CL500は2023年式なので、2020年12月以降義務化された「OBD2」が装備されています。
OBD2とは、On-board diagnostics Ⅱの略で車載式診断機能第2世代という意味になります。
統一規格によりバイクやクルマのエラーや稼働状況の読み出しが専用機器で可能です。
これを使うと、走行速度以外にもエンジン回転数や冷却水温度など、メータに出てこない稼働状況を色々と把握できます。

 

一見めんどくさそうですが、なにしろグローバルスタンダードですのでAmazonとかのあやしい中華デバイスで利用可能です。
似たような商品はいくらでも出品されているので、安いやつを適当に選べば充分です。
このほか、スマートフォンとOBD2対応のアプリケーションが必要です。僕は「Car Scanner ELM OBD2」をインストールしました。これはAndroid用なので、iPhoneユーザの方はApp Storeで同じのを探してください。
なお、OBD2モジュールが古いとiOSでは使えないらしいので注意が必要です。

 

まず、ケーブルとモジュールをシート下にあるOBD2コネクタに装着します。
このときケーブル側のピンが曲がっていて車体側のコネクタに入らないので、マイナスドライバとかで適当に修正します。
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つぎにメインキーをONにして電源を入れ、Bluetooth接続の操作をします。
接続先は「OBDⅡ」、パスコードは「1234」です。

 

Bluetoothがつながったら、Car Scannerを起動して「接続する」をタップします。
接続が終わったら「ダッシュボード」をタップすればデフォルトの速度/水温/エンジン回転数が表示されます。

 

これを簡易的なタコメータとして使うのもアリだと思います。
ただ、しょせんはあやしい中華デバイスなのでこんなのを基幹システムに常時取り付けておくとかはハイリスクだと思います。そこは注意と覚悟が必要です。
情報の読み出しのほか、ECUがエラーを吐いて止まってしまったときにエラーを消して復旧させるなんてことも可能らしいです。

 

安価におもしろいことができるので、ぜひおためしください。