相続登記と戸籍
仕事柄、戸籍を収集することがあることは、お話しましたが、そう悪い話ばかりでもない。
故人の戸籍を収集するとき、古いものは、明治時代や大正時代まで遡ることがざらにある。登記の申請が終わ
ったあとは、依頼人に返還するのが普通だが、喜ばれることもある。何しろ古いので、忘れかけてた祖先を思い
起こす契機にもなるようだ。
相続登記はそういった意味で、やりがいがとてもある。仕事なので、報酬はいただくが、やはり、喜ばれる仕事と
いうのは、いいものだと、つくづく思う。
昨今の若手の司法書士は、とかく、登記だけでは、食っていけないので、裁判関係に仕事の重きをおきがちだ
が、私は、少しこの風潮が悲しいと思う。確かに、私も裁判関係の仕事をしなければとは思うが、何のために、不
動産登記法の勉強をがんばってしたか分からなくなるようでは、本末転倒ではないだろうか?
司法書士試験に合格して、晴れて司法書士になった方には、ぜひ、相続登記をがんばってこなしていただきた
いと、私も新人のくせに思ってしまう。雨だからかもしれないが、物憂げな気持ちで書いてみた。
宮崎の口蹄疫の募金をしてきました
たまには、世間のお役に立てるようにと、宮崎司法書士会が募っていた、口蹄疫被害のための募金をしてきまし
た。
事務所経営も思わしくない時期ですが、ま、助け合いですな。
少しでも、被害にあわれている方々の助けになりますように。一応、出身が、宮崎なので。
司法書士と法律違反
やっちまった・・・。
一方通行逆走して、見事につかまってしまった。法律家としてはありえないでしょう。
減点1の罰金5000円。おまけにゴールドも剥奪ときたもんだ。
最近どうかしてるな、俺。
法律家を目指す皆さんも、交通ルールは守りましょう。説得力ないが・・・。
誤解を恐れずに言わせてくれ!!
先日の戸籍収集の続きです。
とある区役所に戸籍を取り寄せようとしたのだが、該当者がいませんので、為替など一式を返送しますと連絡を
いただいた。
そこまではいいのだが、送り返してくれた為替を確認すると、私が送付した為替とは違う為替を返送してきてくれ
た。私が購入した為替は、我孫子市内の郵便局の印鑑が押印してあるが、返送してきた為替は、東京の郵便局
の印鑑が押してあった。
別にいいじゃないかとも思うのだが、為替は一応、半年以内という有効期限がある。私が購入した為替には、5月
19日の日付があったが、送り返してきたものは、5月18日の日付のものだった。
うーん、たった1日古いだけだが、そのまま、返送して欲しかった。うがった見方をしてしまえば、「お、古いやつを
返送して、新しい為替を手元に置いておくか」と考えたのかと思ってしまう。
どうなんでしょうかね?私は親切で区役所に新しい為替を送ってあげたわけではなかったのだが・・・。
かといって、苦情を言うほどでもないし・・・。返送するとなると、郵送料もいるし、なんだかあほらしい・・・。
ま、雨のせいでしょう。少しブルーな気持ちで書いてみました。
戸籍と相続登記
久しぶりに、相続登記の依頼がやってきた。
毎回、相続登記で思うことがある。戸籍謄本を取得する際、遠方の戸籍は郵送で請求する。郵送の場合、郵便
小為替でとあるので、為替を郵便局で購入するが、450円分の為替を購入するのに、手数料が100円かかる。
「手数料高くないか?」
ま、民間会社になったので、別にいいんだが、民間でここまで高い手数料取る企業はそうはないでしょう。
相続登記の場合、必要な戸籍は司法書士が取得することができます。が、今回の依頼人は、ある程度まで、ご
自身で取得してくださった。つい、うれしくなって、報酬を値引きしたのだが、よく考えれば、残りの必要な分は、私
が取得するので、実際の報酬額から、更に戸籍取得分を引かなければならないので、値引きよりさらに実入りが
減るというお粗末な結果に・・・。
ま、しょうがないですね。一旦、見積もりを提出した以上、その金額で請け負うのがスジでしょう。ここで、きちんと
仕事をしておけば、きっと次につながるはずです。
相続登記は、金融機関が絡まないので、いくらか、精神的には楽な気がします。でも、その分、亡くなった方の
人生をたどるようで、それはそれで、気が重くなります。隠し子なんていませんようにといつも祈りながら、戸籍を
確認しています。