本記事は

での質問へのお答えです。


初めまして!サピ5年生女子の母です。
理科、社会のテスト勉強について教えて下さい。
日頃の家庭学習では語句の暗記になってしまい、
テストで太刀打出来ません。
どう勉強したら宜しいでしょうか?
宜しくお願い致します。


  マスターアドバイス


  知識は絶対必要

特に定義面で正確なのかは割と大事。


酸性…とかす!あぶない!

このレベルだと困る。

だって

水酸化ナトリウム…とかす!あぶない!

石鹸水…とかす!あぶない!

なのだから。

酸性とは

水素イオンを多く含む液体

主要な性質は

1 主要な金属を溶かすが、銅は溶けにくい。

※金は王水で解ける

2 リトマス紙は赤、BTBは黄色、紫キャベツは赤

3 水素イオンが多く、

塩基のOH-と反応して中和する

4 酸化作用があり、錆びたりこげたりさせる

5 食品としては酸っぱいものがある

(例:酢酸、クエン酸)

6 脂肪を分解した脂肪酸もある


こういう性質がある。

では脳生理学における記憶のメカニズム

有効な覚え方をしよう


  ​点の理解

理科や社会において
みなさんは覚えればいいとよく言いますが
中学受験においては覚えてるのは当たり前。
全員そう。
大事なのはその2つ上の段階となります。
みなさんの覚えればいい点の理解です。


このレベル、

文部科学省検定教科書一問一答です。

当然、中学受験の足元にも立ってません。

こんな簡単なの出す学校ない。

※余談ですが

私はこの番組不愉快だから絶対見ません

1 簡単すぎて勉強にならない

2 小5の教育を忘れてしまっている人を

馬鹿にしている

3 出てくる子どもが自分を偉いと勘違いしている

時間の無駄です。


  線の理解

文章の理解です。

1185つくろう鎌倉幕府!←

この年に

鎌倉幕府が全国に地頭を置いたから←

これが理解でコアプラス

メモリーチェック、サブノート

このレベルですよ。

したがって解答覚える単純記憶ではなく

意味を理解して使う

エピソード記憶になります。

いいですか?

エピソード記憶になります。


ここをわかってない、

生徒や親御さんが多いです。


ヨウ素液につけるまえに

なんでアルコールにつけるの?

この段階ですよ?

ここができてないのがやったつもりの

生徒さんの多数じゃないなかなぁと思うわけです


アルコールには脱色作用と脱水作用があるので

アルコール→水でもどす 必要があるわけです。


なんでそんな操作するのか知らないのに

無理やり覚えるから、

記憶しても取り出せないのです。

この現象はなぜ起こるか、どうして起こるか

その結果どうなるか、どうなったら失敗か。


小石川中から。

授業でパイナップルゼリーを作ったので

家で真似してみることにしました。

生のパイナップルでゼリーを作ると

うまく固まりませんでした。なぜでしょう?


料理が得意なお母さんや、

きちんと文部科学省が家庭科教えてた時代には

こんなの誰でも解けるのですが、

この年に私が担当生徒に聞いた結果は

解答できた生徒ゼロ。最上位でもできない。

なぜでしょう。

もともと子どもたちは

パイナップルに

パパイン酵素があることを知りません。


さらに

パパイン酵素は「酵素なので」タンパク質です

「タンパク質は熱でかたまる」のを

だ液アミラーゼでやっているのに

消化酵素がパパイン酵素と

同じだと思ってません。


最後にそもそも缶詰の果物は

加熱してあることを知らないからです。


Sの6年の人体単元では

必ずこの話に触れることにしています。

そのくらい、料理や生活の知恵がないのです。


  面の理解

実際に6年夏の電話帳から出てくるのが


地歴公民複合問題。
一個の大問で地理と歴史聞いてきたり、
関東地方のこの街の特徴は?
ア 以前より農業が盛んで明治初期には絹糸を生産していた
イ 現在は過疎化が進んでいる
ウ 港があり漁業が盛ん
エ 江戸から出て日光へ向かう最初の宿場町
とかになる。
ここまで非受験の4年5年で
できなくて良いわけではないが、
そうなることを意識して
知識をつなげる必要がある
こうやって。
さらにらせん式とまではいかないが、
完全暗記じゃなくて、
8割覚える→テスト→できなかったものにレ印
→1ヶ月後やり直す→3ヶ月後やりなおす
というふうに月例、カリテ、マンスリーと
組分けできちんと復習すれば
もっとも硬い。


人間の記憶は砂に沈む財宝である。

ほっておけば埋まるし、

沈んだ次の日に持ち上げたところで

また少しずつ沈むので、

あえて忘れるような時間をとり、

「あ、そうだった!」

繰り返しが1番確実である。