ここ四日間でジャンル別に今年読んで良かった本などを挙げてみましたが、最終日は「それ以外」。一般書、エッセイ、マンガなどを含めます。ではいってみよ!


海をあげる 


なかなか発信されることのない沖縄の負の部分(若年層の貧困問題など)の調査を続ける上間陽子さんのエッセイ。静かな声で、何よりも雄弁に、読む人の心臓をぶち抜いてくる。すごいものを読んだ。

 

 


街場のメディア論 


今年いちばん出会えて嬉しかった著者(BL以外で)といえば、内田樹先生です。ものごとを、やさしく深くおもしろく。こんなふうに語れる先生に、もっと早く出会いたかった。

 

 


ガチガチの世界をゆるめる 


世界ゆるスポーツ協会代表理事の澤田さんの本。ゆるスポーツの説明やきっかけも面白いけど、何よりも面白いのが澤田さん本人。この人がどういうふうにできてきて、どのようにこの世界の「普通」を脱臼させようとしているのか。読んでて愉快痛快が止まらん。

 

 


「山奥ニート」やってます。 


山奥でなるべく働かずにただ集まってなんとな~く生きてる山奥ニート・石井あらたさんの本。こちらも世界の「普通」を脱臼させる系の本だけど、本人たちにそんな気負いは1ミリもなく、徹底的に「ただこんなふうに生活してるだけですけど」って感じが最高だった。

 

 


しあわせは食べて寝て待て 


水凪トリさんのマンガ。主人公のサトコ(38歳、独身、難病持ち。週4のパート)の丁寧な暮らし方や、自分や他人との関わり方を見ていると、自分や他人を大切にしながら生きていくという、そんな当たり前のことができなくなってるこの社会を逆照射しているよう。薬膳の知識もわかりやすい。


 

 

…というわけで、今年もこのような意味のないブログを、そして意味がないからこそ私にとっては大切なこの場所を、訪れてくださった皆さんどうもありがとう。生きてるだけで意味がいっぱいついてくるのが人生なので、今後も隙あらば意味から逃げていきたいです。


気が向いたら、来年もどうぞよろしく。みなさん、よい年末を。


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