何度かこのブログでも言及しているのですが、うちの旦那Dはオフィスではカミングアウトしてないので、配偶者帯同が認められる仕事関係のパーティーなどには、大体一人で行きます。私もそれほど社交的ではないので、勝手に行けば?というスタンスですが、今月、連れて行って欲しかったなというイベントがありました。

 

それは、元・在デンマーク米国大使のRufus Gifford氏が出席した政府関連の会合のレセプション。Rufus Gifford氏は、知る人ぞ知るゲイ界隈で圧倒的な人気を誇るセレブです。東海岸マサチューセッツの裕福な家庭に生まれ、アイビーリーグの名門ブラウン大学を卒業、ハリウッドで有名プロデューサー事務所勤務を経て政治家になり、若干40歳でオバマ政権で在デンマーク・米国大使に任命されました。デンマーク・コペンハーゲン赴任当時の2015年に、恋人のStephen DeVincent氏と結婚し、そのシーンはアメリカのゲイシーンでは羨望の的でした。当時は全米で同性婚が認められた直後、著名な銀行家を父親にもつサラブレットという生い立ち、さらにはその恵まれたルックスで、ゲイ関係のメディアだけでなく、一般メディアでも広く取り上げられました。

 

 

 

 

 

 

その後、2020年の大統領選挙にてバイデン陣営の選挙対策委員会にてバイデンの大統領選出に貢献した功績として、政権では「Chief of Protocol」という大使級の政権中枢ポストに任命されました。日本語に訳すと、儀典長(ぎてんちょう)。英和辞書によれば、一国の政府や地方公共団体等の公的団体において、要人の往来に際し公式行事の準備を所管する部局の長とのことです。例えば、日本の総理大臣がアメリカ・ホワイトハウス訪問をする時に、政府専用機のタラップでお出迎えをする政府要人です。そのほか、大統領の外遊などに随行して大統領専用機で世界各国を飛び回るなど、まさにスーパーセレブ。もちろん、2国間の調整などで神経すり減らすことも多いのでしょうけど、地球上で最も華やかな仕事であることは疑いもない事実だと思います。一昨年にはバイデン大統領のアジア諸国歴訪に伴い、東京にも数日滞在した模様。東京タワー近辺の早朝散歩の様子をインスタにアップデートしていて親近感が沸きました。ちなみに、この真下の写真。バイデン大統領とブリンケン国務長官に随行する姿、カッコ良すぎます。まるでハリウッド映画みたいと言いたいところですが、これこそが本物で、映画がモデルにするような場面ですね。

 

 

 

 

アメリカ東海岸のエスタブリッシュメントの出身で、政府専用機で大統領と一緒に世界を飛び回る政府高官。文字通り雲の上の人のような存在なのですが、彼みたいに見た目がストレートにしか見えないメインストリームのさらにど真ん中を行くような人が、包み隠さず同性婚だったり、同性パートナーとの暮らしを発信してくれることには大きな意義があると思っています。バイデン政権の運輸長官・ピートブダジェッジ氏にしてもそうですが、こういう公人がセクシャリティーに関する情報を発信することで、アメリカに根強く残る同性愛者を忌み嫌ってプロパガンダを展開する人たちや、同性愛者を漠然と怖がっている人たち、同性愛者には生きる権利がない、などと思っている人たちに対して、同性愛者だって異性愛者と同様に一生懸命生きているのだと少しずづですが啓蒙活動にもなるのです。ビシッとタキシード着てるRufusさんから語りかけられたら、どんなホモフォービアな人間でもやはりひるむと思います。

 

最初の話に戻り、今月初めのパーティーでRufus Giffordさんと面会したうちの旦那。普段は同年代白人男性に対しては結構辛辣ですが、RufusさんStephenさんカップルは別格と感じたようで、そのオーラに降参してました。LGBTの集まりではないので、ただ単に挨拶しただけのようでしたが(それだけでも羨ましい!)、気さくでいい人だったと言ってました。メディアで見るイメージよりも少しふっくらしてたようですが、年相応のセクシーさがあっていいと思います。脱いだらどんな体付きしてるのか、野次馬根性丸出しでインスタチェックしてみましたが、流石にプールやビーチでの上半裸の姿はインスタには晒してないみたいです。ハリウッド俳優のように裸になる仕事ではないし、49歳で胸筋モリモリ、腹筋シックスパックの方が逆に変かもと思います。ちなみに、この人、声も話し方も渋くてかっこいいです。おかまっぽい喋り方もしないし、ところ構わずLGBTQの代表者ぶってお祭り騒ぎする様子もないし、個人的にはこういう人にこそLGBTQコミュニティーの権利を代弁するインフルエンサーであって欲しいです。

