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フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

通りすがりの管理人フィリップが
看護の本と雑誌の読みかたや選びかたを
真剣レビューします

看護師国家試験一問一答式ワークブック 平成24年版

発行:TAC出版(201010月)

定価:2,520

本のしくみ:B5判/288


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本の内容

看護師国家試験対策書。出版社はというと、TACってあのTAC?!

簿記試験とかビジネス系資格の予備校じゃなかった?

いよいよ看護にも進出か…。

看護師の需要が高いから、最近看護の関係が

どうも食い物にされているような気がして

あまり良い気がしないのはフィリップだけか。

それはさておき、内容はというとごく単純な一問一答式の問題集。

一問一答式と言うとなんか恰好いいけど(そうでもないか)、

ようはシンプルな○×式の問題。

その元となっているのは国家試験の過去問題。

試験で問われた選択式問題をばらして、

一問ずつに切り分け、○×式問題にしたっていうだけ。

過去問をこうやっていじっただけで、

それらしい分析結果を加えただけで

虎の巻的に見せているところがいかにも予備校的。

ひとつひとつにそれなりに丁寧な解説を加えているところや

2色刷りで赤色シート方式(珍しくもないけど)、

文字が比較的大きくて見やすい点などは

工夫というか努力しているけどそれだけ。

過去問題集だって選択肢一つひとつに解説をつけているものもあるし、

図やイラストが多いってわけでもないので、

まあ過去問題集を持っているなら特に必要ないんじゃないかな、これ。


総合評価

10点満点中3点★★★☆☆☆☆☆☆☆

新人ナースひな子と学ぶフィジカルアセスメント

発行:メディカ出版(20114月)

定価:2,940

本のしくみ:B5判/232


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内容は?

新人ナースひな子と、“できる臨床ナース”との違いを

四コマ漫画で見せて、

そこから「なぜ見る?」「どこを見る?」

などのポイントを理解していく構成。

文章はやさしい口調で読みやすい。

著者の角濱先生には何度かお会いことあるけど、

芯がありながらやさしい先生だから、そのあたりが出ているのかな?

写真は少なく、冒頭の漫画とイラストがメインの解説。

よみやすく、何をしたらいい?どうすればいい?はよくわかる。

指導者がひとつひとつ伝えるように、説明もなかなか丁寧だ。

この辺りは「こうである」的な解説よりは親しみやすい。

ただ肝心の「手技」については、やはり写真が少ないのでイメージがわかない。

系統としては医学書院の「フィジカルアセスメントガイドブック」と同じで、

できるようになるというよりは、「わかる本」と言えるかな。

そこをちょっと現場寄りにしたというか、とりあえず看護ではこんな感じ、

というコンテンツに絞っている。

でもそのために肝心の基本手技の解説が伝わりにくくなってしまっているかな。

技術の本というよりは、様々な場面、状況をイメージしながら

アセスメントのコツとポイントを「知識として知ることのできる本」かな。

もちろん入門的にだけど。

でも2,940円がちょっと高いと思ってしまう。


フィリップの結論

「臨床ではどうやって実践するのかを“イメージする”には良い」



総合評価

10点満点中5

★★★★★☆☆☆☆☆





月刊ナーシング201110月号

発行:学研メディカル秀潤社(2011919日発行)

定価:1,200

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全体評価

31巻という(創刊して31年目ってこと)、かなり老舗の看護総合誌。

(ちなみに一番売れているエキスパートナースは第27巻だった)

「名実共にNo.2の看護総合誌」ってのは褒めてるんだかけなしてるんだか…。

でもそれでいいのか!月刊ナーシング!!

某大手書店さん調べで、エキスパートナースと比較して1/3の売上だとか。

伸びているのか縮んでいるのか。

まあピークの2割程度の落ち幅ならまだまだいけるか。今後に期待!



10月号評価

さて、今月号もフィリップの独断でレビューします!

10月号の特集記事は,「想定外の急変への対応」。(また急変かよ…と本音)

6月号でも急変特集だったし、ほかの雑誌も春先で急変特集やってた。

みんなみんな急変、急変、急変。「もう急変よくね?」

新しいことはなんも出てこず、

次はどう見せてくれるのかもいつしか期待しなくなり…

急変ってタイトルだけで売上に期待するところがあってのことだろうけど、

さすがにもう、ね。新人に読め読めと勧めてきたフィリップもおなか一杯の感じ。



記事の中味もどれだけ「想定外」かといえば、正直ものすごく「想定内」。

食事の誤嚥、排便時の意識障害、入浴中の心筋梗塞と、

まあ、いまどき学生の看護過程にも載ってる内容どまりが8割。



目新しいのは迷走神経反射による意識消失くらいだろうけど、

まあ「心原性」と見極めたら、それ以外は緊急度はぐっと下がるしね。

あとは溺水、知らなかったよ、お風呂からの救出方法。



1つ1つの記事は、認定看護師の名前がずらっと並んでいて中身は丁寧。

深く読めば、なんか知らない「反射」名とか載っているんで勉強にはなる。

とはいえ、読む側のだらだら感、どうにかしてほしい。

いや、全体的に構成がだらっとしているんだよな。

要は何を伝えようかという点を、決めないまま作っちゃってるというかさ。
メカニズムなのか、状況なのか、対応なのか。

(もし、それこそ想定外なら、まずいだろ、そりゃ…)

