ほんとのヒーローになれるのかな。

 

 

 

さてゴールデンウィークが始まって、どこへ行っても混雑が予想されるでしょう…

感染には充分、気をつけて。。。

 

 

 

 

 

 

 

好きになってしまった人に、たまたま妻がいたとする…あるいは夫が。または、子どもが。

 

不倫の良し悪しはさておき、人が人を好きになるということは、誰にもどうする事もできない、すべての人が持っている感情で、夫がいるからとか妻がいるからとかで簡単に止められるものではない。…と、ワタシは思っている。

 

 

IMG_4698.JPG

 

 

フランクとモリーはまさに、お互いに妻、夫がいながらにして惹かれあった感情をどうすることもできずにいる。これまで家族として築いてきたものすべてをぶち壊す勇気もなく、かと言って想いを断ち切ることもできない。その迷いが、切なくて、哀しくて、そして美しくて。。。

 

 

IMG_4696.JPG

 

 

生きていると、様々なところで、様々な形で新しい出逢いが訪れる。それらはすべて「運命の出逢い」であって、ときにそれはいたずらに人を悩ませる。

結婚していたら、もう誰のことも好きになったらいけないのかな…結婚している人を、好きになったらいけないのかな…それは、違うと、ワタシは思う。

 

 

IMG_4697.JPG

 

 

アニエス・ヴァルダの「幸福-しあわせ-」を観て思うのが、誰かの幸せの反対側には、その分、哀しい想いをしている人がいるということ。「恋におちて」を観て同じことを思った。

 

不倫の良し悪しはさておき、恋をしたことがある人なら誰もが心当たりはあるはず…同じ電車に乗りたくて駅まで急いだり、どんな言葉をかけようかこっそり練習してみたり、なにを着ようか鏡の前で迷ったり。

もっともっと惹かれていく気持ちや会いたいのに会えないもどかしさ。

結婚してからも、この気持ちが続く人がどれだけいるのか分からないけど、恋というのは、消えてしまってはいけない感情なんだと、ワタシは思う。

 

 

 

 

 

 

 

ママとけんか、したのかな?

朝からご機嫌ななめのロッタちゃん。ちくちくするセーターを着るくらいなら裸でいる方がマシ。

おりこうさんになるまで2階にいなさい、ってママに怒られて、お隣のおばあちゃんのところへ家出しちゃうロッタちゃん。

 

みんなが寂しいっていうなら、帰ってあげてもいいんだけどな…

 

 

IMG_4679.JPG

 

 

「ロッタちゃんと赤いじてんしゃ」のつづき。

5歳になっても、あいかわらずふくれっ面のロッタちゃん。でも今までよりも、ちょっぴりオトナになって、背伸びしてみるロッタちゃん。アタシ、なんだってひとりでうまくできるんだから。具合が悪くて寝ているおばあちゃんの看病だって、お掃除だって、おつかいだって!

 

 

FullSizeRender.jpg

 

IMG_4690.PNG

 

 

パパやママや、お隣のおばあちゃんや、街の人たちに優しく見守られて…毎日いろんなことを吸収して、少しずつみんなの気持ちも考えられるようになってるロッタちゃん。それでも、ときどき文句は言ったりするけれどもね(笑)

 

 

FullSizeRender.jpg

 

 

今年のクリスマスには、ツリーがなくて泣きそうなお兄ちゃんたち。

イースターにだって、イースターエッグが間に合わなくてしょんぼりしてる家族のみんな。

 

アタシにまかせて。アタシ、なんだってひとりでうまくできるんだから!

 

 

FullSizeRender.jpg

 

 

ロッタちゃんの大活躍で、みんなに笑顔がもどる。

ほらね、って得意げなロッタちゃんがカワイイね。。。

 

 

FullSizeRender.jpg

 

FullSizeRender.jpg

 

 

5歳のころの記憶はあんまり残っていないけれど…もうすぐ妹が産まれるのでお母さんのお腹は大きくて、ちょうどその頃、はじめての引越しがあったっけ。

新しい幼稚園で、1度だけ大泣きしてしまったことがあったなあ。

お友達とけんかしたのかな、寂しかったのかな、お腹いたかったのかな…その訳はもう忘れてしまったけれど、先生と一緒にお母さんに電話をした。なにをどうしても止まらなかった涙が、門のところまで迎えに来てくれたお母さんを見たときにはぴたりとやんだ。あの時のお母さんの姿は今でもはっきり覚えてる。

 

きっとワタシの5歳も、ロッタちゃんのように毎日新しい発見と冒険であふれていたんだろうな。

 

 

かつて、5歳だったことがあるみなさん。。。もう1度あの頃を思い出してみませんかキャーflower1

 

 

 

 

 

 

 

ロッタちゃんのお話

 

IMG_4635.JPG

 

 

お兄ちゃんたちと一緒に買い物に行きたいのに連れてってもらえないロッタちゃん。

あたし、もうちっちゃくなんかないのに!

