Temple Escape(レゴ インディ・ジョーンズ) レビュー PART1 | ROBOTIC JUNGLE

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トランスフォーマーを中心とした玩具レビューブログ。
インディ・ジョーンズのミニファンサイトも兼ねています。
気ままに更新します。
(旧ブログ名:『OMI'S TF REVIEW』)

私は”トランスフォーマーの玩具レビューブログ”としてこのブログを開設し、Twitterアカウントも主に”トランスフォーマーファンのアカウント”として運営しているため、多くの方は私のことを「トランスフォーマーの人」と認識していることでしょう。

 

その認識は決して誤りではありませんが、今日は皆さまに私の”もう1つの顔”を知っていただきたいと思います。

 

それは、”『インディ・ジョーンズ』のファンとしての顔”です。

 

(まあそもそもこのブログやTwitterでも度々話題に出しており、そして何よりアイコン画像でも主張しているためお気づきだった方も多いと思いますが笑)

 

『インディ・ジョーンズ』はハリソン・フォード演じる考古学者インディ・ジョーンズ博士の冒険を描いたアドベンチャー映画シリーズです。

初期3部作の公開は私が生まれる前でしたが、2004年に「木曜洋画劇場」で放送された『インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説』を観て10歳にしてインディ・ジョーンズと出会いました。もう18年以上も前の出来事ですが、私は初めて『魔宮の伝説』を観たあの日の衝撃を未だに忘れることができません。「世の中にはこんなに面白い映画があったのか!と。

すっかりインディ・ジョーンズの虜となった私はその後将来の夢が考古学者になり、グッズ収集に奔走し、『クリスタルスカルの王国』公開に歓喜し、自身の結婚式で『レイダース・マーチ』を流し、と正にインディ・ジョーンズと共に人生を歩んで参りました。

 

そして2023年6月30日、前作『クリスタルスカルの王国』から15年の時を経て、シリーズ最新作にして最終作となる『インディ・ジョーンズと運命のダイヤル』がついに全世界で同時公開されました!!

 

正直『運命のダイヤル』の内容については思うところもたくさんあったのですが、その話はひとまず置いておき、まずは80歳までインディ・ジョーンズを演じきってくれたハリソン・フォードに感謝と労いの気持ちを込めて、今回の玩具レビューは”インディ・ジョーンズ スペシャル”として特別編をお届けしたいと思います。当ブログ初の変形ロボット玩具以外のレビューとなりますが、最後までお楽しみいただけますと幸いです。

 

Temple Escape

           ■玩具シリーズ:LEGO INDIANA JONES

           ■登場作品:『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』                                     ■入手:ヤフーオークションで中古品購入

 

○パッケージ

【Temple Escape】は、『クリスタルスカルの王国』が公開された2008年~2009年頃に展開されていた「レゴ インディ・ジョーンズ」シリーズのアイテムであり、映画インディ・ジョーンズシリーズの1作目『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』 のオープニングを飾ったチャチャポヤン遺跡での冒険シーン”が再現できるセットです。

 

この”チャチャポヤン遺跡での冒険シーン”は映画インディ・ジョーンズシリーズにおける記念すべき最初のシーン(=すなわち原点)でありながらシリーズ中で最も有名なシーン(=すなわち象徴)でもあるため、正にインディ・ジョーンズシリーズを代表する名シーン”と言っても決して過言ではないかと思います。

 

本アイテムはそんなシリーズ中でも屈指の人気シーンが再現できる待望のアイテムだったにも関わらずなぜか日本での発売がなかったため、入手に苦労されたインディファンも多かったのではないかと思います。(かく言う私も発売から数年後にヤフオクで念願の入手を果たしました。)

 

裏面では各種ギミックが紹介されています。

左端の画像からも”本アイテムで映画の様々なシーンが再現可能であること”が見て取れ、

とてもワクワクさせられます。

 

○セット内容


・チャチャポヤン遺跡

・水陸両用飛行機OB-CPO

・ミニフィグ4体

・説明書2冊

○ミニフィグ


左からインディ・ジョーンズ、ベロック、サティポ、ジョックの4体が付属。

個人的にはホヴィト族の戦士も2体くらい付けて欲しかった…

 

それでは、それぞれのキャラクターを紹介します!

