OLD 2 DA NEW SCHOOL -31ページ目

KILLER MIKE/R.A.P. Music (2012)


OUTKASTに見出だされ、現在は政治活動家や俳優の顔も持つアトランタの社会派MC、KILLER MIKEが2012年にリリースした5thアルバム。プロデュースは90年代のNYアングラシーンを牽引したCOMPANY FLOWのEL-P!この意外な組み合わせには驚きましたが、あのCOMPANY FLOWの混沌としたサウンドにサザン・フレイヴァを散りばめた快作に仕上がってます。大好きなEL-PのトラックにKILLER MIKEの豪腕ラップがマッチしていて、ホント痺れます!PUBLIC ENEMYでもお馴染みのFRED WESLEY AND THE J.B.'S/Blow Your Headを使ったアバンギャルドかつウルトラ・ドープなトラック上でBUN B、T.I.、TROUBLEとマイクを回す1. Big Beastでノックアウト確実!パーカッシブなビートにミステリアスなウワモノの2. Untitled、MALCOLM McLAREN/Hobo Scratchをアクセントに使いロッキッシュにハードに攻める3. Go!、もの悲しげだが、攻撃的にも感じる4. Southern Fried、THE B-BOYS/Two, Three, Break使いのドカスカ・ビートが80年代中期を思い出させる5. JoJo's Chillin、不穏なトラック上でレーガン政権での薬物政策などを批判する6. Reagan、トレイボン・マーティン射殺事件に語る7. Don't Die、PEを思い出すウネウネしたシンセが耳を惹く8. Ghetto Gospel、重量級ビートに不協和音を奏でるウワモノがドープなトラックにEL-Pもラップを披露する9. Butane (Champion's Anthem)、深く悲しげなトラックに女性コーラスも入る10. Anywhere But Here、近未来的だけど、暗く寂しげな11. Willie Burke Sherwood、ダークなSF的なトラックに早口ラップもカッコいい12. R.A.P. Musicと全曲お気に入り。トラップ全盛のヒップホップに食傷気味な人はぜひ聴いて欲しい!(2022/01/29)

EUGENE McDANIELS (1971)


 

名曲「Feel Like Makin' Love」の作者でもあるシンガーソングライターのEUGENE McDANIELSが1971年にリリースした2ndアルバム。ドラムにはALPHONSE MOUZONも参加し、ジャズ・ファンクなサウンドを聴かせてくれます。というか、もう、ネタの宝庫ですね、このアルバムは!ほんと素晴らしいです!疾走感もあるグルーヴィーな1.  The Lord Is Back、ATCQ/Bonita Applebumをはじめ数々の曲に使われたダウナーな雰囲気の名曲2. Jagger the Dagger、LIFERS GROUP/Short Life of a Gangstaネタのジャジーかつグルーヴィーな3. Lovin' Man、PETE ROCK & C.L. SMOOTH/Soul Brother #1やERIC B. &RAKIM/Pass the Hand Grenadeで使われたライトなジャズ・ファンク4. Headless Heroes、フォーキーだけど、ドラムはファンキーな不思議な感覚の5. Susan Jane、PETE ROCK & C.L. SMOOTH/Act Like You KnowやUGK/Pocket Full of Stonesで使われた2.の続編的な6. Freedom Death Dance、JUNGLE BROTHERS/I'm in Love With Indicaで使われたジャズ・ファンク7. Supermarket Blues、和みモードのトラックにスピリチュアルな歌がマッチした8. The Parasite (For Buffy)と全曲お気に入り。ネタ好きなら必聴です!(2022/01/22)

NAS/it Was Written (1996)