鼻をたらしてたって水たまりでじゃぶじゃぶ。

風邪ひいてたって、くすりなんて飲まないもん!

 

 

IMG_4634.JPG

 

 

好奇心旺盛なロッタちゃん。おもしろいことを見逃さないように、大きな目をきょろきょろさせて…わがままで意地っぱりでふくれっ面で、ご機嫌ナナメなことがいっぱいあるけど、優しい家族とお隣りのおばあちゃんの笑顔に見守られて…ほんとはママのことが大好きで、まだまだ甘えていたいお年ごろ。

 

 

IMG_4640.JPG

 

 

あたしだってお兄ちゃんたちと一緒に宿題したいし、自転車にのってお出かけしたい。

きっと5歳のお誕生日にはあたしだって自転車もらうんだもん!

 

 

IMG_4639.JPG

 

 

スウェーデンの絵本が原作となったロッタちゃんの映画。不機嫌なロッタちゃんがとっても愛くるしい。ブスくれてるのがこんなにも可愛いなんて、それは小さな子供だけがもってる魅力。ロッタちゃんはどんなオトナになるのかな。

 

ある雨の日のロッタちゃん

ピクニックに行くロッタちゃん

お誕生日のロッタちゃん

おばあちゃんの家でのロッタちゃん

 

お友だちのバムセと一緒に、毎日全速力で自由なロッタちゃんの日々。

初夏の風景がキラキラの、ココロほっこり暖まる1本。

 

 

 

 

 

この絵は、気になるでしょ

 

 

IMG_4604.JPG

 

 

Twitterで見かけて、その日にでも観に行きたい衝動にかられて調べてみたけど、その時は上映館が全国でたったの3館と知って落胆…福岡で公開される日を、首をなが~くして待っていた。

アルモドバルだって絶賛しているし、なにやら世界的にもすごい人気らしい。怪しげな人たちと、ところどころに散りばめられてるっぽい日本愛。そして、予想を裏切るらしい構成と結末。わくわく、というより観たくてうずうずする。

 

 

IMG_4605.JPG

 

 

余命わずかと言われている少女アリシアとそのパパ、ルイス。

ひょんな事からルイスが出逢ったココロに闇を抱える人妻バルバラと、過去に彼女と訳ありの教師ダミアン。

ルイスが、ある一線を越えてしまったとたん、あれよあれよと4人は悲劇の連鎖にハマっていく。可哀想なアリシアと優しいパパの、感動の父娘物語だと思って観ていると、ワタシたちは全く違うところに着地させられている。

 

 

IMG_4618.JPG

 

 

大好きなアニメのコスチュームを欲しがるアリシアの望みを叶えてあげたくて、金の工面に奔走するルイス。かと言って失業中のルイスにできることなんて、本を売ったり、友達に借金をお願いしたり…強盗を試みたり強迫したり、くらいしかない。

 

 

IMG_4617.JPG

 

 

アリシアのために奔走するルイスと、バルバラに翻弄されるダミアン。ある意味、ファム・ファタールな彼女たちに狂わされ、破滅の道をたどるオジサマたちの人生ああ、かなし。

 

 

IMG_4619.JPG

 

 

この「マジカル・ガール」をもっと楽しむためのお薦めラインナップに挙げられている作品が黒くて闇でスタイリッシュでまた凄い。

「ファーゴ」「ドライヴ」「昼顔」「レザボア・ドッグス」「冷たい熱帯魚」

そして「魔法少女まどか☆マギカ」などなど…

まどか☆マギカは観ておらず、ワタシはキタコさんのブログでしか知らないのだけれど、多分これがこの映画の発想の原点。アリシアが大好きなアニメは「魔法少女ユキコ」だし、ピンクのドレスだし。そしてアリシアは、ひとつの願いごとの代償としてとてつもなく大きいものを失うことになるし。

 

バルバラとダミアンの過去や、ダミアンの罪、黒いトカゲ…説明がなく想像に委ねるところが多くある。ポスターにも見られるパズルのピースがカギを握っているようなのに、なくてはならないそのピースがひとつ、ない。ルイスがそれを拾っていたのに、どこかに捨ててしまうなんて…ここからすでに歯ぐるまは狂っていたのだ。

