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フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

通りすがりの管理人フィリップが
看護の本と雑誌の読みかたや選びかたを
真剣レビューします

フィジカルアセスメント完全ガイド

発行:学習研究社(20011月)

定価:4,095

付録:動画・音声収録のCDロム

本のしくみ:A4変型/208


フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評
内容は?

もう10年以上経過しているが、いまだに店頭でたまに見かける。

フィリップが初めてフィジカルアセスメントというものに

興味をもったきっかけになった本の一つ。

今ほどフィジカルアセスメントという言葉が看護の中で浸透していなかったのか、

内容的には医者の学ぶオスキーを看護向けにちょっと内容をしぼったというか、

フィジカルアセスメントを何とか伝えようとした感じかな。

特徴としては3Dイラストを使い解説している点。

身体の内部まで立体的に解説しているので、

アセスメント時に内部で何が起こっているのかをイメージできる。

解剖的な解説が類書に比べ長いことも本書のポイント。

身体をきっちりと理解するには良い本かもしれない。

そして、この時代としては画期的なCDロムをつけたことはすごい。

心音等の音声と動画もついてこの値段ならばよいのかな。

今でこそCDやらDVDやらがついた本は珍しくないけど、

当時としては画期的。フィジカルを学ぶにあたって音声はありがたい。

ただ、解説に関しては長い文章が続き、単調で読みつかれる。

文字も色分けされたりしているわけではないので、

ポイントなどはわかりにくい。

看護学校時代にテキストで使っていた知り合いも多いけど、

「難しくてわからない」「読み込めない」「間違いもある」

という声も多かったね。

臨床に出て、だいたいわかってからフィジカルアセスメントをさらに深く

学ぼうとするのにはよいのかもしれない。

とりあえず入門的に全体像を知りたい人にはちょっと読み飽きてしまうか…。

先駆的な1冊でよい本だけど、かみ砕いた本がたくさん出たからね、

フィジカルアセスメントというものを看護の世界でさらに広めた本として

ひとまず役目は終えたのかもしれない。

たまに医学生のブログなんかで、オスキー対策の入門書として薦められたり…。

あながちずれていないかもしれないね。


フィリップの結論「医学的な視点で身体をみていくなら良いかも」



総合評価

10点満点中5★★★★★☆☆☆☆☆



写真でわかる看護のためのフィジカルアセスメント

発行:インターメディカ(2010年3月)

定価:2,835

本のしくみ:B5判/212

フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

内容は?

タイトルに「看護のための」…。どういう意味があるのだろうと思っていたが、

その答えは章立てにあった。

通常この手の本だと医学的に「臓器別」に分類し各論を解説するけど、

この本では、「見る、聴く」とか「食べる」とか「排泄する」など、

生活行動の視点から患者を診る、ということをポイントにしているのだろう。

それが章立てにも表れていて、上記の「食べる、栄養を取りこむ」や

「排泄する」が各章のタイトルになっている。

臓器を診るのではなく、人を診る、という視点が「看護のための」という訳ね。

考え方としては特徴的で、まあ面白い。

でもって内容はというと、おなじみの写真シリーズだけあって、

きれいな写真には圧倒される。

写真ごとにポイントも示されていて、よくわかる。

加えて解剖的なイラスト、図表もたくさん使っている。

中には身体の写真に解剖イラストを重ねて表現し、

体の内面をイメージできるように構成しているところも多くみられる。

視覚的に理解してもらおうという工夫が随所に表れている。

また、正常と異常所見が一覧になって整理されているのは見やすい。

最初の方のページでは、やはり写真をふんだんに用いて

聴診器の当て方やら身体計測やらを丁寧に解説。

バイタルサインの診方含め看護学生や新人看護師が〈やり方〉をイメージする」

には、なかなかの1だろう。

ただ、ポイント、ウリでもあり、弱点でもあるのが

写真の多い、少ないでレイアウト的に統一感がなく、読みにくい点。

特に写真が多い頁はごちゃごちゃしてしまっている。

特に同社の「写真シリーズ」の中でも、このフィジカルアセスメント編は

手技の流れがいまいちつかめないところが多い気がする。

まあ、「読むというより見る本」だから仕方がないのかもしれない。

結局は各臓器を診ることになるわけだけれども

(章立ても確かに臓器別の方がわかりやすいかも)、

「診る対象は生活者」だという視点を意識して読むことは大事かもしれない。

それと、注意としては「異常」に対するアセスメントと対応が

あまり載っていない本なので、実践で役立つかというとなかなか難しい。

結論的には、「フィジカルアセスメント」の初歩的な方法、

手順を学ぶにはよい1冊と言えるかな。

写真を見ていけば、見よう見まねでとりあえずトレーニングにはなるからね。

また、看護を意識したという点で少しプラス評価。



フィリップの結論

「目で見てまずは形からできるようになりたいなら一見の価値あり!」



総合評価

10点満点中6点★★★★★★☆☆☆☆



はじめてのフィジカルアセスメント

発行:メヂカルフレンド(200912月)

定価:2,730

本のしくみ:B5判/198


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内容は?

オールカラーでまとめられた入門的な1冊。

写真とイラストによる解説で、写真も多用している。

また解説中に「〈図○-○〉を参照」と、図や写真と対比しやすい。

この辺りは、なかなか読みやすかった。

看護学生を中心読者に置いているようで、

まずは「バイタルサインの基本」についてわかりやすく解説。

(看護師向け書籍レビューなのにね、セレクト間違えたかな…?)

