鬼川の日誌 -15ページ目

トランプ派による民主党議員暗殺

  ミネソタ州の民主党議員暗殺

 

 

 

  今朝(16日)の新聞ではイスラエルはイランの首都の80ヶ所

 以上を空爆し革命防衛隊諜報部門の幹部ら三人を殺害、イラン領

 奥深くまで空爆しているという。

  劣勢のイランではホルムズ海峡封鎖の強硬論がくすぶっている。

 これを危惧して既に原油価格は最高値を付けている。

 

  * 中東危機の深刻化

  13日イスラエルによるイランの核施設、核科学者、軍指導部を

 狙った空爆が開始され、これに対しイランもイスラエルに多数の

 無人機、ミサイルを打ち込んで双方の応戦が続いている。

 

  空軍力で圧倒するイスラエルは更に核関連施設ばかりでなく、

 イランの経済的生命線のガス、石油貯蔵施設などエネルギー関連

 施設を空爆し、イラン経済の長期的な疲弊を狙っている。

 

  ネタニヤフはそればかりではなくイランの最高指導者ハメネイの

 暗殺を企ててトランプに反対されたという報道もある。明らかに

 イランの体制の転覆を狙っている。

 (イスラエルのスパイ網が機能しているのは、イランの旧体制の残存

  分子がイラン国内で暗躍しているからだ。)

  イスラエルはまだ攻撃の手を緩めるわけはないのに、イラン側の

 反撃の手段は限られているようだ。

 

  *14日

  14日はトランプが自分の誕生日にあわせて軍事パレードをワシン

 トンで強行した日である。

  トランプ政権の「不法移民」の強制的排除に抗議するロサンゼルス

 のデモ隊に対しトランプは州兵、更には海兵隊まで投入して、意図的

 に緊迫の度を強めて、民主党のニューサム州知事との対立構図を演出

 し、「内乱」を挑発している。

 

  当然のことながらこうしたトランプの恣意的な軍の動員や、自分の

 誕生日を祝うかのような軍事パレード、といった事態に対し「ノー

 キングス」を掲げた、反トランプの大規模なデモが全米各地で展開

 された。500万人がデモに参加したといわれている。

 

  **

  更にミネソタ州では民主党の二人の州議会議員が家族共銃撃され、

 一人の議員とその夫が死亡、もう一人の議員と妻は命は取り留めた、

 という「政治的暗殺」事件が起こった。

 

  これは明らかにトランプ派による民主党員の暗殺である。

 暗殺者は多数の暗殺リストメモを残していたという。

  トランプ政権が成立し政治的分断がいよいよ深刻化するばかりで、

 トランプに煽られた盲目的な分子は民主党員を暗殺するところまで

 来ているということが明白になった。

  (今回の大統領選でもしトランプが負ければ「内戦」になると

  トランプ派は喚いていた。それだけコアの武装化が進んでいた

  のは明らか。)

   

  銃社会アメリカでは政治的対立と分断が今のように深まっていけば

 一部の武装化が簡単に進むのは間違いなく、トランプはいよいよ

 「内乱」を挑発する手を打ってくるのは間違いない。

  今でもデモ隊が「暴徒化」し先鋭化すれば「内乱」として武力弾圧

 出来ないか探っているのが海兵隊の動員からも見え見えである。

 

  トランプの誕生日は誰の目にも「アメリカ民主主義」が崩壊したと

 明らかになった記念日になるかもしれない。

  トランプファシスト政権の成立こそが「崩壊」した日だが。

 

  

 

イランの核施設攻撃

  中東情勢の緊迫化

 

 

 

  12日、インド航空機事故に驚いていたら、13日イスラエルが

 イラン攻撃を開始し不穏な気持ちが一挙に増した。

  イスラエルはイランの核関連施設、核科学者や革命防衛隊、

 軍のトップを狙って100ヶ所以上を攻撃した。それらの居場所を

 諜報機関が事前に把握していたということだ。

 

