DR. DRE/2004 (2004)
毎度おなじみヨーロッパの悪質レーベルSTREET DANCE/RAMSHORNからリリースされた西海岸コンピ。コンピだのにDR.DREの名をタイトルにつけるとはおふざけが過ぎますな。クレジットもかなり適当。普通のヒップホップ好きなら買って聴いてみて、「だまされた!」となるところだが、西海岸オールドスクール好き、エレクトロ好きには見逃せない曲が収録されているんですよね。このあたりはなかなかCD化が進まないので、これはこれで素直に嬉しいね。
DISC1
1. N.W.A./8 Ball (Remix)
いわずもがなN.W.A.の初期の代表曲の一つ。このチープさもナイス。オリジナルはN.W.A. & POSSEに収録で、リミックスは1stアルバム『Straight Outta Compton』のCDに収録(LPに収録なし)。
3. THE EGYPTIAN LOVER/Girls
エレクトロ大王THE EGYPTIAN LOVERが84年にリリースした1stアルバム『On The Nile』収録。「Egypt, Egypt」路線のエレクトロ・チューン・
5. DIGITAL UNDERGROUND/Underwater Rimes
次世代P-FUNKとして一世を風魔した彼らのデビュー・シングル。 PARLIAMENT/Aqua Boogie使い。独特のユーモア路線がイイね。
6. KID FROST/Terminator
チカーノのレジェンドMCが85年にELECTROBEAT RECORDSからリリースしたエレクトロ・クラシック。近未来的なところがイイね。
8. FILA FRESH CREW/Drunk The Funk
THE D.O.C.が在籍していたことで有名なFILA FRESH CREWによるKURTIS BLOW/AJ Scratch、Change The Beatネタのハーコー・ナンバー
9. 2 LIVE CREW/Hard As Fuck
西海岸にいた頃の曲だろうか? なかなかダークかつハードで好きな感じ。でも ネット検索で出てこないけど、本当に2LIVE CREW? 声が違うような気がするが・・・
10. TODDY TEE/I Need a Rolex
コンプトンOGによる88年のファンキーなシングル。
11. MC DEATHROW/No Escaping
謎のMCによる激ファンキーな一曲。アゲアゲなネタ使いが最高! これもネットで出てこないけど、一体だれなんだろう?
16. RAPPINSTINE/Scream
FUNKADELIC/Knee DeepやJAMES BROWN等定番ネタ使いのファンキー・ナンバー。後半、BEASTIE BOYS風になるところも時代だね。
DISC2
1. WORLD CLASS WRECKIN’ CRU/World Class
DR.DRE、DJ YELLAも在籍したWORLD CLASS WRECKIN' CRUの曲
RUN D.M.C./Rock BoxとUTFO/Roxanne Roxanneをパクったラップ。DR. DRE名義にしているところに悪意を感じるなー。
2. ICET/Killers
西海岸のパイオニア的存在の大御所が85年にリリースしたシングル。リリース元はKID FROSTと同じELECTROBEAT RECORDS。このチープさは好き者にはたまらないね。
5. KING TEE/Flirt
ウェッサイOG”KING T”によるCAMEO/Flirt使いのクラシック。88年リリースの1stアルバム『Act a Fool』収録。この曲も当時、かなり聴き込んだ覚えがあるな~。(今でも聴いてるけど)
7. CRIMINAL AT LARGE/Times Are Getting Harder
これも謎のグループによるフアンキーなナンバー。ネタ使いから90年代初期の曲か?
9. BOBBY JIMMY & THE CRITTERS/Gotta Potty
コメディ・ラッパー兼ラジオDJとしても知られるBOBBYJIMMY率いる BOBBY JIMMY & THE CRITTERSが86年にリリースしたアルバム『Roaches: The Beginning』収録。DOUG E, FRESH & M.C. RICKY D aka SLICK RICKのクラシック La-Di-Da-Diのアンサーソング。彼のユルユルなラップスタイルに合っていてなかなかの出来だね。
10. D.J. BATTLECAT/D.J. N-Effect
ウェッサイのカリスマ・プロデューサーBATTLECATが88年にTECHNO KUT RECORDSからリリースしたシングル。マイアミ BASSっぽいエレクト・ビートにRAY PARKER Jr./Still In The Groove、FUNKADELIC/Knee Deep、 JAMES BROWN、MICHAEL JACKSON/Thriller、HERMAN KELLY & LIFE/Dance To The Drummer's Beatを合わせP.E.、RUN D.M.C.等の声ネタを擦りまくったノリノリなDJミックス・チューン!
