インディファンの皆様、12/1からDisney+で公開された新作ドキュメンタリー・『インディ・ジョーンズ＆ハリソン・フォード TIMELESS HEROES』はご覧になりましたか？
個人的には、”『インディ・ジョーンズ』シリーズの完結を涙ではなく笑顔で見送るドキュメンタリー”という印象を受けました。出演されている皆さんがとにかく楽しそうに話されていて、こちらも終始笑顔で見ることが出来ました。見終わると晴れやかな気持ちになれる素敵な映像ですので、ぜひご覧ください！
さて、今回はWDWの旅行記の第2弾をお届けします。前回はWDWの全体像をインディファン目線でざっくりとご紹介しましたが、今回からはWDW内にある”インディ・ジョーンズ関連スポット”を個別に徹底解説していきます！！
今回はディズニー・スプリングス（日本でいうイクスピアリみたいなところ）にあるインディ・ジョーンズをテーマとした飲食店『Jock Lindsey's Hangar Bar』をご紹介します！！
『インディ・ジョーンズ』ファンが行く！
フロリダ ウォルト・ディズニー・ワールド
PART2
〇Jock Lindsey's Hangar Bar
直訳すると『ジョック・リンゼイのハンガーバー』。
店名や外観からはわかりにくいのですが、れっきとしたインディ・ジョーンズがテーマの飲食店(バー)でございます。店内では映画『インディ・ジョーンズ』シリーズの世界観と作品にちなんだドリンクやフードを楽しむことができます。
私が知る限り、インディ・ジョーンズがテーマの飲食店はこの店が世界で唯一だと思います。
(むしろ、他の店をご存知の方がいらっしゃればぜひ教えていただきたいです！）
そんなインディファンからすれば夢のような場所に、今回は「フェドーラ帽子＋革ジャケット」のインディスタイルで潜入してきました！
そもそもなぜJock Lindsey's Hangar Barがインディ・ジョーンズに関する店だとわかりにくいかと言いますと、店名に出てくるジョック・リンゼイというキャラの知名度がほとんどないからです。「名前を聞いただけでは誰だかわからない」というインディファンもいらっしゃるのではないでしょうか。
それもそのはずで、映画にジョック・リンゼイが登場するシーンはシリーズを通じて僅か1分程度しかありません。
その正体は、1作目・『レイダース』の冒頭でインディのジャングルからの脱出をアシストした水上飛行機のパイロットです。
※こちらの記事でもジョック・リンゼイとその活躍を紹介しておりますので、ぜひ合わせてお読み下さい！
※『S.E.A』…ディズニーパークにある施設やアトラクションの背景ストーリーに登場する冒険家たちが多く在籍している架空の団体。有名なメンバーにはジャングルクルーズの創設者、ビッグサンダー・マウンテンの開拓者、タワー・オブ・テラーでおなじみのハリソン・ハイタワー3世などがいるようです。
『HANGAR BAR』の”HANGAR”は飛行機の格納庫を意味しており、
「ジョックが飛行機の格納庫を改装して開業した」という設定のお店です。
壁に飾られているプロペラは、おそらく『レイダース』でジョックが操縦していたOB-CPO号のものではないかと思われます。(デザインや色合いなどの特徴が酷似）
元格納庫らしく、店内には工具や飛行機のパーツがいたるところに置かれています。
カウンター席とテーブル席があり、左側の世界地図があるところがバーカウンターです。
工具の中に紛れてジョックのペット・”レジー”の飼育ケースが置いてありました。
レジーは『レイダース』にてジョックがOB-CPO号に同乗させていた大型の蛇(ボアコンストリクター）で、劇中では「インディは蛇が嫌い」という設定を印象付ける役目を果たしました。
よく見ると蓋が開いているので、レジーがケースから逃げてしまったことが暗示されています。
レジーがどこに潜んでいるかわからないので気を付けましょう！
バーカウンターの横にはジョックの肖像画が飾られていました。
劇中でも同じ野球帽を被っていましたね！
肖像画の隣にインディと一緒に写っている写真がある点にも注目です！
壁に飾られた新聞記事にもインディの姿が確認できました。
インディもジョックと一緒にこのディズニー・スプリングスに降り立っていたようです！
ちなみに、ジョックがディズニー・スプリングスの土地の一部を買い取って住み始めた時期は1938年らしいです。(Wikipedia調べ)『レイダース』の舞台は1936年でしたので、あの冒険の後もインディとジョックの関係が続いていたと思うとなんだか嬉しいですね！
