オークションで落札したポピーの「スクランブルエッグ」が届いた。
25年くらい前にも落札したことがある商品。45年前、当時小学生で、3回くらい買った。
1回目は前期10種入りのを、あとの2回は後期10種の入った方。後期10種のは、エッグカプセルが不透明の赤いヤツになっていた。前期は大型のウルトラマン80消しゴムが必ず1個入っていたが、後期セットのはウルトラマン80の代わりに大型怪獣が入っていることがあった。クレッセント、ギコギラー、ホー、ザンドリアス、メカギラス、アブドラールスのデカイヤツは、スクランブルエッグの赤いカプセルに入っていたもの。前期10種入りのは80年5月に店に並んでいた。後期10種入りの発売は秋。
前期セットのカプセルはクリアイエロー。
ビニール袋の口をひねって細めのセロテープで留めてある。間違いなく未開封。これは古典的ながら、ごまかし様がない。
入っている紙はプラスチック製「ワルサーP38」の説明書。
曲がっている怪獣消しゴムはお湯に入れるとまっすぐになることを学んだのはこの紙片からだったかも?
未開封の怪獣消しゴムが……
入っておりますな……ちゃんと5色×2個ずつ計10種入っていて、ひと安心。前に落札したのはダブっているうえに、なぜかポピー版クレッセントやギコギラーとかが入っているレアパターンを落札してしまって揃ってなかった。デッドストックで揃えたいのに、今まで欠けていたのがあったから、これで「80」のデッドストックは完全に揃ったことになる。
ワルサーは浸食でドロドロになっていた。
あの頃、ピストルと言えば「ワルサーP38」だった。「ルパン三世」の2期と怪獣消しゴムは同じ時期に流行って、廃れるのも一緒だったから、赤ジャケルパンが颯爽と活躍していた頃の雰囲気はポピーの怪獣消しゴム最盛期の匂いと同じなんである。1stの緑ジャケットルパンも必ず再放送されていたので、怪獣消しゴムとルパン1期2期は切り離せない感じ。
塩ビは本当に強い。よく2ちゃんとかふたばで怪獣消しゴムのスレが立つと、
「缶に集めていた消しゴムを久々に開けてみたらドロドロに溶けていた」
とかいう書込みをよく見るが、
「嘘をつけ!」
と毎回思う。溶けるわけねーだろーが。
角メンコ。めんことかパッチは流行っていて遊んだ記憶はあるが、この80年頃はもう誰も遊ばなくなっていた。
UGM隊員が2枚。
この最初の隊員はなんか個性が薄いというか、パッとしなかった。エミ隊員のベタベタした甘ったれたような舌足らずの話し方が私は大嫌いで、見るたびイライラしていてUGMは大嫌いだった。
裏。
ピッチャーゴロ。フェラーリ312 T2。グーで2。64957とは?
3枚目と4枚目はウルトラマン80対タブラ。
裏。
5枚目と6枚目はメカギラス。
裏。
カウンタック。パー。デッドボール。
ウケる。
25年前に落札したスクランブルエッグに入っていたメンコとは違うのが入っていた。
前の写真はホーとか80の1枚ものとかだったと思う。
そしてメインの怪獣消しゴム。
今回はちゃんと10種、揃っている。未開封は色ツヤがまるで違いますな。
前のはゴラ、ズルズラー、ガビシェール、マザーザンドリアスが入っていなかった。
代わりにポピー版クレッセント、ポピー版ギコギラー、ポピー版ザンドリアスと、タブラが色違いでもう一つ入っている謎仕様で、誰かが開けて入れ替えたのではないことが、ビニール袋の捩じり方とテープの劣化具合から察せられた。ポピー版のクレッセントとギコギラーとホーとザンドリアスはガチャガチャではついぞ出なかった憧れの怪獣消しゴムであったのに、スクランブルエッグでは入っていることもあったとは……意外な盲点であった。この4種はポピーの「80」関連の高額玩具にオマケとして同梱されていたもので、必ず3個組であったから、4種揃えるには最低でも2つ買わなくてはならない、いやらしい仕様であった。玩具屋でパッケージ越しに見えていたから、どんな外見かは知っていた。クレッセント、ギコギラー、ザンドリアスは従兄弟のを貰ったので入手できたが、ホーだけはどうしても揃わず、ゲットしたのは大人になってからだった。そういえば、前にここのブログでポピー版で揃っていなかったのはムルロア、ピット星人、ロボネズだけだったと書いたが、ホーも持っていなかった。丸越版でずっと我慢していたんだった。
出して並べてみた。
前の2列が以前のスクランブルエッグに入っていた怪獣で、奥の2列が今回の。
今回のスクランブルエッグで、「ウルトラマン80」怪獣消しゴムのデッドストックが完全にそろった。オマケ版4種、前期10種、エイティ4種、後期10種の計28種。黄と桃が多いから橙と緑を増やしたいな。でもなぜかレア扱いされてて高くて揃いにくい。
80怪獣の消しゴムはかなり長い間百円ガチャガチャであったので、なぜレア扱いされているのかわからない。ポピーの「80」は80年の5月からスクランブルエッグで出て、9弾あたりから自販機で出始め、10弾で後半の10種が加わり、「アンドロ超戦士」の頃まで本筋(「ウルトラQ」から「ザ☆ウルトラマン」のシリーズ)のとは別に自販機がずっとあったから、レアなわけがないんだが。高く売れるもんだからテンバイヤーがそう言いふらしてるんじゃないか? 本当にロクなことしない。
私が9弾とか10弾とか言ってるのはミニブックでの区分けで見ると全体が分かり易いからであって、本来、80の後半10種は弾に含めるべきではなかったと思っている。9弾のミニブックに前半の14種が宣伝的に加えられていたからなんとなくまとめてリスト化しただけだし。
当時、スクランブルエッグをやっと買って喜んで開けてみたら、刻印が〇にPの「℗」だったから大変なショックを受けた。「℗」といえば丸越だったからだ。でも造型的にはまぎれもなく今までのポピーのだし丸越に乗っ取られたのか? とか思っていたら、夏から出だしたポピー9弾のミニサイズにも同じ「℗」刻印が入るようになって、やっぱりポピーだったかとひと安心。その後は全部「℗」になってしまい、ポピーも親会社のバンダイに吸収されて刻印も「B.」になってしまった。