 

秋の大統領選挙に向けてメディアにも頻繁に登場

 

さて、そんな天に全てを与えられたような世界最高峰級のイケオジであるRufusさん、今は「Chief of Protocol」のポストを退き、この秋のバイデン大統領の再選に向けたキャンペーンで資金調達の責任者をしているようです。バイデンさんが再選された暁には、また外交のポストに返り咲き華やかな活躍が見られるかもしれません。(今でも十分華やかな生活してるようですが)

 

ニューイングランドで旦那さんと愛犬と静かに暮らしてるようです

 

 

春にも訪問してきたばかりですが、先週ワシントンDC中心部で開かれていたドキュメンタリー映画祭「DC/DOX」作品ウォッチングのためにDCに行ってきました。映画祭では日本からも出品があり、知り合いが関係者として滞在しているので、応援に行ったのでした。

 

アムトラック特急アセラでDC入り。猛暑で36℃。

 

「DC/DOX」は比較的新しい映画祭で、今年2回目、ドキュメンタリー分野では注目の映画祭で、世界中から良質のドキュメンタリーが集まってきています。DCには有名な短編映画祭もあって、3年前に参加してきましたが、総じてDCの映画祭は、NYの映画祭とはまた一味違う雰囲気です。NYに比べてDCで開かれる映画祭は、玄人好みのディープな作品や政治的なメッセージを発する作品が多いです。きっとこれはアメリカ、そして世界の政治の中心ワシントンDCという土地柄なのでしょう。(3年前の短編映画祭訪問期のリンクはこちら)

市内何箇所かに散らばっての上映でしたが、どの会場もゴージャス。映画館のほか、政府機関のビルや国立美術館内のホールなど、普段入れないような建物や、歴史的に建物自体に訪問の価値があるような会場ばかりで、映画鑑賞と同時に観光も楽しめました。パンフレット見たら、アメリカ国務省も広告出してました。日本で言えば、外務省が後援してるような感じです。

 

国会図書館や国立美術館なども会場になっていました

 

映画祭ウォッチャーである私が常々感じているのは、どの映画祭も日本からの出品や日本人映像作家作品がとても少ないということ。今回は久々に日本の作品や日本人のプロデューサーが関わっている作品も複数。日系人の知り合いも携わっているということで期待大でした。日本制作作品でこの訪問でぜひ観たかったのは性暴力被害者でジャーナリストの伊藤詩織さんが、自身の体験を綴ったドキュメンタリー映画「Black Box Diaries」です。伊藤詩織さんのことはここでは詳しくは取り上げませんが、色々な意味で胸を締め付けられていました。伊藤さんが経験した辛さはもちろん、一連の出来事には日本の恥(特に男社会が作り出している特殊な文化の部分)が反映されている気がして、日本人男性であることを自身で恥ずかしくなる気がするのです。

 

 

 

鑑賞後の感想。やっぱり観て良かった。他の映画祭での前評判もあったのか、金曜夕方というプレミアムスロットの上映でしたが、他にも有力作品が同じ時間帯に上映されていて会場に着いた時は客席があまり埋まっていませんでした。やや不安でしたが、仕事帰りと思われる方々が直前になって増えてきて開始前にはほぼ席も埋まりました。日本人も結構いました。ワシントンといえば、この伊藤詩織さんをホテルの連れ込んだTBSの社員が支局長をしていた場所。因縁を感じます。映画自体も非常によくできていて、技術的にも素晴らしいと思いましたが、やはり何より伊藤さんが伝えたいメッセージ、ミッションがひしひしと伝わってきました。ところどころで号泣する観客もいましたし、最後も大喝采でした。伊藤さん本人は他の映画祭でアジア方面にいるということで、DCには来ていませんでしたが、上映後の公開トークコーナーでは共同プロデューサーEric Nyariさんと編集者Ema Ryan Yamazakiさんが来ていて、内容の濃い質疑応答が展開されました。(なお、二人は夫妻で別の作品もこの映画祭に出品しています)

