持って生まれたものを活かして、ラクに生きる
先日のオープンカウンセリングでのこと
許可をいただいたので、
ある相談者さんのお話をご紹介します。
開始時間前に
「かなりボロボロの状態なんですが
行ってもいいですか？」
という連絡が入り
「もちろんです、
ボロボロのまま来てください」
とお返事したのですが
(ボロボロのままで来よう、という
その気持ちがステキです。
自分を大事に思うからこそ
それでも行こう、という気持ちに
なるんだと思います)
いらしてみると
実際につらそうなご様子で
死んでしまいたいとまで思ってしまう、と
深刻な感じでお話をはじめました。
何ヶ月か前から
人から攻撃されることが多くなり
弱っていたところへ
信頼していた人から
ひどい言葉をかけられ、
その時のことを
フラッシュバックのように
何度も思い出してしまって
精神的に追い詰められている、とのこと。
この方は、育った家庭で
お父さんが暴力を振るっていたそうです。
とくにお母さんが、お父さんから
ひどい暴力を受けていたんだとか。
そして、
「お母さんが離婚できなかったのは
私のせい」という
罪の意識が強くありました。
育った家庭で親が暴力的だったり
攻撃的だったりすると
自分はそうはなるまいと
必要以上に自分の攻撃性をおさえつけて
しまって
その結果、攻撃的な人を周りに集める
ことがありますが
お話を伺っていくと
「まともなのは私だけ」
というワードが出てきました。
この方のお家は「問題のある家」
としてご近所でも有名で
近所の人たちに
「あの家でまともなのはあなただけね」
と言われていたんだそう。
そしてこの方自身も
「まともなのは私だけだから、
私が何とかしなくちゃ」
と思って、家族の面倒を見てきたのでした。
お母さん苦しそう
お母さん一人で頑張ってかわいそう
私が助けてあげたい
お母さん助けてあげられなくてごめんね
そう言ってもらうと
涙が溢れてきました。
当然、そんな思いがありますよね。
一人で抱えてきて苦しかったでしょう。
そして、
「自分だけはまともであろう」と
頑張ってきた彼女は
「まともなのは私だけ」
という思いを握りしめて
「まともなのは私だけ」
という世界に住んでいます。
だからちゃんと
あの、「まともじゃない家族」に
そっくりな人たちを周りに配置して
あの人たちのように、攻撃させて
「まともなのは私だけ」を
今も確認しているんだろうなぁと思います。
ま、ここまでは
何というか
定番、という感じですが
この日は、もうちょっと行けそうだったので
そのもう一歩先へ
行ってみました。
そこからの展開が面白くて
二人でゲラゲラ笑って笑って、
時間が終わったのですが
長くなったので
その先の話はまた次回に♪
心屋認定カウンセラー 桜庭愛
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