ゲイであることを悩むポズナー →わかる
学歴詐称(ロンダ)のアーウィン →ん…(雲行き怪しい)
生徒に性的なことするヘクター
→ 全然わからないわ??????
禅さーーーん!なんて事を!
それを「校長が秘書にやらしいことしてるのと一緒だろう」
と、丸め込むデイキンも
ちょっと待って!?
みんな毒されていない?
お気を確かに!!!!!
って、こんな書き方すると
どんなお話だって感じですが
計3回観て、やっと大体理解できた気分です
(自分のノータリン具合が悔やまれてならない)
合っているか分からないけれど
考えをまとめたいのと
自分の備忘として
公演も先日千穐楽を迎えたので以下ネタバレで
ダラダラと。。
STORY
オックスフォード大学やケンブリッジ大学の歴史学科を目指す8人の男子高校生
英語と一般教養の授業を担当するベテラン教師ヘクター(石川禅)は受験には役にたたない文化や芸術について教え、歴史を担当する女性教師リントット(増子倭文江)は今ひとつ合格には結びつかないオーソドックスな授業をおこなっていた
進学実績を上げたい校長(長谷川初範)は、オックスフォード大学に通っていた若い教師アーウィン(新木宏典)を新たに雇う
彼は受験に有効な斬新な授業をおこなっていく
その授業は「本当かどうかは問題じゃない」
一見するとパフォーマンスともいえる
合格するためのテクニック
生徒たちは次第にアーウィンの合格するための答え(授業)にも興味を示すように
そんな中、校長の妻がバイクの後ろに乗せた生徒の股間を触るヘクターを目撃
今期限りと早期退職を促されるヘクター
そして受験まで残された僅かな期間、
ヘクターの授業の枠をアーウィンとシェアするよう命じられる
その授業でアーウィンはホロコーストをテーマにする…混乱を極める授業
生徒たちは…
その後受験を迎え
生徒たちはアーウィンの手法を使う
8人全員合格
みんなで合格を祝いあい帰路に
ヘクターのバイクの後ろに生徒が乗って帰るのはマズイとアーウィンが乗せられることに
その帰り道、事故でヘクターは亡くなる
アーウィンは命は助かるが車椅子に
大人になった生徒たちが集まる
・判事になったロックウッドとクラウザー
・住宅販売ラッジホームズを経営するラッジ
・校長になったアクタール
・クリーニングチェーンの社長で週末はドラッグをするティムズ
・ジャーナリストのスクリップス
・お金大好き税理士デイキン
・図書館で同級生たちの成功した記事をスクラップするポズナー
彼は定期的に神経を病み1人静かに暮らしている
どこで間違えたのか、自分に問うこともしなくなった…
ヘクターが生徒たちに語りかける
「受け取ったものを、次の誰かに渡せ…!」
生徒、教師たち
アーウィンとデイキンのW主演らしいけれど
作品を観た感想としては
アーウィンとポズナーが主役みたいに感じました
生徒8人のエピソードの割合が
ポズナーとデイキン >> スクリップス >ラッジ >>他4人の生徒って感じで
・デイキンに片思いをしている、ユダヤ人の繊細な少年ポズナー(小西成弥)
・敬虔なクリスチャンで作家志望のスクリップス(定本楓馬)
辺りが中心に展開していました
スクリップスは
狂言回し的なシーンも多かったです
デイキンはぶっちゃけ自己肯定感だけはバカ高い勘違いしている人って感じで、演技力?配役に無理があるように見えてしまった(ごめんなさい)
デイキンを好きなことに悩むポズナーが気づく
アーウィン先生もデイキンのことが好きだ!
デイキンも「俺アイツ(アーウィン)好きかも」
誘われてもデイキンへの気持ちを認めないアーウィン
と、入り乱れる心模様
女性ということで長年我慢していたことを
模擬面接で爆発させるリントット先生
教育とは。生徒に向き合うヘクター先生
一方では生徒に性的な行為をしており
生徒たちは軽いノリでバイク当番をしていて
中指立てて合図して乗りに行く
ふざけて先生に叩かれても痛く無い
嫌じゃ無いって言ってるし
ある種の信頼関係はあるような…?
