Temple Escape(レゴ インディ・ジョーンズ) レビュー PART2 | ROBOTIC JUNGLE

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トランスフォーマーを中心とした玩具レビューブログ。
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(旧ブログ名:『OMI'S TF REVIEW』)

2023年8月26日、Indiana Japan様が主催する『インディ・ジョーンズ』ファンのオフ会に参加させていただきました!

 

私はインディ・ジョーンズ初期3部作の公開後に生まれたいわゆる"インディ不遇世代"であり、これまで「周りにインディファンが全くいない」という悲しき環境で育ってきました。

 

ゆえに、私は10歳でインディにハマって以来、19年間ずっと一人でインディ・ジョーンズを楽しんできました。一人でDVDを何回も見返し、一人で中古のパンフレットを熟読し、一人でグッズを眺めて満足し…

11歳の頃に親にねだって買ってもらった憧れのインディハットも、結局なんだか気恥ずかしくて外出時に被ったことは1度もありませんでした。

 

「これを被ってインディになりきれたらどんなに楽しいだろうか…」

「他の誰かとインディ・ジョーンズについて語り合えたらどんなに幸せだろうか…」

クローゼットの片隅で淋しそうに鎮座するインディハットを見ながら、いつもそんなことばかり考えていました。

 

今回のオフ会にはそんな十数年越しの悲願を抱えて臨んだため、当日はとてつもなく緊張していました。

 

また、世代的にファン歴も知識量も自分より遥かに上の人たちばかりが参加することは容易に想像できたため、「全く話についていけないかもしれない…」、「これまでの自分のライトな楽しみ方が否定されてしまうかもしれない…」などという不安も勝手に抱えていました。

 

しかし、そんな私の心配は杞憂に終わり、結果的には心の底からオフ会を楽しむことができました。

 

たしかに、自分がついていけないくらい高度なレベルの話題もありました。しかし、そんなことが些細に思えるくらい「皆がインディの格好をしながらインディについて楽しそうに話をしている」という空間に自分がいれたことが嬉しくて仕方がありませんでした。

 

そして、18年間クローゼットに鎮座しオレリャーナのミイラくらい外の空気に触れてこなかった私のインディハットもついに日の目を見ることが出来ました。正直、私のインディハットは他の皆さんが被っていた本場のインディハットとは比べものにならないくらい安物のレプリカだったのですが、「その帽子もかっこいいですよ!」、「僕も昔同じ帽子を買ってもらいました!」と皆様から優しい言葉をかけていただき、感無量でした。

 

他にも憧れのインディジャケットを試着させていただいたり、先輩ファンが持ち寄った秘蔵グッズや自作アイテムに感嘆したり、この世に存在しないと思っていた(そんなはずは無いのですが笑)自分と同世代のインディファンとも知り合うことができたりと、本当に聖杯の騎士くらい待ちわびた甲斐があった大満足な1日になりました。

 

企画、運営に携わられたIndiana Japanの皆様にこの場を借りて御礼を申し上げます。

素敵なオフ会を開催していただき、ありがとうございました!!

 

Temple Escape

           ■玩具シリーズ:LEGO INDIANA JONES

           ■登場作品:『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』                         

           ■入手:ヤフーオークションで中古品購入

 

※映画『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫ のストーリーに沿ってレビューを行っており、

今回の記事は前回の記事の続編です。よろしければ前回の記事と併せてお楽しみください!

⇒前回の記事のリンクPART1

 

※本アイテムにあわせてストーリーやセリフに若干のアレンジを加えています。

 

○前回のあらすじ

黄金の偶像(ゴールデンアイドル)を求めて南米ペルーのジャングルの奥地にあるチャチャポヤン遺跡に潜入した考古学者インディ・ジョーンズ博士と現地ガイドのサティポ。遺跡の内部には偶像を守るための恐ろしい罠がいくつも仕掛けられていたが、インディの機転により次々と突破に成功。そして遺跡の最深部へと到達した二人の前に、偶像がその姿をついに現したのであった…

 

 

○南アメリカ 1936年 -チャチャポヤン遺跡にて-

「いただきだ!!」

サティポが我先にと偶像へ向かって駆け出そうとしたが、インディが制止する。

「フォレスタルを忘れたのか?」

「ここはもう大丈夫ですよ!」

 

「油断できんぞ…」

 


するとインディは、おもむろに松明を床のタイルに押し付けた。

 

すると…

 

「ヒッ!!」

なんと、壁に空いた穴から松明めがけて勢いよく矢が射出されたではいか!!

