サードキャリアでの仕事の機会と発展

 

2025年2月24日 鈴木 友之

 

 まず、筆者がここで想定するサードキャリアは主に70歳代でセカンドキャリアの雇用も終了した後のキャリアです。また、70歳代でもセカンドキャリアで既に起業等をしていて雇用される立場にない、求職活動の必要がない人は想定しておりませんのでご理解ください。

 

 さて、そのようなサードキャリアに入ると、求人情報を探すにも、ハローワーク等の人材紹介での募集は、限られた職種が現実です。テレビ等での話題ではスポットワーカーと言ったテーマでの70歳代の活躍を紹介される仕事も限られないように思います。ただ、そのようなスポットワークの機会でも、時間を自由に選べるメリットを生かして仕事を続ける中で、その仕事ぶりから能力と経験と体力の状況を雇用者が見定めて、安定した雇用に移行する機会に発展することも期待されます。まずは、仕事内容に興味が沸かないとか労働条件が合わないといったネガティブリストで検討するのでなく、求人内容の何を自分は出来るか時間的に調整可能か、健康面・体力面で耐えられるか、ポジティブリストの視点からの検討が肝要に思います。

 

 例えば、ある知人のサードキャリアでは、ある国家資格の養成講座の講師を務めてきました。最初は講座日程の中で比較的簡単な内容の日の担当から始まり、その成果からより複雑な説明と演習を含めた指導を要する日の担当に広がりました。また実践する中で、気づいた改善点を提案して、次回のレジュメの改訂にも協力し、追加した方が良い講義内容を提案を問いかけられ作成も任されるようになりました。受講された方々からのフィードバックは厳しくもあり、どこそこが良かったと言われれば嬉しく感じ励みになりました。受講者が目標の資格試験に合格すればともに喜びを分かち合い、残念な結果にはともに悲しむだけでなく再受験へのモチベーションアップへと応援してきました。さらに、残念な結果の内容を分析して次回の講座の改訂に反映する様に発言してきました。一日単位の仕事でも広がりがあり、やりがいのある仕事にすることができたと言っています。

 

 いまは、本人の健康状態から一日単位の仕事は厳しいので辞退し、携わってきた国家資格に関連した個人相談に絞って、直前予約で健康状態と相談しながら応じるようにしているそうです。最初に始めた国家資格養成講座の講師の仕事も、いまの個人相談も、結局はそれ以前の仕事を通して築いた人脈からの紹介です。いきなり、見ず知らずの人や会社から仕事が来ることは稀有と思います。セカンドキャリアまででどんな仕事をしてきたか、その仕事内容と成果からこれからの自分に出来ることをブランディング化して、声をかけられた時にはいつでも明確に言えるように準備することが大切だなと改めて思います。

 

 新たな仕事だけでなく、いまいま従事している仕事内容の改善点や削除・追加点といった提案し広げるチャンスは目の前に突然に現れます。チャンスが過ぎ去った後で追っては間に合わないと思って準備し、アンテナを張ることが肝要に思いますがいかがでしょうか。

                                              以上

サードキャリアの仕事の見つけ方

2025年2月22日 大圖健弘

 

 多くのサラリーマンの方は、学校を終えて新しい社会に入ろうとするとき、社会、特に企業社会というものに対しあまり深い知識を持たないまま、社会でのキャリアの第一歩を踏み出すのではないかと思う。確かに、インターンシップが当たり前になり、少しは仕事のさわりを経験できるようになったとはいえ、やはり初めて社会に出る、つまりファーストキャリアの選択では、あまり訳が分からないままスタートしてられることが多いのではないだろうか。

 そしてこの初めてのキャリアを刻んでいくうちに、「こんなつもりではなかった」と思う人がいたり、「もっと自分は違う世界も経験したい」と考える人が出てきて、セカンドキャリアを選ぶ人が出てくるのではないかと思う。つまりセカンドキャリアというのは、それまでの仕事人生の反省を踏まえ、新しい世界を求める旅なのではないかと筆者は考えている。この為、ファーストキャリアでもセカンドキャリアにおいても、実は目指すのは新しい未来であり、そこには何等かの夢や未知なるものへの期待が伴ったキャリア選択であるのではないかと筆者はとらえている。

