キハ王子の旅鉄日記 -23ページ目

次は青森だ。

秋田旅行の興奮まだ冷めやらぬ中、早くも次の旅行を計画中。


来月下旬に3日連休が取れそうなので、そこで青森まで行ってこようか、と。と言うか既に切符も宿も手配した。



秋田に続いて、真冬の北東北の旅第2弾。青森もきっと、秋田に負けず劣らず寒いのだろうが(と言うかむしろもっと寒いのか?)、今回の秋田で、その寒さも対処法もなんとなくは分かった。


とりあえず今回、下半身はコーデュロイorウールのパンツにその下に防寒タイツ、上半身はタイツと動素材の肌着にニット、その上にモンクレーのダウンで首元にマフラーと言うスタイルだったのだが、これでおおよその寒さは防げた。思ったのが、やはり肌着が重要だと言うこと。下半身にタイツ履いたのは本当に大正解だった。


ただ、そうは言っても、北風が吹いてきたり吹雪き出したりするともうどうしようも無く寒い。もっともそうなってしまったら、どれだけ厚着しても多分寒いことに変わりないだろう。あと、実は意外と一番寒く感じたのが足の裏。雪の上を歩いた時など、足の裏にじんとした冷たさが伝わり、それがだんだんと上の方まで伝染してきて体の芯まで凍えて非常にキツかった。足の裏の防寒対策は、何かもう一工夫必要だろうな。



秋田旅行が、なんだかんだ言ってほとんどキハ58中心になってしまい、ロクに観光も出来ずに終わってしまったので、今度の青森は逆に観光メインで行ってこようかと。それこそ昼間っから酒あおっちゃう感じで、ラクな気分で目一杯遊び回りたいなぁ。


とりあえず、青森・函館フリー切符使用で、往復は寝台特急「あけぼの」ソロ個室で。寝台列車の旅と言うのも随分と久々(3年ほど前に四国行く時に乗った以来)なので実に楽しみ。


で、旅のメインは何と言っても津軽鉄道の「ストーブ列車」。って結局「鉄」メインかよ!!


あとは、十和田湖冬物語 と言うのがやっているらしいので、これに行ってくるつもり。真冬の十和田湖を舞台とした祭典。津軽三味線やなまはげのショーがあったり、青森・秋田の美味いものが食べられたり、花火があがったりと何だか色々と楽しそう。たまにはこんなお祭り騒ぎ的なものに参加するのも趣が変わって面白いだろう。


しかし…十和田湖って遠いのな。青森からバスで4時間。八戸からでも2時間半!! 鉄道ならば3~4時間位全然どうと言うことは無いのだが(ロングシート車除く)、正直、バスは全然興味無いからなぁ…。


それと、宿を予約しようとして分かったのが、十和田湖の宿ってその半数くらいが冬季休業!!! 冬はホテルやってないって…一体どんな過酷な場所なんだよ冬の十和田湖。そんな場所に行こうとしている俺本当に大丈夫ですか!?


まあ、でも。なんとかなるだろう。一応祭り会場近くの宿が見つかって予約も出来たし。


それと、津軽線にも乗ってくる予定。…て、やっぱり「鉄」に走っちゃってますな。まあでも、津軽線なんて普通に生活していたらまず乗りに行くこと無いだろうし。せっかくなので、終点の三厩まで乗り通してみようか、と。ネットの写真で見る限り、この三厩。最果ての終着駅っぽいかなりの寂れた感が漂っていて凄く良さそうだ。



と。まあ。


かなり盛りだくさんな旅になる予定。不安要素も少々あるが(笑)、色々と楽しそうだ。






2008年冬・秋田の旅(7)

- 旅の終わりに -


羽立の駅から男鹿線の列車に乗る。


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やって来たのはキハ40(系列)。だが、先ほど男鹿まで乗ったのとは違い、クロスシートなのがありがたい。


