FOREIGNER/Agent Provocateur & 4
今回は、USロック・バンドFOREIGNERから思い出のアルバム2枚を紹介。
FOREIGNER/Agent Provocateur(1984)
FOREIGNERが84年にリリースした5thアルバム。洋楽を聴き始めた中学2、3年頃、バラードのA3.I Want Know What love isのヒットでFOREIGNERを初めて知り、その後、FMのクロスオーバー11(津嘉山正種の渋いナレーションでお馴染みの名番組!「もやし君」覚えている方いるかな・・・)でB3.Down On Loveを聴いて感動した記憶があります。だから、自分にとってFOREIGNERといえばDown On Loveなんですよね。イントロの優しげなシンセのメロディから涙々・・・ LOU GRAMMのソウルフルなVo.も最高!産業ロックの代名詞的なアルバムですが、そんなことはどうでもいい。この曲を聴いたらあの頃の甘酸っぱい思い出が走馬灯のように頭を巡ります(しみじみ)。忘れることのできないアルバムの一つ。(07/02/14)
FOREIGNER/4(1981)
FOREIGNERが81年にリリースした4thアルバム。5thアルバムの『Agent Provocateur』を聴いた後に購入したアルバムで、ジャングルで獲物を狙うようなイントロからギターが爆発し、LOU GRAMMのシャウトが唸る最高のハード・ロックA2.Juke Box Heroと切ないバラードA4.Waiting For A Girl Like Youの2曲が最高!誰でも親しめるROCKアルバムの一つだと思います。(07/02/14)
KILLA KLUMP/Get In Get Out(2006)
ベイの白人MC"KILLA KLUMP"が06年にリリースしたアルバム。STYLES Pをフィーチャーしたシングルで話題になっていたMCで、ドスの効いたラップがGOOD。このアルバムには、OUTLAWZのYOUNG NOBLEとLAYZIE BONEがほとんどの曲に参加しており、LAYZIEにいたってはソロで2曲収録しています。今時のハードなトラック中心ですが、ソウルフルでハートウォーミングな7.Hood Likeとネタ早回しの陽だまり系メロウ9.The Worldの2曲が絶品!硬派な中にこういう曲がでてくる構成はナイス。他には重たいビートの1.Intro、暗めのピアノが印象的な4.Another Bitch、LAYZIEのソロでちょいメロウな13.Kick Rockz、これもLAYZIEのソロでファンキーな16.Tonightが気に入りました。メロウ・フリークは、7.Hood Likeと9.The Worldは要チェックです!(07/02/12)
JAK/I Go Wild(1985)
ニューメキシコ州アルバカーキ出身のJAKが85年にCBSからリリースしたアルバム。プロデュースは、MC5のアルバムにも参加したキーボーディストPETE KELLYとJAK、EXEプロデューサーはLARKIN ARNOLD。そのルックスや邦題『邪悪な貴公子(プリンス)』から分かるように明らかにPRINCEのフォロワー。全く期待していなかったんですが、意外と聴けて、特にアコースティック・ギターが耳を惹く美メロ・スロウ・トラックにファルセット・ボイスが絡むA4.Sixty Nineとしっとりとした大人のスロウB3.Don't Make Me Waitの2曲には脱帽!良い意味で期待を裏切ってくれる男ですねJAKは。他は売れ線を狙った曲が多く、聴いてられないが、エレクトロ・ファンクのA1.I Go WildはGOOD。80'sスロウが好みの方なら聴いて損はないでしょう。(このJAK、現在は、SOUL DIVINEってグループで活動していて、CD BABYでも購入可能みたいです。)(07/02/10)
LARRY LARR/Confused(12)(1991)
フィリーの3 TIMES DOPE(3-D)一派LARRY LARRが91年にリリースしたデビュー・アルバム『Da Wizzard Of Odds』からの12'シングル。Atomic Dogのビートにオリジナルよりメロウ度をアップしたメロディ、そしてSTEPHANIE嬢のコーラスが絡むA1.Confused(The Soul Convention RemakeがGOOD!MARK MORALESとCOREY ROONEYのThe Soul Conventionは、ニュージャック寄りのキツい曲が多いのですが、これはバッチリ。LARRY LARRの軽快なラッピンとも相性抜群。B2.には、3-DのCHUCK NICEがプロデュースし、同じく3-DのE.S.T.がゲスト参加したBPM早めのファンキー・チューンKeep On Y'allを収録。メロウ・フリークはチェックする価値ありです。(07/02/10)
BOB JAMES
BOB JAMES/One(1974)
