2020年下半期に読んで面白かった本たち。
まじで今年全体でもぶっちぎり面白かった、ブレイディみかこさんの本。福祉が崩壊したイギリスの底辺託児所からの命がけドキュメント、なのにからっと笑えてぐいぐい読める。久々にすべての著書を読みたいと思う作家さんと出会えて幸せ。
小説ではこれがぶっちぎり。一台の盗まれた自転車、そして消えた父。ごく個人的な家族の話から、日本や東南アジアを巻き込んで展開していく物語、想像力のはるかな跳躍よ!!
大好きな中村うさぎさんの私小説。買い物、ホスト、整形ときて、ついに特定の個人に噛みつきはじめた中村さん。しかし、それはすべて醜い自分の投影で、実は自分を切り刻みながら書いている…ぞっとする迫力があった。
④『GUESS HOW MUCH I LOVE YOU』Sam Mcbratney
これ、私のオールタイムフェイバリットの絵本。六本木のTSUTAYAで読んで以来、ずっと大好き。日本語で読んだらイマイチだった…。やっぱり原書が好きだな。
グラフィック・ノベルという新しい文学世界の扉を開けてしまった。グラフィックにはこういう表現ができるのか〜、と興味深く読んだ。とはいえまだこの分野はこの一冊しか読んでないので、従来のマンガとどう違うのか、これから掘り下げていきたい。
来年はどんな本に出会えるでしょうかね〜。
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