外房線全駅間歩き1(千葉-本納) その4・本納の古い駅舎と街並み | 駅から駅まで・旅のあしあと

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鉄道路線全ての駅間を歩く全駅間歩きを10年以上続けています。
今は東海~北海道エリアを歩いていますが、目指すは全国全路線全区間踏破!
そんな壮大な目標、たぶん一生レベルでかかるので、長い目で見守っていただけるとうれしいです。
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その3からの続き

-大網(15:00発)-永田(15:32着・15:45発)-本納(16:30着)

 


大網駅に着きました。
ここで分岐する東金線とはホームが分かれています。
駅ビルさえなければ、千葉駅だってこんな感じなんですけど。

都市部の高架駅にありがちな相対式ホームとローカルな雰囲気が漂う島式ホーム、
どっちが外房線のホームかはもう分かりますよね。




駅の入口も外房線ホームの高架下にあります。
 

 

 

もちろん、こっちが外房線のホームです。

 

どうしてこんな構造になっているのかって?

理由はやっぱり千葉駅と同じです。

かつての大網駅は、現在地より数百メートルほど東にあって、
外房線(房総東線)の列車はスイッチバックを行う構造になっていました。
時間短縮の足かせになっていたスイッチバックを解消をするため、
40年ほど前に短絡線を新たに敷設し、「旧線」と短絡線との分岐点近くに駅を移設したそうです。

50年ほど前の空中写真(国土地理院HP内)で現在の駅付近を見てみると、
見事なまでに田んぼの中です。

 

 

東金線全駅間歩きへはこちらから




ここからはガードをくぐって南へ向かいます。
線路も大きく南へ向きを変えます。




しばらく進むと、左手の視界が開けました。




併走する線路を特急列車が通過しました。




永田地区に入りました。
地図上では新興住宅地のような区画をしてますが、
茂原へ向かう道沿いは昔からの家屋が目立ちました。




永田駅に着きました。
ロータリーが線路の東西にありますが、そこには駅舎も入口もありません。
入口は西側に一カ所あるのみで、東西を連絡する歩道橋もないため、
駅東側の利用者にとってはちょっと不便な造りになっています。

 

 

 

ホームは2面2線の相対式です。

陽もだいぶん西に傾いてきました。
一休みしたら、今日最後の駅間に向かいたいと思います。




ロータリーから続く「駅前通り」を元来た道まで戻りました。
再び南下を始めると、まもなくこりん星茂原市に突入しました。




さっきの道から一つ線路寄りの小道に入ると、
こんな素敵な風景が待っていました。

職場近くのおにぎり屋は茂原産のお米を使ってるそうです。
ここで獲れたお米をいつも食べてるのか。
 



また電車がやってきました。
銀色のボディが夕陽をまぶしく照らしていました。




先ほどの道に戻りました。
意外と交通量が多く、横断するのも一苦労でした。




しばらく進むと左側に神社が現れました。
この神社は古くから本納地区に鎮座する、橘(樹)神社です。

神社を過ぎると、本納の市街に入りました。
この本納地区は、戦国時代に存在した本納城の城下にあたるのですが、
江戸時代以降は、宿場街として発達したようです。

軽く調べてみても、どの街道の宿場だったのか今ひとつハッキリしなかったのですが…。
主要街道の間道とかだったのかしらん。




宿場街であることを臭わせるのが、これ。
立派な枡形ですよ。 




枡形の付近には、古い建物があちらこちらに残っていました。
元々は何らかの商店だったものが多いのですが、
今となっては、その多くが店をたたんでいるようです。




ゴール駅・本納駅に着きました。
駅名板だけは新しくなっていますが、
建物は古くからの街並みにぴったりな木造駅舎でした。

 

 

 

ホームは待避可能な2面3線です。




実はわりと新しいのかもしれないけど、
ホーローの看板は味がありますね。

駅舎側ホームの待合小屋は、
足下は新しくなってるけど、上屋は古いまんまでした。


こんな味わいある駅なんですが、
茂原市はJRに駅舎の改築を要請しているんだとか。
雨漏りが酷いとか、建物として保たないとかいうなら仕方ないけど、
こういう駅舎はできる限り残してほしいなぁ。




「ニューなのはな」が通過しました。
主に房総エリアを走るジョイフルトレインですが、
老朽化も進んでいるそうで、そう遠くない未来に引退するかもしれないそうです。

そういや、改造元の「485系」は、今春で定期の特急運用を失ってしまいますね。
ちょっと前まで、どこもかしこも特急といえばあの顔だったような気がするのに。


最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。


(おわり)

「外房線全駅間歩き2(本納-浪花)」へ


1月9日(土)  歩行区間:千葉-本納  天気:晴れ  日出時刻/6:48 日没時刻/16:44
鉄道距離:27.7km  歩行距離:35.3km  総歩数;61,401歩  所要時間:9時間45分

千葉(6:45発)-2.0km-本千葉(7:15着・7:25発)-2.9km-蘇我(8:03着・8:15発)-
-6.7km-鎌取(9:42着・9:55発)-4.3km-誉田(10:47着・11:05発)-7.1km-
-土気(12:32着・13:30発)-6.3km-大網(14:46着・15:00発)-2.7km-
-永田(15:32着・15:45発)-3.3km-本納(16:30着・16:51発)=276M=千葉(17:28着) 
 


 
土気駅先から本納駅までのGPSログです(1/60,000)。
土気駅から大網駅へは大網街道を経由するのが最短ですが、
落ち着いた雰囲気の中を歩きたい方は、
少し大回りになりますが、今回(こちらを参照)歩いたルートがオススメです。




全行程のGPSログです(1/200,000)。
大網から南の外房線は、外房海岸を走るイメージがありますが(自分だけ?)、
実際の所、大網近辺から海岸までは10km以上離れています。
外房海岸を拝むことができるのはまだまだ先の話です。



 
全行程の標高データです。
千葉から蘇我にかけての市街地では、データのぶれが大きいですが、
蘇我駅以降少しずつ標高を上げて、30km地点の手前で一気に下っています。
実際はここまで極端じゃないような気もしますが、
この図を見れば、土気の「峠」は片峠のようにも見えますよね。