カリスマMCのNASが1996年にリリースした2ndアルバム。プロデュースは、TRACKMASTERS、DJ PREMIER、DR. DRE、HAVOC、RASHAD SMITH、L.E.S.、LIVE SQUAD。デビュー・アルバムの評価が高すぎたのと、売りにきた感のあるトラックが多いことで、コアなヘッズには評判は悪かったが、個人的には1stよりは遥かに好きですね。特にTHE HONEY DRIPPERS/Impeach the Presidentビートに個人的に大好きな映画「レオン」のエンディング・ソングのSTING/Shape of My Heartを合わせた寂しげな2. The Message、LINDA CLIFFORD/Never Gonna StopネタのドラマチックなトラックにEURYTHMICS/Sweet Dreams (Are Made of This)の歌詞もマッチした3. Street Dreams、AHMAD JAMAL/Theme Bahamas、ERIC GALE/Forecast、PROCOL HARUM/Repent Walpurgis使いの悲壮感漂う4. I Gave You Power、FOXY BROWNをフィーチャーしたBOB JAMES AND EARL KLUGH/The Spongeネタの郷愁感のあるメロウ・ナンバー5. Watch Dem Niggas、ヘビー・ビートに透明感のあるFANTASTIC FOUR/Mixed Up Moods and Attitudesを合わせた美しいメロウ・チューン6. Take It In Blood、THE 24-CARAT BLACK/Synopsis Two: Mother's DayネタのDR. DREらしいダークなG-FUNKナンバー7. Nas Is Coming、JO-JO HAILEY歌もマッチした哀愁溢れる10. Black Girl Lost、WHODINI/FriendsにTHE DELFONICS/Walk Right Up to the Sunを合わせ、そしてLAURYN HILLがフックでKURTIS BLOW/If I Ruled the Worldを歌う14. If I Ruled The World (Imagine That)がお気に入り。(2022/01/15)

YO GOTTI/I Am (2013)


 

メンフィスを代表するベテラン・ラッパーYO GOTTIが2013年にリリースした7thアルバム。プロデュースは、COOL & DRE、INFAMOUS、TRAUMA TONE、THE YOUNGSTARS、CANEI FINCH、LEE ON THE BEATS、DAVID VERSIS、JESSE WILSON、PHATBOIZ、KENTON DUNSON、P-LO等。ゴリゴリからメロウとトラックも充実しているけど、ラップ・スタイルもかなり好みでいいね!BUNNY SIGLER/My Other Love使いの漢の哀愁溢れるトラックにサグなラップがカッコいい1. I Am、世紀末な悲壮感を感じる2. Don’t Come Around、LUNIZのクラシックI Got 5 On It使いの寂しげな3. I Know、メンフィス特有の恐怖感を煽る4. Sorry、MASTERPIECE/Love Is What You Make Itネタのソウルフルなメロウ・ナンバー6. Pride To the Side、THE 24-CARAT BLACK/Poverty's Paradise使いのもの哀しいトラックにJ. COLEをフィーチャーした7. Cold Blood、ローテンポのホラーコアな8. LeBron James、T.I.をフィーチャーした80年代なドラムに不気味だけどコミカルなウワモノの10. King Sh*t、NE-YOとWALE参加の透明感のあるシンセが心地よいメロウ・チューン11. Respect That You Earn、JEEZYとYGをフィーチャーしたスペーシーだけど、ガヤが騒がしい13. Act Rightがお気に入り。(2022/01/08)

The Goonies (1985)


 

スティーブン・スピルバーグによるアドベンチャー映画の傑作『グーニーズ』のサントラ。1985年リリース。映画はもちろんだけど、サントラもよく聴いてたな~ 懐かしい!大ヒットした、主題歌にピッタンコな冒険活劇音楽1. The Goonies 'R' Good Enough/CYNDI LAUPER、好きすぎてドーナツ盤も買ったアーサー・ベイカーによるテクノ/デジタル・ダンス・ミュージックの快作2. Eight Arms to Hold You/GOON SQUAD、郷愁感もあってノリも良く、十八番のファルセットも耳を惹く3. Love Is Alive/PHIIP BAILEY、元気のあるロックを聴かせる4. I Got Nothing/THE BANGLES、キレのあるデジタル・ファンクがイカす5. 14K/TEENA MARIE、デジタルなメロウ・トラックに艶のある声がマッチする2. She's So Good to Me/LUTHER VANDROSSがお気に入り。こういうの聴くとMTVにどっぷりハマっていたあの頃を思い出すね。音楽はタイムマシン… (2022/01/01)

