ローマからボンジョルノ

 

昨日のオリーブオイルの抗炎症効果についての続きで

そもそも、どうしてエキストラバージンオリーブオイルがいいのか、

普通の植物油、サラダ油との基本的な違いを説明します。

 

 

 

そもそも、一言で植物油というけれど、

サラダ油とエキストラバージンオリーブオイルって全く別物です。

 

まずは復習として

基本の基本をもう一度。

 

エキストラバージンオリーブオイルの大きな特徴、

それは、オリーブの実のジュースなんです。

 

新鮮なオリーブの実を絞って、

水分を取り除いたものがエキストラバージンオリーブオイルです。

 

 

化学的なものは使わず、

熱も加えず、

基本的には古代ローマ時代と同じ作り方です。

 

コールドプレス、

低温圧搾製法といいます。

 

 

一方、サラダ油。

 

わかりやすいようにサラダ油と言っていますが、

いわゆる加工種子油です。

 

大豆油、菜種油、コーン油、キャノーラ油、紅花油などなど

サラダ油に使われているようなものを含みます。

 

これらの油の共通点は、原料が固い種。

 

そうなると、オリーブオイルのように

普通につぶしたところで、油が出ると思いますか?

 

答えはもちろん、ノー。

 

ですから、どうするかというと、

溶剤を使って抽出するんです。

 

いわゆる溶剤抽出製法です。

 

これが問題だと個人的には強く思います。

 

だって、溶剤っていうのは、

一般的にノルマンヘキサンが使われるのですが

これって、WIKIペディアによると

ガソリンに多く含まれ、ベンジンの主成分である。

 

油を作っている会社によると、

そのあとに、高温で加熱するので

有害な部分はすべて揮発する、というんですが、

油を高温で加熱すると、

また酸化するんですよね。

 

しかも、ヘキサンを加えることによって生じる

いやな臭い、色、味を取り除くために

高温で加熱して

無色、無臭、無味な油を作り出すんです。

 

それって、食材?って思うんです。

 

もちろん、種を原料にした油でも、

きちんとした製法で作られているものもあると思いますが

そういう場合は、かなり高価です。

 

材料が種といっても

昔ながらの製法で作られている上質なごま油などですね。

 

安価に売られている種子の油は

ほとんどが、溶媒抽出で

高温で加熱処理されたものだと思って間違いないです。


参考までに大手2社の植物油ができるまでを添付しますね。

 

 

 

 

 

そして、こうして作られた食用油(?)を

加熱して調理に使うんですよ。

 

 

いかがですか?

 

本当に基本中の基本ですが

こうしてみてみるだけで,

エキストラバージンオリーブオイルと

よくある種子を原料としたオイルの違いが

お判りいただけると思います。

 

ちなみに、体にいいとされる

エゴマ油やアマニ油だって同じです。

 

それから、原料は同じオリーブの実でも

ピュアタイプとされるオリーブオイルも同様です。

 

というのも、

エキストラバージンオリーブオイルや

バージンオリーブオイルではなく

食用不可とされたランクのオリーブの実を、

いやな臭い、色、味を取り除くために高温で加熱精製して

エキストラバージンオリーブオイルや

バージンオリーブオイルと混ぜたものがピュアタイプです。

 

そして、この場合、

原料の構成比率のルールはないので、

エキストラバージンオリーブオイルが1パーセントでも入っていれば

ピュアオリーブオイルとなるわけです。

 

ですから、エキストラバージンオリーブオイルと

ピュアタイプのオリーブオイルとは

全く別のものだということを覚えておいてくださいね。

 

というわけで、本日は長くなったのでここまで。

 

とにかく、エキストラバージンオリーブオイルは

ほかの植物油とは全く違うということを

覚えておいてください。

 

何か質問があれば

どしどし、お寄せください。

 

オリーブオイルレッスン、次回に続きます。

 

BUONA GIORNATA

 

 

 

 

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