汚事記 -7ページ目

汚事記

汚い事が記されます。

通販で怪獣消しゴムを買った。確か1200グラム、とあった。

届いたら大半が各所に切れ目を入れてあるのばかりで、汚れのひどいのも多くて、無事だったのはこれだけ。

計ってみたら400グラムほどだったから、2/3はゴミ箱行きだったことになる。

切れ目は足や腕のくっついてる箇所にいちいち周到に入れてあって関心させられた。パンドンのスプレーものやメドウーサ星人のスプレーものがあって、「やった!」と思い、洗っている際中に切れ目を見つけてガッカリ、そんなことが多かった。

このコレクションはずいぶん長期にわたって少しずつ買われたものの蓄積であると思われた。おそらくシリーズごとに100円のガチャガチャを1~2個廻して集めていたのでは?

スペコレのツヤのある赤い成型色のから、剣が切り取られたジュダ様があったり。各弾あり、丁寧に切れ目が入れられ、手垢で真っ黒になるまで遊ばれていた。今回、鍋で煮たり洗剤で汚れを落としながら思ったのは、彼らも玩具冥利に尽きたであろうということだった。切ってあるのや汚れの落ちなかったのを捨てるのはそうした点で心苦しかったが、そこは割り切らないと。私がそれを持っていても仕方のないことだし。

残ったのをもう少し細かく見ていくと……、

第1弾と初期のミニサイズ。ガイガンとレッドキングのモールドが良い。初期製造のもので、足裏の文字も異常にカッチリしている。このコレクションは、出たてのものが多くて金型が甘くなる前の珍しい状態のがほとんどだったのはラッキーだった。

 

 

第2弾と第3弾。怪獣カセットの頃の生産物はもうほとんど金型がゆるゆるになっていて彫りのエッジが立ってないが、今回のはどれも彫りが埋まっておらずこの画像でも、バキシムの側面とかザラブの首のあたりなんかを見てもわかる通り。彫りの超絶綺麗なグビラもあったのだが、白い塗料の落書きが落ちなくて捨てた。

 

 

第4弾。歪み始めたオクスターがあった。オクスターは後期の生産では右頬が膨らんだ形状に落ち着くが、そこに至るまで様々な変遷がある。右キバにプツッとした粒が現れるのが初期製造で、次に右キバあたりの粒が大きくなり頭がねじれ始める。これはその辺りの生産分オクスター。プルーマの甲羅の彫りがまだ鮮明に生きている個体が入っており、そういえばプルーマの消しゴムは最初こうだった、と思い出すことができた。サータンは鼻と胴の間にまで切れ目の入ったのがあって、画像のは難を逃れた個体。蓄光のはサイゴ。まだ右ツノの改修がされてない昔の型の蓄光もの。

 

 

第5弾。ペテロとペロリンガのスプレーゲット。ラゴンは足に切れ目が入っていて残念だった。チブルのシルバーはスペコレの頃の明るさに思える。タッコングは指の間にご丁寧に切れ目が入れてある。これくらいならいいかな、と思って捨ててない。チブルの蓄光はイエローの蛍光ペン塗料が落ちないので残念ながら捨てた。この「前オーナー」は蓄光成型のに黄色い蛍光マーカーを塗り込むのが好きだったらしく、落ちるものと染み込んでしまって落ちないものとがあった。

 

 

第6弾。マグラーのスプレーゲット。モグネズンは懐かしい2色スプレー。2色スプレーの習慣が残っていたのがこの第6弾あたりまでで、以降はほとんど無くなった。9弾のあたりのタイラントとかのテスト噴きがかなり前にオークションで出ていた。ダンガーは右目あたりの彫りが埋まったようなのが多いが、これはまだハッキリしている頃のだ。ブラックキングは薄いオレンジで、この薄いのはかなり終盤に生産された時のに近いような、それとはまた違うオレンジのような? あっ、思い出した、ゴーロンのスプレーが入っていて喜んで見ていたら、脚の間に切れ目が入れてあってショックだった。

 

 

第8弾。7弾と9弾のは汚れと切れ目で捨ててしまって残らなかった。ガスゲゴンの頬が切り取られていたのはおかしかった。気持ちがわかるようなわからないような。シシゴランもあったが、なにか鋭いエンピツで突いた?ような入れ墨風の黒点があって捨てた。この前オーナーは切れ目の他にも、鋭い何かを刺して中に折り残し、目印みたいな点をつけるのも好きだったらしく、それで捨てざるを得なかったのもかなりあった。

