群ようこさんの長編小説…と言ってよいのだろうかこれは。


主人公が作家という時点で、あんな地味な職業の人間を中心に持ってきて話が展開するんだろうか…と思ったとおり、還暦手前の作家ソノミの生活は岩のように動かない(笑)。


専業作家の四苦八苦、編集者とのやりとり、出版社とのトラブルに、高齢の母と叔母の電話と訪問が延々と続く。地味!


が、そこは私も物書きの端くれ。印税事情(書き下ろしだと12~14%も印税もらってるのか…)や、歳をとってからの執筆ペース(若い頃は一日で原稿用紙30枚書けたのが、60手前では一日で10枚もできないのか…)、批判されることへの心構え(物を創る人間が、多くの人に好かれようとするのは間違いである)などなど、自分と引き較べながら楽しく読んだ。


フィクション、ということにしておかないと、経理とのトラブルとかあからさまには書けないだろうしな(笑)、ということもあり、これはほぼ群ようこさんの実体験を基にしてると言ってよいのではないだろうか。


 

 





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