秋田までは乗っていかずに、途中、「上二田」と言う駅で降りる。ここから徒歩15分ほどのところにある、「天王スカイタワー」というところへ行ってみようと思うのだ。旅の最後に、高いタワーに上って、秋田の全景をこの目に納めておくと言うのもなかなか悪くない。



…と思い、駅を降りたはいいのだが。




道がサッパリ分からねぇ!!!(゚Д゚)




更に悪いことにこの上二田の駅、純然たる無人駅で辺りに何も無く、地図も設置されてなければ駅員もおらず、近くに交番があるワケでもないので誰にも道を聞けない。



仕方なしに、で適当に歩き始めてみたはいいが…雪が深過ぎて歩けねぇ!!!



と言うワケで、10分ほど辺りを歩いてみたものの諦めて駅へ戻る。次の列車が来るまで約40分ほど。その間はただただ待つしかない。


ホーム真ん中に小さな待合室があるだけの、田舎の小さな小さな無人駅。


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ああなんでこんなところで降りてしまったのか…今にして思えば、その手前の「二田」の駅ならば駅前にタクシー停まっていたから、そっちで降りてタクシー捕まえて行くべきだった…ああ!!


待合室に入ってみても暖房が付いているワケでもなく、風こそしのげるものの寒くてたまらない。先ほど雪道を歩いたせいか、とにかく足元が冷たく、そこから体中に寒さが染み渡ってくる。


いつの間にか空が再び曇り出し、吹雪になって寒さにもう体が限界になった頃、ようやく列車がやって来た。


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ああっ…キハ40の姿が神々しくすら見える!! 来てくれてありがとう!! さっき「キハ40なんて嫌いだ」とか言ったの全部取り消すから。大好きだよキハ40!!!



こうして、秋田に着いたのは16時56分。もうすっかり日も暮れてしまった。


さて。あとは新幹線で東京へ戻るだけだが、新幹線は最終19時06分のチケットを取ってある。まだ時間はある。



となれば、やるべきことは一つ。


最後にもう一度、「よねしろ」キハ58のその姿をこの目に焼き付けておきたい。



と言うことで、秋田駅3番線のホームへ行き、キハ58の到着を待つ。



昨日と同じ、17時59分に彼はやって来た。


そして今日も、1号車がキハ58-23、3号車がパノラミックウィンドウ車の組み合わせだ。

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どちらも本当にいい、素晴らしい「顔」をしている。年季の入ったその表情からは「名車」の貫禄がにじみ出ている。でも、もうこの姿が見られるのもあとわずか。3月で引退することが決まっている。本当に、本当にこのまま居なくなってしまうのか…。


別れを惜しむかの様に、僕はその周りを何度も何度も巡り、その姿をカメラに、この目にしっかりと納める。



そして18時10分。別れの時は来た。



ホームからゆっくりと出発するキハ58。その姿をずっと黙って見送る。彼の姿がホームから完全に消えた時、僕は目に熱いものがこみあげてくるのをもう抑えられなかった。



いやだ!! 別れたくない!! 


どんな形でも…どんな形でもいいから…。例えこの地でなく、どこか遠くの地へ行ってしまってもいい。それが海の向こうでも構わない。もう走ることは適わない、ただの展示物と化してしまってもいい。


だから…お願いだ…。この世から消えて無くならないで…!! どんな形でもいいから、生き延びて…!!


僕はそう、心の中でずっと叫んでいた。




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今回の旅、最後の最後でちょっとしんみり。


しかし思えば、たった2日間の行程ながら、物凄く「濃い」内容の旅だったと、我ながらそう思う。


萌えあり笑いあり、美味あり酒あり、そして涙もあり…。


そんな全てを思い出しながら、〆はやはりこれ!!


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帰りの列車の中で繰り広げられる、(独り)大宴会!!!