 

 

11弾と12弾。ピット星人は後ろの押しピン部分の形状に2パターンあることを今回、初めて知った。また切ってあると思って捨てるとこだった。

トンダイルは黄色いのしか持ってなかったから、得した。

 

 

ヤマカツのゴジラシリーズ第1弾。ヤマカツの第1弾は集める気がしなくて1個も持ってなかったから、儲かったような微妙な気分。あんまり欲しくないけど捨てるのももったいない。出来の良い第2弾は持ってる。出来の良いキングギドラの首が切り離してあって残念だった。

 

 

今回ので特にお気に入りの。ガイガンとスプレーペテロとスプレーマグラー、2色スプレーのモグネズン、モールド良いレッドキングとスプレーバルタンと蓄光バルタン、スプレーベロクロン、プルーマ、オクスター。押しピン別パターンのピット、オレンジのトンダイル。

 

 

こないだ来たバンダイの今回の配当。春に1:3の分割があって、株数が3倍に増えた。バンナム株300株に。分割というのはそこの株価が上がりすぎた時によくとられる措置で、1口100株当たりの値段を安くして買いやすくするために1株の価格が1/3とかになるもの。

株は100株を1口として売買されることが多く、

1口100株……90万円

では、気軽に買えないので、

1口100株……30万円にしよう、と。

既に株を持っている人は同額の株数にしなくてはおかしいので、今の例だと90万円だから300株に。で、3倍になった、と。

バンダイ株は1口100株15万円くらいの時に買ったので、80万以上の儲け。

牛が笑った、ウッシッシ。

 

「キンケシ21」は確か7月発売予定とあったので、ここのところ毎日、公式のキンケシサイトをチェックするのが日課になっていた。で、先日いつものようにヒョイと見たら、「ダイキャスト キンケシ 4」が6月第4週発売予定とあっていきなりの告知。まだ間があるけどチェックだけしておくか、とあちこち覗いたら某所で受付していた。いくら何でも気が早すぎないかと思ったが、金曜日にはもう発売開始になっていた。慌てて頼んで、今日、無事到着。

今回は金メッキのみの「金のマスク」と銀メッキのみの「銀のマスク」がある。

これまでは、6種類に金メッキver.と銀メッキver.の2カラーで12種、となっていたのが、4では、5種類に金メッキver.と銀メッキver.の10種類プラス、金メッキのみの「金のマスク」1種と、銀メッキのみの「銀のマスク」1種の全12種となっている。

モンゴルマン、ジェロニモ、ビッグ・ザ・武道、マリポーサ、プリズマン、の5種に、金のマスクと銀のマスクの2種で、型は全部で7種類となる。

マスクはでかくてズッシリ重い。今回の目玉はマスクとプリズマン?

モンゴルとジェロニモはあんまり……。武道はでかくてかっこいい。あと5王子でダイキャストになってないのはゼブラなので、「ダイキャスト 5」も必ずあるに違いない。

虫干し? を兼ねて、全部出して並べて遊んだ。

素晴らしい金と銀のキンケシダイキャスト。置くと「ゴトッ」と鳴るのがいい気分だ。

第1弾は悪魔将軍とバッファローマン、ロビンがいい。

第2弾はサンシャイン、ネプチューン、ウォーズマン。ブロッケンJr.もいい。ブロッケンJr.はネオナチが欲しがるのではないか。机の上に文鎮代わりに置きたがるに違いない。

第3弾はスプリングマンが良く、アシュラが売れそうでもある。金メッキのズッシリ重い仏像ダイキャストミニチュアだし。

眼福、眼福。

ダイキャストキンケシをいじる時は、白い手袋をはめて、指で磨きながら立てたりする。よく昔のヨーロッパのドラマなんかで執事なんかが銀の食器を磨いてる時にやってる、アレ。これはメッキなので、剥げないように気を付けなくてはならないけど。

この「キンケシダイキャスト」は、適度な大きさと重さ、見た目の金属感もトータルしたすべてのバランスが秀逸で、掌玩としてはかなり優秀な部類なのではないか。

ああ綺麗。

所有してる満足感が違うし。

 

