こちらは先日

東京カテドラル聖マリア大聖堂へ

歩いて行く途中

目白台3丁目交差点そばの

マンションの植え込みで

見かけた木です。

 

青梻の木

(2025年4月9日撮影。以下同じ)

 

前回の山椒の木と同様

庭木図鑑 植木ぺディアの

4月に咲いている花木」を

眺めていたら目にとまり

青梻[アオダモ]ではないか

とピンときた次第です。

 

以前取り上げたことのある

常盤満作に似てますけど

 

 

樹皮の感じが違いますね。

 

青梻の木(樹皮)

 

庭木図鑑 植木ぺディアの

該当ページにアップされている

樹皮の見た目がそっくりですし

「樹皮は白っぽい灰色で、

 大きな剥離やしわはなく滑らか」

という説明にもあってます。

 

 

花弁を近くで観察できれば

蕊の感じが違うので

はっきりと区別できたでしょうけど

高所に花をつけているため

それもかなわず。

 

青梻の木(花ズーム)

 

あとは

秋に熟すという

豆の鞘のような果実(翼果)を

確認できれば確実なんですけど

近場に住んでいないため

それもならず。

 

まあ、同定できたというには

やや不安が残りますが

とりあえずのところ

青梻らしいということで

ご海容いただければ幸いです。

 

 

青梻の「青」の由来は

「二年目以降の切り枝を水に浸すと

 水が淡い青みを帯びることから」

と庭木図鑑 植木ぺディアに

説明されていますが

Wikipedia を見てみたところ

諸説ありとなってますね。

 

「梻[ダモ]」の方も諸説あって

確定していないようです。

 

 

樹名は「青椨」とも書き

和名の別名に

小葉の梣・小葉の秦皮[コバノトネリコ]

青田子・青櫤[アオタゴ]

苦木[ニガキ](!)など。

 

英名は

Aodamo tree ないし

Japanese ash

というそうですから

日本固有種ですね。

 

 

学名は

庭木図鑑 植木ぺディアだと

Fraxinus sieboldiana Blume

となってますが

Wikipedia ではシノニム(異名)扱い。

 

属名 Fraxinus はトネリコ属を示し

種小名 sieboldiana は

同じ種小名を持つ

以下の樹木の記事によれば

 

 

ドイツ人で日本植物の研究者である

医師のシーボルト Siebold に関係した

という意味だとか。

 

Blume はドイツ生まれの

オランダの植物学者

ブルームにちなむようで

命名者名ですね。

 

Wikipedia ではメインの学術名が

Fraxinus lanuginosa Koidz. f. serrata で

属名 Fraxinus はトネリコ属を示し

種小名 lanuginosa は「軟毛のある」

という意味。

 

Koidz は命名者名で

植物学者・小泉源一に由来し

f. 以下は品種名となり

f. serrata は

「鋸歯のある品種」

という意味だそうです。

 

なぜ学名がこんなに

ややこしいことになっているのか

専門家ではないので

よく分かりません。(^^;ゞ

 

 

青梻の樹の下には

クリスマスローズこと

レンテンローズ

(和名:寒芍薬

[かんしゃくやく])が

咲いてました。

 

レンテンローズ(2025.4.9)

 

レンテンローズは当ブログでも

2度ほど取り上げてますけど

 

 

 

おおむね

うなだれていることが多いのに

珍しく顔? をあげていて

花床(花托)部分が

よく観察できるので

思わず撮ってしまいました。

 

レンテンローズ(アップその1)

 

ブログタイトルに使用した和名は

こちらの記事に拠りました。

 

 

岩槻秀明

『新 散歩の花図鑑』

(新星出版社2023)には

「姫冬牡丹」という和名が

載ってます。

 

 

上掲写真のように

萼の色合いの赤味が強いものと

下掲写真のような

白味が優ったものとでは

 

レンテンローズ(アップその2)

 

花床の雰囲気が異なってますけど

以前、記事を書くときに

調べたことをふまえるなら

白味の強い方は結実しているか

しかけてるんでしょうね。