本日11月2日、ソフトバンク 第1回社債型種類株式(94345)が東京証券取引所プライム市場に上場しました。議決権と普通株への転換権がない社債型の種類株で、固定配当年率2.5%、株式市場で売り買いできるという高い流動性が特徴です。現行のNISAや2024年の新NISAでも買付可能になっています。会計上、社債発行となると負債に分類されますが今回は種類株として資本性を持たせられているため新しい資本調達の仕組みとして市場関係者から注目されています。共同主幹事の野村証券、みずほ証券、大和証券ではミドルリスク、ミドルリターン型の金融商品に育てようという意図があります。
<ソフトバンク 第1回社債型種類株式 SBI証券の11月2日9時1分時点スクリーンショット>
このところの新規上場銘柄の低迷があり心配されていた初値ですが、公募価格と同じ4000円でスタート。1日を通して公募割れすることなく、最高値4040円、終値4025円で無事に初日の取引を終えています。
ソフトバンク株式(9434)だと本日の終値1,701円、86円配当予想で配当利回り5.06%ですが、年初来高値 1,778円(23/09/27)、年初来安値1,454(23/01/12)と値動きがそれなりにあります。NISAで個別銘柄投資としてソフトバンクに投資すると当然、市場環境や企業業績に株価が大きく左右されます。
ということでNISAの枠を定期預金や国債、公社債のような固定利率の商品で運用したいという低リスク志向の人に一定の人気が出そうですね。
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・ソフトバンク株式会社第1回社債型種類株式の上場について [SBI証券]
2023年11月2日(木)にソフトバンク株式会社第1回社債型種類株式が東証プライム市場に上場いたします。国内初の社債型種類株式※になります。普通株式や優先株式と同様に11月2日(木)上場後は売買単位100株単位で売買を行うことが出来ます。
諸条件を満たすことで、ゼロ革命(国内株式売買手数料無料)の対象になります。
※議決権と普通株への転換権がない社債型の種類株
銘柄名 ソフトバンク株式会社 第1回社債型種類株式
銘柄コード 94345
上場日 2023年11月2日
発行体 ソフトバンク株式会社
・え? ソフトバンクがまた上場? 国内初「社債型種類株式」上場とは [2023年11月2日 ソフトバンクニュース]
・第1回社債型種類株式の発行決議ならびに資本金および資本準備金の額の減少に関するお知らせ [2023年9月25日 ソフトバンク株式会社]
・第1回社債型種類株式優先配当金の配当年率の決定に関するお知らせ [2023年10月13日 ソフトバンク株式会社]
・ソフトバンク種類株が東証に上場、ファーストペンギンに市場注目 [2023年11月2日 Bloomberg]
ソフトバンク種類株の公募を引き受けた共同主幹事によれば、1100億円の種類株を個人に、100億円を中央の公的金融機関や地方銀行などの機関投資家に販売した。
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