輝かしい今年のゴールデンウイークに買って食べたビワの種を植えたのが、5月10日。

暦で種をまくのにふさわしい日を調べておいて、ペットボトルを切り底に穴をあけ、庭で拾った石を敷いてから土を入れ、種を植えた。

それから毎週水曜日を覚えておいて、水をやるようになった。

朝・帰宅時・就寝前と、日に何度も鉢? を見る。3週目あたりから、芽が出ないので心配になり、ネットで「びわ 発芽」等、検索して調べてみると、発芽は3週から1か月と書いてあった。びわは丈夫なので、ほぼ発芽する、ともあった。しかし4週目を過ぎてもなかなか芽が出ず、鉢を見る頻度は上がっていって何気に心配の種となっていたのが、遂に6月9日の朝、芽が出ていた。

ペットボトルの鉢は3つ作り、種はひとつずつ、3つの鉢がある。

並べてある手前から「ビワ」、「ビワツー」、「ビワスリー」としているのだが、今回、芽が出たのは「ビワツー」と「ビワスリー」で、1号たる「ビワ」は、今朝もまだ芽が出ていない。

まだ芽の出ない「ビワ」。

北海道では室内ならびわも実がなるという。うまく刈り込んでいけば鉢植えでもなんとかなりそうなので、10年先を楽しみに育てていきたい。

ビワの実は大好物だ。「びわ」の唄を小学生の時に聞いて、「びわはやさしい木の実だから」という歌詞が引っかかってびわを食べるたびにそれが思い起こされ、好きになっていった。

これからも発育度合いを記録していこうと思う。

 

今日、昼頃に買い物から帰ってきて『まんだらけ』の通販サイトを見たら、ポピーの『ポケットザウルスパック』が出ていて売り切れていた。

この数年、毎日ずっとログインしてはチェックしている商品なのに、どうして見てない時にヒョコッと出て売り切れているのか。脱力感でしばらく何もする気にならなかった。入荷したら教えてくれる、とかいうサービスはぜんぜん機能していないな。一度もお知らせが来たことはない。

ああ、がっかり。

こないだチンポの消しゴムが買えたからいいか、と自分を慰める。チンポの消しゴムというのは、『ゲゲゲの鬼太郎』に登場する「南方妖怪・チンポ」の塩ビ人形のこと。

写真に撮ってみた。

ミューゼオに妖怪消しゴムをアップしていたことがあって、その時は妖怪城に立てて撮っていた。その頃のイメージで1枚。

メーカーは「OUTERRIM」というところで、軟質レジン製。材質的には昔の消しゴム玩具と違いがないように思える。

大きさは43ミリ。肌色成型。

作りはしっかりしていて、メリハリ良く、むかしあったバンダイの『悪魔くん』シリーズより上手な造型。

この妖怪は水木しげるの創作妖怪のひとつらしく、何をする妖怪なのか、よく知らない。

3つのチンポコから何かロケット噴射のように吹き出して宙に浮いている絵は知っている。

アカポマルポポンキタン、ポタン・ポトン・カタン

 

あと、赤座あかりの1/6フィギュアを買った。

これもずっと探していたもののひとつで、未開封のが欲しかったんだけどなかなか買えなかったやつ。

『ゆるゆり』というマンガのキャラクター。『ゆるゆり』はつまんなくて嫌いだったんだけど、「あかりちゃん」はよいこで好きなキャラだった。アリを買ってるんだよね。あと、寝顔が怖い。

 

ペギラがこないだ来た。チャンドラーと並べて眺めたり。これも瞳が赤く塗られている。なんかに憑依されてる設定なのか?

 

読んでる『柳生宗矩』の小説は1巻の後半に入った。豊臣秀次の切腹と妻妾ら虐殺の「畜生塚」のとこ。私もアレ、家康が止めなかったのは主人公として苦しいな……と、前に『徳川家康』読んでて思ったんだけど、今回の『柳生宗矩』ではバッチリそこんとこ突き詰めてあって、宗矩が家康に向かって「なぜ止めなかった」と責めるシーンがある。まあ、仕方のないことなんだけど。

この小説は大河の『春の坂道』の原作として書き下ろされたものらしい。書き下ろされたのは知らなかった。私は柳生宗矩は『柳生一族の陰謀』の映画版でみた萬屋錦之介のイメージで読んでたんだけど、大河の『春の坂道』でも萬屋錦之介が宗矩を演じてたそうで、道理で……、って感じだった。

 