駅弁に、秋田の日本酒に、そして秋田名産ハタハタの唐揚げ。酒の酔いをゆっくりと楽しみながら、旅を振り返る…。



色々あったけど、良い旅が出来たなあ。






2008年冬・秋田の旅(6)

- 男鹿半島を巡る -


キハ58に別れを告げ、ここからは男鹿線で男鹿半島へ。


僕が乗るのは11時16分発の男鹿行き普通列車。到着までしばらく時間があるので、ホームで行き交う列車達を見ながら過ごす。



ところで、一つ気付いたのが、この秋田駅の車両到着の案内放送。やって来るのが弘前方面の701系普通列車など「電車」の場合は「まもなく○番線に"電車"が参ります」と案内され、男鹿線や昨日のキハ58など「気動車」の場合は「まもなく○番線に"列車"が参ります」と、きちんと分けた放送がされるのだ。


これはなかなか興味深い。まあ、出来れば気動車の場合、「列車」では無くきちんと「気動車」或いは「ディーゼル」と言って欲しかったなぁ、とか、もし気動車の場合も「電車」と案内されたらクレーム入れてやろう、とか色々くだらんコトを考えてもみたり。



そうするうちに、ホームに男鹿線の列車が入ってくる。車両はキハ40(系列)。


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いわゆる「国鉄型気動車」の中でも、キハ40は数も多く、全国あちこちを走っていて、正直あまり珍しさもありがたみも無い。だから、あまり好きな車両では無かったのだが、しかし最近、ちょっとづつ好きになってきた。さすがに「国鉄形」だけあって、最近のキハ110だとかキハE130だとかに較べれば重厚感があり、これはこれでなかなかに立派な、良い顔立ちをしている。うん。良い車両だよキハ40。




…と思いきや。




このキハ40、内装がオールロングシート!!!(゚Д゚)


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…やっぱりキハ40なんて嫌いだ!!




しかしロングシートなのは参った。と言うのも、キハ58の旅を無事終えられたことを祝って、男鹿線車内で独り乾杯!!でもしようと、先ほど売店でビールを買ってきてしまったのだ。


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原材料にあきたこまちを使用した、その名も「あきたこまちラガー」。



う~む…まさかロングシートの車内で堂々と酒飲むワケにもいかないし…でもやっぱり飲みたいし…。




ええい背に腹は変えられん!! 飲んじゃえ!!!



と言うワケで、真っ昼間からロングシートの車内でビール飲んでた行儀悪いのは俺です。本当にすみません(爆)




雪景色を眺めながら独りビール飲みつついい気分になり、秋田を出て約1時間。12時14分に終点の男鹿に到着。


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駅を降りると寒い。とにかく寒い。着いた時はたまたま晴れ間が挿していたが、この日の秋田の天気は変わりやすく、この後すぐに空が曇り、吹雪き出すことに…。



時間はお昼時。とりあえず昼飯を食べに行く。男鹿駅からタクシーでほんの数分のところにある、男鹿海鮮市場 へ。


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観光客向けの市場施設と言った感じだが、この中に「海鮮屋」と言う食堂が入っているので行ってみる。


メニューを見ると、海鮮丼などが色々とあったが、それよりも鍋定食に引かれる。何しろ外は寒い。暖かいものを食べて身も心も温かくなりたい。


鍋は「タラ鍋」「あんこう鍋」…ここまでは分かる。しかしもう一つ、見慣れない「ごんこ鍋」なるものがあったので、それを注文。


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鍋にご飯に刺身に切干大根の煮物が付いて、これで700円。非常に安い。


さて、肝心のごんこ鍋だが、味噌仕立てにしてある。その中にごんこと言う魚のぶつ切りが入っているのだが、これが非常に変わっている。口に入れると、普通の魚とは明らかに異なる独特の食感。いわゆる「白身」「赤身」と言った魚の肉ではなく、全てがゼラチン質なのだ。皮はクニュクニュ、身はプルプル。骨も軟骨なので丸ごと食べられる。普通の魚と全く違う食味なので、好き嫌いは分かれると思うが、僕はとても気に入った。味噌仕立てのスープと非常に良く合い、体も暖まる。身の他に肝も入っていて、これがまた濃厚で美味しい。


