(朝日新聞出版、2020年9月10日発行)
背表紙・奥付にある副題は
「大きくて見やすい!
比べてよくわかる!」で
表紙にもありますけど(写真左下)
表紙のは副題というより
惹句という感じですね。
本文扉には副題はありません。
アサヒ園芸BOOK という
シリーズの1冊ですけど
主題が山野草なので
園芸からは外れる気が
しないでもなかったり。
勝手に採集しちゃあ
いけないものもあるでしょうし
いわゆる単なる雑草で
ガーデニングという視点からは
対象にならないものが
ほとんどでしょう。
でもまあ
大人の事情ということで。( ̄▽ ̄)
この本は
生協のカタログで見かけて
購入したものです。
カバーにもあるように
850種も扱われているのなら
すでに買ってあった
そしてしばしば参照する
『草花・雑草図鑑』(2020)より
断然多い、というわけで
衝動買いしたものです。
大判であるため
持ち歩きはできません。
それはいいんですけど
ソフトカバーであることもあって
やや取り扱いが面倒なので
めったに開きませんが
最近では白花小葉の立浪や
白花紫蘭について書く際に
参考になりました。
それらの記事の中で
大きい図鑑とか
他に参照した図鑑
というふうに書いてるのが
本書なのでした。
分類はAPG体系に従い
季節ごとの紹介ではなく
被子植物とシダ類に分けられ
被子植物の下位分類としてさらに
真正双子葉植物
単子葉植物
基部被子植物群
という三つに分けた上で
紹介されていきます。
それもあって
『草花・雑草図鑑』より
検索しづらいのがネックで
その補助にしかならない
というのが誤算でした。
植物名索引の他に
花色別索引も
付いているとはいえ
大判で持ち重りがするのが
繙く時のネックでもあります。
もっとも
「類似種の見分け方のポイント」
というページがあって、それは
狐薊の記事を書く際に
便利でしたけれど。
そんなこんなで
最近になって何度か
繙いたこともあって
ここらで一度、紹介しとこう
と思ったのでした。
ところで
七星天道の幼虫が写っている写真、
ハナノナで調べたところ
「イヌビユ」と出た植物は
本書で別の植物を調べている際に
横目に入ってきた写真から
ヒユ科のアカザ属の仲間や
(豪州有田草[ゴウシュウアリタソウ]が
近い感じがしますけど……)
刺萵苣[トゲチシャ]ではないか
と当たりがついたような気も
したりしなかったり。
葉っぱの形や付き形
花期が合わないことから
上の二つかも、という以上には
詰められないんですよね。
ここらへんが素人の限界か
とか思ったり。
困ったもんです。( ̄▽ ̄)