青井秋先生のBLマンガ。

大学生の岩井は、ある日、気難しいと噂の菌類学者の助手のバイトをすることに。ドキドキしながら行ってみると…というストーリー。

まず植物とか魚の描写がほんと~に緻密で美しくて眼福。これマンガでいいの?もう絵画じゃん。

それに、この学者と学者の卵の、二人のアカデミックな会話、ずっと聞いていたいくらいおもしろい。

たとえば、世界最大の生物は、キノコである。その菌床は、山1つ分にもなる。目に見える子実体は、地中の1個の菌床の指先みたいなものだ…とかいう話からの、
「だが勿論 見えないからといって不必要なことはひとつもない」
「学問も同じだよ 博物学はもう解体されたが その精神まで死んだわけじゃない」
「百学は連環しているんだ」
ギャーかっこいい!!そんなこと言ってみたい!!

知らないうちに心のなかを占拠している恋愛感情を、菌床にたとえるところなど、この青井秋先生という方は天才じゃなかろうか。

青井先生のマンガって、『百年結晶目録』のときも思ったけど、たとえファンタジーだとしても、このようなただならぬ知識の蓄積にストーリーが下支えされているので、読んでてめちゃくちゃ楽しいのです。青井先生は学者さんなんでしょうか?この方のマンガ、ぜんぶ読も。


 

 




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