『BOYS OF THE DEAD』

富田童子先生のＢＬマンガ。

なんと、ゾンビ×ＢＬで、ゾンＢＬ。懐広しといえど、ゾンビでＢＬとはこれいかに！？

ところがですね～、よかったんですよ。なんでゾンビになっちゃうのか、とか、その世界のルール、みたいなのは詳しくは明らかにされないんだけど、大切な人が、死ぬっていうのとも違う、「ゾンビになる」っていうときに、人間の感情がどう動き、何を見て、何を見えなくしてしまうのか。が、アメコミみたいなタッチで、一話ずつ少しずつ明らかにされていくのに瞠目した。

そんで、読み進めるうちに、「あれ？コイツ前のエピソードで出てきたあいつじゃね？」みたいなのを拾い集めて、その間に何があったのかは想像するしかないんだけど、最後読み終わって、カバー下を見たら、ああ！そういうことなのね！と。カバー下までちゃんと見てください！とある仕掛けがありますから！このマンガは、隅々までちゃんと見ないとあかんやつです！あとインテリアとか小物のロゴとかもめっちゃおしゃれでしたねぇ。

これがデビュー作とは。この先生は、これからどんどんすごいものを描いていかれる予感しかしない。