 これに対し、サードキャリアの選択となると少し様相が違ってくるのではないだろうか。まず、このサードキャリアを考え始める年代となると、ほぼ初老という世界に入った段階で、「体力的にも、これまでのバリバリ仕事を進めよう。」という年齢ではなくなってきている。又、生活の段階においてもすごく生活に金がかかるといった時期は経過しており、むしろある程度余裕を持って生活をしていくといった段階に差し掛かっている。そういう意味で、セカンドキャリアまでの仕事の選択ではなく、ある程度自分に合った仕事で今までのように我武者羅ではなく、今までの経験を生かして落ち着いてできる仕事を目指す方が、個人の人生の歩みから見てもやりやすいのではないかと思う。

 そういう意味で、サードキャリアでの仕事の見つけ方はそれまでと違い観点が見て取れるのではないかと思う。今、筆者が仕事をしている職場は、個人の社会保険労務士の方と一緒に仕事をするところであるが、この社会保険労務士の方々を見ているとかなりの方が、会社を定年退職する時に社会保険労務士として独立して仕事を始めた方々である。中にはかなり前職では高い地位にいらした方もおられ、それまでの知識、経験等も生かして仕事ができ、そういう意味では定年後というサードキャリアの仕事の仕方の一つのいい例ではないかと思っている。勿論、業務独占資格の世界の仕事であるので厳しい資格試験があるわけであるが、経験を生かしてこうした資格を取れるのであれば、あくせくせずにサードキャリアの仕事としてやっていける仕事の探し方ではないかと思う。

 かく言う筆者は、なかなかそこまで踏み切れず、ただ、それまでの競争社会のような仕事ではなく、自分の経験を生かしてできる仕事として現在の社労士の方と一緒に仕事をするという選択を選んでいる。いずれにしても①これまでの経験を生かす。②夢を追うのではなく余裕をもった仕事をする。③自分の時間も大事にし、個人の生活も併せて自己が充実した実感を持てる仕事の仕方をする。といったこれまでの働き方から少し離れた仕事の仕方を選んでいくのがサードキャリアでの仕事の見つけ方ではないかと筆者は考えている。

しかし、それが自分の資格を生かした仕事で個人として独立できることであるのであればそれはそれで幸せであるが、そうでなければ上手く自分に合った仕事を見つける努力が必要である。筆者は、今の仕事はたまたま前の仕事をしていた仲間から紹介されたものであったが、サードキャリアの年齢になると、仕事探しはなかなか大変である。就職支援の会社に頼るだけでなく広くアンテナを張って自分に合う仕事を見つける努力が重要だと思う。そうした努力が必要であることはこれまでの仕事探しと何ら変わらないのである。

 サードキャリアを目指す方々には是非頑張っていただきたい。

 

                                 以   上

2025年2月21日
延川和治

 

「サードキャリアの仕事を見つける」ことを難しいと感じておられる方は、本当に難しいと思われておられることを、私はよく認識しているつもりです。 一方「難しくない、すぐに見つかる」「見つけなくても自分でスタートできる」と思われている方は、是非前に進まれて、サードキャリアをエンジョイされて頂きたく思います。 羨ましい限りです。

なぜ「サードキャリアの仕事を見つける」ことが難しいのでしょうか。
年齢の壁、経験の壁、健康の壁、柔軟性の壁、マッチングの壁、等々、これらに経済性の壁も加わるのかもしれません、さまざまな壁の克服が容易では無いからではないかと思えます。 また、これからの仕事に満足がいく自己充実感が得られるかどうかの不安も先立ちます。

雇用先は一歳でも若い人材を採用したく思うのは不思議ではないと思います。
おなじ採用をするなら、長く務めてもらえる方を選ぶと思われます。

これに対し、こちらには「経験の豊富さがある」と訴えます。 けれど求められている経験と、いままで過ごしてきた経験の内容やレベルが、一致することが多くないのが現実と思います。 「豊富さ」だけではなく、今までの経験をベースに、「柔軟な思考」を通して、雇用先から「求めているレベルを超える経験・能力・実力がある」印象を、雇用先に訴えることができるかどうかが、ポイントと思えます。 今までのキャリアへの誇りを背景に、この「柔軟な思考」「その表現」ができるかどうかです。