ジャズ/フュージョン界の大物ピアニストBOB JAMESが74年にリリースしたソロ・デビュー・アルバム。このアルバムの目玉は、なんといってもB3.Nautilusに尽きるでしょう!RUN D.M.C.、GHOSTFACE KILLA、ERIC B.&RAKIM、TIM DOG、EPMD、ONYX、ATCQ、ALKAHOLIKS、CAMP LO等々数え切れないアーティストにサンプリングされた超絶ファンク!IDRIS MUHAMMADのタイトなドラム・プレイ、BOB JAMESの妖しげなエレピ等イントロから最後まで聴き飽きません!純粋なJAZZ、FUSIONファンには人気がないかもしれませんが、HIPHOP、ファンク好きなら一瞬で虜になってしまうこと必至。Nautilus以外にもネタ曲満載で、DJ SHADOW、K-SOLO、GROUP HOME等で使われたA1.Valley Of The Shadows、エキサイティングなイントロが印象的なB1.Night On Bald Mountain、ROBERTA FLACK等で歌われているメロウな名曲B2.Feel Like Making Love(これもMANNISH、ONYX、PAPA CHUCK等で使用)と聴き応え十分。トラックメイカー、DJのみならずHIPHOP、R&Bフリークならぜひとも一度は聴いて欲しいアルバムの一つです。(07/02/03)
BOB JAMES/Two(1975)
BOB JAMESが75年にリリースした2ndアルバム。RUN D.M.C./Peter Piperで一躍注目を集めた名ドラム・ブレイクA1.Take Me To The Mardi Grasが一押し!HIPHOPの基本中の基本ドラムといえるでしょう。(でも、この曲イントロのブレイク後はイージーリスニングみたいなメロディでかなりガクッってきますが・・・) 寂しげなメロディのイントロがネタとして使われるPATTI AUSTINが歌うA2.I Feel A Song (In My Heart)、2分過ぎにネタが飛び出すA3.The Golden Apple、後半に大ブレイクがあるB1.Farandole (L'Arlesienne Suite #2)、幻想的なイントロから一転してハートウォーミングなメロディに変わるB2.You're As Right As Rain、小気味良いB3.Dream Journeと聴き応え十分。これも『One』と同様聴くべきアルバムといえるでしょう。(07/02/03)
THE PRODUCT/One Hunid(2006)
サウスの帝王SCARFACEにフックアップされたベイエリアのWILLIE HENとミシシッピのYOUNG MALICEのデュオTHE PRODUCTが06年にリリースしたアルバム。プロデュースはTONE CAPONE、SCARFACE、J.BIDO等、ラップでSCARFACEも参加。良い意味で閉塞感漂う裏道のようなトラックが続くなか、一服の清涼剤といえる女性コーラス絡みのメロウ・チューン13.Life's Been Goodがベスト!まさに"Happiness"って言葉がピッタリ。あえて最後に収録したのも功を奏しているかも。これ以外には寂しげな男性コーラスも雰囲気をひき立てるもの哀しい3.In The Hood、ギターが聴いている暗めの哀愁ナンバー4.Read、ALCHEMISTプロデュースでタイトなビートに哀愁系ループがイイ感じの6.G Type、ISLEY似のコーラス入りのファンキー・チューン10.The Love Of Money、重たいビートに寂しげなメロディの11.Dead Brokeがお気に入りです。かなり地味な内容ですが、実にしっかりとした作りなので、多くの方に聴いて欲しいですね。(07/02/03)
DAYTON FAMILY/Family Feud(2005)
ミシガン州フリントのベテラン・グループDAYTON FAMILYが05年にリリースしたアルバム。メンバーは、SHOESTRINGとBOOTLEGの2名。(最新作では同郷のJAKE THE FLAKEも参加しています) ゲストには、KURUPT、MC BREED、CORMEGA、プロデュースは、お馴染みのGEE PIERCEやJ.NOTIQ等。中盤以降は、たいした曲がなくダレますが、前半は、ビートがしっかりした好トラックに相変わらずのサグなラッピンが絡み聴き応え十分。重々しい1.Family Feudから惹きつけられ、ギターとピアノが耳を惹くハード・ナンバー2.Bulldoggin'、CAPONEが参加した70年代FUNK風の3.Where You From、ロックギターが鬼ドープな4.Chevys、B-LEGIT/Ghetto Smileでお馴染みHALL&OATES/Sara smile使いのメロウな5.What Would You Do、タイトなビートのダーク系6.Murda On My Block、BILLY SMOKESをフィーチャーしたドープ・チューン7.Hate Me If You Wanna、ネタ早回しの郷愁感溢れる8.What Is Your Name?、ブルージーなギターに酔いしれる哀愁歌19.Can't Get Outがお気に入りです。個人的にDAYTON FAMILYのアルバムでは、これがベスト。今までのファンはもちろん、ゴリゴリ系が好きな方はぜひ聴きましょう!(07/02/03)