あとはペン字を練習したりしていて、今も道新の『卓上四季』の書き写しは続けている。休刊日以外、欠かしたことはない。一定のクオリティを保って20分くらいで綺麗に書けるようになった(24日に、どのくらい時間がかかるか測ってみたら、45分かかっていたので20分は誤り)。日ペンはもう12回課題を提出して終わってしまったので、今度は違ったとこのを始めた。今度の流派?は、ひらがながボゲーッとしていて、あまり美しくない。そこが不満だ。道新の『卓上四季』の書き写しは日ペンの仮名遣いで書いている。

 

最近は、そんな感じ。

毎晩チビチビ読んできた、山岡荘八の『伊達政宗』も残すところ後1章。

8巻の「旅を終る」というタイトルの章で終わってしまう。

中で描かれる徳川家康がすごい人物で、何巻だか忘れたけど読んでて、「自分もこんな人となら是非とも共に働いてみたい」と思うくらいだった。

徳川家康の人物に比べると伊達政宗は数段、格が落ちる。それを感じるのは特に8巻に入ってからも顕著で、衆道のいざこざで、家光に息子を手討ちにされた坂部五左衛門を丸め込むやり方とか「汚い、汚い」。支倉常長への態度もなんかスッキリしない。また、政宗の「他人の人生を笑う癖」、これが私は何より嫌いで、どうにも伊達政宗という男は人物が小さい。読めば読むほど。

最後の1章で、この政宗への感想は変わるのだろうか?

 

今度は同じ作者の『柳生宗矩』を読むことにした。もう全4巻、頼んだのが手元に届いている。フィルムシールでコートしてもらったやつ。「伊達政宗」の文庫はヨドバシで注文したんだけど、包装がいい加減で紙袋やダンボールにそのまま投げ込んであるだけだったので、荷物ブン投げ・クロネコヤマトとのタッグ攻撃により、家に届いた頃にはいつもボロボロになっていた。

カドは潰れ、カバーは破れ、真ん中に他の本がはさまってページが折れたり、メチャクチャ。今後改善されるか聞いてみたら、またやらかさない保障はない、とのことだったので、それ以来、本は違うとこで買うことにして、フィルムコートしたのを送ってもらっている。綺麗なのが届いてひと安心。文庫が1冊、千円くらいする世の中なのでちゃんとしてもらわないと困る。

 

最近、ブログとか馬鹿らしくなってつけてなかった。

『伏見の対決』

文禄元(一五九二)年三月一日、秀吉の大明征服計画の出発から。

翌年の三月二十二日、政宗、名護屋出帆。

四月十三日、対馬を発し釜山に上陸。

十八日に金海城を攻め敵の首級を二百二十挙げる。

秀吉から武功の感状が届く。

浅野父子と共に蔚山に向かい、ここでも首級八十三を挙げる。

虎哉禅師に宛てた詩。

 

 何んぞ知らん今歳滄海に棹さす杜氏

 高麗、大明、掌中に属す

 剣を函にし、弓を嚢にし国を治るところ

 帰帆すべからく是れ秋風に待つべし

 

虎哉禅師の返詩。

 

 何んぞただ学兵孫武を諳んじ

 杜詩韓集は胸中に在り

 吾が公渡海帰る何ぞ晩き

 恨殺す禅窓日暮の風

 

母・保春院にも手紙を出しているらしい。

さらに晋州城の戦で敵数百人を生け捕り。

九月十二日、釜山を発ち帰国。

文禄三年、吉野の花見の歌会、「花の願い」、「花を散らさぬ風」、「滝の上の花」の三題で政宗が詠んだ歌。

 

    花の願い

 同じくはあかぬ心に任せつつ

   散らさで花を見るよしもがな

 

    花を散らさぬ風

 遠く見し花の梢に匂うなり

   枝に知られぬ風や吹くらん

 

     滝の上の花

 吉野山滝津流れに花散らば

    はや気にかかる波ぞ立ち添う

 

文禄四年四月二十三日に帰国を許されるまで京に滞在、二十九歳に。

岩出山城に着いて二ヵ月も経たないうちに、秀吉から上洛命令。

今度は関白秀次の謀反の扇動者、という嫌疑。

三成が政宗を陥れようとしているらしい?