 

伊藤さんの粘り強い懇願と綿密な捜査で被疑者と言われていた元TBSワシントン支局長の逮捕状も出ていたのに、故・安倍首相への忖度で逮捕直前に中止を指示をしたとされる当時の警視庁刑事部長中村氏が、その後警察庁長官に昇格したという件もありさらに衝撃を受けました。なお、その後、皮肉にも中村氏は安倍氏暗殺事件の警備の不備の責任をとって辞任しています。色々書きたいことはありますが、伊藤さんが被害を訴え裁判を起こした後も、「ハニートラップ」だとか「枕営業失敗」などと想像を絶するような言葉で誹謗中傷を受けていたことも映画では描かれていますが、そういう誹謗中傷を助長した輩の中には現役の女性国会議員なども含まれています。同性愛者には生産性がない、と宣ったあの方です。また、野党議員がこの件での警察側の隠蔽工作疑惑に関して安部首相の責任を追求する場で、自民党の席に元法務大臣で現外務大臣の上川陽子氏が写っているのも見逃しませんでした。上川さん、清廉な方で、庶民(特に女性)に寄り添う姿勢が評判のようですが、どんな気持ちで聞いてたんでしょう。

 

 

正直、恐れていたように、この映画を観終わったあとは、同じ日本人であることが恥ずかしい、という罪悪感に包まれました。故安倍氏の御用聞きジャーナリストと言われた元TBS社員や事件の隠蔽疑惑が持たれている中村氏など権力側の近い人たちに動きはもちろん、日本の公的システムがこぞって伊藤さんを黙らせようとするような空気感が伝わってきました。

 

一方、周囲のアメリカ人観客の反応としては、この一件を目撃したであろう一般市民は何もしなかったのかという視点があって、なるほどと思いました。例えば、伊藤さんが事件当日タクシーの中で「駅で下ろしてください」と訴えていたのにTBS社員に押し切られて二人をホテルに連れて行ったタクシー運転手、タクシーから降りるところの一部始終を目撃していたドアマン、チェックインさせたフロントなどのホテル関係者。また二人を送り出した飲食店。こういう人たちや市井の人たちが目撃して、何をしていたのか、という視点です。タクシー運転手やホテルのドアマンは映画の中では、証言者、協力者と扱われています。証拠集めをする過程で、この人たちの証言はキーだと思うので、伊藤さんサイドとしてはこの人たちに感謝してるんでしょうけど、もしこういう人たちが、事件当日に誰か一人でも、通報するなり声をあげていたら、そもそもこの伊藤さんは被害に遭わなかったのではと。

 

普段は日本に関するものはなんでも絶賛するうちの旦那Dも、残念がっていました。セキュリティーカメラでは、詩織さんが意識朦朧だったのは明らか。きっと事件当日何人もの人たちがこういうシーンを目撃していたのでは、という失望感を吐露していました。この一件に関して証言を拒否したとされる白金高輪にあるシェラトンホテル側の姿勢も疑問視する声も聞こえました。実際、Dの隣に座ってたアメリカ人の女性は「シェラトン系宿泊拒否しようかしら」と言っていました。

 

日本人の私からしたら、あのホテル元々日本の老舗ホテル。実は私も以前に泊まったことがあります。当時はすでに受動喫煙防止法が制定されて何年たってましたが、館内のあちこちで喫煙できるところがあってタバコ臭いホテルというイメージしかありません。よって日本のおっさん御用達、といった施設でしたので権力に忖度しても驚きではない。今でこそ「シェラトン」を名乗ってますがフランチャイズ契約で所有や運営は「都ホテル」。親元は電鉄会社。日本の組織の代表のような存在です。伊藤氏が連れ込まれる姿を目撃したはずの社員が証言を拒み隠蔽に加担した疑惑もあるのでこの件で印象が悪くなったのは確実。今のところシェラトンブランドの運営会社からはフランチャイズ切られてないので、従業員教育などをして経営者の意識改革などをしたのかもしれません。