その後、「臓器別のフィジカルアセスメント」の解説へと続く。

フィジカルアセスメント自体は経験を積んでもなかなか難しい技術だから、

まず学生はきちんとバイタルを測れるようになろう、

というコンセプトは導入としてはよいのかも。

また、解剖的な基礎知識についてもイラストで丁寧に解説してあり、

体を理解しながらアセスメントの目的や方法をイメージできる。

それぞれのフィジカルアセスメントの方法論を学んだあとに、

まとめとして文章で「正常の場合だと…」と触れ、

その下にポイントとして「異常所見」を示している。

文章を読むのが苦手なフィリップ的には、できれば「正常」と「異常」ともに、

箇条書きか何かで対比できるようにまとめてあると見やすかったかな。

全体的にみると、看護師はここまでしっていれば十分かな、というコンセプト。

それでも現場で使えるかっていうと厳しいだろうね。

小難しい解説や解剖的なエビデンスはそれほど深めていない。

その点で臨床での知識や技術については物足りなさもあるが、

看護学生が知っておきたいことは十分入っているかな。

看護学生向きの入門書としては、フィリップ的には推したい1冊だ。


フィリップの結論「看護学生ならこれを買っても損はない」



総合評価

10点満点中6点★★★★★★☆☆☆☆

(ただし看護学生を対象とした場合)

クリニカルスタディ10月号

発行:メジカルフレンド社

定価:1,050

本のしくみ:B5判/88


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10月号評価

特集名(第1特集)「国試に出る統計の数字」。

テーマは雑誌らしくて興味をひくね。

秋だし、そろそろ国試対策を本格的に…、でもとりあえず何をしよう、

と考えている人には、ひとまずデータでも見ておくかって感じで

良いんじゃないかな?

ボリュームは18頁となかなか。

内容は、一言でいうと

「国民衛生の動向の中で国試に出そうな項目を整理してカラーで解説」

ってことになるかな。半分はカラーじゃないけど。

それに、解説っていうより、見やすく整理しただけなんだけど。

データだからね、覚えるより仕方がない。

そのためにポイントは赤字になっていたり、視覚的には覚えやすい。


2特集では、「秋から始める国試対策」。

さすがクリニカルスタディ、国試で攻めてくるねえ。

ここでは、大阪の看護専門学校のスケジュールをベースに紹介。

先輩たち?の体験談なんかも入っている。

これは学校によって(とくに大学とは修学年が違うからね…)違いがあるので

何とも言えないけど、一応参考にはなるかな。

後半の「オススメ勉強法」にはなかなか良いことも書いてあるので、

「秋からの国試勉強どうしよ?」と思っている学生さんには

よいアドバイスにもなるかもね。



それと連載のナーシングプロセス(疾患別看護過程)で取り上げるのは

慢性腎不全。まあこれは特に説明する必要もないけど。


総合すると、10月号は雑誌的によくまとまっているのでは?

ただ看護学生なら「国民衛生の動向」は誰しも1冊買わされているだろうし、

最新の国試対策書にはそんなデータもたくさん出ているだろうから、

これを買って有利になるとか、出遅れるとか、そういうものではない。

つまり必須のものではないけど、読んでおいて損はない…ってとこかな。

でもどちらかというと高学年向きだね、今月号も。


総合評価

10点満点中7

★★★★★★★☆☆☆

やりなおしのフィジカルアセスメント

発行:メディカ出版(20089月)

定価:2,520

本のしくみ:AB判/148


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どんな本

すでに廃刊となった看護総合雑誌スマートナースの増刊号として発売された1冊。

発売してもう3年は経っているけど、いまだに売れ続けている好評書。

パート1では、オーソドックスな臓器系統別の解説。

ここでは、正常と異常を見極める、いわば基本を学び、

フィジカルアセスメント技術のポイントをおさらいすることができる。

随所に臨床的なQ&Aがあり、ベッドサイドでの疑問に答えている。

ときどき、フィジカル関係ねえじゃん

という項目もあるけど、それはご愛嬌か。

まあ、役立つから「うんうん」と結局頷いてしまう。

パート2は急変時のアセスメント。

「症状から患者状態を見極める方法」について、改めて整理している。

その際に、パート1でおさらいしたフィジカルの知識・技術を生かそうとする構成。

それぞれの文章には意外にまとまりはない。

けれど、執筆者の生の声が聞けているようで、実践的に感じる。

いわばここがこの本の肝なのだろう。

そしてパート3では対象別(術後のアセスメントと疾患別のアセスメント)

のフィジカルについて解説。

いろいろなフィジカルアセスメント本が出ている中で、

「全体像がわかる本」「初歩的な技術すなわちとりあえずのやり方がわかる本」

などが多いけど、この本は数少ない「臨床で使える本!」といえるだろう。

前半部はオールカラーの作りだが、一見、地味な色使い。

確かにいま風の派手な作りではないけれど、

チェックポイントを示したり、チャートでアセスメントの流れを整理したり、

細々とイラストでフォローしたり…。

現場ですぐにでも生かせる内容になっている点は評価したい。

実際に売れているようだし、

今のところは臨床の看護師には一番お薦めしたい1冊。


フィリップの結論:実践で使える本を探しているなら一番のオススメ!


総合評価

10点満点中8点★★★★★★★★☆☆


つけたし

AB判ってたまにあるけどわかりにくいよね。

調べたら、縦がB5、横がA4の大きさのこと。

まあ、ワイドなB5ってことでイメージするとよいかな。

ひとこと

この本出てから、「やりなおしの~」ってタイトルの付く本が増えた気がする。

売れてるこの本にあやかってというか、パクリ。

でも、この本、タイトルで売れてるわけじゃあ、ねーって。

そこのやりなおし本作ってる人、わかってる?パクリもセンスねえってどうよ?


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