 

「インディ・ジョーンズ」

我らが主人公。

大学で教鞭をとる考古学者でありながら冒険家としての顔もあわせ持ち、神秘的な遺物を求めて世界中を飛び回っている。勇敢でタフなナイスガイである一方で、”行く先々で幾度となく命の危機に瀕してしまう”という悪運の持ち主でもある。しかし、どんなピンチに陥っても持ち前の知力とガッツで乗り越えるのがお約束となっている。フェドーラ帽とムチがトレードマーク。

 

「ベロック」

インディのライバル考古学者であり、本作のヴィラン。

ミニフィグの表情が示すとおりの狡猾な男。

自身の利益や金儲けのために遺物を収集しており、本作でもナチスに手を貸していた。

遺物を手に入れるためであれば手段は選ばない。

 

「サティポ」

ペルー人のガイド。インディと共にチャチャポヤン遺跡に潜入した。

このミニフィグではなぜかとても凛々しい表情をしているが、

映画版の彼はもっと頼りなさげだった。

 

「ジョック」

インディの友人であり、水陸両用飛行機OB-CPOのパイロット。

危険な原住民・ホヴィト族が潜むジャングルで釣りに興じていた呑気な男。

 

○水陸両用飛行機OB-CPO

ジョックが保有する水陸両用飛行機。

プロペラは手動で回転します。

OB-CPOの機名は映画スター・ウォーズに登場するオビ=ワン・ケノービ(Obi-Wan Kenbi)とC-3POに由来。インディ・ジョーンズとスター・ウォーズは共にジョージ・ルーカスが製作総指揮を務めた作品であるため、その縁からかインディ・ジョーンズの作中にはスター・ウォーズの小ネタが随所に散りばめられています。

 

リアビュー。

映画版の機体にもあった機名のペイントがシールで再現されています。

 

コクピット。

機体は前後二人乗り。

操縦桿まで再現されているのは流石のレゴ・クオリティーと言ったところでしょうか。

映画でも飛行機に同乗していたジョックのペットのヘビがちゃんと付属しているのもうれしいポイントです。

 

○チャチャポヤン遺跡


南米ペルーのジャングルの奥地に聳え立つ遺跡。

最深部には原住民ホヴィト族が崇める黄金の偶像(ゴールデン・アイドル)が安置されているが、遺跡の内部には偶像を守るための凶悪な罠がいくつも仕掛けられている…

 

遺跡の周囲を100均のフェイクグリーンやシュライヒ(リアルな動物や恐竜のフィギュア、プレイセット等を手掛けるドイツ生まれのブランド)の火山パーツ等で固めると、より映画の雰囲気に近づきました。

 

というわけで、ここからは映画のストーリーに沿って遊んでいきたいと思います!

※本アイテムにあわせてストーリーやセリフに若干のアレンジを加えています。

また、一部ノベライズ版のセリフや表現を引用しています。

 

○南アメリカ 1936年

考古学者インディ・ジョーンズ博士はチャチャポヤン遺跡に眠る黄金の偶像を求めて南米ペルーのジャングルへとやって来た。ペルー人のガイド・サティポを引き連れて草木をかき分けながら鬱蒼としたジャングルの奥地へと進んでいくと、インディは視線の遥か先に聳え立つ巨大なドクロの石像を発見した。

 

「間違いない、あれが遺跡の入口だ」 

 

「旦那、ここへ入って生きて出てきた奴は一人もいないんですぜ…

早く引き返しましょう!」

サティポも最後の警告を行うが、当然インディが聞き入れるはずは無い。

 

「入るぞ…」

 

『STAGE.0:死への入り口』

巨大なドクロがあしらわれた不気味な入り口。

その表情はまるで「ここへ入れば命はない」と侵入者へ警告をしているかのようだ…

 

※尚、映画版だと遺跡の入り口は特に装飾がないただの洞穴のようになっているため、このドクロの装飾はレゴ独自の解釈であると思われます。

 

暗い遺跡の内部へと入っていく2人。

しばらくすると、インディの後ろを歩くサティポが何かに気づいた。

 

「旦那…」

 

なんと、インディの背中に巨大な毒グモが張り付いているではないか!

