うちのCL500、総走行距離は8千キロ弱です。

 

先日、PGM-FI警告灯が点灯してしまいました。

まあびっくりしただけでその後なにごともなく消灯したのですが。

備忘録として投稿しておきます。

 

冷え込んだ朝に1週間ぶりの始動を試みました。

前週に続いてスタータの勢いがやや弱く、2回めの試行でやっと始動しましたが回転上昇がにぶく停止してしまいました。

3回めの試行で始動しましたが、PGM-FI警告灯が点灯し、シリンダヘッド右側のあたりからなにやら「しゅっしゅっ」というような異音が聞こえました。

軽くブリッピングすると音は消え、正常に回転が上がりますしファストアイドルも作動しました。

 

という状況だったので、まあいいだろという判断で走り出しました。

数分ほど走ったら「しゅっしゅっ」という音も聞こえなくなったのでそのまま走り、1時間ほど走り続けました。その間、エンジンを再始動しても警告灯は消えませんでした。

その後30分ほど休憩をとってからエンジンを始動したら警告灯は点灯せず、以降はなにごともなく正常に稼働しました。

 

なんかよく解りませんが、たぶん低温下での始動でバッテリが弱くなりECUが誤作動したとかそんな話だったのかなと妄想しています。

ホンダさんのオンラインマニュアルを参照すると、PGM-FI警告灯の点灯の理由は「エンジンの排気ガス制御システムが異常のとき」だそうです。
へんな音はシリンダヘッドにあるエアインジェクションが作動していたせいかもしれません。

 

OBD2を持っているのでログを参照すればなにが起こったか判るんでしょうけど、めんどくさいし現状ふつうに動いているのでもういいやと放置中です。

 

以上です。

 

2024年1月17日追記:

後知恵で考えまして、こんな機序だったのかなと妄想しました。

低温でエンジン抵抗増→スタータ負荷でバッテリ電圧低下→ECU異常→失火→燃料が排気管内のO2センサに付着→燃料が濃すぎと誤検出→PGM-FI警告灯点灯→エアインジェクション作動→しばらく走ったらO2センサ復旧→PGM-FI警告灯消灯

うちのCL500、ひきつづき引きこもりモードです。

 

このエントリは、バイクにとってリアタイアのトラクションが重要であり、ひいてはエンジンのトルク特性が大切なんじゃないでしょうか、という妄想です。

まあ「CL500は非力だけどトルクがいいからよく走りますよスゲー!」って話なわけですが。

 

 

リアタイアのトラクションの大切さについては、根本健さんが以前より主張しておられます。

RIDE HIのこのへんの記事がそれにあたります。

トラクションは速く走る人が使うためのものですか?

トラクションは誰でも気づける簡単なメリット、その反応を積極利用すれば安心+楽しい!

 

旋回操作の後半の加速フェーズにおいて、中低回転域と高めのギアを使っておおきくスロットルを開けると安全かつ効率よく旋回できる、というご主張です。

 

バイクはリアタイアが地面を蹴っているとき安定しよく曲がるようにできているのですが、それを高回転域でやるとトルク変動がおおきくなりすぎて車体の姿勢やリアタイアのグリップが不安定になってしまいます。

そこで中低回転域でスロットルをおおきく開きましょう、という話になるわけです。

これは僕もまったくもって賛成で、まえに書いた「全開進入」ともほば重なると思います。

 

このとき、大排気量車ではトルクがおおきいためにより高いギアと低い回転数を使いますが、ありがちな山道だとギア比が合わない場合も出てきます。

また小排気量車だと高めの速度域では有効なトルクを得られないため中回転域で全開がデフォルトになり、ちょっと緊張感があります。

おなじ排気量でも高回転高出力をねらった仕様にすると、最高速は伸びますが中低回転域のトルク特性が悪化してしまううえ、高い速度に対応するためにおおきく頑丈な車体が必要となり操作性が悪化してしまいます。

 

CL500とその姉妹機のエンジンは、最高速をそこそこに抑えたかわりに日常域でのトルク特性つまりトラクション性能を向上させたんだと思います。

中低回転域でエンジンが太すぎず細すぎず実用的なトルクを発生してくれるので、こまかいことを気にせずリアタイアのトラクションでハッピーライディングを堪能できるのです。

同メーカで同一形態のエンジンを積むCBR250RRやHornet750とくらべると、CL500は実用域でちょうどいい落としどころを狙っているのが判ります。トルク特性が適切ならトラクションコントロール機能なんか要らないんだ!という爽快な居直りも透けて見えますね。

 

バイクはエンジンの最大出力ではなくトルク特性で機動するものです。

「トルクで走る」を手軽に体感しスポーツライディングに活かせるCL500、なかなか得難い資質だと思うのです。

うちのCL500、このところ乗れていません。たまには冬キャンプでも、と考えてはいます。

 

このエントリは、CL500がかつて玄人好みと呼ばれたバイクの系譜に連なるのでは、という妄想です。

 