13. A.T.C./This Beat Is Def
87年にSCARFACE RECORDSからリリース。プロデュースは、あの PARIS。FREEDOM/Get Up And Danceや Change The Beat使いのハーコー・シット。
15. RHYME SYNDICATE/JB IS In Jail
ICE T率いるRHYME SYNDICATEの曲だけど地味かな。STREET DANCE/RAMSHORNのコンピにしか収録されていないようなので、お蔵入りした音源か?
16. ARABIAN PRINCE/Innovative Life
西海岸エレクトロのパイオニアの一人ARABIAN PRINCEの初期エレクト ロ・ナンバー。「Egypt, Egypt」 路線だが、出来はアベレージか。STONES THROWからのアンソロジー・アルバムにも収録。
(2017/05/21)
レキシ/Katoku (2017)
日本のミュージシャン池田貴史のソロユニット"レキシ"が2017年にリリースしたシングル。5/14の関ジャムで初めてレキシを知ったんだけど、洋楽をかなり上手に取り込んでいて、普段、邦楽を聴かない自分でも、惹きつけられる魅力を持ったアーティストですね。このシングル「Katoku」もその番組で流れていたんだけど、歴史を語る独創的で笑える歌詞はもちろんだけど、その80年代のAOR、というよりJOURNEYやFOREIGHNERに代表される産業ロックの素敵な部分を完璧に再現したサウンドは最高の一言!その時代を生きてきたオーバー40の人なら、その懐かしさに涙するはず。芸人のアントニー(マテンロウ)や植野行雄(デニス)も参加したPVもまた最高!JOURNEY/Separate WaysのPVをパクった、いやオマージュしたお馬鹿さ加減にもKO必至(笑) 番組では他にも良い曲を流していたので、アルバムもチェックしないといけないね。(2017/05/20)
AUTUMN/Kold Krush (1985)
【実家に眠っている80年代にFMをエアチェックしたカセットテープから、80年代の埋もれた曲を紹介】
黒人バンドAUTUMNが85年にリリースしたシングル。実家に眠っているカセットテープに録音されていたもので、RUN D.M.C.、SHEILA E.、FAT BOYS等が出演した伝説的なヒップホップ映画『KRUSH GROOVE』で使用されたことでその筋には知られていますね。日本ではその映画のサントラからシングルカットされた「Krush Groovin'」の7’シングルのB面に収録されていたけど、肝心のサントラにはなぜか未収録。かっこいいインスト・エレクトロ・ファンクで好き者にはたまらない感じなので、この曲を収録したCDを再発してほしいですね。(2017/05/07)
MC SHAN/Down By Law (1987)
NYはクイーンズの偉大なMC、そして伝説的なグループJUICE CREWのメンバーのMC SHANが87年にリリースした記念すべきデビュー・アルバム。プロデュースは、もちろんMARLEY MARL。ラップに飢えていた高校生の頃、出会ったアルバム。当時、ラップのアルバムはあまり売っていなかったので、かなり聴き狂った覚えがあるな~。
1.Jane, Stop This Crazy Thing
ビートがダメだな・・・
2.Project Ho
ほとんどドラムのみのシンプルさが逆に良いね。
3.The Bridge
ブロンクスをディスした偉大なクラシック!このローファイ感がたまらないね。THE HONEY DRIPPERS/Impeach the President、THE MAGIC DISCO MACHINE/Scratchin'使い。
4.Kill That Noise
GWEN McCRAE/I Get Liftedメイン使いのファンキー・チューン。他のネタはJAMES BROWN/Funky President、THE SOUL SEARCHERS/Ashley's Roachclip等。
5.Down By Law
イントロでのドラムマシン乱れ打ちが最高だね!7TH WINDER/Daisy Lady、QUEEN/Another One Bites the Dust、THE MAGIC DISCO MACHINE/Scratchin'、JAMES BROWN/Say It Loud, I'm Black and I'm Proudネタ。
6.Left Me Lonely
ラブ・ラップ・クラシック!TJ SWANのナヨ声が雰囲気を惹きたてるね。
7.Another One To Get Jealous Of
レゲエしているけど、普通かな。
8.MC Space
当時の西海岸にありそうなエレクトロ・ヒップホップ。意外にもカッコイイね。
9.Living In The World Of Hip Hop
JUICE/Catch a Groove、MOUNTAIN/Long Red、CAPTAIN SKY/Super Sporm、FIRST CHOICE/Love Thangネタの鬼ドープなクラシック!「ヒッハー!」の雄叫びも有名だよね。
たった9曲しかないけど、シーンに与えた影響は計り知れない名盤中の名盤。聴くべし。(2017/05/05)
M.C. TWIST & THE DEF SQUAD
M.C. TWIST & THE DEF SQUAD/Comin' Thru Like Warriors (1988)