 

どうやら、タイルに少しでも力が加わると壁から矢が射出される仕組みになっているようだ…

 

すっかり腰を抜かしてしまったサティポ。

壁には無数の穴が開いており、それら全てが矢の発射口のようだ…

 

「ここにいろ」

「喜んで」

 

タイルを踏まないように、1歩1歩慎重に前進するインディ。

 

おっと危ない!

 

「…なんてな、渡り切ったぞ!」

「流石です旦那!」

 

”地雷原”を超えると、偶像が安置されている祭壇はもう目の前だった。

しかし、インディはまだ安堵していない。

 

”最後の罠は、何だ…?”

 

『STAGE.4:矢の間』

壁中にあしらわれた無数の人面の装飾。その”目”は全て矢の発射口だ。

そして床に敷き詰められたタイルは全て矢の発射スイッチだ。

タイルの無い部分を辿って通り抜けよう。

 

映画では人面の装飾の”目”ではなく”口”から矢が発射される仕組みになっていましたね。

ディズニーシーのアトラクションにもこのシーンがモチーフになっている箇所があるため、見覚えのある方も多いのではないでしょうか。

 

レゴの強みを活かして少ないパーツで人面の装飾を再現しているところは流石です。

発射口は全部で12か所ありますが付属する矢は3本のみ。

フル装填したい人は矢パーツを集めてください。

 

流石に「タイルを踏んだら矢が発射される」という仕組みまでは再現できず、

矢は手動発射です。

好きなだけインディを狙ってください。

 

インディは祭壇の階段を登り、いよいよ偶像の目の前までやってきた。

 

偶像はインディを誘惑するかのように、じっとこちらを見つめている。

偶像の眼を見つめていると、心も身体も吸い込まれてしまいそうな感覚に襲われた。

間近で見る偶像はそれ程までに美しく、そして妖しかった。

 

思わず偶像に見とれてしまうインディ。

しばしの間、遺跡内には静寂が訪れた…

 

すっかり偶像に憑りつかれてしまったインディは今すぐにでも偶像を手に取りたい衝動に駆られたが、寸前のところで我に帰り思いとどまった。

 

”…いかん、考えろ!考えるんだ…!”

 

この祭壇にも必ず罠が仕掛けられているはずだ。

それも、今までの罠とは比べ物にならないくらい致命的なものが…

 

仕掛けは横から来る?上から来る?あるいは地面に穴が開くかもしれない…

ダメだ、あまりにも予測不可能だ…

 

明確な答えは出てこなかったが、インディは1つの結論を導き出した。

”こうなったらスピード勝負だ!すぐにこの場を離れればどんな仕掛けだろうと躱せるはずだ!”

 

そしてインディはついに偶像に手をかけ…

 

素早く偶像を取り上げた!!

 

そして、計画通りに素早く祭壇から距離をとった。

 

…何も起きない。

 

勝利を確信しインディが安堵の笑みを浮かべたその時、

偶像が置かれていた台座がゆっくりと地中に沈んでいくのが見えた。

 

すると、周囲から突然”巨大な歯車が動き出したかのような音”が聞こえてきたではないか…!

 

インディは確信した。

間違いない、今”何か”が起動した…!!

 

歯車の轟きはどんどん大きくなっていき、ついには遺跡全体が揺れだした。

そして次の瞬間、祭壇の石像が崩れ落ちてくるのが見えた。

 

”なるほど、これは致命的だ…!!

 

最後の罠の正体、それはこの遺跡自体の崩壊だったのだ!!