この小説は章の中でも時系列が行ったり来たりするのでこうして整頓すると理解が深まる。

 

『蛟龍弄玉』

謀反の嫌疑をかけられている政宗、今回ばかりはいい手が浮かばない。

虎哉禅師に相談するも、とにかく急いで行け、ということらしいので七月末に京へ向かう。

八月二日、中山道で秀次の妻妾三十四人と子供四人が三条河原で斬られたのを知る。

八月十二日、京入り。施薬院全宗の邸へ。

三成の他に、淀君が関わっているらしい。釜茹でにされた石川五右衛門の後ろ盾も実は伊達だ、という噂もあるそうで、呆れる政宗。

家康に泣きついて、何とか助かった。

高札については、柳生宗矩の命で村田弥三が立てて歩いたらしい。

 

『天下風船』

三成の動きの真意がわかってきた政宗、淀君に会うことに。

文中の淀の評。

 

 淀の君は、なるほど豊艶な美人であった。

(――しかし、いささか油が乗りすぎている)

 と、政宗は思う。唇も厚ければ胸も厚く、膝も肩もみな少しずつ厚すぎて、しかもそれが美人の鋳型にはめたように整いすぎている。よほど女子に飢えている時はとにかく、さもないといささかならず色っぽ過ぎてうっとうしい。

(――わしならばやはり愛姫を取るの)

 

政宗、今井宗薫を使って娘の五郎八姫を家康の六男・辰千代の嫁にする算段。

私は淀君というと……「真田太平記」の岡田茉莉子がケバさ強烈で、真っ先にイメージするのはあの岡田茉莉子の顔。こないだ、大河の「徳川家康」を通して視た。夏目雅子はいい女だな。あ、大河といっても、いまやってる方の家康はぜんぜん興味がない。今のパッパラパーどもの作るのなんかどうせクソドラマだろうし見る時間がもったいない。だいたい、いまのNHKは日本犯罪者協会の略だから一瞬たりとも視たくない。

 

『慶長三国誌』

政宗と今井宗薫と家康の腹の探り合い、石田三成と直江兼続の話し合い、醍醐の花見から秀吉の死。

  露とおき露と消えぬるわが身かな

   浪花のことも夢の亦夢

 

『鯛の見る夢』

政宗、宗薫を通して家康に縁組の引出物として、五十万石と近畿に二十万石、息子も大名に取り立てろと要求。

家康、政宗の考えなど読めていてスゲー。

政宗、治部少を

「小さな犬の檻に鎖で繋がれたむさいムジナ」

と評する。これがおかしくて読んだ時に噴いてしまった。

前に『徳川家康』でも政宗は忠輝と長安の関係を「天馬に乗った狐」と例えていて、山岡荘八の伊達政宗は誰かを動物に例えるのが好きなのかな。

政宗、外国や船について語りだす。

忠輝も登場して、この辺りから『徳川家康』では詳しく語られなかった部分が描かれる、副読本・補足本みたいな一面が強くなってくる。これは『徳川家康』を読んだ直後に読み始めて正解だったというか、実に良いタイミングでうまいこと出会えた本だと思った。

 

『独眼関ケ原』

政宗に柳生宗矩が接近。行方不明だった伊達成実の居場所と交換に柳生の狭川新三郎を雇うことに。

家康の政宗評、

「政宗の思案は粗雑で困る。大切なところがポカリ、ポカリと抜けている。それゆえ怒らせて締めておかぬと、水を汲むおり、たがが外れるぞ」

これは、たしかに読んでいるとその通りだ。大事なところのツメが甘い。

 

続いて、上杉討伐。この小説は『伊達政宗』なので、『徳川家康』では詳しく書かれなかった箇所や、違った見方も描かれていておもしろい。

 

政宗の一揆の煽動と土民兵の使い方の巧妙さは群をぬいていた。

 

とある。なので家康、上杉の北を政宗におさえさせ、南の宇都宮は秀康でよいかと判断。百万石のお墨付きを与えられることになったが、実行はされなかった。

伊達政宗、2巻の読書メモです。

巻頭に、

伊達氏系図、伊達政宗所領地図 天正18年初(1590年初)、奥羽戦場図、田村氏系図、最上氏系図が、

巻末に、

伊達政宗年譜(一五八六年~一五九一年)が付されています。

 

『さんさ時雨』

えーと、これはどんな話だったかな。

 

政宗の敗戦として記録されている「大崎攻め」の話と、その後の、芦名氏を破って黒川城に無血入城した「摺上原の戦」の話。

摺上原の決戦の上手さは、信長の田楽狭間や謙信の川中島を挙げて作者が褒めている。

これが近畿での出来事だったら、おそらく、永遠に天下分け目の戦として語りつがれたに違いない。

とも、書いてある。

しかし芦名氏や佐竹氏、大崎や最上もすでに関白・秀吉の傘下にいて、秀吉が伊達に腹を立てている、との情報。来春三月に小田原征伐に北上してくるらしい。その時に当然、奥羽にも来るだろう、とのこと。