SAN JOSEのM.C. TWISTがグループ名義で88年にLUKE SKYYWALKER RECORDSからリリースしたデビュー・アルバム。プロデュースは、M.C. TWISTとKAY JAY、スクラッチは、BOY SCRATCH。当時、マイアミ物と思われて、スルーされていたけど、かなりファンキーさに重点を置いた好盤!甘茶ラップ・マニアにもオススメできる曲を収録しているのもポイント高し。ROGER/So Ruff, So Tuff、ZAPP/Dance Floor、KONK/Konk Party使いのファンキー・チューンA2. The House Jumps、STEVIE WONDER/You Haven't Done Nothin'、J.R. FUNK AND THE LOVE MACHINE/Feel Good, Party Time、JAMES BROWN/Funky PresidentネタのA3. U Gettin' Ill 2 Much、BERNARD WRIGHT/Haboglabotribin'まんま使いのシリアスモードのA4. B.L.N.T.、JAMES BROWN/Funky Drummer。SYL JOHNSON/Different Strokes使いのハーコー・チューンA5. Mary Mack、RODNEY O/Everlasting Bassに影響を受けたであろう(実際に使用)A6. I Like It Loud、JAMES BROWN/Give It Up or Turnit a Loose (Remix)、DJ HOLLYWOOD/Shock, Shock the Houseネタの豪快イケイケ・ファンキーなB2. Shock The House、VAUGHAN MASON AND CREW/Bounce, Rock, Skate, Roll、ROGER/So Ruff, So Tuff使いのウェスト・コースト・ファンクB3. So Ruff、鬼切ないラブ・ラップ・クラシックB4. Not Jus' A Pretty Faceとほとんど聴けるね。できれば、シングル・オンリーの快作ファンク「Just Rock」を収録して再発してほしいところ。(2017/04/16)
ADRIAN SHERWOOD/ON-U SOUND CRASH: Slash & Mix
UK レゲエ/ダブ界の鬼才ADRIAN SHERWOODが自身のレーベルON-U等の音源をミックスしたアルバム。ON-Uを理解するのにはもってこいのアルバムですね。レゲエ/ダブではDUB SYNDICATEあたりは昔から知っていて好きなんだけど、あまり好みじゃないのも多いね。むしろSUGAR HILLでのバックバンドやAFRIKA BAMBAATAAのアルバムにも参加していたTACKHEADの11. Mind At The End Of The Tetherやハンマービートが鬼ドープな24. Half Cut For Confidence/JACK THE BISCUIT、明るく楽しいというイメージしかないレア・グルーヴJACKSON SISTERS/I Believe In Miracleを使って混沌とした超絶イカしたダーク・ナンバーを披露する25. These Things Happen/MARK STEWART & MAFIAあたりをもっと収録してほしかったな。(2017/04/15)
H-TOWN/Beggin' After Dark (1994)
LUKEに見いだされたヒューストンのボーカル・トリオH-TOWNが94年にリリースした2ndアルバム。悪くはないけど、スロウばかりで少々飽きてくるね… それでも、トロトロ・スロウの2. Sex Bowl、小ヒットしたスロウ・ジャム5. Emotions、ピーヒャラシンセが効いたスロウ・ジャム9. Tumble & Rumble、ミドル・ファンクの12. Indo Love、メロウなスロウ・グルーヴ13. Back Seat(With No Sheets)、切ないスロウ14. Buss One、ROGERをフィーチャーしたメロウな15. Baby I Love Yaあたりは流石の出来。(2017/04/08)
TRU/Tru 2 Da Game (1997)
MASTER P、C-MURDER、SILKK THE SHOCKERのTRU(THE REAL UNTOUCHABLES)が97年にリリースした4th(?)アルバム。他にもメンバーがいたけど、このアルバムではこの3名がメイン。2枚組でDISC1では、CRAIG B&KLCプロデュースでMIA XとMO B. DICKが参加したROCKWELL/Somebody's Watching Meネタの3. I Always Feel Like、KLC&MO B. DICKが手掛けたCAMEO/Candyネタの5. I Got Candy、K-LOUプロデュースのウエストコースト流メロウ・グルーヴが最高な6. Ghetto Thang、CRAIG Bが手掛けたSEALS&CROFT/Summer Breeze使いの哀愁溢れる9. Smoking Green、DJ DARYLによるダーク・ファンク12. Ghetto Cheeze、ピーヒャラシンセも効いた13. Heaven 4 A Gangsta (TRU Remix)、DISC2ではK-LOUプロデュースでCAMEO/Why Have I Lost You?ネタの落ち着いた感じの1. TRU 2 Da Game、MO B. DICKが手掛けたLEVERT/(Pop, Pop, Pop, Pop) Goes My Mind使いの優しげなメロウ・チューン5. Pop Goes My 9がGOOD。収録曲の異なる再発盤もあるけど、オリジナルが良いかも。(2017/03/26)









