引きこもり状態が長引いて
「どんどん気力が失われてきてしまって
困っている」
というお悩みを伺いました。
私も以前
どんどん気力が失われていった時が
ありました。
何年も治らないうつから
抜け出したくて、
上手くいかなくて
少しでも
社会に適合できる自分にならなきゃ、と
もがいていた時のことです。
簡単なバイトも
知り合いの所でのお手伝いも
どれも長くは続かず
すぐに動けない状態に逆戻り。
という調子で
そんなことを繰り返すうち
気力も希望もどんどん失われていき
もう、どう生きていったらいいか
わからない！と絶望感を深めていきました。
その時、バイトなどを
やろうとしていたのは
それが自分の望む幸せの形だから、
というよりは
「何でもいいからとりあえず体裁がほしい」
みたいな気持ちで
お前なんか存在する価値がない、と
言われない立ち場にさえなれれば
それでいい、
みたいな考えからでした。
あきらめきった、
投げやりな気持ちでした。
私がどんどん気力を失っていった時
私の心を占めていた気持ちは
「あきらめ」でした。
社会に適合しようとしたのも
体裁を整えようとしたのも
「あきらめ」の気持ちからです。
前向きな姿勢でもなく
具体的な夢や目標があったわけでもなく
ただ、他にどうしようもない、
他に選択肢がない
それ以外に道が見つかるとも思えない
という
消去法で選んだ結果の
行動でした。
「あきらめ」の動機で始めると
「あきらめ」の気持ちが強化されます。
エネルギーを注ぎ込んだものが
力を持つからです。
「あきらめの気持ち」から選択したことを
頑張ったら
「あきらめの気持ち」に
より、エネルギーが注がれて
前よりもっと
絶望することになります。
前よりもっと
気力も希望も失われていくことになります。
頑張ろうとすればするほど
悪い方向へ向かいます。
そういう「仕組み」に
なっているからです。
どんどん気力が失われてきてしまって
困っている、という人は
本当にやりたいことをあきらめて
出来そうなこと、とか
少しでもマシなこと
少しでも苦痛が少ないこと
を選ぼうとしていないか、
本心とは違う方向に
エネルギーを注ごうとしていないか、
自分の気持ちを確認してみると
いいかもしれません。
ただ・・・当時の私は
自分があきらめの極致のような状態で
生きているなんて
思っていませんでした。
自分にとっては
それが当たり前すぎて
「人生ってそんなもの」
という感覚だったからです。
やりたいことの大半をガマンして
生きるのが当然、と思ってました。
だから、
「やりたいことをあきらめているからだよ」
などと言われたところで
そんなの普通のことでしょう？
って、当時の私は思ったと思います。
どうしてそんなにも
「あきらめることが当たり前」
という感覚になってしまうのか。
そのことについて
次回詳しく書いてみます。
次回へ続く♪
心屋認定カウンセラー 桜庭愛（あいちゃん）
(アドラー流メンタルセラピスト / 色彩心理メンタルトレーナー)
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