 

 

この作品「Black Box Diaries」、アメリカでのメジャー放映も決まったようです。一方日本ではまだ公開未定とのこと。これは日本の配給業界がメディア大手の一角を占めるTBSやその他権力に忖度して話が進まないのか、など深い議論までは聞けませんでした。しかし、こうして世界各地で認められて世界の声を味方につけて、作品が凱旋帰国すれば、そういう日本的な無言圧力で排除されたり、スルーされる可能性は少なくなるのかなと思います。

 

最後のシーン、民事裁判が結審したところで、伊藤さんが「あの時25歳だったのに、33歳になっちゃった」と呟いていたところで私はジーンときてしまいました。「Black Box Diaries」、もしご興味がある方は、ぜひご覧になられてください。

 

なおDC/DOXには前述のEric NyariさんとEma Ryan Yamazakiさんの短編ドキュメンタリー「Instruments of a Beating Heart」も出品されていました。「Instruments of a Beating Heart」は日本の小学校1年生が、2年生に進級して新入生を迎えるための準備を淡々と描いた作品。日本の学校システムの特徴が際立つ、情緒あふれつつ同時に爽やかさを感じる作品でした。

 

ということで、とても充実した映画祭でした。会場が散らばっている関係で見たい作品が重なってしまっていたのが残念。どの映画もストリーミングサービスで見られるようになってくれることを祈りたいです。

 

 

「Black Box Diaries」後の質疑応答。制作者に携わったエリックさんとエマさん

 

LGBTQを題材にした短編集の上映後のパネル。面白かった

 

各作品上映後はクリエーターとの記念撮影や歓談の場が設けられてました

 

 

 

暑い日が続くニューヨーク。この季節になると、毎週末マンハッタン内の通りをブロックしてストリートフェアが開催されます。食べ物から雑貨、土産物までさまざまな店が出店し、ぶらぶらするだけでも楽しいです。開放感に溢れているので、暇な週末などは旦那と二人で午後からチェルシーかSOHOあたりで映画観て、夕方はどこかしらでやっているストリートフェア、ディナーして、まだ明るいうちに帰宅というルーティンで楽しんでます。

 

長く住んでると、ストリートフェアに出てる店のパターンは同じで新鮮味もないので、ほとんど買い物はしませんが、人間観察が面白いです。その中でも、なんと言っても目の保養は、各交差点で交通整理をするNYPD(ニューヨーク・ポリス・デパートメント)の警官たち。まるでわざわざ計算して配置しているかのように、ハリウッド俳優並みルックスの若い男の警官が立ってます。NYDPをドラマの中でしか観たことのない、お上りさんのアメリカ人や、外国からのツーリストが一緒に写真撮ってもらったりと、人気者です。もう、彼らも慣れきってる感じ。今月初めの週末に、このブログによく登場するゲイ友Zhaoとブランチして、そのあと5番街の北方面セントラルパーク横のストリートフェアを歩いていたときに、いい男ばかり10人くらいの警官たちが屯してる場所で、ゲイアプリ開いて、その警官の中にゲイがいるかどうかチェックしてマッチング画策してました。さすが強者ゲイZhao。

 

レキシントン街のストリートフェアが始まると夏と実感

 

制服のイケメンのショーケース状態

 

基本的に平和な任務なので、会場の警官たちも愛嬌がいい

 

 

さて、ストリートフェアの話に戻りますが、数あるフェアの中でも、ここ数年勢いがあるのが日本食関係の『JAPAN Fes(ジャパンフェス)』です。今年はニューヨーク内各所で場所を替えて30回もが開催されるとのこと。日本の有名店のポップアップもあり、これまで1,000以上の出店者があり、50万人以上の来場者を魅了してきたそうです。私は今年はまだ行ってませんが、一昨年、去年と、コロナ明けの反動らしく私が行ったジャパンフェスは人でがすごく、ちょっとしたカオス状態になってました。ラーメン屋さんなどはどこも行列でした。日本食振興のためにJETROがスポンサーしているのか、情報発信がややお堅い感じ。ただ金がかかってるイメージはありますね。

