本来の自分を知るために | 恋と仕事の心理学@カウンセリングサービス
2024-11-06 03:00:00

本来の自分を知るために

テーマ:素敵な愛の育て方

中山塁

 

こんにちは、カウンセリングサービスの中山塁です。

 

毎週水曜日は「素敵な愛の育て方」というテーマで、東条正貴、私・中山塁、なかやしのぶ品田沙織の4人が交替でお届け致します。

 

***

 

誰かに期待されている感じると、無理をしてでも応えようしてしまう。
頼み事をされると、いつも断れずに引き受けてしまう。
周りに気を遣ってばかりいて、自分のことは後回しになっている。

周りから見ればあなたは「親切な人」や「良い人」だったりするのですが、
そんな自分が好きじゃないというお話を伺うことがあります。

というのも、

期待を裏切ってガッカリされたくないだけだから。
断る勇気が無いだけだから。
気が遣えない人だと思われて嫌われたくないだけだからとして、

自分は周りに流されるだけの人間なんだと感じていたり、
「自分が無い」人間なのだと思ってしまっているからだといいます。

そうした状態だと、どんなに評価されても感謝されても、
自分がどこか偽善者や偽物のように感じてしまい、
それらをあまり受け取れなかったりするようです。

そこで、どうしたら自分を好きになれるのか?というご相談も少なくないものです。

ということで今回は、本来の自分を知ることについて考えてみたいと思います。

***

皆さんは「自分の人生を生きている」と感じられていますでしょうか。

考えてみれば、私達は自分のために時間を使うより、
より多くの時間を他人との関係のために使っていたりしませんでしょうか。

私も仕事上、自分のことについて真剣に考えるより、
お客様のことを真剣に考える時間の方が圧倒的に多いですし(^^;)、

皆さんもスケジュール帳などで、
どれだけ自分の時間を確保出来ているか見返してみると、
何か気付くことがあるかもしれません。

ただ、寄せられた期待に応えたいと思う気持ちがあるのは素敵なことだと思います。
ですが、そこに「応えなければならない」という思いが挟まると、
途端にしんどくなるものなのですよね。

本来、出来ないことは出来ないと伝えることは悪いことではないのですが、
相手の期待を裏切るような気がしてしまうと申し訳なさを感じてしまうのも分かる気がします。相手を悲しませたくない・ガッカリさせたくないと思えば、無理をしてでも応えようとしてしまう。

 

そういう方はとても優しい人なのですが、

それで当人が幸せかどうかはまた別なのですね。

というのも、余すことなく皆の期待に応えられたとしても、
自分の中の不安や「自分が無い」という感覚は消えないからです。

なぜならそこにあるものは、喜びではなく安堵だからです。
(喜びより安堵の感情の方が大きいから、とも言えますね。)

役に立てて良かった!という気持ちより、
怒られなくて良かった、ガッカリされなくて良かった、嫌われなくて良かったという
気持ちが先行して感じられてしまうと、
相手の感謝の気持ちを感じる余裕(余白)が無くなってしまうんですね。

自分の気持ちにフォーカスし過ぎてしまって、
相手の顔も見えていないし、感謝されても軽く流し気味だったりするものです。

なぜそうなってしまうのかというと、
もしかすると本当の自分の気持ちに気付けていないからなのかもしれません。

きっと本当の気持ちって、
ただ“力になってあげたい”だけなんじゃないかなと思うんです。

でもどこかで義務感のようなものが感じられてしまい、
自分の愛が偽りのような感じがしてしまうのではないでしょうか。

もしそうであれば、そのルーツの多くは両親との関係にあると言われています。
お父さん、お母さんを喜ばせたい。
だから「良い子」でいなければならなかった。

ご両親のためを思って「良い子」でいてあげようと思ったのは愛だったのですが、
いつしか良い子で「いなければならない」に変わってしまい、
それが義務のように感じてしまうと、自分本来の気持ちが分からなくなってしまったり、愛からの行動だったものが、偽善に感じるようになってしまうのです。

ですから、出来るだけ最初の想いを思い出してみてください。

ただ、笑顔になって欲しかった。
ただ、喜んでもらいたかった。
ただ、力になりたかった。

そうした純粋だった頃の想いが、今も自分の中にあると感じてみてください。
ここでは自分に厳しい人ほど自己否定の声が出てくるかもしれません。
ですが、それに負けずに自分の中にある愛を感じようとしてみましょう。

***

ところで、もしあなたに“好きと思える自分”がいると仮定したら、
それはどんな時、どんな場面の自分なのでしょうね。

何をしている時の自分でしょうか。
誰と一緒にいる時の自分でしょうか。

想像してみてください。

自由に好きなことをしている時の自分が好き。
楽しさに夢中になって、時間が経つのも忘れている時の自分が好き。
とてもいいですよね。

または、パートナーや誰かと一緒にいる時の自分が好きだとすれば、
それはその人と一緒にいることで、どんな自分になれるからなのでしょうか。
どんな自分を感じられるのでしょうか。

心の安定を感じられている自分でしょうか。
優しくなれる自分でしょうか。
心に愛を感じられている自分なのでしょうか。
そういうのもいいですよね。

この人といると、気持ち良いなと感じられる人っていませんでしょうか。
癒されるな~とか、安心するな~とか。

そういう感覚が感じられることってとても大切で、
あなたの感性がよく働いている証拠でもあるのですよね。
期待に応えなければ!・・・というような緊張状態ではあまり感じにくい感覚ですから、
そういう感覚を感じられる間柄の人は大切にしたいですね。

そして大事なところですが、そういう人と一緒にいる時の自分のこと、
あなたは嫌いでしょうか?

おそらく、嫌いではないと思うんですよね。

穏やかな気持ちでいられたり、
爽やかな気分で過ごせたり、
優しい気持ちが湧いてきたり、

案外、そんな自分のことは好きになれたりするのかもしれません。
それはご自分の「良いところ」が感じられているからなのだろうと思います。

私達はそういう自分の良いところを引き出してくれる人と一緒に居られると、
いつもよりかはちょっと楽になれたりするものです。

それは、例えささやかであっても「幸せ」を感じられている状態なのですね。

また、その良い気分や幸せこそが、かつてあなたが感じたかった感情であり、

与えたかったものでもあるのかもしれません。

***

・・・で、ですね。

今度はあなたが誰かの「良いところ」を引き出せるような人になれるとしたら、
とても素晴らしいことだと思いませんか?

もしチャレンジしてみようかなと思えたなら、
“一緒にいるとあなたの気分が良くなる誰か”を参考にしてみてください。

その誰かはあなたに何を与えてくれるのでしょうか。
その誰かのおかげで、あなたのどんな良いところが引き出されていると感じますか。

じっくりと考えたり、分析してみたり、何かを感じようとしてみてください。
そうして何か「これかも!」というものが見つかったなら、
まずは「それ」をその人に感謝と共に伝えてみましょう。

「優しさ」が引き出されていると感じたなら、
「あなたと一緒にいると優しくなれます。ありがとう。」みたいに、
ちょっと恥ずかしいかもしれませんが、伝えてみてはいかがでしょうか。
相手の顔を見て、言葉で伝えられるとより効果的です。

いろんなことを感じ、伝えて、感謝してを繰り返して行くと、
あなたがどんな感情を感じ、何を与えたい人なのか分かってくるかもしれません。
そうした感覚が「自分の人生を生きている」という実感の助けになることでしょう。

そうして気持ちの良い関係をたくさん作っていけると良いですよね。

 

 

お読みいただきありがとうございました。

来週はなかやしのぶカウンセラーが担当致します♪ お楽しみに!

 

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