 

しかし、この程度で動じるインディではない。

余裕の表情で背中の毒グモを払いのけると、

サティポに群がった毒グモもムチを使って払いのけてやった。

 

そう、インディはわかっているのだ。

この先にはもっと恐ろしい試練がいくつも待ち構えているということを…

 

『STAGE.1:クモの間』

侵入者を最初に待ち受けているのは巨大な毒グモの大群だ。

身体によじ登ってきたら、冷静にムチで払い落とそう。

 

映画だとクモの大群に襲われるのですが、本アイテムに付属するクモは残念ながら2体のみ。

クモを沢山用意するとさらに劇中の雰囲気に近づくと思います。

 

クモを払いのけて先へ進もうとしたが、インディがふと立ち止まった。

暗闇の中に不自然な光が差し込んでいる箇所があることに気が付いたのだ。

”嫌な予感がする…”

 

「光に気を付けろ」

何かを察知したインディは、光を避けるようにしながら先へ進む。

 

サティポがポカンとしているので、

インディが試しに光に手をかざしてみると…

 

「うわああああああああああああ!!」

なんと、壁の隙間から巨大な刃が恐ろしいスピードでせり出してきたではないか!

 

そして、インディは壁にもたれていた白骨死体の正体に気が付いた。

「フォレスタル…」

フォレスタルはインディのライバル考古学者であり、ゴールデンアイドルを探しに行ったきり行方不明となっていた男だ。どうやらこの巨大な刃に貫かれて命を落としていたようだ…

 

そう、この遺跡はあの優秀だったフォレスタルさえ手にかけたのだ。

”細心の注意を払わねば…”

改めて肝に銘じたインディであった。

 

『STAGE.2:刃の間』

暗い通路に差し込まれた光に身をさらすと壁から刃がせり出し、侵入者を串刺しにする。

かつてその刃の犠牲となった考古学者・フォレスタルの遺体が見せしめかのようにそのまま放置されており、おどろおどろしい雰囲気を演出している。

 

なお、ホヴィト族がどうやってこの高度な罠を発明したのかはインディファンの間でも永遠の謎(?)となっている。

 

光に身をさらすと壁から刃がせり出す仕組みは流石にレゴでは再現できず。

ストッパーを引き抜くと刃がせり出すアナログ仕様です。

 

クモの巣を掻い潜り、さらに奥へと進んでいくと…

 

2人の眼前に、大きな穴が現れた。

「かなり深いな」

「この穴を飛び越えるのは無理ですよ。そろそろ引き返した方がいいんじゃないですかね?」

「いや、先に進むぞ」

「どうやって?翼でも使うつもりですかい?」

 

「飛ぶためには必ずしも翼がいるわけじゃない」

インディはそう呟くとムチを振り上げて梁の1つにに巻き付け、宙に身を浮かせた。

 

そして着地!

「狂気の沙汰だ…」

「悲観主義はいい加減にしてくれ。バスで旅するようなもんさ」

 

続いて、サティポがインディの見様見真似で飛び立った。

「南無三!!」

 

しかし、サティポは着地に失敗してバランスを崩してしまう!

「うわああああああああああああ!!」

 

インディがとっさに腕を掴み、サティポは間一髪で落下を免れることができた。

「もうたくさんです、旦那」

「これしきのことで勇気がくじけたんじゃないだろうな?偶像は近いぞ」

 

インディはサティポを引き上げると、ムチの柄を壁につなぎとめた。

「帰る時のためにな。俺はどこに行っても片道旅行はしないんだ」

「……」

 

『STAGE.3:穴の間』

侵入者の前に忽然と現れる巨大な穴。

深さもかなりあり、落ちれば当然命はない…

 

とはいえ流石に穴の深さまでは再現できず。

『穴の間』での撮影時は無理やりセットごと浮かせて穴の深さを演出していました。

 

そして、恐怖の空中散歩を終えた彼らの視線の先に神々しく輝く”何か”が現れた。

 

「偶像だ…」

 

- TO BE CONTINUED -

 

突然ですが、いつの間にかとんでもないボリュームの大長編記事になってしまったので、今回はここまでとさせていただきます。

 

ついに偶像まであと一歩のところまで迫ったインディ。

しかし、偶像を守る”最後の罠”と”因縁の宿敵”がインディの前に立ちふさがる!!

果たしてインディは偶像を手に入れることができるのか!?

 

ぜひ次回、冒険の結末を見届けてください!

「アディオス、セニョール…」