政宗の母の呼称が「保春院」に。

 

『臥龍血を吐く』

政宗の、例年の正月の過ごし方が書かれている。

 元日には、鉄砲の撃ち初めと法螺貝の吹き初め。

 三日には、風雪をついての野始めの狩り。

 四日には、大身の家臣から小身の名掛組、不断組に至るまでの賀詞を受けてご酒下され。

 五日には、弓の稽古始め。

 七日は、恒例の連歌の運座。

 八日は、心経会。

 十一日は、これも談合始めと名づけられた政治始め。

 十四日は、能の乱舞始め。

 十八日は、

変換で出てこない漢字に当たったので、ここまで。

秀吉による小田原攻めの大動員が始まる。秀吉を舐め腐っている政宗、従う気なし。

秀吉の義弟にあたる浅野長政が催促使として黒川城にやってくる。政宗、ハチャメチャなデマカセでごまかしたが、人の好い長政、感心して帰っていく。お人よしだった亡き父の姿と重ねてしまい、後悔する政宗が良かった。

評定(会議)で喧々諤々、家臣皆伊達家の危機を感じる中、小田原参陣を決めた政宗。いよいよの時は秀吉を刺し殺すつもり。

出発前夜、政宗の態度に肝を冷やした母・保春院、このままでは伊達家が潰される、と政宗に毒キノコ・月見茸を盛って殺そうとする。毒をくらって苦しむ政宗に襲い掛かる弟・小次郎。とっさに刀を奪い、

「許せよ、小次郎!」

と返り討ちに。

この一家おもしろすぎ。

月見茸をネットで調べたら、書いてあるとおり、本当に光るらしい。

四月十五日に城を出て、小田原についたのは六月五日。もう戦も終わり、落城を待つばかり、って頃についた政宗。秀吉はカンカンに怒って会おうともしない。

政宗ってこんな一筋縄じゃ手に負えない感じのキャラクターだったのか。

 

『両雄競智』

春に出発して、夏に小田原のそばの底倉についた政宗。しかも兵の数は百騎たらず。秀吉も呆れて、家康の次男で今は秀吉の養子になっている結城秀康を先に当たらせる。秀康が会いに行くと政宗は昼間から風呂に入って歌を歌っていた。秀康も風呂に入ると湯壺に大きな青大将が。政宗がイチモツでヘビを追い払った話を聞かされた秀吉、たまらず爆笑、会ってみたくなる。

続いて浅野長政と前田利家が上使として会った際のハッタリを聞いたり、家康の引き合わせで会見したりして結局、黒川城は取られるが、許されることに。

石垣山での小芝居を経て芦名領の書類一式と共に黒川城を秀吉に渡す政宗。

農民に一揆の煽動をしてから返すことを忘れない悪童ぶり。

本当にあったのかな、こんな話。

 

『黄金十字架』

 

  世の中にわれは何をかなすの原

    なすわざもなく年を経ぬべき

 

那須野ケ原で蒲生氏郷が詠んだ歌。

蒲生氏郷との器量比べと、木村父子の救出が描かれる。

百姓一揆煽動の証拠である、政宗の花押入りの書状が蒲生の手に渡ってしまう。

本妻・愛姫と娘・五郎八(いろは)姫が京の聚楽第へ人質に取られることに。

章の終盤、金箔でピカピカの磔台を作らせる政宗。これはいったい?

 

『人生勝負』

今度は蒲生氏郷に楯突いたのが気に入らんと京へ呼びつけられる政宗。

金ぴかの磔柱を担がせ、京へ向かう。

「異様の風体の行列、何者なるぞ」

と止めたのが、こびと・石田三成。

「傾き者とは……これも心外、政宗は、徹頭徹尾伊達者にござりまする」

 

政宗の花押入り一揆煽動檄文を入手している秀吉、この窮地を政宗がどう脱するか楽しみに。

なんかもう、『一休さん』みたい。

しかし、この鶺鴒の目の話、えらく抜け目のない男だな、政宗。よく名刺の角を折って渡す、とかって話は聞くけど、これが基になってるのか?

