昨年の同じ頃

セブン-イレブンに行く途中

生産緑地地区っぽい畑の木が

黄色い花をつけているのに気づき

苦木[ニガキ]ではないかと

当たりをつけておきました。

 

 

おととい通りかかったら

今年も花をつけてました。

 

山椒(雄花)

(2025年4月11日撮影)

 

本日、思い立って

庭木図鑑 植木ぺディアの

4月に咲いている花木」を

眺めていたところ

「黄色い花が咲く木」

というページに出ていた

「サンショウ」の写真に

ふと目が止まり。

 

該当ページに飛んでみたところ

葉っぱの感じが似ているし

何より、棘があることや

幹にイボができる

と書いてあることなどから

苦木ではなく山椒の木だったのか

と思い至った次第です。

 

 

葉っぱの特徴として

苦木の葉の先端は

細長く伸びて尖っているのに対し

山椒の木は先端が窪んでいます。

 

山椒(雄花)アップ

(2025年4月11日撮影)

 

上掲写真でも

その特徴は明らかなので

山椒の木で間違いなしですね。

 

 

庭木図鑑 植木ぺディアによれば

山椒の木は雌雄異株で

株によって

雌花と雄花に

分かれるそうですけど

植木ぺディアの写真から判断すると

雄蕊が露出しているように見える

雄花の方かと思われます。

 

したがって

今回の木は結実せず

山椒の実も収穫できません。

 

いや、結実しても

通りすがりの人間が

勝手に収穫していいわけじゃあ

ないんですけど。( ̄▽ ̄)

 

 

若葉は芳香が強く

触れるだけで香りが移るそうで

料理の彩りに使うのは

その若葉の方だそうです。

 

触れるくらいなら

通りすがりでも大丈夫かな

と思いますので

覚えていたら来年にでも

試してみましょうか。

 

 

ちなみに

『葉っぱで見わけ

 五感で楽しむ 樹木図鑑』

(ナツメ社、2014)によれば

幹の棘は次第になくなり

棘の基部の瘤だけが

残るのだとか。

 

苦木(樹皮その1)

(2024年4月15日撮影)

 

当ブログ前回の記事の

写真(上掲)を見ると

まさにそんな感じなので

「表面は滑らか」だという

苦木の樹皮との違いからくる違和感も

ついでに解消されました。

 

 

山椒の別名は

ハジカミで

漢字は「椒」の1字のみ。

 

英名は

Japanese pepper tree と

そのまんまな感じ。

 

学名は

Zanthoxylum piperitum で

属名 zanthoxylum は「黄色い木」

種小名 piperitum は「胡椒のような」

という意味だそうです。

 

以上の名称関連は概ね

Wikipedia を参照しました。

 

 

その Wikipedia の記述に

「真夏の直射日光には弱く、

 生育には半日陰の場所が適し、

 直射日光の当たりすぎる場所では、

 葉が茶色くなって落葉し、

 一見枯れたように見える」

とあります。

 

自分が見たものはまさに

「直射日光の当たりすぎる場所」で

放置されてる感じですが

去年に続いて今年も

開花を確認できたわけですから

それでもどっこい生きてる

というところですかね。

 

山椒(雄木)

(2025年4月11日撮影)

 

なにはともあれ

1年越しながら

正しく同定できて

良かったです。