何度かこのブログでも言及しているのですが、うちの旦那Dはオフィスではカミングアウトしてないので、配偶者帯同が認められる仕事関係のパーティーなどには、大体一人で行きます。私もそれほど社交的ではないので、勝手に行けば?というスタンスですが、今月、連れて行って欲しかったなというイベントがありました。

 

それは、元・在デンマーク米国大使のRufus Gifford氏が出席した政府関連の会合のレセプション。Rufus Gifford氏は、知る人ぞ知るゲイ界隈で圧倒的な人気を誇るセレブです。東海岸マサチューセッツの裕福な家庭に生まれ、アイビーリーグの名門ブラウン大学を卒業、ハリウッドで有名プロデューサー事務所勤務を経て政治家になり、若干40歳でオバマ政権で在デンマーク・米国大使に任命されました。デンマーク・コペンハーゲン赴任当時の2015年に、恋人のStephen DeVincent氏と結婚し、そのシーンはアメリカのゲイシーンでは羨望の的でした。当時は全米で同性婚が認められた直後、著名な銀行家を父親にもつサラブレットという生い立ち、さらにはその恵まれたルックスで、ゲイ関係のメディアだけでなく、一般メディアでも広く取り上げられました。

 

 

 

 

 

 

その後、2020年の大統領選挙にてバイデン陣営の選挙対策委員会にてバイデンの大統領選出に貢献した功績として、政権では「Chief of Protocol」という大使級の政権中枢ポストに任命されました。日本語に訳すと、儀典長(ぎてんちょう)。英和辞書によれば、一国の政府や地方公共団体等の公的団体において、要人の往来に際し公式行事の準備を所管する部局の長とのことです。例えば、日本の総理大臣がアメリカ・ホワイトハウス訪問をする時に、政府専用機のタラップでお出迎えをする政府要人です。そのほか、大統領の外遊などに随行して大統領専用機で世界各国を飛び回るなど、まさにスーパーセレブ。もちろん、2国間の調整などで神経すり減らすことも多いのでしょうけど、地球上で最も華やかな仕事であることは疑いもない事実だと思います。一昨年にはバイデン大統領のアジア諸国歴訪に伴い、東京にも数日滞在した模様。東京タワー近辺の早朝散歩の様子をインスタにアップデートしていて親近感が沸きました。ちなみに、この真下の写真。バイデン大統領とブリンケン国務長官に随行する姿、カッコ良すぎます。まるでハリウッド映画みたいと言いたいところですが、これこそが本物で、映画がモデルにするような場面ですね。

 

 

 

 

アメリカ東海岸のエスタブリッシュメントの出身で、政府専用機で大統領と一緒に世界を飛び回る政府高官。文字通り雲の上の人のような存在なのですが、彼みたいに見た目がストレートにしか見えないメインストリームのさらにど真ん中を行くような人が、包み隠さず同性婚だったり、同性パートナーとの暮らしを発信してくれることには大きな意義があると思っています。バイデン政権の運輸長官・ピートブダジェッジ氏にしてもそうですが、こういう公人がセクシャリティーに関する情報を発信することで、アメリカに根強く残る同性愛者を忌み嫌ってプロパガンダを展開する人たちや、同性愛者を漠然と怖がっている人たち、同性愛者には生きる権利がない、などと思っている人たちに対して、同性愛者だって異性愛者と同様に一生懸命生きているのだと少しずづですが啓蒙活動にもなるのです。ビシッとタキシード着てるRufusさんから語りかけられたら、どんなホモフォービアな人間でもやはりひるむと思います。

 

最初の話に戻り、今月初めのパーティーでRufus Giffordさんと面会したうちの旦那。普段は同年代白人男性に対しては結構辛辣ですが、RufusさんStephenさんカップルは別格と感じたようで、そのオーラに降参してました。LGBTの集まりではないので、ただ単に挨拶しただけのようでしたが(それだけでも羨ましい!)、気さくでいい人だったと言ってました。メディアで見るイメージよりも少しふっくらしてたようですが、年相応のセクシーさがあっていいと思います。脱いだらどんな体付きしてるのか、野次馬根性丸出しでインスタチェックしてみましたが、流石にプールやビーチでの上半裸の姿はインスタには晒してないみたいです。ハリウッド俳優のように裸になる仕事ではないし、49歳で胸筋モリモリ、腹筋シックスパックの方が逆に変かもと思います。ちなみに、この人、声も話し方も渋くてかっこいいです。おかまっぽい喋り方もしないし、ところ構わずLGBTQの代表者ぶってお祭り騒ぎする様子もないし、個人的にはこういう人にこそLGBTQコミュニティーの権利を代弁するインフルエンサーであって欲しいです。

 

秋の大統領選挙に向けてメディアにも頻繁に登場

 

さて、そんな天に全てを与えられたような世界最高峰級のイケオジであるRufusさん、今は「Chief of Protocol」のポストを退き、この秋のバイデン大統領の再選に向けたキャンペーンで資金調達の責任者をしているようです。バイデンさんが再選された暁には、また外交のポストに返り咲き華やかな活躍が見られるかもしれません。(今でも十分華やかな生活してるようですが)

 

ニューイングランドで旦那さんと愛犬と静かに暮らしてるようです