 

『STAGE.5:祭壇の間』

遺跡の最深部にある祭壇。

中央の台座には黄金の偶像が安置されている。

 

この偶像自体が”最後の罠”のトリガーとなっており、

偶像を持ち去られて台座が重さの変化を感知すると、遺跡が崩壊し始める仕掛けとなっている。

 

映画では、この罠を読み切ったインディが「台座に重さの変化を感知させないように偶像を同じくらいの重さの砂袋と置き換える」という駆け引きがあるのですが、再現できませんでした泣

 

本アイテムでは流石に遺跡全体が崩れることはありませんが、台座の後ろにある石像が倒れることで遺跡の崩壊を表現しています。台座がストッパーの役目を果たしており、台座を引き抜くと石像が倒れて石片が落ちてくる仕組みとなっています。偶像だけではなく台座ごと抜き取る必要があるとはいえ、レゴでできる精一杯だと思います。素晴らしい発想です!

 

崩壊し始める遺跡。

急げインディ!

まずは「矢の間」を通過しなくては!

 

壁や天井の石片が次々とタイルの上に落ち、トラップは常に作動状態に…

無数の矢が飛び交う中を駆け抜ける!!

 

命からがら「矢の間」を通過すると、次は「穴の間」だ。

まずはサティポがインディの残したムチを使って対岸に渡るが…

 

なんと、サティポにムチを奪われてしまった!!

「偶像を渡せば、ムチを投げてやるよ!」

 

ここにきてサティポの裏切りだ!!

 

仕方なく偶像をサティポへ投げ渡すインディ。

「早くムチをよこせ!」

しかし、サティポがムチをインディに投げ返す気配はない…

 

「じゃあ元気でな」

サティポはそう言い残すと、ムチを床に捨てて立ち去ってしまった!

 

こうなればインディに残された道は1つだけだ。

”飛び越えるしかない!

覚悟を決めたインディは決死の大ジャンプに挑む!!

 

しかし、僅かに届かず!!

岩棚にしがみついてなんとか落下は回避したが、思うように身体が持ち上がらない…

 

そして、あろうことか天井から壁が下りてきて通路が塞がれようとしていた!!

急げインディ!!

 

最後の力を振り絞って何とか這い上がるインディ!!

 

間一髪間に合った!!

通路が閉ざされる寸前でなんとかムチも回収することができた。

 

そして体勢を立て直そうとした矢先に、サティポの断末魔が通路に響いた。

「あああああっ!!」

 

サティポは刃に切り裂かれて絶命していた。

インディは偶像を拾い上げると、サティポに別れを告げた。

「じゃあ元気でな」

 

そして、一段と大きな轟音が響いた。

振り向くと、巨大な丸石が転がり落ちてくるのが見えた。

”生きて帰しはしないということか…!

 

スピードを増す丸石!!

走れインディ!!

 

「うおおおお!!」

 

インディは出口から身を投げ出し、生い茂る草の上に倒れ込んだ。

ついに脱出に成功したのだ!!

 

そして巨大な丸石は轟音と共に出口にぶつかり、遺跡は永久に封じられてしまった…

 

『STAGE.6:最後の罠』

最後の罠は”遺跡の崩壊”だけにとどまらず、侵入者の脱出経路も閉ざしにかかる。

「壁の出現による通路の遮断」と「巨大な丸石による出口の封鎖」の2段構えで侵入者を決して逃さない。

 

”壁のトラップ”と”岩のトラップ”は連動しています。
壁の横にあるレバーを上げると壁が下に落ち、
落ちてきた壁についている突起が丸石を押し出す仕組みとなっています。
 
”壁のトラップ”をインディ・アングルで。
このスピードで落ちてきたら流石のインディも絶対に脱出できません笑
 
”岩のトラップ”をインディ・アングルで。
これぞインディ・ジョーンズ!!

 

脱出したインディを待ち構えていたのは、遺跡を守る凶暴な原住民・ホヴィト族だ…

 

そしてホヴィト族を従えていた男こそ、インディのライバル考古学者・べロックだ。

 

「ジョーンズ博士、毎度横取りして申し訳ないが、それもまた頂戴しようか」

「断ったら?」

「私はホヴィト語が話せるもんでね。彼らに君を殺すように命じるだけさ…」

 

追い込まれたインディ。命がけで手に入れた偶像をあっさり明け渡すしかないのか…??

