帯ひろ志の漫画放浪記Powered by Ameba -122ページ目

後悔先に立たず。

2000年ごろコミックボンボンで連載していた作品に「ガンプラ甲子園」と言う作品があったのだが...........。


コミックス第一巻、ちょっと考えればわかりそうなミスをしてしまった。

狙ってやったのならミスではないが、単純にストーリーの流れ、主人公の成長の中心を考え、一巻の中心はやっぱり「これ」だなと言う解釈で描いてしまったコミックスカバー、それがこれだ。

帯 ひろ志
ガンプラ甲子園 1 (1)

そう、ガンダムと言うカテゴリーで考えると、カバーは「ガンダム」が当然なんである。

しかし、ボクは漫画での視点でしか頭になかったので、ウキウキとガンタンクを描いてしまったのである。


しかし、普通なら漫画家がこんなカバーを描いたら編集者がチェックを入れる筈なんだけど、担当編集者が大のタンク好きだったので、すんなりOKとなり印刷されてしまったのだ。


コミックス第一巻にはガンダムを描くべきだったんじゃないのかと気がついたのは、講談社から献本が届いた時だった( ̄Д ̄;;


箱を開けるボク。


あれっ、なんか地味だぞ。

ぐはっっっっっっっっっっっっっ(@o@)!


そこには、ガンタンクのカバーが並んでいて、まるでタンクの行進の様だった。


後日、ネットでは「マニアックな表紙」として話題に上っていた。


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描かない漫画家志望者

ちょっと昔、こんな漫画家志望者に会った事がある。

「僕は出来るだけ無駄な事をしたくないんですよね」
「最小限のロスで、デビューしたいんです」

つまり、彼は沢山描く気はさらさら無いと言うんです。
まぁ、没が嫌いと言うのは心情としては分かる。
でもあまりに現実を知らなさ過ぎる。
どんなに効率を求めたって、実際に描いて見なきゃ没になるなんて分かりようも無いのに............。
それに、ちゃんとした漫画を描いた事が無いと言うのは志望者以前だよなぁ。
ちょっと絵を描かせて見たけど、自分があまりに描けないのにビックリしてたっけ。

漫画を描く事に喜びを見いだせないんじゃ、なんの為に漫画家に成ろうとしているのかな。
効率を求めるのはちゃんとプロデビューし、読者の需要に応えられるようになってからでは無いだろうか。

本当に繰り返し言うけど、描く事が好きじゃないと続けられる仕事じゃないよ!


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勘違いの力-その2

さて、続きです(笑)

エネルギーをちゃんと燃焼させておかないと飛んでもない悲劇を生むかも知れない。
それはどういう事なのか.............。

残念ながら漫画家を目指している全員がプロに成れない事はご理解頂けると思いますが、では、そのプロに成れるかどうかの見極めはどこでしたらいいでしょう?

実は、ここでエネルギーをちゃんと燃焼させると言うキーワードが出てきます。
本気で持てる力を出しきってチャレンジして失敗した場合、実力が及ばなかったと納得は難しいかも知れませんが、新しい道を探す、つまりプロを諦める力にもなると思うのです。

しかし、全力を出しきらないでだらだら志望者を続けてしまうと、見極めが難しくなってしまう。
本気を出していないから、諦めきれないと言う気持ちになるのでは無いでしょうか。

たまに何十年掛かろうと、絶対プロになってやると決意を語っている人を見ますが、その決意はよしとしても、実際に何十年も掛ける気になっていちゃダメ!
それは、勘違いではなく自分を誤魔化して現実から逃げている様に感じるのです。
付き合わされる人が居るとしたら、それは悲劇じゃないかなo(TωT )

正直言って、ただデビューするだけならハードルはそんなに高くはありません。
恐らく、やるべき事がきちんと出来ていれば、デビューはかなりの確率で可能でしょう。
もちろん、雑誌によるハードルの差はあるでしょうが。