  やられ放題のイランは当然報復を宣言し、テルアビブ他への

 無人機やミサイル攻撃を開始した。ほとんどは防空網により撃ち

 落としたとイスラエルは言うが、何発かは着弾したようで市内に

 被害が出ているようだ。(100発以上の一気の攻撃で防空網を

 かいくぐる「飽和戦術」。人口密集地を狙い相当本気のようだ。)

  双方ともさらなる報復の応酬にならざるを得ない。

  中東は一気に緊迫してきた。

 

  イスラエルはトランプの思惑を蹴飛ばしてのイラン攻撃でトラ

 ンプの手綱が効かずメンツを潰す格好になったが、それでも

 トランプはイスラエルを支持せざるを得ないことを見込んでの

 攻撃開始だったようだ。しかしイランはミサイル攻撃などだけで

 収まるはずもなく緊迫の度合いは高まる。

 

  トランプは米国内も掻き回している。

  不法移民の排除のノルマを課せられた当局の強引な捜査と強制

 退去に抗議するロサンゼルスのデモ隊の一部が暴徒化したことを

 口実としてトランプは、州知事の権限を無視し、その抗議を無視し

 て州兵を動員しこれの鎮圧を開始した。さらに州兵の数を増やす

 だけでなく、海兵隊の派遣も決定した。(明らかに民主党の州知事

 ニューサムを潰したいようだ。)

  移民政策についてはまだトランプへの支持が高いのを支えに

 トランプは内乱を挑発している。

  更に自分の誕生日にワシントンで軍事パレードを強権的に決行し 

 当然のことながら全米各地でこれへの抗議デモが広がっており、

 アメリカの政治的分断がいよいよ深刻化している。

 

  

  * ネタニヤフの思惑

  トランプの要請を蹴って、ネタニヤフはイラン攻撃を開始した。

 トランプは完全にコケにされた。イランが報復攻撃を開始するのは

 確実で中東情勢がが一気に緊迫する。ネタニヤフの思惑は何なのか? 

  ネタニヤフは長年、イランの核兵器開発をイスラエルにとっての

 「存在の脅威」と位置づけ、その阻止のためには軍事力行使も辞さ

 ないとしてきた。トランプのイランとの新たな核合意がイランの核

 能力を十分に制限しないと懸念し、軍事的手段に打って出た。

  ** 他方ネタニヤフは、国内で汚職疑惑やガザ地区でのハマスとの

 紛争を巡り、強い批判にさらされ国民の支持率が低迷し、退陣を

 求める声も高まっている。

  イランへの強硬な軍事行動に出ることで、国内の世論を「国家の

 危機」に集中させ、目を逸らせるいつもの手だ。

  ネタニヤフは、イランが弱体化していると判断し、今が軍事攻撃

 の「絶好の機会」であると考えた。イランの報復能力が一時的に

 低下していると見ている。

  トランプがイランとの直接協議を進めようとする姿勢に対し、

 ネタニヤフは不信感を抱いていた。

  イランの核能力を削ぐことで、中東地域におけるイランの影響力

 を低下させ、サウジアラビアなど、イランと対立するスンニ派諸国

 との連携を強化する。

  これらの思惑でネタニヤフは今回の攻撃に踏み切ったと考えら

 れる。しかし、イランの報復は避けられず、中東地域全体が大規模

 な紛争に巻き込まれる可能性が極めて高まり、国際社会に深刻な

 影響を与えることは必至です。 

     (*以下はジェミニの分析を借りて要約したものです。)

 

 

 

インド航空機墜落と日航機の事故

  航空機墜落の大惨事

 

 

 

  12日、インドの旅客機が離陸直後(30秒後)に墜落し、一人を

 除く乗客、乗員241人の死亡が確認される大惨事が起こった。

  また墜落したのが医科大学の学生寮もある住宅地で、学生5人が

 死亡しさらに瓦礫に埋まっている犠牲者がいるかもしれないという。

  文字通りの悲劇的な大惨事だが、墜落の様子を映した映像でも

 空中で爆発した様子はなく、高度が上がることなく墜落し、直後に

 大爆発しているようだからなんらかの不具合による事故のようだ

 (原因はまだこれから追求されるだろう)。

 

  今朝(14日)の新聞ではインド航空機事故の墜落現場で、巻き込
 まれた人は24人で死者は265人となったそうだ。まだ増えそうだ。

 

  *

  航空機事故といえば日航123便が御巣鷹の尾根に墜落したのが、

 今からちょうど40年前の85年8月12日だ。まもなくその日が来る。

 既に慰霊の登山が始まっているようだ。もう40年!