 

JETROのサイトから借り物の写真

 

 

 
『JAPAN Fes(ジャパンフェス)』以外にも、日本関係やアジアンフードのストリートフェアがあり、ニューヨークの邦人向けフリーペーパーなどで情報を取りつつ、NYではなかなか味わえない日本のB級グルメをテーマにしたイベントなど定めをつけたイベントには足を運んでいます。数年前にブルックリンで食べた鉄板焼きそばが、日本の屋台を思い起こさせる味で、すごくおいしかった記憶があります。香ばしいソースの焦げる匂いの誘惑に勝てず2食分完食した上、2パックお持ち帰りしてしまいました。
 
ということで、ニューヨークの夏の風物詩、ストリートフェアの楽しみ方についてのブログでした。
 

 

最後に、おまけの写真数枚。ニューヨーク、ジャパンフェスなどで検索して出てきたネットからの借り物。ニューヨークコミコンなどの写真も混じってますが、日本関係のストリートフェアやイベントにはコスプレ軍団が大挙しています。アメリカでは「コスプレ=日本」というイメージが定着している傾向があるので、日本とは全く関係ないコスチュームのコスプレ軍団が出現するという面白い光景が見られます。夏になると、コスプレの露出も高くなり、マッチョマンたちは筋肉を見せつけるコスプレに走る傾向があるので、目の保養にもなります。

 

 

 

 

 

 

 

最近、ネットやSNSで、旦那やボーイフレンドに「I love you」と言われた時に「I love you」と返答しないとどうなるかというドッキリみたいな動画がバズってます。私が最初に見たのはアメリカ人女性が自分の旦那に仕掛けるパターンでしたが、日本人女性がアメリカ人の恋人に仕掛ける動画も見ました。どの動画もだいたいシナリオはこんな感じ。やらせっぽいのもあれば、リアルなのかな、というパターンもあります。

 

朝、出勤する旦那を、女性が送り出す光景。

 

男:「行ってきます!I love you!」

女:「行ってらっしゃい。」

男:「I love you, baby!」

女:「良い1日を」

男:「ありがとう。I love you, cutie!」

女:「うん、仕事頑張って。」(焦らして、I love youは返さない。)

男:「I love you, sweet heart, are you ok?」(だんだんヤケになってくる)

女:「ああ、はい。大丈夫よ。」(決してI love youでは返さない)

男:「I love you, pumpkin」(色々なパターンの甘い呼び名でI love youを引き出そうとする)

女:「いい1日を!」

男:「I love youって言ってるんだけど、どうしたの?」(やや怒り気味)

 

とこんな感じで、最後には種明かして、女性の方も「I love you、ダーリン」とか行ってハグしておのろける、というオチ。

 

一般的には「I love you」は本当に愛してる人だけにいう重みのある言葉ですが、人生の甘いも苦いも経験した中年ゲイから見たら、こんなことストレートの男に仕掛けて愛を試してもねぇ、と思います。いや、それどころかこう言う悪戯はやめたほうが、、とも。特にプライドが高い部類のアメリカ人の男には、、。私はヨーロッパ人の男はあまり知らないのでなんとも言えないのですが、結構な割合のアメリカ人の男はそれほどロマンチックではないと思っています。もちろん「愛してる」なんてあまり言わない日本男子よりはマシだと思いますが。

 

 

アメリカに長年住んで、いろんなカップル見てきたけれど、ゲイもストレートもアメリカ人の男にとって「I love you」と言う言葉は、相方が思ってるほど重くはないかも、と言うのが私の人生の教訓。特に、上のようなドッキリのネタとか、この言葉言われたら本物の愛、みたいな恋愛教科書的なコンテクストで登場する「I love you」はどうなんだろうと。奥さんや子供たちのことを心の底から愛する、素晴らしい旦那さんたちもいます。でもそういう男が必ずしも「I love you」を連発するわけではありません。なお、一般的には「I love you」は、相方や子供、親あたりにしか使わない言葉です。あとは、女学生が同級生に使ったり、おかまが同胞に使うくらい。だが、偉そうなこと言ってすみませんが、やはりアメリカで育ったストレート男が相方に対して使う時は額面通りとは思わないというのが本音。

