両毛線全駅間歩き1(前橋-桐生) その2・古墳を削った線路 | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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その1からの続き

 

-駒形(9:45発)-お富士山古墳-伊勢崎(11:23着・11:40発)-

 

 

駒形駅に着きました。

 

数年前に現在の橋上駅舎に切り替わり、

駅前広場も整備されたそうです。

 

 

 

ホームは国鉄駅でおなじみの2面3線ですが、

中線は回送列車のみが使用しているため、ホームには柵が設けられています。

ホームも新しくなりましたが、「小山方面」と書かれたホーローの板が残されていました。

 

次の電車が来るまでまだ30分近くありましたが、

待合室には列車を待つ人の姿がありました。

 

 

 

南口を出て、次の駅へ向かいました。

次の伊勢崎駅までは8km弱の道のりです。

 

この道の先には、駅名の由来となった駒形地区があります。

住民が汽車の煤煙を忌避したため、隣接地区に駅が設けられたといわれていますが、

この手の話は日本全国にあって、ほとんどが眉唾ものなわけでありまして…。

 

市史などにまことしやかに書かれることもあるようですが、

実際は、単に伊勢崎と前橋を最短距離で結びたかったからとか、

支障家屋が多かったからとか、地盤の問題があったからとか、そんなことなんじゃないかと。

 

 

 

少しでもショートカットしようと思い、

サイクリングコースに入って、小川を渡りました。

ここだけ見れば、かえって大回りしているようにもみえますが…。

 

 

 

道端の草が花を咲かせていました。

まだ寒いですが、春は確実に近づいているようです。

 

 

 

駒形地区をかすめて、もう一度川を渡りました。

 

 

 

107系の4両編成。

良い風景なのに、送電線と電柱がなんとも残念…。

 

 

 

踏切を越えて、住宅地に入りました。

 

 

 

農地をかすめながら、

しばらく道なりに歩きました。

 

 

 

少し広い道に合流しました。

車は増えましたが、相変わらず歩道はありませんでした。

 

 

 

しばらく進むと、またも「山」が現れました。

周囲の様子を見る限り、自然の山ではなさそうです。

 

実はこれも古墳なんです。

「お富士山古墳」と呼ばれる前方後円墳です。

埋葬品から5世紀中頃に造られたものと推定されています。

前橋市街地にも古墳群がありましたが、古墳って意外と残っているものなんですね。

 

 

 

反対側に目を向けると、雪化粧した赤城山がよく見えました。

 

人工物に邪魔されない場所は意外と少なかったので、

ついつい何枚も写真を撮ってしまいました。

 

 

 

さて、古墳まで足を伸ばしてみたいと思います。

古墳の上には神社があり、墳丘を登ることができました。

 

神社のある「後円」の高さは9.5メートルあるそうです。

もっと高いと思った…。

 

 

 

すぐ隣には線路が走っていました。

「前方」に相当する墳丘が線路に向かって落ち込んでいました。

 

実は、両毛線の前身である両毛鉄道を敷設する際に、

古墳の一部を削り取ってしまったんだそうです。

 

 

 

「北部環状けやき通り」に合流しました。

左奥に観覧車っぽいものがあるんですけど…分かりますか?

 

 

 

そのまま10分ほど進みました。

民家だけでなく、ロードサイド店も増えてきました。

 

 

 

伊勢崎市街に入りました。

スーパー銭湯がありましたが、駅まではまだ距離があります。

歩いた後に汗を流しに戻るのはちょっと厳しいかも。

 

 

 

さらに10分弱歩いて、ようやく両毛線のガードが見えてきました。

 

 

 

もうすぐ駅なんですが、

中心市街地は駅の南側だったりするため、

北からアプローチしても、なかなか駅前らしくなりませんでした。

 

 

 

伊勢崎駅に着きました。

ついつい濁って読んでしまいがちですが、「いせさき」が正しい読み方です。

 

伊勢崎駅はJRの駅であるとともに、

浅草から始まる「東武伊勢崎線」の終着駅でもあります。

「東武スカイツリーライン」などという愛称を持つ東京近郊とは異なり、

このあたりの伊勢崎線はローカル色が強く、駅の利用者もJRの方が多いようです。

 

 

 

JRのホームも、東武のホームも、数年前に高架化されました。

JRのホームは2面3線ですが、ホーム番号は4番線まで振られています。

中線に列車が進入する際は、2番線と3番線の案内放送が同時に流れます。

 

 

 

中線に伊勢崎止まりの列車が入線しました。

 

入線した列車は115系でした。

今でも高崎以北に行けば時々出会えますが、

211系への置き換えが進行しており、着実に数を減らしています。

あのモーター音も、もうじき聞けなくなってしまうのか…。

 

 

 

次の駅間も鉄道距離で6km近くあります。

まずは伊勢崎駅の東を南北に走る県道まで出ました。

駅前よりもこっちの方が賑やかそうに見えるのは、クルマ社会だから?

 

 

 

このあたりで時々見かけるのが「セーブオン」ってコンビニ。

これまで何の気なしに見てきたんですけど、

群馬県発祥のコンビニってことを最近知りました。

 

某大手コンビニに吸収されるってニュースが流れましたけど、

オリジナル商品とかはどうなっちゃうんでしょうね。

 

 

 

県道を外れて、さらに北へ歩いてみました。

先ほど小さく見えた観覧車が、真っ正面に見えました。

(ちょっと見にくいかな…。)

 

観覧車の足下に遊園地でもあるんでしょうか。

せっかくだからちょっと行ってみましょうか。

 

 

その3へ続く

 

 

駒形駅から伊勢崎駅先までのGPSログ(1/66,000)です。

途中登場した「お富士山古墳」は、

地図中央付近・ログ線が線路を跨いでいるようにみえる場所にあります。

電車からみると、古墳の横をかすめているようには見えないと思いますが…。