前世紀末、バイク雑誌で玄人好みのいいバイクとして言及されるバイクが2台ありました。

ホンダさんの「CBR600F」とヤマハさんの「TDM850」です。

※リンク先はバイクブロスさんのデータベースです

 

この2台には僕も乗ってみましたが、「悪くはないけどなんでこれがいいの?」という感想でした。

当時の僕は青二才で尖ったバイクに魅力を感じていたので、そう感じたのも無理はありません。

でも、40台近くを乗り継ぎ50万キロ近く走ったいまなら、この2台が称賛された理由が解ります。

 

その理由は、「乗り手のくふう次第でどうにでも乗れて、しかも安定している」ということだったんじゃないかと思います。

 

TDM850もCBR600Fも当時のトップモデルであるレーサレプリカ(いまでいうスーパースポーツ)とは一線を画す商品です。

ハンドリングとエンジンが穏やかで車体が大きすぎず、日常を中心としたあたりまえの領域で余裕を持って扱えて、二人乗りや積載性も考慮されたモデルです。

バイクを扱うことに習熟したバイク誌の編集者さんやライタさんならそういうバイクを自由自在に走らせることができたでしょうし、健康に悪い働き方wを続けながらいろんなところへ移動するときに安心できたんだと思います。

 

21世紀に入って20年以上が過ぎたいま、そういうバイクはあまりありません。

尖りすぎているか、実用にはちょっと足りないかのどちらかになってしまう気がします。

たとえば、現行のカウルなしモデルは「クラシック」か「ストリートファイタ」かのどちらかです。

前世紀末にスタンダードとして重宝された「ネイキッド」は滅びてしまい、性能控えめか尖り過ぎかの2択になってしまっているのです。

 

このような現状において、CL500はなんにでも使えて安定しているモデルとして、逆説的に異彩を放っていると思います。

おだやかですが必要充分な出力をどの領域からも発揮するエンジン、安定志向ではあるが要点を押さえれば多様な道をしたたかに走れる車体、シンプルな外装、純正リアキャリアによる強力な積載性。

これらを満たすほかのバイクというと僕の知る限りではスズキさんの「V-Strom250」しかありませんが、CL500とおなじ車重に24馬力のエンジンなので用途によってはつらいことになります。

 

もしも日本に欧州の「A2」免許(35kwまでのバイクに乗れる)が導入されたら、CL500は教習車とど真ん中スタンダードバイクの地位を得られると思います。

CL500は、スタイリッシュな?大型スクランブラと認識されていますが、その実態は玄人好みのミドルクラススタンダードモデルなのだと、僕は考えているのでした。

うちのCL500、さいきんあまり乗れていなくて総走行距離は7500キロくらいです。

 

冬に向けて手にあたる走行風を軽減するため、ハンドルガード(ナックルカバー)を取り付けました。

使ったのは株式会社キタコさんの「ナックルカバー」です。

この商品、取り付けはほぼ問題なくできますが、ちょっとやわらかめなので高速道路では空気抵抗でクラッチやブレーキのレバーにあたるかもしれません。そこだけ要注意です。

 

実売3千円くらいなので、ちょっとしたドレスアップにもよさそうです。

ハンドル全体を覆うハンドルカバーを使うときに走行風でレバーが押される現象を軽減する効果も、限定的ながらあるかと思います。

 

金属フレームを内蔵するハンドルガードだと頑丈でなにかと安心ですが、操舵系の付加質量がおおきいために外乱が生じたときにハンドルが取られやすくなります。

なので、こういう最低限の作りでなるべく軽い商品にしてみたのでした。

 

取り付けの際には、ブレーキとクラッチの固定位置を内側にずらす必要があります。

レバー固定部を緩めたり締めたりするのには対辺8ミリのスパナが必要です。ここのボルトはかならず、下側からゆるめて上側からしめるようにします。

位置決めの際は、配線に無理な力がかからないようにするのとクラッチレバーを握ったときにパッシングスイッチと干渉しないように調整するのが要点です。

その後、できた隙間にハンドルガードを固定するステーを挿入し、対辺5ミリの六角レンチで固定ボルトを片側2本締め付けてできあがりです。

 

取り付け後の全景はこんな感じです。両側のレバーはほぼ隠れます。

クラッチ側をアップで撮るとこう。

クラッチ側の取り付けステーを下から撮るとこうなります。

ブレーキ側を後ろから撮るとこう。

 

というところでこの商品、安くて手軽なのでおすすめです。

うちのCL500、総走行距離は7000キロ弱です。

 

いきつけのバイク屋さんでエンジンオイルを交換してもらいました。
量は2.5リットルでぴったりでした。
銘柄は聞きませんでしたがお店がドラム缶で仕入れてるオイルで、そこそこいいやつだそうでした。粘度は10W-40です。

 

うっかりしていて1回めのオイル交換から6000キロくらい走ってしまったのですが、お店でもうちょっと間隔を短くしましょう、と言われてしまいました。
当然ですね。いくらホンダさんのエンジンがオイルにやさしいといっても走りすぎでした。
次回は3000‐5000キロでオイル交換する予定です。