MS.SANCHA/www.mssanchalive.com(2006)
LOW PROFILE RECORDSのファースト・レディMS.SANCHAが06年にリリースしたアルバム。プロデュースはROYAL T。トークボックス入りの極上スロウ2.Daddy's Little Girlとこれもトークボックス入りのまろやかメロウ・チューン5.The Nastiestの2曲がベスト!メロウ・フリークならKO必死でしょう。これ以外にはZAPP/Computer loveネタのファンク3.Ms Sancha Live.Com、BULLET NASTYとLIL BANDITをフィーチャーしたファンキー・チューン7.Bounce、ファンク・ナンバーの9.Gold Diggerが気に入りました。メロウ・フリークは要チェックでしょう。(07/02/03)
ORLEANS, POINT BLANK & SEA LEVEL
10数年前に中古屋で100円均一で購入したものをご紹介。
ORLEANS/Waking & Dreaming(1976)
著名なギタリストJOHN HALLを中心としたEAST COASTのグループORLEANSが76年にリリースした2ndアルバム。バンド名からわかるようにニューオーリンズの音楽に影響を受けていて、R&Bのエッセンスを取り入れた聴きやすい音楽を持ち味としているみたいです。個人的には、ほとんどの曲が苦手でしたが、MICHAEL BRECKERのサックスも雰囲気を惹き立てるタイトルどおり春をイメージさせる爽快なB5.Spring Feverがベスト。FREE SOULっぽさもあってかなりお気に入りの曲です。ファンキーなA2.What I Needもなかなかのでき。FREE SOULが好きな方ならSpring Feverは聴く価値有りだと思います。(07/01/29)
POINT BLANK/Same(1976)
テキサスのサザン・ロック・バンドPOINT BLANKが76年にリリースした1stアルバム。サザン・ロックの名曲LYNARD SKYNARD/Sweet Home Alabamaと同感触のワイルドなB1.That's The Lawとギターのイントロがイカすラグド&ロウなB2.Lone Star Fool ♪がGOOD。テキサス出身だけあって初期のRAP-A-LOTにも通じるものがありますね。普段はHIPHOPやR&Bしか聴かず、ロックは滅多に聴かないが、この2曲は普通にカッコイイ。(07/01/29)
SEA LEVEL/Same(1977)
ALLMAN BROTHERS BANDのメンバーJAIMOE、LAMAR WILLIAMS、CHUCK LEAVELLが結成したバンドSEA LEVELが77年にリリースした1stアルバム。ロックというよりはフュージョンって感じのアルバム。悪くはないですが、耳に残らなかったです。(07/01/29)
BILLY SQUIRE & GARY WRIGHT
BILLY SQUIER/The Tale Of The Tape(1980)
USのハードロック系シンガーBILLY SQUIERが80年にリリースしたアルバム。RUN D.M.C./Here We GoやUTFO/Roxanne Roxanneでお馴染みHIPHOP定番中の定番ブレイクビーツA1.The Big Beatのカッコ良さといったら!叩きつけるようなヘビー・ビートがマジでドープ。 DJ、トラックメイカーなら必携です!(07/01/29)
GARY WRIGHT/The Dream Weaver(1976)
元SPOOKY TOOTHのメンバーでGEORGE HARRISONとも親交の深いシンガー、キーボーディストGARY WRIGHTが76年にリリースしたソロ・デビュー・アルバム。大ヒット曲のタイトル曲のイントロの幻想的なシンセもよく使われていますが、HIPHOP的な感性で聴くとすれば3RD BASS/Wordz Of WisdomネタのA1.Love Is Alive、同じく3RD BASS/Steppin' To A.M.やT.I./No More TalkネタのA3.Can't Find Judge、Love Is Aliveに似たB3.Much Higherでしょう!ファンキーなエッセンスを取り入れたロックって感じで、ロックに抵抗のある方でも十分聴けるクオリティ。オススメできるアルバムの一つです!(07/01/29)