凄腕社長ご推奨の池
釣り場でのコミュニケーション。
デリケートな面もあったりするのだけれど、元来が釣り好き同志。
初対面でもそれなりに盛り上がったりする。
過日、その究極を体験した。
ちょっと見、怖そうな人だったが、「釣れましたか?」と声をかけてみる。
「いや、ここはあかんけどな・・・実は近くにええとこあんねん。昨日も40アップ××本や。しゃーないな、兄ちゃん、教えたろか? 車でついてきいな!」
これが社長と、社長のビジネスパートナーSさんとの出会いだった。
社長には、そのフィールドのデカバスの動きが完全に見えていて、言うなれば、抜いても抜いてもそこにバスが入ってくるピンと、そこでの釣り方を把握していたのである。
「デカいの釣って帰ってや~」
と、私にそのポイントを譲ってくれた社長。
自らは、「ここら辺はセコ釣りしてらたちっちゃいの釣れるわ」と言っていた、つまりは二級ポイントで、開始早々に30台後半を釣り上げた。
うーん、この人は釣る。
社長ご推奨の釣り方は、大型シャッドテールワームでの、少し底を切ったスイミング。
ボトムのウッドカバーに絡めながら引いてくるというもの。
当エリアにおいて、私の持ち駒でこれを実践しようとしたら、バンディット100とPDLハーフスピン1/4ozということになる。
オールド・バンディット100。
ルルルルルル・・・という、ボディ素材同様やわらかい振動。
ルルルルルルルルルル ゥロホッ ルルルルルルルルルルルル・・・・・
うっそ吐かれた!
くっそーーー、バキュームなら獲れてた!
これが出来るバスは、口腔のサイズからしてデカい(はず)と考えている。
PDLハーフスピン。
シングルウイローは、小粒ながら意外にエッジの立った超ハイピッチな微振動。
例えるなら、チ――――――
キャスト。
チ―――――――――――ト!――――――――・・・・
・・突ついた・・・
少し甘く見ていた。
ここのバス、IQ高い。
かろうじて、今をときめくフラットラップFLR-8が連れてきてくれた仔バス。
一方のSさん、10年ぶりにバス釣りを再開したとのこと。
ラインには、懐かしのファンキーフロッグがぶら下がっていた。
昔のエバーグリーンは、こんな面白いプラグも作ってたよな~
再開を期して別れた後も、Sさんからは定期的に社長の40アップ釣果がメールで送られてきた。
そんなある日。
この日はセンコー6でも40アップを釣ったとのことで、完全復帰を果たされた模様。
おおらかで釣りウマの社長、控えめながら実は釣るSさん、またどこかでご一緒しましょう!
居残り特訓
リザーバー&野池 4/23
粂田さんに同行させていただく。
バイトを一発いただいた前回から三週間ぶり。
雨で荒れるとの予報に反して、風はさほどでもなく、期待が高まる。
これまでの経験から、暗いうちはただ巻き系と決めており、バドでスタート。
一度来たリザーバーなので景色は頭にあるが、それでも張り出した木に引っかけたり・・・
釣れる時間帯と分かっているのに、相変わらずあたふたしている。
最初の合流地点で粂田さん。
「やり始めてすぐに50.5出ました」
驚いた・・・いや、もう本当は驚いていないのかもしれないな。
この50アップ捕獲率の高さに、少し慣れてきた気がする。
私は今現在も進行している伝説を目撃しているのだろう。
しばらくの間、私が岸を、粂田さんが沖のハンプを、背中合わせで釣り進む。
一見何もない水面でザラを泳がせ続けることができるのは、確固としたイメージがあるからだろう。
近年、アンダーウォーターの世界ではカバーフィッシングとストラクチャーフィッシングを明確に区別するようになったが、粂田さんはトップ縛りでこれを実践しておられる。
結果、私はノーバイトにて終了。
粂田さんは私が先に入ったブレイクから45を浮かせて獲り、別エリアのワンド入り口でも1バイト。
写真を見せてもらったが、どちらも惚れ惚れするようなバスである。
帰り道、野池を紹介してもらうことに。
場所だけ教えてもらうつもりだったが、着くと釣りたくなった。
帰るはずだった粂田さん、
「僕も30分だけ浮きます」
と、手練れも釣り好きの顔を出す。
この野池、わりと透明度が高く、釣り始めてすぐにザラを追尾する良型が見えた。
(これは絶対釣れる!)