 

その時、上空でエンジンの爆音が響いた!!

「ジョック!!」

「釣りにも飽きちまったんで、迎えに来たんですよ!」


すると”飛行機”を見たことがなかったホヴィト族の戦士たちは、怯えて逃げ出してしまった!

「おいお前たち!どこへ行くんだ!!」

今が脱出のチャンスだ!!

 

そしてインディは、ムチを振るい機体に巻き付けた。

「悪いな!べロック!!」

 

「待て!ジョーンズ!!!!」

べロックの悔しそうな叫び声が、ジャングルに響き渡った…

 

『STAGE.7:べロックとホヴィト族』

インディを待ち受ける試練は遺跡に仕掛けられた罠だけではない。

秘宝を守る者たちや奪う者たちとの戦いもまた、避けては通れないのである。

 

べロックはインディ・ジョーンズシリーズを代表する名ヴィランですが、今回はチョイ役での登場にとどまってしまいました。またいつかインディとべロックの戦いを描きたいですね。

 

ホヴィト族のフィギュアは持っていなかったため、別のセットに付属していたウーガ族(『クリスタルスカルの王国』に登場)のフィギュアを使用しました。

 

- エピローグ -

「おい!!ここにデカいヘビがいるぞ!!」

「平気ですよ、そいつ俺のかわいいペットです!」

「ヘビは生まれつき大嫌いなんだ!!なんとかしてくれ!!」

「いい大人が何言ってるんですか!」

 

騒がしい飛行機は、ペルーの夕焼け空の彼方へと消えていった…

 

 

以上、Temple Escape(レゴ インディ・ジョーンズ) のレビューでした。

作品に対する思い入れもありますが、レビューがここまでの大長編となるくらいプレイバリューがとてつもなく高いセットです。映画に登場したトラップは全て網羅されており、完成度も抜群です。この世にはインディ・ジョーンズに関するグッズが数多も存在していますが、「インディのアドベンチャーを体感できるグッズ」としては、本アイテムが最高峰だと思います。

 

また、映画を観たことがある方はお気づきだったと思いますが、今回の記事ではレビューの都合上、ストーリーを一部改変しています。しかも、私が2回にわたって長々と紹介してきたシーンは、映画では2時間のうちの冒頭の10分程度にすぎません。

 

このシーンの本当の結末は?そしてこのシーンの後にインディを待ち受けるさらなる冒険とは?

 

ぜひ『レイダース/失われたアーク≪聖櫃≫』本編を観てお確かめ下さい!!

 

 

さて、『運命のダイヤル』をもって『インディ・ジョーンズ』シリーズは完結してしまったのかもしれません。しかし、インディファンのインディ愛が完結することは決してありません。また、この先『インディ・ジョーンズ』の面白さが色褪せることも決してありません。何を隠そう私が『魔宮の伝説』にハマったのも公開から20年後のことでした。きっと10年後も20年後もその先もずっと、インディ・ジョーンズは新しい世代のファンを獲得し続けることでしょう。

 

だからこそ、たとえ今後新作映画が公開されずともインディ・ジョーンズ界隈には”今の盛り上がりを維持し続けてほしい”と心の底から願っています。

 

未だ見ぬ未来のインディファンたちが第2のインディ不遇世代と呼ばれてしまわないように。

 

微力ではございますが、私もインディ界隈の盛り上げにほんの少しでも貢献できればこれ程嬉しいことはございません。

 

当ブログはこれからもトランスフォーマーの玩具レビューをメインとして運営していく所存ですが、今後は"インディ・ジョーンズのファンサイト"としての側面も強めていければと画策しておりますので、インディファンの皆様もまたぜひ遊びに来てください!

 

それでは、今回はこの辺で失礼させていただきます。2回にわたりお付き合いいただきありがとうございました。最後に一言だけ言わせてください!

 

-アドベンチャーに終わりはない-