 

むしろ「I love you」のやりとりはお互いが自分の承認要求を得るための深層心理的なゲームだという研究もあります。つまり「I love you」と言う言葉自体がトークン化(ご褒美的?な意味合い)してると言うことです。上の会話のパターンで、相方の女性が「I love you」を返してくれなくて、男が焦ったり怒ったりするのは、愛情が減ったのではとの不安よりも、自分の承認要求を満たされなくて苛立っているのかもしれません。「I love youって言ってあげてるんだよ?だから、君のそれで返してね。」と言うのが深層心理なのかもしれません。誰かに何かしてあげた時に「ありがとう」と言われなくてモヤモヤする気分と同じです。

 

また「I love you」を言い合うことが儀式化してるカップルもいると思います。実際、私の周りにも、1日30回くらいは「I love you」の言葉を与え合うと豪語してたカップルがいましたが、あっさりと離婚したりしてます。私がテキサスに住んでた時の昔の同僚は、朝会社に着くと奥さんに「I love you」の電話して、ランチの時にまた「I love you」とテキスト、帰る前にも「今から帰る、I love you」の電話の儀式。こんな姿を3年間くらい見続けてきましたが、同じビルに入居してるジムで知り合った女性と不倫してました。私はその場に居合わせなかったのですが、職場の女と不倫してると勘違いした奥さんが職場に怒鳴り込んできて大騒動に発展した件がありました。テキサスなので、拳銃なんか持ってこられたら大変、と言うことで警察まで出動する大騒ぎだったそうです。その後、その同僚は数週間後に会社からいなくなりました。少なくともこの男が「I love you」を何回言ったところで、それが奥さんに対しての独占愛情の証ではなかったようです。一度、私に「I love you」の文面が入ったテキスト誤爆したことがあって、彼曰く、「I love you」がテキストの最後に自動的に入るような署名的お決まりフレーズに設定にしていたまま忘れたとか。あ〜あやっぱりお前の「I love you」の言葉、そんな上っ面だったのか、と苦笑。

 

ところで、ここから下は「I love you」絡みの情事暴露系官能小説風になるので、そういうのが嫌な方はご遠慮ください。(本当はこの一件が書きたかったみたいな。)

 

このイラストの種明かしは後ほど。

 

出張でアムトラックの特急列車に乗った時のこと。ある郊外の駅でNYに戻る電車待ってたら、精悍な感じのイケオジがいて、その奥さんっぽい人が見送りに来てました。列車のドアが1箇所しか開閉しない小さな駅で、私は、このイケオジの後ろの並んでいたのですが、奥さんと思われる女性も近くにいてこの男に「I love you」と言って見送っていました。ホームのすぐ隣に止めてあった車には子供も乗ってたので家族と思われます。列車に乗り込むとき、旦那も奥さんと子供に「love you」と言ってました。微笑ましい、幸せを絵に描いたようなアメリカの家族の光景。

 

電車はいくつかの駅で客を乗せてNYに向かっていると、途中の駅で女性が乗ってきて、無言でそのイケオジの隣に座りました。他の席がたくさん空いてるのに!そうしたら、何を話しているのかまでは聞き取れないものの、ボソボソと会話が始まって、モソモソ音がする。情熱なキスを交わしてるではありませんか!別の席に移動しようと思ったのですが、私が動くことで、二人が変に反応するのも嫌だし、邪魔しちゃいけないかななどと余計な心配もして、結局私は寝たふりしました。キスなのか、それとももっと下の方??なのか、電車の走行音に紛れてしまうけれど、変なピチャピチャ音。途中、私がトイレ我慢できなくなって通路に立った時、横目で覗き見。おおよそ周囲にはお構いなしにふたりの世界。これ以上行為が発展したら公然猥褻で通報しようかなと思うくらい。

 

 

その後、静かになったと思ったら、今度は自宅のソファーのような感じで熱く抱擁しながら睡眠タイム。途中、車掌が通りかかったので気がついて何か注意するのかなと思ったのですが、座席の後ろから来たので、気がつかなかったらしいです。アムトラックの座席はでかいので、プライベート感があるんです。マンハッタンに近づくにつれ客が多くなってきても、同じような体勢でした。