確かこの章で、脱字が一か所あった。

 

『天地演出』

前の章のラストで領地替えにより伊達・米沢城を出ることに。

旧知行は七十二万石だったのが、新領は五十八万石しかない。

小人・石田三成のいやがらせに違いないとむらむらしていると、岩手沢に来ている徳川家康が会いたいと言ってくる。

岩手沢城は榊原康政の奉行で修復されており、

(これは、まるで太平記の中の千早城だ!)

と感嘆する政宗。

今回の領地替えはなんと家康の差配で行われており、あてがわれた新領は、現在では五十八万石だが、伸びしろのない旧領と違って、少し手を入れればすぐ百万石以上になる、とのこと。城の手入れまでしてあるとか、すごいな家康。城は「岩出山城」と名を改める。

高麗出兵の命が下り、伊達は千五百人の出兵ノルマとなった。政宗は倍の三千人を奇想天外の派手な格好で出すことに。秀吉の親衛隊になれば朝鮮へ渡らずに済むかもしれないとの計算。

悪戯好きの秀吉が、ペットの猿「丹波守」に客の頭を棒で殴りつけるよう仕込んであるっていうエピソードがおもしろかった。

 

 

『伊達政宗』、2巻メモでした。

同じ作者の『徳川家康』を読んでいるので、懐かしい人物に再会できるのが実に楽しいです。読んでてよかった。

政宗ってこういうキャラクターだったのか……とちょっとビックリ。これは確かにもう20年早く生まれていたら天下とってましたね。

『伊達政宗』は全8巻なので、まだ四分の一です。先が楽しみです。

 

山岡荘八の『伊達政宗』、1巻のメモです。

新品です。仰向けで読んでもページにゴミが挟まっていたりしないので、自由な姿勢で読めて楽ちんです。

しかし、活字がデカイのですごく読みづらい。絵本みたいでイライラします。だいたい、本を開いた時に版面が美しくないです。ハシラも無いに等しく、汚らしい。やっぱ昔の組版で読みたいです。今のこういう芸術センスは何から何までまるでダメで、いつどこからこうなったのか、一度調べてみたいです。

 

『出生』

伊達藤次郎政宗(梵天丸)の母となる凶悪な義姫が最上から伊達の輝宗に嫁ぐ背景と、政宗が生まれてから少しの説明。

政宗、万海上人とやらの生まれ変わりとされる。

子煩悩でお人よしの父、生まれた息子のために資福寺という寺院を建て、様々な教師を付け英才教育。伊達政宗は他の武将と何か違う所があると感じていたが、このせいか。

父・輝宗、母・義姫、弟・竺丸(つきまる)、従弟にあたる小姓・伊達藤五郎成実(だてとうごろうしげざね)、小姓・片倉小十郎(景綱)、乳母・喜多子(源氏名・政岡)小十郎の異父姉、資福寺の虎哉宗乙禅師、等の紹介。

虎哉と片倉小十郎は『徳川家康』でも語られていたので、名前は知っている。

疱瘡に罹り、命は助かるが左目が潰れるところまで。

 

『生きる価値』

義姫、幼い梵天丸たちを呼びつける。

掌に載せたぶどうを見せ、

「これは幼い頃にお前が木から落ちた時に枝に引っ掛けた目玉だ」

と言い、食べてしまう。

一同、唖然。

何のためにわざわざこんなことをしてみせたのか、ちょっと悩んだ。パッと見、まず息子を嫌っているように思われるが、ふざけたにしてもひどすぎるし、あらゆる角度から考えてみても、ちょっと異質である。実の親子であるから、まあ、戦国武将の母という見方をすれば良いように取れなくもない。

虎哉禅師の性格説明に、

虎三分に猫七分が虎哉であって、虎四分に猫六部が政宗

とあった。これはうまいと思った。

政宗の嫁になる田村の愛姫(よしひめ)の性格描写、

顔だちは京人形のように整っていた。優しくて憐れみ深くて、他人の不幸を聞くだけで双眸にしっとりと涙をにじませ、その悲しみを和歌に詠ずる

と書いてあってウケる。

 

『雪割草』

藤次郎(政宗)と愛姫の婚礼。

藤次郎が引出物に精巧な「ままごと道具」を選んで姫が感嘆する場面が気に入った。政宗の他とは違う一面がよく出ていてすごい。

政宗が生涯、家人の前では横臥しなかった理由が書いてあった。

政宗、十六歳になり初陣が決まるまで。

 

『風雲機熟』

政宗の人生計画。

 

(生涯のことをそろばん立てて生きている武将!)