店内奥に飾られた潜水服が異彩を放っています。
この店のオープンは2015年ですが、まるで『運命のダイヤル』で深海が冒険の舞台になることを予期していたかのような装飾でとても興味深いですね。
また、潜水服の下にある潜水艦は店内で唯一の半個室席になっています。
ここに座れたらラッキーですね！
ジョックはインディと出会う前は凄腕のスタントパイロットとして名を馳せていたようであり、スタントショーやエアレースで獲得したものと思われるトロフィーも沢山飾られていました。
なお、今回私が撮影できた箇所以外にも店内には沢山のプロップが飾られています。
欲を言えば全てを写真に収めたかったのですが、私が訪問したのが土曜日のお昼（15時頃）だったこともあり、お店が大変混雑していたため店内をくまなく撮影するのは不可能でした泣
今回見れなかったものについては、次回訪問時の楽しみにしたいと思います！
(あと、お店が大盛況だったのはインディファンとして純粋に誇らしかったです！！)
というわけで店内は満席だったので、外のテラス席に行きました。
湖に面しているため開放的な景色が楽しめるのですが、凄まじい逆光で全く伝わらないですね泣
ちなみに、左下に写っている金属の壁が潜水艦席です。
外にもバーカウンターがありましたが、ここも満席。
すごいぞJock Lindsey's Hangar Bar！
唯一空席を見つけられたのが、このボート状のテラス席でした。
本当に水面に浮いているわけではないので、船酔いの心配はございません。
船感は伝わりますでしょうか？
ジャングルクルーズのボートをイメージしていただければと思います。
席に着くと、ほどなくしてコースターが置かれました。
（もちろんお土産として持って帰りました！）
どうやらハンガーバーの開業は1955年のようですね。
この年号を見るだけで「『クリスタルスカルの王国』の少し前かあ」的な考察が捗ります。
つたない英語で注文を終え、満足げな表情で料理を待つジョーンズ博士(29)。
ここからは、この日注文したドリンクとフードをご紹介します！
インディファンなら思わずにやけてしまう(？)メニューのネーミングにも注目です！
『Reggie's Revenge』
1杯目のドリンクは「レジーのリベンジ」たるカクテルを注文。店主ジョックのペットの名前が付けられているくらいですから、きっとこの店の看板メニューに違いありません！(多分)
名前から危険な香りが漂っていますが、その正体はウォッカとメロンリキュールをライムジュースとホワイトクランベリージュースで割った南国系フレーバーのカクテルです。とにかく甘くて飲みやすすぎるので、名前のとおり危険なカクテルですね。飲みすぎ注意です！
妻はお酒が飲めないので、ソフトドリンクの『Teddy's Tea』を注文。
テディは『運命のダイヤル』で登場した少年の名前ですね。
テディは未成年なのでソフトドリンクなのでしょうか。
(でも、ショーティーの名前が入ったドリンクはアルコール入りでした笑）
『Club Obi Wan Chicken Wings』
『魔宮の伝説』の冒頭でインディが大乱闘を繰り広げた上海のナイトクラブ・「クラブ・オビ・ワン」にちなんだメニュー。インディ・ジョーンズシリーズの中で『魔宮の伝説』が1番好きな私としては、もうこのメニュー名だけでも感涙ものです。
かなりスパイシーなBBQ風味のチキン＋爽やかなサワークリームという悪魔的な組み合わせで、お酒がどんどん進みます。ラオ・チェー一味並みに罪深い一品でした！！
『Dr.Forrestal's Churrasco』
インディ・ジョーンズのキャラクターの中でも”食事のメニュー名にしてはいけない人ランキング”で最上位に位置するドクター・フォレスタルがまさかの登場。
フォレスタルは『レイダース』にて白骨遺体の状態でのみ登場するなんとも哀れなキャラクターだったのですが、この起用で彼も少し報われたのではないでしょうか笑
名前が名前なので「いったい何の肉なんだ…？」と勘ぐってしまいますが、普通に牛肉なのでご安心ください。付け合わせに焼きプランテン(バナナみたいなフルーツ）が付いていて、口直しに丁度良かったです。
パンコット宮殿のディナーにも負けない豪華セットが揃いました！！
メイアプール村の人たちの1年分の食料より多かったかもしれません。
インディスタイルでインディグルメを食す！！
ちなみに、薄々お気づきかもしれませんが、
この日インディスタイルで来店していたのは私だけでした。
私は「この店に行けばインディスタイルのインディファンが沢山いるだろう」と勝手に期待していたのですが、実際はインディスタイルどころかインディグッズを身に着けている人すら一人もいませんでした泣