そもそも御自分が希望されるジョブ内容にぴったりマッチングできる案件に出会うことが
そんなに簡単ではないと思います。 いくつか心に引っかかるところがあることはわかりつつ、面接を進めてられておられるのが実情と思います。

一方、このようなスクラッチではなく、今までの自分を知っているところからの仕事の紹介話しは、様相が変ると思います。 相手は自分の印象を理解し、経験を理解し、そうである自分なら役に立ちそうと、年齢の壁、経験の壁、柔軟性等の壁が過ぎているところから、是非一緒にどうですか、との話になってきていると思います。 いままでの自分を余り変えることなく、これからもなじんでいけるように感じます。 

逆に、周囲から話が来ない方は、御自分で求め歩くことになると思います。 ファーストであれ、セカンドであれ、サードであれ、求め歩くことは、仕事を見つける原点と思います。 ただその求め歩く先を工夫することが、サードキャリアで仕事を見つけるとき、肝心なのではないかと思います。 前述のいろいろな壁をなくす為、まずは御自分を知っている仲間、仕事面でもプライベート面でも、御自分といままでに関わりがあった方々へのコンタクトを、第一歩とされてみてはいかがでしょうか。

御自分がこれから何をされたいのかをしっかり把握され、御自分を知る方々、ある意味御自分だけが持っておられる宝の方々、その方々に素直にお気持ち、ご希望を開示されてみられてはいかがでしょうか。 

サードキャリアの幕開けを、御自分の宝から始める、そんな感覚です。


                                                       以上

 

2025年1月10日
延川和治

 

セカンドキャリアを経て、サードキャリアに入るとき、周囲から求められるのは“アドバイザーとして”というのも多いのではないでしょうか?

組織のなかでは浮いてしまう年齢になり、あるいはなりつつあり、そうかといって全く能力が無くなる訳ではなくとの自意識もあり、一方今までの活躍を覚えている周囲からは、その経験を生かして、もし引き続き働いて頂けるのならと、声を掛けられ、思わず受けてしまう、そんなアドバイザー役職の方が少なくないように思います。

在宅が主で、週に一度、二度出社し、皆と語らってくる、ときにはアドバイスを求められ、ときには雑談に終始しと、今までと同じ土俵で、気楽な稼業。
でも実際に始めて見ると、時が経つにつれ、ご自身のなかでは、なかなか充実感は得られず難しいことが多い様です。

皆のメールのなかのアドレスに自分が含まれていないことも段々に増え、出社して語らうときも、案件・状況のしっかりした説明を受けるわけではなく、アドバイスの前提になる案件・状況の理解が周囲と同じレベルにならず、アドバイスをしても、言わばその場しのぎのような感覚で、そのアドバイスへの責任感もなんとなく薄れ、そのアドバイスで物事が決まったり、どうのこうのと新たな展開が始まったりする以前のようなわけでもなく、突き詰めれば一体何のためのアドバイスであったのか、経験を生かしてと言われているが、今の状況は自分のときの状況とは違い、アドバイス自体も自分の中ではスッキリせず、自身が感じる充実感があまりない状態に、だんだんと陥って行くようです。

「自分のときではこうであった」と出羽族・出羽守にならないように自分で努め、過去の状況と今は違うとアンラーニングベースを理解し、アドバイスしているつもりでも、違う状況認識をベースにしたご自分のサードキャリアのアドバイスは、相手にもインパクトがあるアドバイスにはなっていない様に、ご自身のなかで感じられるのが正直なところではないでしょうか。 そして、思い始めるのが、自分は必要なアドバーザーなのかどうか。

これでもいい、この気楽な状態がいい、と思われる方はそれで結構と思いますが、せっかく自分をアドバイザーに起用頂いた周囲への責任を感じられ、なんとかしたいと思われる方は、アドバイザーがアドバイスを求めるのには抵抗があるとされずに、周囲の方と胸襟を開いて、一度御自分の感覚や思いを相談されてみられては如何でしょうか? 

