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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

マドリッドで2泊して、3日目の昼をやってます。「なつむぎ」です。

なんかちょいと疲れが出ちゃってね。
初日は夜の9時には寝て、朝の8時頃までベッドでグズグズしてました。

ボクの宿は、宿じゃなくてアパートだったって前回の記事で書いたけれど、そのアパートの寝室は入り組んだ横丁の十字路に面していているんだよね。

$///   H A I H A I S M   ///-bedroom
↑そのベッドルームはこんな感じ。2面が横丁に面してる。

で、その横丁にはバル(飲み屋)がたくさん。
だから、彼らマドリレーニョ(マドリっ子)の夕食の時間である9時くらいから、彼らが飲み終わる明け方の4時くらいまで、とにかく街が大騒ぎだった。
ボクは、新橋のガード下の飲み屋でうたた寝してる夢をみたな、きっと。


そして昨日の夜、こっちに住んで12年くらい経つ友人とマドリレーニョ的に飲もうってことで夜の7時に待ち合わせをしたんだけど、とにかく昼間はどこに隠れていたの?ってくらいの人が、街にあふれかえっていたのにはびっくりしたよ。

昨日のバル(飲み屋)のはしごは、

1 シードル(りんご酒)
日本のシードルほど甘くない。炭酸も加えてなくて自分の発酵の力で発泡してるだけのやつで、まぁさっぱりとしたジュースかな。パンにブルーチーズを塗ったのがおつまみでした。

2 シェリー酒
シェリーの専門店で、シェリーしかないんだけど10種類くらいある。おつまみは、からすみとシセーナって言う何の肉だかわからんジャーキー的なものと、マドリッド県でとれたオリーブ。

3 ビール
エストレマドゥーラ(マドリッドの西、ポルトガルの近く)地方のビール屋さんで、おつまみは、ハモン・イベリコと、なんだかとても臭いチーズをパンに塗ってチェリーのジャムと一緒に食べるやつ。

4 ワイン
の予定だったけど、お勧の店が閉まっていたので宿の近くのなんかおしゃれなバーで、〆のビール。

で、気が付いたら午前3時を回っていたんだ。も一度びっくりした。
友人はすっかりマドリレーニャ(マドリ娘)になってたんだな。


思い出してみれば、ボクがマドリッドに居た学生のころはそんな遊び方はできなかった。
いや、真面目だったってワケじゃないんだけど、って、真面目だったんだけど、お金がなかったからね。

*****

そして、今日は宿の近くでラストロ(蚤の市)がある。
もちろんボクは、朝からずっとお宝探しをしてたよ。

蚤の市が終わるころ、そこに集まった人たちがこの近辺のバルで大騒ぎするらしい。


おいおい。
一昨日は早寝。昨日は夜更かし。今日は早寝の順番なんだけどな。ボク的にはね。
昨日スーパーで仕込んでおいた、スペイン産ビール1リットル1.24 ユーロ(145円)でも飲んで、早く寝ちまお~っと。


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バルセロナ初日の夜、驚くほどぐっすり寝ちゃいました。
そして朝目覚めて驚いたのは、ここはバルセロナなんだってこと。
夢の中では日本だったから。

日本に居るときは夢で良く海外に行ってたけどね。
いざ現実に海外に来てみると、夢のほうがついて来れてないようです。

でも、こんなにぐっすり眠れたのはパリの時はなかったなぁ。
まぁ、時差ボケのせいもあるけれど……

ピレネーを越えないと調子のでない「なつむぎ」です。

*****

さて、何度もバルセロナの地下鉄に乗っていて気がついたのは、

カタルーニャ人には左利きが多いのか?