生徒も先生たちも違う一面が描かれ
授業とその後
相反する授業をする
アーウィン先生とヘクター先生
この作品の伝えたいこと(だと思う)
真の教育とは
どうしたら試験官の目に止まるか
他とは違う切り口
すでにある歴史に逆の仮説をたて
それを証明する論法
饒舌に、かの歴史人達を例えに語るアーウィン先生
一方、詩の暗唱や戯曲について
有名な映画のワンシーンを
即興芝居で当てるゲームをしたり
詩の暗唱などをアーウィンに
「豆知識」と言われ
「人生は続いていく!」と怒るヘクター先生
この授業シーンもとにかく情報が多い!
実際の歴史についてなので
聞きながら思い出したり考えたり
そして、歴史をどう捉えるかという切り口も
まぁー怒涛の台詞&台詞&台詞
そこに心情、出来事、と
聞き逃せないことだらけ!
ホント1回の観劇で
理解できる脳みそが欲しい…
結果的にアーウィンの手法で
生徒たちは合格するわけですが
ある意味、心を捨てて答えたことで合格していて
成功者となった生徒たち
本当の成功とは
もし合格していなかったら
と、思えてならない
特に印象的だったのは
2幕のアーウィンのホロコーストについて、と
1幕の最後のヘクターの
詩人トーマス・ハーディの
『鼓手ホッジ』(Drummer Hodge)
という詩について
先人の詩が語りかける
名もなき兵士が詩によって讃えられる
この詩を詠むヘクターが
"1人の人間の死" を体現することになり
手を伸ばすけれど受け取らないポズナーが
切ない未来に繋がっているようで
2回目からこの重みがぐっと感じられて
涙が止まりませんでした
反対の仮説を立てるアーウィンが
バイクで体を反対に傾けてしまったのではないか
という事故の仮説
この辺りもすごく皮肉というか
意味を感じてしまいます
この作品、「教育とは」の先にある
人間は常に不完全 ということ???
なんて事を思ったりしました
と、長々とまとまらず
そして、今もわからないだらけですが(理解力)
ここまでこのダラダラ長文
お読みいただきありがとうございました
この作品に出会えて
観ることができて良かったです!
アフタートーク
クラウザー役の小田龍哉さん司会で
アフタートーク
以下ざっくりと(間違っているかもです)
・絶好調な校長、ゲネで奨学金受ける名前間違えた&回収した話
・増子さん、舞台はライブ、芝居が深まってきた
・禅さん性的マイノリティを演じるのは3度目だけど、女性言葉だったので今回のようなのは初めて
・この作品、本(台本)を精査していくつくり
・頭(心)と身体がお芝居に繋がってきた(←めちゃ意訳です)
・ヘクターはバイクに乗せる子をどうやって決めているんだろう?みんなイケメンなのに
→触っても怒らなそうな子ってことに話まとまった
他の方のでやりたい役
・長谷川さん(校長)→学生(ざっくり)
・増子さん(リントット)→ポズナー、ラッジ
・禅さん(ヘクター)→ポズナー
・新木さん(アーウィン)→校長、ヘクター
・片岡さん(デイキン)→アーウィン
残りの公演に向けて
・「残りの回数でなく、目の前の1回に全力で」
とおっしゃる新木さんがめっちゃ好感でした
・コロナ禍で客席から人がいなくなって、今こうしてお客さんがはいって舞台は成立する(増子)
・いつもはアフトクもっとふざけているけど(え)青年座の先輩(増子さん)と共演できて光栄(禅さん)
皆さんのお話を拾って繋いで
「またやりたいですよね」など
爽やかに再演アピールもする小田さん笑
退場までとっても好青年でした!
「#ヒストリーボーイズ」
— 小田龍哉 (@juvenile1107) 2024年7月28日
大千穐楽無事に終演いたしました✨
あー!!!!!
青春が終わってしまったー!!!!
めちゃくちゃ楽しかったです❤️🔥
ご来場頂きありがとうございました😌 pic.twitter.com/7AF4KRpqvx
ヒストリーボーイズ
作:アラン・ベネット
翻訳:常田景子
演出:松森望宏
2024年7月20日(土)~28日(日)
あうるすぽっと
アーウィン 新木宏典
デイキン 片岡千之助
ポズナー 小西成弥
スクリップス 定本楓馬
ラッジ 國島直希
ティムズ 白又 敦
アクタール 納谷 健
ロックウッド 前嶋 曜
クラウザー 小田龍哉
校長 長谷川初範
リントット 増子倭文江
ヘクター 石川 禅