 

ドアは車両の前の方にあったので途中の駅から乗ってくる客には、抱擁爆睡姿は丸見えだったと思います。私の位置からは、乗ってくるお客たちの表情が見えたのですが、皆、一瞬そのカップルの姿を見てすぐに目を逸らし、みんな見ちゃいけないものを見た、みたいな反応してました。ちょっと前に、新幹線での手繋ぎ爆睡姿を週刊誌に晒された元SPEEDの今井えりこ議員とその相手みたいなおバカなカップルにしか見えないんでしょうけど、イケオジと同じ駅から乗ってきて、彼が奥さんと思われる別の女性に「I love you」を言っていたのを目撃した私からしてみれば、これはただならぬ関係であることは明らかです。NY出張への不倫相手同伴なのか、はたまた、毎日こうして通勤不倫を繰り返しているのか。いずれにしても面白い光景を目撃してしまいました。趣味悪くてすみませんが、万が一何かトラブルに巻き込まれたりした時のための証拠写真として激写してしまいました。

 

 

この雄ホルモンに満ちたイケオジ、奥さんには優しそうに「I love you」と言って家を出てきて、その舌の根も乾かないうちに別の女性との情事。結局、あの「I love you」は義務の言葉なのかと思ってしまいました。こういうタイプの男は、いつでもどこでも、色々な女性に「I love you」を言えるのでしょうか。アメリカ男の「I love you」の重みはさまざまなので、恋愛教科書通りに、彼が「I love you」って言ってくれたからといって、相手を本当に唯一のパートナーとして愛してると言う保証ではないのだな、と思います。

 

と言うことで、なんだかどうでもいいブログになってしまいましたが、最後に。この光景を見ていて、「Sex and The City」でお馴染みサラ・ジェシカ・パーカーが、旦那との離婚と決心した郊外妻を演じたHBOドラマ「Divorce」を思い出しました。このドラマ、あまり日本では有名になりませんでしたが、シーズン3まで続きました。サラ・ジェシカ・パーカーは、何を演じてもサラ・ジェシカ・パーカー。よって、このドラマ「Divorce」はまるで、「Sex and The City」のキャリー・ブラッドショーが、Mr Bigと結ばれず、もっと普通のアメリカ人男性と結婚して子供が産まれてNY郊外に住んだら、こうなるのかな〜みたいな展開で面白かったです。ドラマの舞台となったが、まさに、私が電車内情事を目撃した沿線。現実もTVドラマと似たり寄ったりだな、と思います。

 

 

HBOドラマ「Divorce」。個人的にはサラ・ジェシカ・パーカーのハマり役と思います

 

これから夏至に向けてどんどん日も伸びて気分的にも盛り上がる6月。夜9時くらいまで明るく、仕事が終わった後も色々と活動しやすい時期です。転職後のルーティンにも慣れてきたので、夏を満喫すべく、友人との食事や買い物など精力的にマンハッタンを闊歩してます。先日、前の職場の同僚2人とハッピーアワーで会ってきました。向かったのはミッドタウン・イースト。グランドセントラルから北東側一体を指します。目立った観光スポットがなく、旅行者があまり来ないので比較的落ち着いて食事したりできる界隈です。特に東西は1番街からレキシントン街、南北50丁目〜57丁目で囲まれたあたりには、意外な隠れグルメスポットが点在していて、ローカルには人気です。高層住宅が密集していて、人口密度が高いので、飲食店も、住民の胃袋を満たすニーズが高いのが特徴です。よって比較的にリーズナブルな値段で、味も良くないとやっていけないことから、レベルが高いレストランが多いと思います。

 

 

本当はセントラルパーク付近まで足を伸ばしてTAOに行く予定だったのですが、ハッピーアワーにやや出遅れ予約が必要な時間帯に入ってしまったので、その途上にある53丁目あたりで落ち着くことにしました。(一応、TAOのリンクも貼っておきます。)

 

 

代案として向かったのは「Tomi Jazz」。知る人ぞ知る日本人経営ジャズバーです。系列店舗が東京にもあって私は、そちらが本店でNYに進出してきたのかと思いきや、実はマンハッタンこそ創業の地で、その後東京にも進出したそうで、まさに逆輸入的。もう20年以上ミッドタウンで営業されているとのことです。在マンハッタンの日本人の間では有名なので、存在は知っていましたが今までくる機会がありませんでした。

