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あわてない、あわてない。赤ちゃんが「はいはい」するように、のんびりゆっくり進みましょう。

今日から1週間、早朝ラウンジ・ミュージックをお届けします。



●Don Swan & His Orchestra - Hooray For Hollywood (Cha-Cha)


ラウンジ・ミュージック好きの、被災した友人のために。

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東北地方太平洋沖地震が起きて、ちょうど1週間が経ちました。
被災された方々の悲しみと苦労を思うと、胸がはり裂けそう。どうか困難を克服してもらいたい。

どうもこの歳になると、やたら涙もろくってね。
頭のネジもゆるみ始めてるけど、涙腺もゆるんで来てます。「なつむぎ」です。

なかなか実行できないけど、Don't worry, be happy. がモットーだよ。沈滞したムードを払拭したい。だから今日は明るい曲をご紹介しちゃおかな。

*****

「エル・マニセーロ」ってタイトルだとどんな曲かなって思う人でも、
「南京豆売り」って聞くと「あぁあの曲だ」って分かるでしょ。
ちなみに、英語のタイトルは「The Peanut Vendor」。

作詞、作曲はハバナ出身のモイセス・シモン(Moises Simons 1889–1945)。彼は、街のピーナッツ売りのかけ声にインスパイアされてこの曲を作ったとか。
1927年に誕生したこの曲は、キューバ音楽の大スタンダードナンバーとして、今までに160回以上録音されて来ました。

街でちゃんと商売が営まれている。
これが大切だよね。
平和の証です。



●El manicero / The Alegre All Stars

The Alegre All Stars は、Alegre Records のスターを集めたグループです。

「Alegre Records」ってのは、1956年にニューヨークで設立されたレコードレーベルで、ジョニー・パチェーコ、ティト・プエンテ、エディー・パルミエリ、ウィリー・コロンなど、ラテン音楽の大スター達を擁したレーベルで、ラテン音楽界の「ブルー・ノート」って言われてるくらい。スペイン語で歌います。


●The Peanut Vendor / Anita O'Day

ボクは、白人女性ジャズボーカリストの中でアニタ・オデイが一番好きかもしれない。
1919年生まれ。41年にはジーン・クルーパ楽団の、44年にはスタン・ケントン楽団の専属歌手となり、不動の人気を得た。英語で歌います。



●南京豆売り / ザ・ピーナッツ

南京豆売りは、ザ・ピーナッツ初期のテーマソングでした。英語と日本語で歌います。


●南京豆売り / 美空ひばり

ピーナッツが、おせんとキャラメル、あんパン、チョコレートに化けてるんだよな。日本語で歌います。


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ピープショウ(peep show)ってのは、西洋風の「覗きからくり」の事を言う場合もあるらしいですが、
今回に限っては大人の話題ってことでどうぞよろしく。
なつむぎ」です。

でね。ピープショウってのは何かって言うと、たいていポルノショップに併設されていたりして、
男性が小部屋に入ってしかるべき所にコインを入れたりすると、
目の前のガラス窓のカーテンが開いて、
中にいる裸の女性のエロチックな姿を鑑賞することができるってもので、
いやはや、なんもステキな、じゃなくてふしだらな施設なんです。あはは。

で、ボクは今までにこの手の施設に3回かかわったことがある。
1回目と2回目については、悪いけど端折らしてもらうよ。
あしからず。


さてさて、これがボクとピープショウとの3回目のコンタクトの物的証拠です。
1982年の6月2日に180万ドル払ったって、ちゃんとレシートに記録されてるでしょ。

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*****

バルセロナのカタルーニャ広場から港に向かって、長さ1.2kmの並木道が伸びていてね。
これがランブラス通り。

この通りに特徴的なのは、道の両側の建物に面して普通の広さの舗道があり、そして一方通行の車道があり、道路の中心が広い並木道になっているところなんだな。
通りの南の端にはクリストファー・コロンブスの像がある。アメリカ大陸を発見した人ね。
このランブラス通りには、多くのキオスクや、花屋や、レストランや、カフェが並び、大道芸人が芸を競っていて、昼夜を問わず人が集まるバルセロナで一番の目抜き通りだってワケ。

ボクは程よい気候の6月の昼間、ここのカフェで一杯ビールを飲んだんだ。
ボクのブラジルへの憧れを掻き立てるだけ掻き立てて、 ●ここ
その後一緒にサハラ砂漠まで二階建てのウンコをしに行くことになる、 ●ここ
T氏と一緒にね。

ランブラス通りを散策する人たちをビールを飲みながらしばらくの間眺め、
会計をしてもらおうとしてウェイトレスの女の子を呼んだんだな。
180ペセタよ。そう言われて200ペセタを出して、
トレイの上にお釣りと一緒に持って来たレシートが、こいつの正体なんだ。

驚いたよ。ピープショウだもの。
そりゃ確かに見ましたよ。街行く人をね。時には女性を見ました。えぇまぁ、たまには穴のあくくらいじっと。
でも、それは覗きじゃないでしょ?