  航空事故では多分これが最悪の悲惨な事故で、福島原発事故も

 世界最悪の原発事故であり、どちらも本質は事故ではなく、一方は

 直接的権力犯罪であり、他方は権力による原発政策を基調にした

 人災である。

 

  *

  先日亡くなった森永卓郎が、遺書として『書いてはいけない』

 という本を出版している。

  その中で森永はこの航空機事故についてこれは事故ではなく、

 自衛隊の訓練中のミサイルの誤射で123便の尾翼を破壊したことが

 発端となり、

  この「誤射による事故」が明らかになることを恐れただろう

 権力者が、123便のその後の横田基地への緊急着陸を阻止した上

 意図的に墜落させたのであり、

  更に墜落場所を長時間不明として、その間に自衛隊の特殊部隊

 が御巣鷹の尾根に墜落した残骸を証拠隠滅のため、助かったかも

 しれない人もろとも火炎放射器で焼き払ったらしい(助かった

 4名は後部の機体もろとも沢に落ち、この時見つからなかったから

 らしい)、

  という「驚くべき推測」を、これまで「墜落の真相」を長年

 追及してきた青山透子氏の本『日航123便墜落 遺物は真相を語る』

 を紹介しながら明らかにしている。

 

  ー『書いては行けない』(森永卓郎、フォレスト出版 第3章

    日航123便はなぜ墜落したのか)ー

  本が出てまもなく森永は亡くなった。

 

  森永の本にもぜひ目を通して欲しいものだが、ここで紹介された

 青山透子の新しい本『日航123便墜落の新事実 目撃証言から真相

 に迫る』は真実に迫る読むべき本のようだ。

 

  この本にも当時の首相中曽根の当日の行動、事故後の振る舞い等

 客観的に明らかなものだけを載せている。

 

  だが言外には、自衛隊のミスで(しかも民間機を擬似標的と

 した訓練は常々やっていたらしい)ミサイルを当ててしまった重大

 事件、「これを隠蔽するそのためには524人も乗っているジャンボ

 機を証拠隠滅のために墜落させる」(更にその後焼き払う)、

  などというおよそ正常な頭では考えられない非道な決定(だから

 誰も考えようとしない)を出せるのは、首相など時の権力の最高

 指揮官以外には考えられない、と言ってるのだと思う。

 

  「誰が命令したのか」これは証拠を持っては多分絶対に明らかに

 はならないことで推測にならざるを得ないからだろうが、(しかし

 「あまりにも当然の推測」)森永も青山透子も直接には言及する

 ことはできないのはやむを得ないことのようだ。

 

  今アメリカではトランプによる権力犯罪が公然とまかり通り、

 「自由の国アメリカ」の幻想がズタズタになっているし、トランプ

 は軍隊を動員し「内乱」を挑発している。

  日航機の墜落の真相を知ると権力は自分にとって都合の悪い事を

 隠蔽するためには520人もの人命を葬り去って平然としているのだ

 ということに思い至る。中曽根はその後も御巣鷹の尾根に慰霊に

 訪れることはしなかった。(行けるわけはないか。)

 

  日航機事故の真相はそのような権力者、支配者の下で私たちは

 日常を過ごしているのだということに気づかさせてくれるわけで、

 暗澹たる気持ちにならざるを得ない。

  トランプは権力者とはこういうものだと能天気にそれを表に出す

 アホだというだけに過ぎないのだ。