 

サードであっても充実した自己肯定感のあるキャリアの継続を求めて。

 

以上
 

フリーランスでの仕事への向き合い方

 

2024年12月31日 鈴木 友之

 

 ファーストキャリアで企業に勤めて定年乃至は役職定年を迎えた後は、セカンドキャリアをどう切り開いているだろうか。多くの人はファーストキャリア時代の経験をベースに雇用延長等で同じような仕事を続けたり、別の企業に再就職して、似た業務分野の仕事に就いている事と思う。人によっては雇用延長や再就職はせずに、退職までに取得した資格を生かしてフリーランスとして新たな仕事に就く人もいる。がしかし、多くは何らかの形でファーストキャリアでの経験や知識を生かせる業務分野の仕事に就いているようだ。

 

 私も、ファーストキャリア時代に培った社内情報化でのいろいろな経験をベースに、セカンドキャリアでは別会社の社内制度の改革に取り組んだ。まずは会計制度に関わる社内情報化の見直しに始まり人事制度の見直しにも取り組んだ。人事制度そのものもシステムであり違和感なく取り組むことができた。そのシステムと言う視点で取り組んだ人事制度であったが、見直しを浸透すべく取り組む中でいろいろと出会う人々の現場の事情は多様だった。一人ひとりの仕事へのモチベーションの違いを認識してキャリア形成への支援の必要性に興味が沸き、キャリアコンサルタントの資格を取ってサポートの知識と技法を学んだ。その後、サードキャリアとしてキャリアコンサルタントの資格を軸にフリーランスとなり、更にいろいろな資格を取得し、企業内での人々のキャリア形成支援やチーム活性化支援から転職や新卒就職に至るまで、いろいろなキャリア形成支援での仕事に取り組み経験を積んできた。

 

 考えてみると、ファーストキャリア、セカンドキャリアを通していろいろな仕事をしてきたように思うが、実はその根っこはファーストキャリア時代に培った知識経験がベースになっていることに気づかされる。キャリア支援をする場では、相対する人が目指す目標や抱える問題を、本人がどう受け止めて考え感じているか理解することが重要だ。傾聴という言葉で表されるように、純粋にその人の語る言葉をそのままに受け止めるのだが、感情面などでの理解と共感には自分の経験がベースになっているのが実情。例えば、熱帯地域の中東やアジアで育ち生活する人が、オンラインで冬の雪深い土地で生活する人と話す中で「凍てつくように寒い」と聞いて「凍てつくように寒いのですね」と返しても、ほんとに凍てつく状態をイメージして理解し、更には共感できるだろうか。勿論、傾聴を通して語っている人は聴いてもらえ、共感されていると思ってホッとしてもだ。そのような理解と共感に曖昧さが付きまとう。

 

 従い、フリーランスで仕事をするときには、初対面の人が置かれている環境や立場、その人が蓄積してきた経験での感情までを、傾聴する中で共感できる程度には限界があると認識して本人に都度確認していく事が肝要と思う。人それぞれがキャリアを形成する中で培った経験や知識は想像できても、内面に育ててきた感情は計り知れないものがあると思って、傾聴の中で受け止めつつ共感するときには、その共感を言葉だけでなく態度に表して相手に伝えて確認する事がいっそう大切と思い取り組んでいる。

 

以上

サードキャリアにおける立ち位置の不安定さに困惑

2024年12月30日 大圖健弘

 

 冒頭から私事で申し訳ないが、筆者は現在キャリアにおける立ち位置の不安定さに困惑している。会社においては新参者で、特に役職がないため、「役職者からの指示指導を受けながら仕事をこなす」ことを基本にすることを考えていた。しかし、役職者たる社員がなかなか動かない。結局、こちらがリードしなければものが進まないし、若い役職者が頼りない。ということになり、「そもそもプロジェクトを率先してやっていくのかなー」と考えざるを得ないところになってしまう。かと言って、責任を持つ地位にいるわけでもないのでなかなかリーダーとしては動くことはできない。

 セカンドキャリアまでの中ではそれなりの役職につくことができ、立ち位置も明確であったのに、年齢を重ねたこともあり、会社におけるが立ち位置がえらい不安定になってきている。

 一方、趣味で入った歌のサークルでも自分の立ち位置に少し、戸惑いがある。これは筆者がこの団体の中で最年少であることに起因している。加えて新しく入団する人もあまりなく、諸先輩方ばかりなのだが、そうだといって遠慮をしていると、先輩方から、「自分たちは年寄りなので運営についてもよろしく」といわれる。こちらはこちらで、若造として行動すべきか、主体的に動くべきか不安定な位置づけに困惑することが重なってきている。