ってことだったんだ。

えと、カタルーニャ人ってのは、バルセロナを中心とするカタルーニャ地方の人たちのことで、
彼らはスペイン語(カスティジャーノ)でも、フランス語でもない言葉(カタラン)を話す。

で、地下鉄に話を戻すと、まぁ当然改札は自動改札機なわけなんだよね。
定期をかざしたり、チケットを機械に入れたりするとゲートが開いて中に入れるって仕組みで、
このあたりは、日本と一緒。

だ・が・・・
ボクはバルセロナの地下鉄で何度もこの機械でつまづいた。

ってのは、チケットを機械に入れてさぁ通ろうとすると、中に入れないんだよね。
え?え?どして? と、オタオタしていると、
「セニョール。こっちから通るんですよ」
ってな感じで教えてもらえるんだけど、それは隣のゲートなんだな。

ボクの感覚では通ろうとするゲートの右側の機械にチケットを入れるワケで、
これに関してはいままで行った国では裏切られたことがなかった。
ところがバルセロナの地下鉄では、自分の左側の機械にチケットを入れる。

証拠写真がこれ↓

$///   H A I H A I S M   ///-Metro de Barcelona

ね、そうなってるでしょ。

これはびっくりだった。
でもさ、これより新型の自動改札機はちゃんと右側にチケットを入れるようになってるんだ。

きっとどこかでカタルーニャ人が、ボクら変かも、って気づいたんだね。

*****

ってな記事を、バルセロナに居る内にアップしようとしたんだけど、ホテルのネットがダウンしちゃった。
だから、今はもうマドリッドだよ。

ホテルの予約サイトで予約したんだけど、ホテルじゃなくてアパートだったんだよな。
だからもちろんフロントもなくて、建物の門の前で待ち合わせして、
不動産屋のメークぱっちりのお嬢さんに、一通りアパートの使い方の説明を聞いて、カギをもらって、契約書のようなものにサインをして、

なんかこの街に暮らすのか?

ってなムードです。

そういえば、初めてスペインに来たときも、そのまま1年暮らすつもりはなかったんだ。そうだった。

このまま1年、い・ちゃ・お・か・な。


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パリのオーステルリッツ駅からバルセロナのフランサ駅までを、およそ12時間で結ぶスペイン国鉄自慢の夜行寝台特急「ジョアン・ミロ号」は、フランスとスペインの軌間(レールとレールの間の距離)の違いも物ともせず走る優れものです。

その上個室を取れば、なんと専用のシャワーも付いていて、豪華なディナーも付いていて……

だけどね。
ボクは4人部屋のツーリストクラスだったから、そんな豪華さとは無縁。まぁ、ネットの前売りの激安チケットで74ユーロだったからさ。文句はないよ。
パリからバルセロナまでが74ユーロ、パリのホテルから列車の出るオーステルリッツ駅までのタクシーが30ユーロ、これって価格のバランス悪くないのかなぁ?

でね。その4人部屋はネット予約のときに性別を聞かれていて、男女が一緒にならないようになってるんだよね。女性の皆さんは安心でしょ? ボクの同室は、きれいなフランス語を話す黒人の紳士だけ。4人部屋だけど2人だけ、のんびり過ごせるなって思ったら、出発間際に背の高い白人青年が入ってきた。でかい荷物2つと自転車と一緒に。

彼は、イギリスを出てこれから1年間かけてスペインを自転車で旅するんだそうで、その自転車とでかい2つの荷物を4人用のコンパートメントに収納しようとするものだから、そりゃ大騒ぎになったんだ。
彼はしきりに、「ロシエント」「ロシエント」って繰り返してたな。

あ、「ロシエント」ってのはスペイン語ですみませんって意味なんだけど、彼はイギリス人なのに不思議とスペイン語しか話さない。いや、スペイン語のネイティブって感じじゃなくて、むしろスペイン語を勉強し始めて1週間って感じなんだけど、それでもずっとスペイン語。ボクが日本人だってわかってもスペイン語しか話さないんだよね。

これから1年間、スペインを旅行するから、って意気込みなんだろうなぁ。えらいなって思っちゃった。

「ボクは、バルセロナに友達がいて、そこで2ヶ月暮らす予定なんだ」

「へ~。うらやましいね。で、2ヶ月たったらイギリスに帰るの?」

「いえ。それから1年かけて自転車でスペインを旅行するつもりなんだ」

「そりゃすごい。1年たったらスペイン語ぺらぺらだね」

って、こんな簡単な会話をするのに、15分くらいかけるものだから、本当にいい暇つぶしになった。まぁ、フランス語でボクとこういう会話をしようと思ったら、辞書を使いながら3日はかかると思うから、それに比べたら超特急とも言えるけど。

