通販で怪獣消しゴムを買った。確か1200グラム、とあった。
届いたら大半が各所に切れ目を入れてあるのばかりで、汚れのひどいのも多くて、無事だったのはこれだけ。
計ってみたら400グラムほどだったから、2/3はゴミ箱行きだったことになる。
切れ目は足や腕のくっついてる箇所にいちいち周到に入れてあって関心させられた。パンドンのスプレーものやメドウーサ星人のスプレーものがあって、「やった!」と思い、洗っている際中に切れ目を見つけてガッカリ、そんなことが多かった。
このコレクションはずいぶん長期にわたって少しずつ買われたものの蓄積であると思われた。おそらくシリーズごとに100円のガチャガチャを1~2個廻して集めていたのでは?
スペコレのツヤのある赤い成型色のから、剣が切り取られたジュダ様があったり。各弾あり、丁寧に切れ目が入れられ、手垢で真っ黒になるまで遊ばれていた。今回、鍋で煮たり洗剤で汚れを落としながら思ったのは、彼らも玩具冥利に尽きたであろうということだった。切ってあるのや汚れの落ちなかったのを捨てるのはそうした点で心苦しかったが、そこは割り切らないと。私がそれを持っていても仕方のないことだし。
残ったのをもう少し細かく見ていくと……、
第1弾と初期のミニサイズ。ガイガンとレッドキングのモールドが良い。初期製造のもので、足裏の文字も異常にカッチリしている。このコレクションは、出たてのものが多くて金型が甘くなる前の珍しい状態のがほとんどだったのはラッキーだった。
第2弾と第3弾。怪獣カセットの頃の生産物はもうほとんど金型がゆるゆるになっていて彫りのエッジが立ってないが、今回のはどれも彫りが埋まっておらずこの画像でも、バキシムの側面とかザラブの首のあたりなんかを見てもわかる通り。彫りの超絶綺麗なグビラもあったのだが、白い塗料の落書きが落ちなくて捨てた。
第4弾。歪み始めたオクスターがあった。オクスターは後期の生産では右頬が膨らんだ形状に落ち着くが、そこに至るまで様々な変遷がある。右キバにプツッとした粒が現れるのが初期製造で、次に右キバあたりの粒が大きくなり頭がねじれ始める。これはその辺りの生産分オクスター。プルーマの甲羅の彫りがまだ鮮明に生きている個体が入っており、そういえばプルーマの消しゴムは最初こうだった、と思い出すことができた。サータンは鼻と胴の間にまで切れ目の入ったのがあって、画像のは難を逃れた個体。蓄光のはサイゴ。まだ右ツノの改修がされてない昔の型の蓄光もの。
第5弾。ペテロとペロリンガのスプレーゲット。ラゴンは足に切れ目が入っていて残念だった。チブルのシルバーはスペコレの頃の明るさに思える。タッコングは指の間にご丁寧に切れ目が入れてある。これくらいならいいかな、と思って捨ててない。チブルの蓄光はイエローの蛍光ペン塗料が落ちないので残念ながら捨てた。この「前オーナー」は蓄光成型のに黄色い蛍光マーカーを塗り込むのが好きだったらしく、落ちるものと染み込んでしまって落ちないものとがあった。
第6弾。マグラーのスプレーゲット。モグネズンは懐かしい2色スプレー。2色スプレーの習慣が残っていたのがこの第6弾あたりまでで、以降はほとんど無くなった。9弾のあたりのタイラントとかのテスト噴きがかなり前にオークションで出ていた。ダンガーは右目あたりの彫りが埋まったようなのが多いが、これはまだハッキリしている頃のだ。ブラックキングは薄いオレンジで、この薄いのはかなり終盤に生産された時のに近いような、それとはまた違うオレンジのような? あっ、思い出した、ゴーロンのスプレーが入っていて喜んで見ていたら、脚の間に切れ目が入れてあってショックだった。
第8弾。7弾と9弾のは汚れと切れ目で捨ててしまって残らなかった。ガスゲゴンの頬が切り取られていたのはおかしかった。気持ちがわかるようなわからないような。シシゴランもあったが、なにか鋭いエンピツで突いた?ような入れ墨風の黒点があって捨てた。この前オーナーは切れ目の他にも、鋭い何かを刺して中に折り残し、目印みたいな点をつけるのも好きだったらしく、それで捨てざるを得なかったのもかなりあった。
11弾と12弾。ピット星人は後ろの押しピン部分の形状に2パターンあることを今回、初めて知った。また切ってあると思って捨てるとこだった。
トンダイルは黄色いのしか持ってなかったから、得した。
ヤマカツのゴジラシリーズ第1弾。ヤマカツの第1弾は集める気がしなくて1個も持ってなかったから、儲かったような微妙な気分。あんまり欲しくないけど捨てるのももったいない。出来の良い第2弾は持ってる。出来の良いキングギドラの首が切り離してあって残念だった。
今回ので特にお気に入りの。ガイガンとスプレーペテロとスプレーマグラー、2色スプレーのモグネズン、モールド良いレッドキングとスプレーバルタンと蓄光バルタン、スプレーベロクロン、プルーマ、オクスター。押しピン別パターンのピット、オレンジのトンダイル。
こないだ来たバンダイの今回の配当。春に1:3の分割があって、株数が3倍に増えた。バンナム株300株に。分割というのはそこの株価が上がりすぎた時によくとられる措置で、1口100株当たりの値段を安くして買いやすくするために1株の価格が1/3とかになるもの。
株は100株を1口として売買されることが多く、
1口100株……90万円
では、気軽に買えないので、
1口100株……30万円にしよう、と。
既に株を持っている人は同額の株数にしなくてはおかしいので、今の例だと90万円だから300株に。で、3倍になった、と。
バンダイ株は1口100株15万円くらいの時に買ったので、80万以上の儲け。
牛が笑った、ウッシッシ。