 サードキャリアの世界に入ると、こうしたことが増えてくるのではないかと思う。知識や能力で見るとまだまだ問題がないが、当該組織内での経験が少なく、その中でどのように行動すべきかわかりづらかったり、それなりの地位になく何となく自分の役割をどのようにしていったらいいか判断がつかなかったりする場合などである。読者の方にもこうした経験をお持ちの方がいらっしゃるかもしれない。こうした問題に如何に立ち向かうか、これについて筆者は、まだ確たる答えを持っていない。しかし、なんとなく若い人に対しても、諸先輩方にもあまり遠慮をせず、自己のできる範囲の中で積極的に立ち向かい行動すべきなのかなと考え始めている。

若い人たちには自己の経験をうまく伝えることによって、円滑に仕事が進むようにサポートし、諸先輩方には諸先輩方の経験や意見を伺いながら、行動は任せてもらうなど、気を使うがなるべく円滑に物事が進むように積極的に立ちふるまっていくことが重要なことなのかなと思い始めている。

 どのようにしたら、不安定な位置づけの中で最適な解があるのか、もしご存じの方がいらっしゃれば伺ってみたいものである。

 今年一年、拙い文にお付き合いいただいた読者の方には感謝の言葉もない。来年も是非よろしくお願いいたしたい。

                                  以  上

サードキャリアでの挑戦とイグジット条件の確認

 

2024年11月30日 鈴木 友之

 

 株式投資で私としては大きな金額の失敗を2回した。1回は、航空会社の株を倒産で無にした。もう1回はあるメーカーの株式で半分まで下がったところで見切りをつけた。

 

  1つ目の航空会社の株式を保有した目的は、片道5時間かかる実家に里帰りする時に株主優待券を使いたかったからだ。仕事で忙しくしていたころ、超特割の航空料金で購入するほどに日程的に余裕をもって決められなかった。その点、株主優待券は搭乗日時を変更できて便利だった。その便利さを享受していたが、経営不振が続いて倒産騒ぎになり、一旦株を売却しようとしたが、売り手一方の市場で売ることができないままに株式を失った。その後、

新しく出直した新会社の株主となることは止めて、日時に余裕がある時は日時の変更が効かない特割(いまはスーパーセイバーというらしい)を利用、日時固定がリスキーと思う時は新幹線を利用している。実際のところ、私の実家との往復では、ドアtoドアの所要時間は飛行機も新幹線もさほど変わらないのが実情で、不都合な要素は少ない。

 

  2つ目のメーカーの株式保有は、個人投資家的な目的だった。その会社を選んだ基準は、①中堅企業だが独自技術が業界の中でも光っている、②安定した利用者が多くいる、③将来的に成長が期待できる、④株価が乱高下するようなタイプでなく株価の推移を落ち着いてみていられる、といった点に重点を置いた。実際に、取得後数年は順調だった。しかし、ある時、品質問題が発覚して株価が大きく変動した。しかし、経営陣の交替もあり事態の収拾と事業の立て直しが期待されると思い保有し続けた。ところが、その後、3回以上も同じ品質問題を繰り返し、最後は大手メーカーの傘下に入り経営権を握られた。大株主である大手メーカー主導の経営となり、主体的な経営(特に独自の技術を磨く方向性)と株主還元策を期待できなくなって、見切りをつけた。取得価格の約半分での売却だった。

 

 上記の2つの経験は、私がまだ定年になって間もないころの経験だったので、セカンドキャリアとしての経済的余裕もあり、損失は痛いが大きな勉強代として何とか自分に納得させた。しかし、サードキャリアとなった今は、そうはいかない。これからも株式投資をするが投資目的を変えて趣味の範囲にとどめている。投資目的で大きく変えた点は、社会環境や産業構造の変化を考える手掛かりにするという点を、主要目的に加えたことだろうか。

 

 ささやかな経験だが、何かに挑戦するときには、会社経営での事業投資と同様に、イグジット条件、何処まで投資してどのような成果を目指すのか。その目標が達成できる出来ないの判断をする基準は何か、特に時に我慢できる限界はどこなのか、といった条件を明確にして挑戦することが大切だろうと思っている。それとも、若いころの気持ちを失わずに、決めた目標に向かって死に物狂いでとことんまで頑張る、という挑戦もあるとは思うが。

サードキャリアに入った段階でのあり方を、皆さんはどう考えるだろうか。

 

以上


2024年11月30日

延川和治


サードキャリアへの踏み出しは、今までのファースト、セカンドキャリアのその時とは
大きく違うという理解と意識が必要なのではないでしょうか?