その簡単なハードルをもし何年も乗り越えられないとしたら、明らかにやり方が悪い、やるべき事が出来ていないのだと思います。

では、やるべき事とは何なのか?
プロを目指す戦略をちょっとだけお教えしましょう。

1.担当さんと、きちんと会話が出来る。
もちろん挨拶も。大きな声でハキハキしゃべろう。

2.〆切りを守って原稿、ネームが描ける。
31ページ程度のネームならば1週間で2本描ければプロのスピード。
ネームだけで1ヶ月掛かるのではちょいきつい。

3.投稿も持ち込みもそうだが、ページ無制限の言葉に躍らされるな。
その雑誌でよく使われるページを確認し、出来るだけ短いページの漫画を描く。
新人に大量のページを割く雑誌は滅多に無い。コンパクトに話を纏め、漫画作りをするべし。
長編より短期間で仕上げられるから、編集さんに忘れられる前に原稿を見せる事が出来る。
没になっても傷は浅い。ネタ出しの練習にもなり、連載の練習にもなる。
いざと言う時、代理原稿で採用されやすい。

4.もし、約束に間に合わない等の事情が発生した場合、必ず担当さんに連絡を入れる事。
忙しそうだと遠慮をしていては、仕事にならない。
2度目の約束は破ってはいけない。

5.出来るだけ担当さんとは漫画以外の話をすること。
担当さんの人となりを知る事も、打ち合わせのニュアンスを汲み取るのに必要。
また、自分を知って貰うのも自分の良さを引き出して貰うのに必要だ。

6.一番大事な事、おじけづかず漫画を描く事。
下手だとか、納得行かないと言って描くのを辞めてしまったらそこでお終い。
最後まで描く事。それが一番大事です。

3年程度を目安に頑張ってみてはどうでしょう。
もし、全力を尽くせたなら有る程度の結果が出る筈だと僕は思います。
ただし、途中で弛んでしまうのは無し。
また、事情があって漫画が描けない期間があっても、振り出し近くに戻ると思って良いでしょう。
漫画は描かないとあっという間に勘が狂います。
そして、間を空けた分、編集さんの信用を失います。

こんなところでしょうか。
もちろんこれは僕が感じた事、経験した事なので、当てはまらないと感ずる方も居るでしょう。

そんな時は、ご免ちゃいね(^_^;

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勘違いの力-その1

このブログの読者の中にも、たぶん漫画家志望者がいらっしゃると思うので、ちょっと僕なりの漫画家の成り方、気持ちの持ちようなど書いて見たいと思います。

そもそも、僕は何故漫画家に成ったのだろう。
このプログで前にも書いたけど、保育園か幼稚園に通っている頃、どこかのオバサンに「あら、絵が上手いわね、将来漫画家になるの?」と言われた事が切っ掛けだった。

その時僕は、漫画家が何をする人かよく知りもしないで「うん」と答えた。
正確に言うと、当時はアニメーションもまんが。
お絵描きもまんがを描くと言っていたので、漫画家が絵を描く人だとは理解していたが、雑誌などにコマを割ってストーリーやギャグのお話を作るなんて言うのを知るのはもっと大きくなってからだった。

このオバサンの一言が、僕が漫画家に成れるんだと言う思い込みをさせた、勘違いの始まりだったのは間違いない
前置きが長くなってご免なさい。

つまり、何が言いたかったかと言うと、勘違いも思い続ければ本物になる場合があると言う事だ。

しかし、勘違いを続けるには、かなりバカである事が必要だ。
何故なら普通大人に近づくと、漫画でご飯を食べていくのは難しいんじゃないのかとか、自分の漫画が通用するのかと言う、人として当然の事に気付いて来るからだ。

でもそんな不安は、創作活動を続ける事にブレーキを掛けるだけ。
デビューに向けて瞬発力が必要な時にブレーキが掛かっては勢いを殺してしまう。
ロケットもそうでしょ? 大気圏を離脱するには大きなエネルギーが要るのだ。