EPMD/Unfinished Business (1989)

 


ERICK SERMON aka E-DOUBLE-EとPARRISH SMITH aka PMD(当時の表記はPEE MD)のレジェンド・コンビEPMDが1989年にリリースした2ndアルバム。プロデュースは、EPMD自身。

1. So Wat Cha Sayin'
B.T. EXPRESS/If It Don't Turn You on (You Oughta Leave It Alone)、FUNKADELIC/One Nation Under a Groove使いのクラシック!モゴモゴラップ健在!好きすぎてどんだけ聴き狂っただろうか…
2. Total Kaos
FUNKADELIC/I Bet You、THE HONEY DRIPPERS/Impeach the President、STEVE MILLER BAND/Fly Like an Eagle、JAMES BROWN/Soul Powerネタの渋くてファンキーな佳曲。
3. Get the Bozack
B.T. EXPRESS/Everything Good To You (Ain't Always Good for You)使いの鬼ファンキーなクラシック!緊張感溢れていて最高だね!
4. Jane II
お馴染みのシリーズ。ビートはJOE TEX/Papa Was Tooなのはモチのロン!
5. Please Listen to My Demo
FAZE-O/Riding High使いのまったりメロウ・チューン。
6. It's Time 2 Party
MFSB/Love Is the Message、MILLIE JACKSON/I Had to Say It、GIL SCOTT-HERON AND BRIAN JACKSON/The Bottleネタのタイトル通りのパーティー・ナンバー。あまり似合ってないのもイイね。
7. Who's Booty
FRED WESLEY AND THE J.B.'S/Same Beat、FREDERICK/Gentle (Calling Your Name)、FUNKADELIC/Loose Booty、LYN COLLINS/Think (About It)使いだが、あまり好きではないかな。
8. The Big Payback
JAMES BROWN/The Payback & Baby, Here I Come & Soul Powerネタのファンキーなクラシック!スクラッチのキレに痺れるね~
9. Strictly Snappin' Necks
地味すぎてあまり引っ掛かりがないかな。
10. Knick Knack Patty Wack
2PACでお馴染みのJOE COCKER/Woman to WomanネタのヘビーなトラックにK-SOLOをフィーチャー。K-SOLOのラップがドープ過ぎ!
11. You Had Too Much to Drink
ポップ・ロックなトラックには当時聴いてもドン引き… この曲だけマイナスだな。
12. It Wasn't Me, It Was the Fame
THE STYLISTICS/People Make the World Go Round、DAVID BOWIE/Fameネタだけど地味かな。
(2021/12/25)

ROBERT PALMER/Riptide (1985)

 

UKのブルー・アイド・ソウルの先人、故ROBERT PALMERが1985年にリリースした8thアルバム。プロデュースはCHICのBERNARD EDWARDS、参加ミュージシャンは、CHICのTONY THOMPSONやDURAN DURANのANDY TAYLOR、RUN D.M.C.のロック曲でもお馴染みのEDDIE MARTINEZ等。(ほぼパワステのメンバーですね) そのTHE POWER STATIONの成功を受けてリリースされ、3.の「恋におぼれて」がMTVでもヘビロテされて大ヒットしましたね。懐かしい!ノリが良くてスカッとする2. Hyperactive、重たいドラムとギターに派手なシンセが効いたポップ・ロック3. Addicted To Love、JAM & LEWIS制作でCHERRELLEがヒットさせた傑作ミネアポリス・ファンクのカバーで、D TRAIN/Keep Onにも似た激カッコいいアレンジが最高な6. I Didn't Mean To Turn You On、ハードなギターも最高なヘビー・ロックを聴かせる7. Flesh Wound、もろUKニュー・ウェーブって感じの8. Discipline Of Loveがお気に入り。80年代ダンス・クラシック好きには6. I Didn't Mean To Turn You Onは、ぜひとも聴いてほしいですね。(2021/12/18)