ご自身は、これから何を求めて、サードキャリアを展開されますか?

もし世の中の為になることをやりたいと思われるとき、そもそもその対象となる現実の「世の中」をしっかりと把握されておられますか?
ご自身が理解されている「世の中」が現実と違っていることはありませんか?
現在の、そしてこれからの「世の中」を理解する接点は、以前より広くされていますか? 

理解しようとするエネルギーが、以前より少なくなっていることはありませんか?
たとえ思いと違う「世の中」でも、思われていることを実現できますか?

セカンドキャリアの分野の延長のサードキャリアを進まれようとする場合、このギャップは少ないかも知れません。
しからば、この方向でサードキャリアを考えますか?

もしこれからのサードキャリアは、今までと違い、自分の満足を得ることをやるキャリアとしたいと思われるとき、それを成し遂げる時間と体力と経済力に確信・自信がありますか?
いまでも日々体力の衰え、対応のスピードが遅くなっていることに、気がついておられるのではないでしょうか? これから更に衰え、遅くなっていっても、大丈夫ですか?
「面倒だから明日にしよう」の毎日になりませんか?

実績を積み上げてこられた今までと違い、年齢を重ねられているご自身に対して、ご自身を見る目、理解する態度が以前とは違う「今」の世の中で、ご自身は何を求めるサードキャリアとされますか?
世の中・周囲の方々の笑顔ですか? 
ご自身の満足感ですか?
それとも日々毎日の充実感ですか?

ご家族も含めた健康状態やご自身の体力への心配、記憶力・処理力やそのスピードの衰え、そして経済力の変化など、御自分をとりまくサードキャリア遂行環境は、ファースト、セカンドのそれらとは大きく異なるのではないでしょうか。

ここまでいろいろな経験もされ、いろいろな結果を残され、ご自身に自信を持っておられる皆様と存じますが、このいままでとは違う感覚に基づき、これからの御自身が何をサードキャリアに求められるのかを決められ、そのサードキャリアに挑戦されようとされることが、必要になっているのではないかと思います。

これからの日々の充実に、是非ご自身で、今までと違う自己や環境を理解され、求めるものに向かい、サードキャリアをお進みになられることを、期待させて頂きたく思います。


                                                     以上
 

サードキャリアのチャレンジは安全運転で

2024年11月30日 大圖健弘

 

 サードキャリアの世界に突入する場合においても、色々な目標や超えなければならない壁が存在することは、セカンドキャリアを歩んだりそもそも最初のキャリアを踏み出したりする場合と同様で新しい課題にチャレンジする必要がある。ビジネスで新しい分野に進出する場合もあるし、今までのキャリアを生かして、少し異なる分野での活躍を夢見ることもある。又、ビジネスの分野ではなく趣味の分野やボランティア活動等にその活躍の機会を見出す人も少なからずいらっしゃる。こうしたサードキャリアでの活躍を考えた場合に気を付けることは何であろうか。

 そもそも人生の中でサードキャリアを歩みだす段階がどのような段階であるかを考えた場合、長い人生の中では少なくともその後半部分に差し掛かった段階がサードキャリアを意識し、新しいキャリアにチャレンジする段階ではないかと思う。確かに、それまでのキャリアがずっと不遇であり、そういった意味で早いうちにセカンドキャリアでなくサードキャリアと選択される方もいらっしゃるかもしれない。こうした人にとって見ると、サードキャリアはまだまだキャリアの最初の方ということがあるかもしれないが、こうした人はむしろ少数派であって、多くの人はそれまでのキャリアである程度実績を上げ、更に高みを目指したり、これまでできなかったことにようやくチャレンジしたりといった形でのサードキャリアを目指されるのではないかと思う。