実のところボクはって言えば、
「お前、そこ、無理しないで英語の単語で言えや!」って思ってたし、
彼だって、
「おい日本人。そこは察して、英語ではなんて言うのって聞けや!」って思ってたかもしれないけどね。
でもさ、若い頃のボクに彼みたいなバイタリティがあったら、もっと旅行が楽しくなってたんだろうなって思ったら彼の努力を無にしたくなくて、2人の間では英語はご法度みたいな感じで楽しいひと時を過ごしました。

会話の密度は低かったけど。

*****

ってな感じで無事到着しましたバルセロナ。

空は青い上にも青くて、ボクは時差ぼけも取れたし、夜行列車ではぐっすりと眠れて疲れも取れたし、その上、髪の毛も瞳も黒い、気の強そうなセニョリータも居たりして…… ふふふ。

さぁ、がんばって絵をさがさなくちゃ!


そういう気分で1日を始めたんだよ。ほんとに。


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●Freddie Mercury & Montserrat Caballé - Barcelona

クィーンは、ロックバンドだったんだろうか?

初めて「オペラ座の夜」を聴いた時から、すごくクラシックよりな気がして、
なんかロックの持ってるアウトロー的なものがないんだなって、ちょっとびっくりした。

あ、もちろん、嫌いだってことじゃないんだよ。

モンセラート・カバリェ(バルセロナ出身のオペラ歌手)との競演の「バルセロナ」を聴いたときは、
あ、やっぱりって気がしたよ。

もしバルセロナオリンピックの開会式に、彼が出ていたらすごかったのにね。
もちろん、ホセ・カレーラスだってすごい人なんだけどね。

*****

この記事がアップされる頃、ボクは朝のバルセロナに居ます。

港町バルセロナ。なんか期待しちゃってます。

久しぶりに回り中フランス語の環境に居て、門(porte)と港(port)が似てることに気づいたんだよね。そう言えば、スペイン語でも、門(puerta)と港(puerto)は似てる。

港は、海外に開いた門だからだろうな。

だから港町が好き。


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ボンジュール メダム・エ・メッシュー

早いもので、29年ぶりのパリともお別れの日となりました。えぇ、ここがパリならば。

シャルル・ド・ゴール国際空港に到着してもう丸4日以上が経ったなんて、全く信じられないな。
そりゃ、最初こそ小さな失敗はありました。

空港では、第1ターミナルの円形の建物で案内板の矢印どおりに進んだはずなのに迷って、スーツケースをガラガラ引きながら建物をぐるりと1周してしまいました。

初日のスーパーでは、ちょっと歯ブラシとビールを買って9ユーロちょっとだって言うのに、50ユーロ札と10ユーロ札を出してレジの女の子に50ユーロ札を笑って返されました。なにやってるんだか。

そしてさらには、ビニール袋は別料金(3セント)だって言われてまたその50ユーロ札を出して、こんどは苦笑いだったな、彼女。ボクの手のひらの中のおつりから、自分で3セントをつまみあげてました。

いやはや、すっかり極東の田舎町から来たオノボリさんです。


でも、今はもうすっかりパリジャンですよ。丸4日経ったからね。
赤白青の3色蝶ネクタイとかも、すっかり似合うと思います。
チャームポイントのヒゲも、心なしかムッシュ・ピエールみたいになってきてますしね。

*****

----- 旦那さま。セバスチャンでございますよ。
   最近お見かけしないものですから、また自分の部屋にこもられていると思っていたらパリですか。
   いやはや。


なにが「いやはや」だよ。自分の故郷に戻ってなんで悪い?

----- 故郷って旦那さま。旦那さまには幼い頃の記憶に混乱がございますな。
   確かにお母さまは今パリにお住まいでいらっしゃいますよ。でも、旦那さまがお生まれになったのは大田区ではありませんか。


大田区だって? パリにそんな名前の区はあったかな? パリの区は番号じゃなかったのか? ネスパ?