 

 

パズルクロトカゲパズル

 

 

終わってみると、アタマがぼ~っとしている(笑)

意外にもBGMの少ない静かな映画で、不穏な空気がいつまでもずっとそこにあるような感じ。

 

 

なんとなく、セットで話題になっている「ロブスター」は来月公開。

こちらも、かなり楽しみな1本。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帰省しても、いつも諸用に追われて時間が過ぎてしまうだけなので、今回は初めての鎌倉へ思い切って足を伸ばしてみた。

 

ぶらり江ノ電、1日旅行。藤沢からスタートキャー

 

 

IMG_4576.JPG

 

 

あいにくの雨だったけれども、それもまた風情あって良し。初めて見る江ノ電の可愛らしさにココロ奪われながら、まずは江ノ島へ。

至るところに見られる「生しらす」の文字に早速お腹が空いてくる。

「今日みたいな荒れた海じゃ、しらす漁には出られなくてね…生しらす、ないんですよ」

残念…生しらすは、また次回のお楽しみに取っておこう。

かなり雨足も強まっていたけれど、せっかくなので江島神社までがんばって歩く。そこまで混雑していないのは嬉しいことで、高台から海を眺め、日頃の疲れを癒していると…なんとまあ晴れて青空が広がってくるんだから驚いた。

 

 

IMG_4579.JPG

 

 

ワタシも、あの有名な踏切が見たい。

ワタシも、あそこで写真を撮ってみたい。

次は鎌倉高校前で下車。自転車にサーフボードをつんだ地元のサーファーがいっぱいいて、のどかな感じが良いな。みんなウェットスーツのままウロウロしてて、自転車にも原付バイクにもボード用のフックみたいなのが取り付けられてる。ローカル感たっぷり。

次の電車を待つあいだ、駅のホームに座って目の前に広がる海をただ眺めているのも気持ちが良い。

 

 

FullSizeRender.jpg

 

IMG_4581.JPG

 

 

「海街 diary」をとても身近に感じている1日。ああ、ここがあの4姉妹が住んでいる街なんだな…鎌倉市内が一望できると、すずちゃんが言っていた所はどこだろう。もう少ししたら、きっと桜がキレイなんだろな。もう1度、映画を観てみたいな。

駅の周りは人どおりも少なく、なんだかひっそりとしていて静か。映画のロケ地だと興奮している人なんてワタシくらいしかいない(笑)

 

 

IMG_4563.JPG

 

 

極楽寺駅のすぐ近くの路地をまがったところにカフェを見つけて入ってみる。

思わず、ステキなお店ですね、と声に出てしまう。マスターの淹れてくれるコーヒーも手作りのドーナツも本当に美味しくて、あ~来て良かったな、とココロの底から思う。

 

 

IMG_4580.JPG

 

 

長谷で降りると、こちらは観光客が沢山いる。たしか長谷寺もロケ地のひとつになっていたはずで、展望散策路を歩いてみる。高くなるにつれ、目の前にどんどんと広がる景色が美しい。

 

 

IMG_4565.JPG

 

 

大仏さま…はじめまして、こんにちわ。

丸まった背中を見て、「東京物語」の笠智衆の背中をちょっぴり思い出して哀愁を感じたりして…。

蒸れないように(?)窓つきの背中はちょっと笑える。

 

 

IMG_4564.JPG

 

 

江ノ電の終点、鎌倉では小町通りをぶらりと歩いて鶴岡八幡宮へ。うっすら月が見えはじめる夕暮れ。たいがい歩いて足も痛くなっているけれど、こまごま可愛らしいお店がたくさん連なっていて、飽きることはなく疲れも忘れる。

大銀杏の木が折れてしまったのは、まだ最近のことと思っていたけど、もう6年も過ぎてた…がんばって、いつかまた鎌倉を見守れるような大銀杏になりますように。

 

 

IMG_4586.JPG

 

 

原節子さんが、晩年ずっと鎌倉にお住まいだったとのこと。小町通りにある川喜多映画記念館では、ちょうど彼女の作品をたくさん上映していたのだけれど、とうに閉館時間を過ぎてしまっていたので入れずに残念。

偶然にも前日「東京物語」を観ていたのは、きっとなにかの縁だったのかな。

 

 

flower1

 

 

朝の雨はなんだったのかと思う。

すっかり日も落ちて、鎌倉からまた藤沢まで戻り、江ノ電旅行もそろそろおしまい。

あ~楽しかったカオ