 こうしたサードキャリアを目指す場合、そのキャリア形成にあたってはいくつかの制約条件がある。1つは、先ほど述べたように人生の後半部分にあたっているために、年齢的な制約が大きくなっていることである。何か張り切ってやろうと思ってもなかなか体力的に難しくなったり、気持ちだけが先に進んで、体がついていかなかったりすることは経験される方も多いと思う。2つ目はそれまで積み上げた財産や、地位など一定の成果を上げているのにそれを台無しにするリスクは冒せないという制約である。若い時分であれば(あるいは人生の先が長い状況であれば)こうしたリスクがあって、失敗をした場合においても、ある程度時間をかけて修復し、盛り返すことができるかもしれないが、サードキャリアを選択する年代では失敗すると取り返すことができない事態になる危険がある。3つ目は何かとしがらみが多くなっていることがある。勿論、天涯孤独の身であれば何も問題がないが、例えば係累があったり、友人や知り合いがあったりということがあれば、何等かの失敗をすることで関係する人たちに、迷惑をかけることは大きなリスクとしてのしかかってくる。

 こうした制約条件が人生の中にあるということを前提にサードキャリアとして新しいフロンティアにチャレンジすることが、サードキャリアに存在する難しい課題であることを自覚することが重要になると筆者は考える。それと共に、チャレンジして得た成果についても、世の中で目をそばだてるようなものではない可能性もある。「今までだったらもっと社会に貢献できていたのに。」とか、「もっと社会に認められるものを」とかという成果となってしまう可能性も高いものと考えられる。そうした中でも、チャレンジすることで「自分として何かできた」「何か新しい経験を積むことができた」という満足は何かしら得られること思う。そうしたささやかな満足を得られることがサードキャリアの醍醐味なのかもしれない。

これまでと違ってサードキャリアのチャレンジは安全運転を心掛け、その中で自身が満足する目標設定を心掛けて踏み出していきたいものである。

 

                                 以  上

2024年11月2日
延川和治


文部科学省の統計によれば、40 歳代後半からは,男女ともに著しく体力水準が低下する傾向を示し,65 歳から79歳でも,男女とも加齢に伴いほぼ直線的に低下する傾向を示しているとのこと、御自分の感覚のなかにも、体力の衰えを感じながらも、40歳代以降も頑張り続け、65歳を経てガクッと足腰の弱さを始め、体力が急激に落ちた感覚をもちながらも、更に頑張っておられる方も多くいらっしゃると思います。

この体力が衰えていくことには逆らわず、これを受入ながら、ご自身のやり甲斐、経済的な面、孤独感の一掃、または健康のためにと、サードキャリアを頑張っておられる方も多いことと思います。 素晴らしいと思います。

一方、この頑張っておられるサードキャリアの方々を、苦しい状況に落ち込ませてしまうのが、ご家族、奥様やご両親の健康問題、あるいは介護と思います。
これが発生してしまうと、目を背けることができない、逃げることができないと思います。
病状にもより、介護度合いにもよりますが、精神的、体力的、経済的にも負担が大きく、誠に大変と思います。

ご自宅で療養されるのか、入院されるのか、介護施設に入られるのか、ご本人のご希望もあると思います。 そのご希望が叶えられる病状なのか、ご希望に沿えないときその説得もあります。 また、先生や介護士に来て頂けるのか、介護施設はどこがいいのか、費用はどうなのか、いろいろ検討され、ベストを掴もうとすることになると思います。

入院・施設に入られたら入られたで、遠く家からの心配は大きく、あるいは付き添い、または面会時間の制限等での時間的制約も発生します。 

こちらも頑張って働いているだけではなくなってきます。
せっかくご自身のやりがいの為、収入のため、コミュニティ、健康のためにと思われて頑張っておられていることが、突然一気に遠のいてしまいます。

でも、これはもう「受け入れざるを得ない」しかないのではないでしょうか。
第三者に全てお任せすることは、やはりできないのではないでしょうか。

どれだけの時間や体力を療養・介護に費やすことになるのかも、判らないと思います。
病気や症状の進行具合も一定でなく、突然の変化があれこれ出てくると思われます。
けれど、ご自身のサードキャリアを全うされようと思われるのであれば、この状況を受入れ、一方ご自身のキャリアをギブアップはせず、当面は介護やケアに全力投球をされるも、その中にあっても、ご自身のキャリアを進められる範囲で進めるべく、働く場所、時間、内容など工夫されていくことが大事なのではないかと思いますがいかがでしょうか。

大きなご心痛のなかで、大変なことと思いますが。

 

 

 

以上