そんなものは輝宗にとって、考えてみたこともない奇妙な人生だった。

 

と書いてある。おかしい。

 

政宗の句。

  春霞立つを見捨てて行く雁は

     花なき里にすみやならえる

 

戦と経済の関連について説明があり、これはなるほど、と思った。

父・輝宗の隠居、家督相続。

 

『孤独な龍』

十九歳からキレッキレな冴えた戦を見せる政宗。

賢い信長、みたいな?

父・輝宗、政宗の留守中に畠山義継により拉致される。輝宗、おひとよしにも程がある。

政宗が帰ってきたら、父・輝宗、義継ごと銃撃され死亡していた。

 

『人取り橋』

政宗、一晩明けて怒りが湧きかえり下手をうつ。九死に一生。

二千人近い死者が出たと虎哉禅師に叱られ、気絶。

このあたりから秀吉や家康のことがよく出てくるように。

小浜城の政宗、飯坂氏のお蔦を妻妾に。

 

 

明日は休みで気分が良いので夜更かしです。

 

先日 figma を弄ったら癖になってしまい、今日も遊びました。

 

裸まどっちの figma を糸で縛ってぶら下げたりして遊んだのですが、なんと写真撮影をしていませんでした。

もったいない。

 

まどっちは設定では身長が152cmだったと思います。

見たところ、胸のサイズはAAカップで、アンダーは65cmくらいではないかと思われます。

身長150cm台で平たい胸族の figma 素体? は『双葉杏』を分解して使います。

左肩と股間のジョイントは肌色のに付け替えて、腕とパンツと腿と脛は、キャラに合った長さのを探して付けます。

 

まどっちの場合は制服バージョンの足をそのまま持ってきて、足首は『新垣あやせ』の靴下足首を白く塗りました。上腕パーツはたしか『イカ娘』、下腕パーツは『双葉杏』のもので、手首パーツは『双葉杏』のは何故か軸が短くて抜けるので、『鹿目まどか』制服バージョンのを挿しています。

股間は『she』の旧タイプから。

 

宮藤芳佳のは腿と脛は『宮藤芳佳』の旧バージョン(新の方を付けたかったが腰が出っ張っておかしくなるので旧の足)。

 

よく女相撲をとらせて笑います。

『双葉杏』のパンツパーツはシンナーで塗料を落とすと白になります。さくらのがそう。さくらの腕と足は『イカ娘』の。

この芳佳の腕は『ミク』のレーシングのどれかからだったような……(ジャンクパーツの山から合わせたのでよくわからない)

 

この表情パーツは反則。

 

『she』との比較。

昨日、帰りにホームセンターで綺麗な糸を見つけたので買ってしまった。

これ。

 

見ていると何かを縛りたくてたまらなくなり、近くにあった figma を縛った。

 

ああ、いいですな。

 

太さも、1/12スケールに合っていた。

久々に縛ってみたが、腕はあまり衰えていなかった。

 

後ろ。手抜き。

 

変身後の姿は色は非常にあっているんだけど、スカートが硬質なので、あんまり楽しめない。

 

脚や腕にネット状の糸を噛まそうとしてピンセットで網を作ってみたら編み物になってしまった。

これは楽しいです。また違った趣味に目覚めそうになりました。

 

ブログは敬語でつけようと思っていたのに久しぶりだったから忘れていました。ヤバス。

 

最近は忙しくて心身ともにくたびれてしまいました。

世の中がヒジョーに世知辛く、皆ピリピリしているような気がして、疲れます。とにかく疲れます。

ストレスフル。

 

『徳川家康』は読み終わって、今は同じ作者の『伊達政宗』を毎晩、読んでいます。

ペン習字は続けていて、かなり書けるようになりました。以前なら、

(すごいなあ)

とか思っていたうまい人の字を見ても、最近は私の方が上手だと感じます。天狗!

 

今年の冬は吹雪も1回くらいしかなく、今月に入ってからは寝る前に水道を落としていません。例年に比べるとかなり温かい冬で、大変ラクでした。

 

今日はダルくて一歩も外に出ていません。

 

仕事でものすごいバカなバイトが来るようになって、驚いています。新人かと思ったらもうすぐ2年になるらしく、あきれました。帳面に書いてある数字を2文字、書き写すだけのことがいまだに覚えられないようで、やる気あるのか。

挨拶だけは元気でイライラが募ります。

怒鳴りつけたいのを抑えるのに苦労します。

ストレス溜まります。

 

疲れてノイローゼになりそう。