冒頭でも申し上げたとおり、この店はぱっと見でインディ・ジョーンズをテーマとした店であることがわかりにくいため、そもそもこの店がインディ・ジョーンズのコンセプトバーであることに気付いていない客が大半なのではないかと感じました。(個人の感想です)
インディ仲間らしき方がいなかったのは残念でしたが、この日Jock Lindsey's Hangar Barのコンセプトを1番楽しんでいたのは間違いなく私だったと思います。(強がり)
『Anything Goes』
『魔宮の伝説』ファンが名前だけで感涙してしまうメニュー第2弾。私はキャストさんに「『Anything Goes』please」と言っただけで少しうるっと来てしまいました笑
”Anything Goes”は、『魔宮の伝説』のオープニングでヒロインのウィリー・スコットがクラブ・オビ・ワンで歌った曲のタイトルですね。柑橘系フレーバーのウォッカ系カクテルで、1杯目の『Reggie's Revenge』よりもパンチが効いていました。
心なしか色合いもクラブ・オビ・ワンでインディが飲んでいたお酒(ラオ・チェーに毒を盛られたやつ)に似ているような気がしないでもないです。もしくはウィリーのステージ衣装の真っ赤なチャイナドレスを意識しているのかもしれませんね！
この日私が着ているジャケットは『魔宮の伝説』モデルであり、
ここに『Club Obi Wan Chicken Wings』＋『Anything Goes』＋『魔宮の伝説』モデルのジャケットという『魔宮の伝説』最強セットが揃いました。
これはもう『魔宮の伝説』に出演したと言っても過言ではないでしょう！！
(ということにして下さい笑)
本当はもっと飲みたかったのですが、
"Too much to drink Dr.Jones?"
とラオ・チェーの息子に煽られる前にやめておきました。
さて、そろそろ現実とも向き合わなければいきません。
お会計はドリンクとフード5品の代金68.43＄にチップ14.14＄を加えて合計82.57＄でした。
(WDWではチップが必要なお店では伝票にチップの目安を表示してくれます。チップもまとめてクレジット決済できるので便利です！)
口が裂けても安いとは言えませんが、おそらくこの店で値段を気にするインディファンはいないと思います。でも、円ドル相場のことは気にした方がいいです。この時は1＄150円くらいでした泣
最後は店の前で記念撮影をしました。
年賀状の写真にしたいくらい素敵な写真が撮れました！！
(入口で佇むキャストさんもいい味を出してくれています笑）
本当にこの店で過ごした時間が素晴らしすぎて帰るのが辛く、古代のシラクサで「僕は残る…」と言い放った『運命のダイヤル』終盤のインディの境地に達していました笑
とはいえ、妻からヘレナばりの強烈パンチを喰らうわけにもいかなかったので、泣く泣く店を出ました笑
しかし、実際私はここにとどまるわけにはいきませんでした。
なぜなら、WDWにはまだまだ他にもインディ関連スポットがあるのですから。
こうしてジョーンズ博士は次なる冒険に旅立っていったのであった…
以上、"『インディ・ジョーンズ』ファンが行く！WDW旅行記 PART2"でした。
Jock Lindsey's Hangar Barのまとめです。
〇世界で唯一！！
『インディ・ジョーンズ』というコンテンツは色々な楽しみ方ができますが、インディグルメを楽しめるのはおそらく世界でもここだけでしょう。味も良いですが、とにかく作品にちなんだメニューが多いのが素晴らしいです。キャラクターや名シーンに思いを馳せながら食事を楽しみましょう！
〇インディスタイルは普通に浮きます！！笑
映画の世界観が楽しめるのもこの店の魅力ですが、意外にもそこを楽しみに来ている客層は少ないように感じました。かと言って、インディスタイルで記念写真を撮っていて冷たい視線を感じることもありませんでした。インディギアを持っていかずに後悔するよりは絶対に持って行った方がいいと思います！
〇インディグッズは売っていません！！
唯一にして最大の注意点です。インディグッズが買いたいならハリウッド・スタジオかマジック・キングダムのどちらかに行かなくてはなりません。セットで旅程を組むことをおすすめします。
まさかJock Lindsey's Hangar Barだけでここまでの大長編になるとは…次回もこの熱量でインディ・ジョーンズ関連スポットを特集します！！
それでは、今回はこの辺で失礼させていただきます。