 

来てみて正直な感想は、「もっと早く知ってれば良かった」。雰囲気には隠れ家的、Jazzバーなのに食べ物メニューは日本の居酒屋。登場した20年前はどうだったのかわかりませんが、居酒屋フード、日本酒やジャパニーズウイスキーなど昨今の飲食文化のメインストリーム化で一気に時代の最先端に躍り出てます。この日はジャズの生演奏はありませんでしたが、日本人ミュージシャンのマンハッタンでの活動の足掛かりにもなっているようです。

 

 

 

穴蔵みたいな地下フロアにある

 

隠れ家的。暗くて写真取りづらいのでネットから借り物

 

そして、この「Tomi Jazz」の隣に、美味しいアジアン・カフェを発見してしまいました。「Tomi Jazz」の居酒屋フードも良かったけれど、これから遠路はるばる電車で家路に向かう前に、何か〆のごはんが食べたい気分だったのです。レストランに入るほどでもないけれどな〜と思ってた矢先に、地元民と思われる短パンTシャツサンダル姿の若者がひっきりなしに持ち帰りのオーダーをしているので、絶対に美味しいはず、と確信しました。店の名は「Mama's Cupboard」。

 

 

メニューを見ると、Banh - Mi(ベトナム風サンドウィッチ)やライス・ヌードルメニューが充実していたので、ベトナム料理と思いきや、タイ風のメニューなどもあり、パン・アジアといった雰囲気です。なぜかドリンクは日本酒が充実していました。私はもうたくさん飲んでいたので飲まず、Rice BowlとSalad Bowlのミックスをオーダー。それに、焼き豚を乗せて計15ドル。見た目よりボリュームがあり、マンハッタンではお得な方だと思いました。肝心の味も良かったです。八角など、結構多くの日本人が苦手とする香辛料はあまり使っていないようで、割と日本人好みの味付けと思いました。私もリピート確定。一緒に行ったアメリカ人元同僚が、ここのメインシェフは日本人らしいという情報をどこかで拾ってきてそれを私に誇らしげに言うのですが、今のところ未確認です。もし、ご存知の方がいらっしゃれば、教えてください。なおこちらは最近流行りの、先にお会計をして、料理ができるのを待つスタイル。それでも、会計の時にチップを入力する欄があるので、いつもどのぐらいのチップを入れていいのか迷います。まだサービス受けてないのに、チップ額なんて決められないなぁと思いつつも、店員さんが目の前にいると、チップ払ってしまいます。一緒に行ったアメリカ人は、こういうスタイルのレストランでは、チップは一切払わないそうです。この会計スタイル、コロナ明けからマンハッタンで持ち帰りやってる店などでは主流になりつつあり、実際今、全米で物議をかもしているトピック。決まったマナーは無いのですが、セルフサービスの店ではチップ払わないのが基本です。


せいぜい3ドル程度の持ち帰りコーヒーでも会計時にチップを入力する欄があって、わざわざチップ額ゼロ0と入力しないと会計が終わらない機械もあります。もし態度が良い店員さんだったら、私だったら端数上げとかしちゃいますけど。例えば3.58ドルのコーヒーだったら、トータル4ドルにする。素早く0.42ドルと入力できるように暗算スキルは必須です。アプリやお店のタッチパネル会計では30%とか25%のチップがデフォルトになっていることがあります。スマホいじりながらの接客とか、感じ悪い店員さんに余計なチップを払ってしまったときの後悔と言ったら。。。要注意です。


なお、こちらのアジアンカフェの店員さんは皆フレンドリーでした。

 

新鮮野菜と香ばしい焼き豚の絶妙ハーモニー

 

イートイン・コーナーは空いていた

 

まったり肩の力ぬいた記事で、特に気の利いたオチもありませんが、やはり、お得で美味しいお店を発見するとどうしても広めたくなるのが人間の性。もしマンハッタン、ミッドタウン・イースト界隈で小腹が空いたら「Mama's Cupboard」、お勧めです。