IPAでは平成23年11月から情報処理技術者試験のうちITパスポート試験にパソコンを用いて試験をおこなうCBT(Computer Based Testing)方式を導入する予定ということで、現在、無料のリハーサル試験を受験することができます。1月17日始まったばかりですが、試しに受験してきました。ITパスポート試験CBT方式リハーサル試験の受験体験レポートです。
私が受験した場所は、東京・大手町の日経ビルの試験会場です。(80名分の席があることから会場としてはたぶん大きいと思います。) 大手町駅構内の徒歩時間を計算しないでぴったりの時間くらいに行ったため10分くらい遅刻しちゃいました。遅刻すると、定刻の試験時間から遅刻した分が短くなった試験時間で受験することになります。
日経ビルの1FでITパスポート リハーサル試験の受験者用の受付でビル入場カードをもらって、入館を済ませて11Fの試験センターへ急いだのでした。受付で、確認書を提示して身分証明書の確認、署名をして受付を済ませました。荷物はロッカーに預けるようになっており、会場内への荷物の持ち込みは制限されていました。他のITベンダーのCBT試験と同様のシステムです。
試験前に会場に入った人は、指定の端末の席に着席して、受験番号、確認コードなどを入力してシステムにログインして試験開始を待つシステムのようです。私の場合はとにかく速く始めないと時間が減ってしまっているので画面の説明と印刷をしていった受験確認書を読みながら、サクサクと入力して試験を急いで始めたのでした。
試験用のPCのメーカーは富士通、ビジネス向けのモデルのようでした。足元に置いてあったので銘盤チェックをするのは気が引けましたので型番は未確認です。液晶ディスプレイ、キーボード、マウスも富士通製でした。
試験を始めてすぐに感じたのが、端末の液晶に表示されている文字の見難さです。100%の倍率では数字がつぶれて読み違えてしまいそうです。早速130%にしてみて、やはり150%にして試験を受けました。
計算が必要な問題などもあるため、席にはホワイトボード用のマーカーペンとメモ用のボード(A4相当1枚)も備えられていましたが、ペン先がつぶれ気味で書き味が悪く、ペン付属のクリーナーでは消しにくかったです。メモ用ボードが透明のOHPシートのようなタイプだったら、画面に重ねて、パレート図の問題を解くのに使えるのになと思いました。マーカーのクリーナーの消しにくさ対策としては、メモ用ボードはなるべく消さずに両面使ったらいいと思います。そして最終兵器は持ち込みが許可されている自前のティッシュペーパーで消す方法です。今までたくさんメモを書きながら解いてきたのでこの点は違和感が強く感じました。(消去法と自己採点用の印をつけるのも試験での日課になっていたのでその点も慣れない感じでした)
試験問題の回答は1問ごとにア、イ、ウ、エの4択から1つをクリックして、次の問題へ進むようになっています。「後で見直すためにチェックする」という見直し用のチェックボックスをクリックしてチェックをしておくと、解答欄のその問題番号に印が表示されるようになっています。あくまでも印が付くのみで、見直し用の問題だけ連続して表示するような特別な機能があるわけではないので後で自分で目視でチェックするしかありません。
リハーサル試験の100問分の試験では、従来のITパスポートと同様の出題傾向で前半ストラテジ、中盤はテクノロジ、後半は中問形式になっていて、165分と2時間45分もの長時間画面を見ながらの試験になるので目と肩が疲れました。リハーサル試験のため合否判定もないということと、何も受験結果の確証が出るわけではないので、面倒な問題は適当にエイヤーで選択してしまいましたので、大幅に時間が余って試験終了となりました。結果は画面に表示され、それでも81/100問ということでまずまずでした。
流石、大きめの会場ということもあって、リハーサル試験なのに他の受験者の方も複数人いました。遅れて試験を受けましたがアンケートの記入も含めて早めに終わりました。興和東京第一試験センターは、オフィスビル内にあるだけあって、防音もしっかりしていて、空調もいいので、古い高校や大学で受けるよりはファシリティ的には快適でした。
今までの紙の問題冊子とマークシートの試験システムで受験したい場合には、2011年春と秋の残り2回なので早めに合格しておいた方がいいと思います。ITパスポート以外の試験区分の基本情報、応用情報、高度情報の試験は、しばらくの間は通常の紙の試験で行われるようなのでCBTに慣れたからといってあまり特典はないですね。けれど、CBTになったらお金と時間があれば何度でも受けられるので、就職対策用に資格合格をしておこうというのには便利になりますね。
私が受験した試験会場:
興和東京第一試験センター
〒100-8066 東京都千代田区大手町1丁目3-7 日本経済新聞社東京本社ビル11F
試験日時:週5日間 10:00、14:00、18:00
ITパスポート試験(CBT方式)のリハーサル試験申込
https://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20101220_cbt.html
旧URL http://www.jitec.ipa.go.jp/1_00topic/topic_20101220_cbt.html
リハーサル試験実施期間
平成23年1月17日(月) ~ 平成23年3月27日(日)
リハーサル試験申込期間
平成22年12月21日(火)12:00 ~ 平成23年3月26日(土)12:00
リハーサル試験実施会場
全国の47都道府県ごとに1カ所以上(計100か所以上)の試験会場を設置
リハーサル試験受験手数料
無料(お一人様一回限り)
リハーサル試験受験申込方法
ITパスポート試験(リハーサル試験受付)のページから申込み
リハーサル試験受験
リハーサル試験は、100問、165分です。
合否判定は行いません。リハーサル試験終了後、正答数(正答率%)を画面に表示します。
ITパスポート試験(リハーサル試験受付終了)
(https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/index.html)
IPA、CBTによる「ITパスポート試験」の会場を公開
[日経BP]
https://xtech.nikkei.com/it/pc/article/news/20110117/1029648/旧URL http://pc.nikkeibp.co.jp/article/news/20110117/1029648/
CBT方式を採用した、無料リハーサル試験がスタート [@IT]
旧URL https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/1101/17/news117.html
旧URL http://www.atmarkit.co.jp/news/201101/17/ipass.html