ついでに追加注文で、タラ白子の天ぷらも頼む。これがアツアツでとろけて、塩で食べるとまた美味いのだ。ビールによく合うだろう(飲まなかったが)。


この「海鮮屋」。値段は安いが(但し海鮮丼系はやや高めだったが)ボリュームもあって味も良い。男鹿駅近辺で食事の際は非常にオススメな店だと思う。



昼食の後、少し市場内を覗いてみる。と、先ほど食べた「ごんこ」が丸ごとの姿で売られていた。



…が、コイツ…かなりグロテスクだ。

だってこんな魚



食べる前に姿見なくて正解だったな。て言うかこの姿見たら注文する気にならなかったかも(笑)



この後、タクシーを呼んでもらい、そのまま「なまはげ館」 へと向かう。


秋田、それも男鹿と言えば有名なのはやはり「なまはげ」。せっかく来たからには、これだけは押えておかなくてはいけないだろう。


と、タクシーの運転手さん。僕が「なまはげ館」に行きたい旨を話すと、少しため息をつきながら「なまはげも有名になっちゃったからね…」と苦笑い。これは当然、ちょっと前にあったこの事件 。なまはげが酔った勢いで(?)女湯へ乱入しちゃったとか言うアレだ。


そう言えば、昨晩飲んだ鹿角花輪の居酒屋でも、イケメンの店員さんが苦笑いしながらこの件の話とかしてたなぁ。やはりこの事件、秋田の人にとって少なからずショッキングな出来事だったんだろう。なまはげは秋田を代表する風物の一つなワケだし。


タクシーはどんどん山の中へと入っていく。運転手さんが色々と話しかけてくれるのだが、なにぶん訛りが酷く、2割くらい聞き取れない(笑) そして、20分ほどで「なまはげ館」に到着。


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運転手さんに「帰りはどうするのか?」と聞かれ、またタクシーを呼んで帰る旨を伝えると、「じゃあ待っているよ」とありがたい申し出。好意に甘えることにする。


「なまはげ館」は近代的で綺麗な建物の中で、なまはげにまつわる色々な展示を行っている。スライド上映なんかも行われ、なまはげの風習や伝承などが色々と分かる様になっている。


そんな展示を眺めていると、なぜかさっきのタクシー運転手さんが館内へ入ってきた。そしてガイドに早代わり(?) 色々と展示の説明だとかをしてくれる。



さて、館内の一角には「なまはげ変身コーナー」と言うのがあり、なまはげの衣装やら仮面をつけてなまはげになり切って記念撮影だとか出来る様になっている。僕は元来、こういったことはやらない(独り旅でやるのもアレだし)のだが、運転手さんが「写真撮ってやるよ」としきりに奨めてきて、半ばムリヤリなまはげにされた。



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あ。別に顔見えてるワケじゃ無いから目線隠す必要無いんだっけ(爆)



「なまはげ館」の隣には、「男鹿真山伝承館」と言う建物がある。こちらは、なまはげの実演を観られる施設で、冬季は団体の予約があった時のみやっているのだが、この日、たまたま団体客が入り、僕も一緒に観せてもらうことが出来た。非常にラッキー。ツイている。


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木造の古い建物の中で繰り広げられる「なまはげ」の儀式(観光客向けに面白くアレンジされてはいたが)は大迫力。しかし実際に、秋田のこの地方では、このなまはげの儀式が大晦日の晩に行われているのだ。それも別に珍しくも何とも無い普通のことらしく、そう言えば件のタクシーの運転手さんも、ほぼ毎年なまはげに扮している様なことを言っていた。



なまはげをたっぷりと堪能し、タクシーで再び駅へ戻る。男鹿線の終点一歩手前の、「羽立」と言う駅で降ろしてもらう。


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運転手さんにお礼と別れを言い、そして今回のこの旅も、いよいよラストスパートだ!!