MC BREED/Flatline (1997)

ミシガン州フリントを代表するラッパーMC BREEDが1997年にリリースしたアルバム。デビュー・アルバムから数えて7枚目ですね。プロデュースは、MC BREED、JAZZE PHA、ANT BANKS、THE D.O.C.、PRESTON CRUMP、EROTIC D。夕暮れ感のある渋い1. Floatin' Through the Cosmos、ブルージーだが、妖しげなメロディにクラクラする2. My Dove、T-CONNECTION/The Best of My Loveネタの郷愁感溢れるトラックに枯れた味わいのコーラスも最高な3. Dreamin'、B.T. EXPRESSっぽいアフロ・ファンキーな4. Guerrilla Pimpin'、カチッとしたドラムに80年代っぽいウワモノのトラックなPIMP Cが参加した5. Rule No. 1、うら寂しい6. Café Interlude、怪しさ満点の地味なトラックにTOO SHORTとマイクを回す7. Conclusions、ジャジーで寂しげなトラックが最高な(インタールードでは勿体ない!)8. Lakeside Lude、70年代っぽい雰囲気のトラックにエレピが心地よい11. Flatline、EROTIC Dをフィーチャーした妖しげなピーヒャラシンセも耳を惹く12. Duece Shot、アーシーで渋すぎる13. Break of Dawnがお気に入り。いつもの安定したジミさ加減にホッとしますね。ファンならぜひどうぞ!(いないか…)(2021/12/11)

CURTIS MAYFIELD/Back To The World (1973)


ソウル界の良心CURTIS MAYFIELDが1973年にリリースしたアルバム。このアルバムもカーティスの代表作ですね。ベトナム帰還兵問題を取り上げた歌詞はもちろんだけど、やっぱり曲も素晴らしい!この頃のカーティスは最強ですね。小気味良いリズムの1. Back To The World、ワウワウ・ギターのイントロもネタ使いされる鬼ファンキーな傑作2. Future Shock、じわじわ熱くファンキーになる3. Right On For The Darkness、心染み渡るミディアム4. Future Song (Love A Good Woman, Love A Good Man)、アップテンポでグルーヴィーな5. If I Were Only A Child Again、優しく爽やかな7. Keep On Trippin'がお気に入り。(2021/12/04)

GEORGE DUKE/Guardian of the Light (1983)


 

ジャズ・フュージョン界の大物ピアニスト、プロデューサーのGEORGE DUKEが1983年にリリースしたアルバム。参加ミュージシャンはベースにブラジョンのLOUIS JOHNSON、ドラムにJOHN ROBINSON、LEON "Ndugu" CHANDLER、ギターにMICHAEL SEMBELLO、コーラスにLTDのJEFFREY OSBORNE等と豪華な面々。スターウォーズに影響を受けたアルバムみたいですね。ベースがイカした歯切れのよ1. Overture、ドライブ感溢れ、ピュンピュン音も効果的な2. Light、ヴォコーダーも効いたディスコ・ファンク3. Shane、イントロのベースがカッコいいファンク・ナンバー5. Silly Fightin'、ヒットしたボーカル入りで最高にノリが良くてファンキーな8. Reach Out、小気味良いリズムに心踊るメロディが最高な9. Give Me Your Love、スペース・ブギー・ファンクって感じの10. Stand、四つ打ちドラムのエレクトロ・チューン12. Celebrate、ヴォコーダー入りで少し寂しげなメロディのミディアム13. Fly Awayがお気に入り。(2021/11/21)