----- ね。このさ、ピープショウってのお店の名前なの?

----- そうよ。ほらこの裏の店「ピープショウ」でしょ。

----- ってかさ、SEX SHOP がカフェをやってるってこと?

----- この並木道の部分にね、お店を出す権利は、面してるお店にあるのよ。

なるほどね。そういうことね。
だから、ここでカフェをやる権利は、裏のSEX SHOP屋さんに有ったってワケね。

*****

まぁ、そういうことです。
今回29年ぶりにバルセロナを訪問した時にランブラスを散策して、想い出の Peep Show がまだあった事に、
なんか懐かしさを感じちゃったりしてさ。

///   H A I H A I S M   ///-peep show
どういう訳かこの手の店は英語なんだな。
1つだけスペイン語。SALA ってのは ROOM の意味です。


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彼女が店を出す権利について教えてくれたあと、実はT氏とはこんな会話をした。

----- なつむぎ君ね。彼女は昼間はカフェでウェイトレスしてて、夜は Peep Show なんだろか?

----- いやぁ、どうでしょう。彼女に聞いて見たらどうですか? え!? ボクはイヤですよ。

----- 何言ってるんだよ。こういうのは年下の任務だろ?

----- 知らないですよ、T氏さん。もしかして彼女、タイプなんですか?

以降の会話は秘密だよ。そして、その夜のボクらの行動も。
29年前マドリッドに暮らしている頃のこと、目抜き通りの「グランビア」と、マドリッドの(あるいはスペインの)中心の広場「プエルタ・デル・ソル」とを結ぶ通りに、よく観光客相手の詐欺師がいた。

テーブルの上にはお椀が3つ伏せて置いてあって、その中のひとつに小さな白い玉が入っている。詐欺師は、どのお椀の中に玉が入っているか分からなくするために3つのお椀を左右に動かし(と言っても実は見え見えで分かるんだけど)、観客にどこに入っているかを当てさせるのだ。

すると観客の中の一人が「オレが賭ける」とか言って1000ペセタ札(当時は10ドルくらい)を、玉が入っているお椀の前に置く。お椀を開けると、その中には白い玉がある。
いやぁ、やられたな。じゃぁ、君に1000ペセタ」なんて感じで、詐欺師のオヤジはそいつの1000ペセタ札に自分の1000ペセタ札を重ねてを手渡すんだな。

そして次の回が始まると、今1000ペセタをゲットしたばかりの青年がボクの方を振り返り、
おい、兄ちゃん。どこに入ってるか見えただろ? 右だよ右。お前1000ペセタ賭けろよ」なんて、ウィンクしながらささやいてくるワケだね。

まぁ、そんな詐欺に引っかかったことはないけどね。
彼らは本当のカモが当たりに賭けると、仲間の誰かの「警察だ!」の声を合図に、あっと言う間に散り散りになって逃げちゃうんだ。もちろん掛け金の1000ペセタを持ってね。

*****

さすがにもう、そんな古風な詐欺師は居ないだろうと思っていた。もちろん居なかったよ。マドリッドにはね。でもパリにいたね。モンマルトルの丘の入り口の路地に。
さすが、世界中の観光客を集めるフランスの、パリの、モンマルトルだなって思った。

ボクが見た詐欺師(たち)は、お椀ではなくて直径が10センチくらいの黒いプラスチックの円盤を3枚使ってた。3枚の内の1枚の片面には、白い丸がつけられている。これを裏にしてテーブルの上に置き、3枚の円盤を順番が分からなくなるように左右に動かして(と言っても実は見え見えで分かるんだけど)……

さてご覧の皆さん。白の印はどの円盤の裏側にあるとお思いかな?

そう詐欺師が言うと、近くにいた派手な顔立ちの上に化粧の濃い、ちょいと挑発的な服装であばずれ感も魅力的な女が、いきなり「英語」で、

ここよ、ここ! アタシはしっかり見てたからわかるわ。ここに賭ければ大もうけよ。だれか50ユーロ賭けなさいよ!」ってね。


旅情を掻き立てられたな。


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モンマルトルから南西へ坂を下って行くと、歓楽街ピガール地区がある。
さくらの女の姿には、その地区の女のムードがあったと思う。
ロートレックの絵を彷彿とさせたね。
それも旅情の一つ。
くたばれ、じじぃ!