漫画家志望者の中には、作品を描く前から不安がって手が付けられなくなったり、手に余る凄い作品を描こうとして中々完成にたどり着けないなんて人もいると思う。
だけどそれじゃ今自分がどれだけ漫画を描く力があるかが分らないでしょ。

さて、ここでおさらいです(笑)
勘違いも思い続ければ本物になる場合がある。
不安は、創作活動にブレーキを掛けるだけ。


バカであると言うことは、自分を信じてどれだけエネルギーを注げるかと言う事だと思うんです。
そして、楽しめるか。
何事も楽しいと感じないと続かないからね。

そして、ここでエネルギーをちゃんと燃焼させておかないと飛んでもない悲劇を生むかも知れないのだ。

つづく。

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デジタル投入

漫画家の弓月 光先生、僕が師匠と仰ぐ先生の一人だ。
今から十数年前.....、先生の仕事場にお邪魔していると、帯くん、Macは面白いよ。
これ絵も描けるんだ。

先生のそんな一言から始まったと思う。
コンピュータ、興味はあったものの、具体的に何に使ったら良いのかほとんど分らない。
その数年前にMSXと言うコンピュータの子分見たいなマシンを買った事はあったが、ゲームや
ドット絵みたいなのを描いて遊ぶだけだった。
それが、今は絵の描けるパソコンがあると言う。
動かない脳みそを使って、Macについて調べて見た。
べらぼうに高い! 最初はその値段にビックリした。
先生に聞くと、Photoshopと言うソフトを使うと、カラー原稿が描けるらしい。
ソフトの値段もビックリした。155,000円もすると言う。

しかし、興味を持って調べはじめると、もう止まらない。
自分に使いこなせるかも分からないのに、無性に欲しくてしょうがなくなったのだ。

そして、買ってしまったのだ。
Macintoshクアドラ650と言う68040系マシン。
まだPowerPCでも無い。
こいつが幾らだったかは忘れてしまったが、メモリ、ソフト、外付けハードディスク、
スキャナ、プリンタ、合計で100万円は超えたと思う。
最初はコンピュータの概念も分からない。本当に手探り状態。

絵を描くにも、どうやら解像度と言うものを意識しなければ成らないと言う。
Photoshopの参考書も買った。この本がまた高い(^_^;
僕が買った当時のPhotoshopのバージョンは2.5。
まだレイヤーが無く、undoも1回しか出来ないと言うもの。
フィルターを掛けようものなら簡単に小一時間ぼーっとしていなければ成らない状態(苦笑)
今から考えると、恐ろしく非力なマシンに大枚叩いたものです。

更に驚いたのは、ソフトがバージョンアップして成長していくことです。
成長するのはいいのですが、その度にバージョンアップ料金を払わねば成らない事。
そして、機能アッブしたソフトを使うには、マシン自体を買い替えるなどしてスペックを
上げなくては思うように動かない。
スキャナも漫画に必要なサイズがスキャン出来るA3スキャナに買い替える事に。
すると、プリンタもA3レーザープリンタも必要に..........。
本当にキリがありません。
投資は現在も続いているのですから(^_^;

モノクロ原稿の制作もデジタルで出来るようになったのは「がんばれゴエモンシリーズ」の後期。
今から6~7年前かな。
当時はまだデータで渡すと言う事が出来なくて、レーザープリンタで出力したものを担当さんに渡していました。

完全にデータで渡す様になったのは、2002年夏に朝日小学生新聞で連載した、
「にゃにゃんとコタロー」と言う作品でした。
一日3ページ連載と言う事で、1週間分の原稿をまとめて描いたのですが、
ネットで原稿を送っていたので、ギリギリまで描いていられたのでとても助かりました。

もはやデジタル無しに原稿が描けない身体になってしまった様です。

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