----- おや、フランス語を混ぜたりして。まぁ、良いといたしましょう。
   で、どうだったのでございますか、パリは。


そうだなぁ。29年も経っていろいろ変わった気がするよ。

----- それは、いろいろと変わりもするでしょう。

以前は、ホテルやレストランでもフランス語しか話してくれなかった気がするんだけど、今回はボクが日本人だと見ると英語で話してくれたりするんだ。

----- それは、ずいぶんと気が楽でございましたでしょう。

あぁ、多少は気が楽だったな。
この分だとあと29年すると、日本人だと見ると日本語で話してくれたりするんじゃないだろか。

----- そうでございますかねぇ。日本語がそんなに国際的な言葉になるんでございましょうか。

   それより、パリに4日間も居て、観光地には行かなかったんでございますか?



観光地…… エッフェル塔を見た。遠くから。

///   H A I H A I S M   ///-エッフェル塔

----- おや、なんとも小さいエッフェル等でございますな。他には?

サクレクール寺院も、ホテル近くの路地から見えたぞ。

///   H A I H A I S M   ///-サクレ・クール

----- なるほど。確かにサクレクールでございますね。他には?

他には…… そう、ルーブル宮殿も見たぞ。中には入らなかったが。

///   H A I H A I S M   ///-ルーブル宮

----- 確かに。29年前にはなかったガラスのピラミッドもありますな。他には?

セバスチャン。他には? 他には? と、うるさい。
ボクは、ここに観光に来たわけじゃないんだ。

----- はい、旦那様。わかっておりますとも。「絵」を探しにいらっしゃったんでございますよね。
   何か、お気に入りの絵はあったのでございましょうか。


お気に入りの絵か…… むずかしいな。
とりあえず、自分のためにはこれを買ったよ。たった10万ユーロだった。

///   H A I H A I S M   ///-絵

----- で、ワタクシめには。

セバスチャン…… ボクはセバスチャンの好みを知らないんだってことに、今、初めて気がついたよ。

*****

----- そう言えば、昨日は旦那さまの誕生日でございましたね。
   パリで迎えるバースデイ。美味しい食事でもなされましたのでしょう。


あぁ、したよ。フランス料理といえば、鴨だろ? 鴨のオレンジソース。
ラ・トゥール・ダルジャンに行ったよ。

----- トゥール・ダルジャンでございますか。予約をお取りになるのが大変だったのでは?
   セバスチャンに申し付けていただければ、お屋敷の方から予約を入れましたのに。


いや。ボクくらいになると予約なしでも入れるんだ。

----- そうでございますか。で、お味の方はいかがでした?
   さすがのお味でございましたでしょうか?


う~ん。そうだなぁ。麺が美味くなかったな。

----- はい?


これだよ、これ。

///   H A I H A I S M   ///-チャーシュー麺

----- これは、ラーメンにチャーシューでございますな。

そうだよ。チャーシューだよ。鴨の。スープはオレンジ仕立て。

----- また、ご冗談を。
   しかしですな。お誕生日のディナーに独りでチャーシュー麺とは、セバスチャンは少々せつのうございます。


独りなのはしかたがないさ。
どういうわけか、昔からの親しい女友達のアンジェリークも、ベアトリスも、シャルロットも、デルフィーヌも……

----- いったい、何人お友達がいるんでございましょう。

ABC順に、すべて取り揃えてある。

----- で、彼女たちはどうなさいました?

どういうわけか皆、ボクの旅行の時期、不思議とパリを離れている、残念だわと連絡があった。

----- Zまで、すべてでございますか?

いや、Yのイヴォンヌまでだ。Zは欠番。

----- わかりました。わかりました。で、ラーメン屋というのは、またどうしてでございましょう。

本当は、隣のうなぎの店に入ろうとした。

----- それが、うっかりラーメン屋に。

いや、うっかりじゃない。小柄で知的な感じの美しいパリジェンヌが2人、ラーメン屋に入っていったのだよ。

----- 追いかけたのでございますね。

追いかけたわけじゃない。あのような知的な美しさを持った女性が選ぶ店なのだから、美味しいに違いないとね。

----- しかし旦那さま。うなぎ屋の隣のラーメン屋でございますか。
   いったい本当にパリなので……



セバスチャン。お前だけは信じてくれると思ってたのに。


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