と、思わずタイトルを繰り返してしまいました。
もうそろそろ、自分が「じじぃ」と呼ばれてもいい歳の「なつむぎ」です。


今日の午前中、計画停電になる前に振り込みを終えてしまおうといつものATMコーナーに行ってみると、節電のため店舗外のATMは稼働停止とのことで、わざわざ待機している行員の方に丁寧にお詫びを言われてしまった。
いえいえ、大丈夫。だったら店舗の方に行きますよ。と、歩いて3分程の店舗に行って中のATMの列に並んでいるとね……

ボクの10人ほど前に並んでいる、若いころからさんざんいい飯を食って来たのか、体格が良くて声が太くてでかいボクより20歳くらい上の男が、列に並ぶ客に応対している若い女性行員に対して文句を付けていた。
20代半ばの女性行員は、ただただ丁寧に謝っていてね。なんか可愛そうだったな。

その後、彼女は他の客の応対のために一度彼から離れたんだけど、その男(これから軽蔑の意味を込めて「ソイツ」と呼ぶ)は再び彼女を呼びつけまた文句を言い始めたんだ。
ソイツは要するに、ATMが混んでいるのが不満らしくて、

----- こういう事態になるのは想定できただろう。だったら何故、対応策を取らない。市民が利用しているってことを分かっているのか?

そんな事を言うために孫ほど年齢の離れた女性を呼びつけて、
相手が謝ることしか出来ないのを良いことにますます増長して文句をつけてる。

イラっと来たね。
あんた何言ってんの? って言ってやろうと思ったね。

でもさ、そんなこと言ったらその女性行員は対応にますます苦慮することになるだろうって思って、
グッと腹に飲み込んだよ。

あぁ、腹が立った。

*****

----- おや。旦那さま、随分ご立腹でございますね。

セバスチャンじゃないか。いったい、ここしばらくどこに行ってたんだ。セバスチャンが居ないおかげで、確定申告を全部ボクがやらなくちゃならなかったじゃないか。

----- 八つ当たりはご勘弁下さいまし。お忘れですか? 旦那さまがヨーロッパから帰国されたら、私もしばらく休暇を取らせていただくことになってましたでしょ? セバスチャンも、たまには郷里に戻って母親に会いとうございすよ。
それより、ご立腹の原因はなんなのでございますか?


上に書いた通りだよ。随分と身勝手なヤツも居るんだなって思ってね。
年齢を重ねるにしたがって、より穏やかでより知的になるものだと、ボクは思っていたんだけどな。

----- 人それぞれでございますな。その方は、それでも若い頃よりは穏やかになったという可能性もございますよ。

なにがその方だよ。あんなじじぃはソイツで十分!

----- それにしても旦那さま。よく実際に「ソイツ」に文句を言わずに腹に飲み込みましたね。若い頃の旦那さまだったら、言ってしまっていましたでしょうに。成長なされたのですね。

まぁな。そりゃ、若い頃よりは穏やかになったさ。

----- で、その後「ソイツ」は何かしでかしましたので?

女性行員がちゃんと謝っているのに、「ただ、謝るだけで対応しないならダメだろ」とぬかした。

----- それで?

女性行員が「お客様の大切なご意見として、本社の方にご報告させていただきます。貴重なご意見ありがとうございました」って言うと、してやったり顔で「ちゃんとそうしなさいよ」とぬかしおった。

----- それから?

満足そうに列に並んで、用事を済まして帰った。

----- その後は?

ボクが銀行を出てみると、ソイツは値段の張りそうなカメラで街の写真を撮りながら散歩さ。

----- ほう。

ついまた、イラっと来てさ。こう言ったよ。「くたばれ、じじぃ!」ってね。

----- 心の中ででございますか?

いや、声に出してだ。

----- おや、まぁ。で「ソイツ」はどんな反応を?

何の反応も示してなかったな。聞こえなかったようだな。耳が遠いんだな。だから大声なんだろう。

----- なるほどそうでございましたか。旦那さまのイライラがそれで収まったのなら、まぁ良いとしましょう。でも少々子供じみていらっしゃいましたね。まだまだ、成長の余地がございますな。

そうかな。うん、確かにセバスチャンの言う通りだな。
人間、年を重ねたからって言って、そんな簡単に人格者になれるってワケじゃないんだな。


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声に出して言ったのはホントだよ。
でも実は、かなり小声で言った。
セバスチャンには内緒。