クルージングする40後半も目撃。
粂田さんが帰られたあとも、ハイテンションで釣り進む。
しかしバイト一つ得られず、気付けば正午。
朝も昼も食べていないが、近くにコンビニがありそうな場所でもないので省略する。
釣れない・・・
チェイスもなくなった。
釣れない時間が続くときのこの感じ。
何とも言えない。
いつやめてもいいのだけれど、どうしても釣りたい。
まだ見ぬバスを追いかけていた小学生のころと同じ気持ちである。
フローターで、トップで釣りたい。
今日は絶対釣りたい!
途中、岸に巨大なアライグマ(?)が出現したが、私の心は躍らなかった。
むこうは相当驚いたらしく、文字通り数十秒固まっていたが、どこか不満げな様子で森の中に消えた。
ラスカルはあんなに大きくなかったな。
この釣りに関して私は大いにザラにこだわっているので、今回もカバーに絡めての誘いが中心だった。
ただ、何かを変えなければ状況が打破できないのも十分わかっていたので、黎明時用に持ってきたウンデッド・スプークにチェンジする。
すると、またチェイスが始まった。
とてもフッキングしないような仔バスが何度も突っつきに来たり、ポーズするウンデッドの周りを、円を描くように移動しつつ観察する30台が現れたのである。
集中力が一気に高まったのは言うまでもない。
しかし、結果的にバイトには至らなかった。
2ステージを完全試合にて終了。
岸に上がると、リザーバーに入水した時刻と同じだった。
ほぼ12時間浮いていたことになる(笑)
この釣りを始める前は、なんて安直なルアーなんだろうと見向きもしなかった。
実際、かなり安直だとは思う・・・
使い込むと、なるほどこんなルアーか・・・と、特性みたいなものがつかめて面白い。
次回から少し手数を増やしてみようと思う。
ラパラFLR、驚愕の完成度。
この時教えてもらったのがフラットラップ10だった。
フィンランド製のオールドシャッドラップは好きだけど、正直近年のラパラにはまるで関心がなかった。
が、ただ巻きのその動きたるや…これは釣れてまうやろ!
ちょっとビックリするような明滅のあるローリング。そのスピード感と振り幅のバランスは、フィッシュイーターの食性に訴えること間違いなし!
早速8と10をいくつか揃え、テスト釣行へ。場所はW君ご推薦の池。
目的は、フックを変更した場合のアクションチェック。なかなかいいフックが装着されているのだけれど、リングが無駄に大きい。
リングを小さくして、ワンサイズ大きいフックを着けるのが私の好みである。
ただ、あの神がかり的アクションは、フック、リング含めた絶妙なトータルバランスによって成立しているのかもしれない。交換する前に、そこの所を確認する必要がある。
14Aと比較して、FLR8はやや小ぶり。
ただ巻きの動きは、10は標準の方が良好、8は、#2リングと#5フックに変更したものの方が良かった。標準の8は、ウォブリング傾向が強く、らしくない。
ただし個体差もあるだろうから、一個一個煮つめる必要がありそうだ。
10は、やはりKちゃんの言う通りボディーサイズを活かしたストレートリトリーブ向きの印象。
8…これは本当にヤバい。
まず、この小さな固定重心ミノー、メチャクチャ飛ぶ。ボディの空力特性が貢献しているのは明らかだ。バルサにしては飛ぶ、と言ったレベルではない。
オカッパリはもちろん、ボートからショートディスタンスでカバーを撃っていく場合にも、これは有効に働くだろう。
ただ巻きは、10同様のハイピッチ•ナチュラルローリング。(繰り返しになるが、手持ちの標準状態は、ウォブリングの強い、普通っぽい動きだった)
そしてひとたびロッドワークを与えると、他にない激しい明滅をともなったダートアクションを見せる。低重心とフラットサイドの成せる技だろうか。このストップロールは、それを売りにしているノリーズのミノー群が真っ青になってしまいそうなものである。
すなわち、高活性時にはただ巻きで水面直下をナチュラルに、低活性時にはジャーク、トゥイッチでリアクションバイトを誘う、この二つを極めて高次元でこなせるのがFLR8なのである。
その上よく飛び、バスが躊躇なく食べてしまうサイズと来たら、釣れない訳がない…と思う。
タックルに関する記事で、自分のお気に入りを紹介したことはたびたびあるが、何か特定のものをお薦めことは無かったと記憶する。
FLRは、記事を読んでくださっている方に、心底オススメしたいルアーである。
(今頃?って言われそう…)