所詮、急変対応はABCDに尽きるしね。そこじゃない、視点がほしいわけで。

じゃあどんな記事なら読むかって?それは、ないしょ!

フィリップが考えることじゃないし。ここからは、有料だよ…。

とにかく、いいかげん「急変」の新しいの希望!



今月の評価

10点満点中3点★★★☆☆☆☆☆☆☆



お買い得

せめての急変特集で3点かな。

特集1個だから2点でもよいかと思ったよ。

数号前までは、「おお!読める、読める!」と思ったけど、

ここの2号くらいは一気に切り口が粗い。荒削りでなく、雑だよ、なんか。

担当者が変わったとか?

毎度のようだけど、次号に期待。で、気になる次号は?

「認知症か…、うーん」。

エキスパートナース2011年10月号


全体評価

業界ダントツの売り上げ部数を誇る看護総合雑誌も、

いまや書店の売り上げ部数は右下がりのカーブ。

2008年、20092010年と、ここ数年で3度のイメチェン?

いや、いまも変わりつつあるから4度目なのか。

イメチェンの繰り返しは、余裕のなせるわざか試行錯誤か。

どうでもいいけど、年間購読者としては、言いたいことは言わせてもらうのでよろしく。


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10
月号評価

特集は、今月もやっぱり2つ。「ドレーン」と「拘縮」。

1つ目のドレーン管理は、腹腔・胸腔ドレーンの9つの疑問に回答する内容。

開いて目に飛び込むのは、「色」。

色から入って身体の中で何が起きているのかを写真入りで

丁寧に示してくれてわかりやすい。

やっぱりエキスパートナースってやるねえと思ったよ。

ドレーン見るところって、固定部と液の色だからね。

昔いた急性期の病棟の若手は、みんな1冊ドレーンの本買っていたけど、

「色」の情報なんて文字で書かれているだけ。

白黒の本に、淡黄色って書いてあっても、イメージできればいいほうで、

実際のところよくわかんない。

今のスタッフは、こういう本があって、うらやましいって思う、フィリップは。

ほかにも、観察点やケア上のポイントがシンプルに載っていて、

若手に読んでほしいと思う仕上がりになっている。

欲をいえば、Q&Aみたいな作りになっているので、

答えの部分をまとめたのが記事の最初に欲しかった。

あえて、「中味は買ってじっくり読みなさい!」

っていう狙いならおっしゃるとおり。

本、まったく読まないから、フィリップのまわりの若手たちも。

だから、この部分は、付箋付けて回覧したいね。


2つ目の特集、「拘縮予防を見直そう!」には、

もう少し現場の目線が欲しかったかな。

先月号の「次号予告」を見てとっても期待していたフィリップだから、

なおさらちょっとがっかり。

1つ1つの内容は、なるほどもっともだろうけど、まとめかたが気になる。

簡単にいうと、ポジショニングが主役で、拘縮予防が置き忘れられている感じ。

ポジショニングのためのポジショニングじゃあなくて、

拘縮予防のためのポジショニングということだから。

そのなかで、何ができるかを見たかった。

どれも正論だろうけど、「できそう」ってイメージがもてずに終わった。

欲しかったのは、例として載っていた、ボールみたいな把持用の補助具の作り方とか、

あと、今までのタオルでもこうできる、とかね。

「柔らかい素材でありながら形状が維持できるピロー」って、

いったいなにもの?魔法の素材?さっぱりわからない。

明日からのケアには、使わないだろうなあというのが読んでの本音だな。

まあ、実際、おしぼりみたいな「ちっこいタオル」を握らすなんて、

やってないしね。PTさんにも怒られるから。


最後に、3つ目の特集かと思ったら、special issueと書いてある。特集?

まあ、それはどっちでもいいけど…。

内容は、一病院でのアロママッサージの取り組みを、

なんかここだけ違うページみたいにきれいに紹介したもの。

フィリップは、ただただ、うらやましいの一言。

こんなにおおっぴらにできたらいいねえ、アロマ。

昨年、知り合いのがんの認定さんが、アロマを導入しようとして、

見事、師長にダメだしをくらったってのが記憶に新しい。

この記事持っていって、もう1回チャレンジするか?

いや、「他の患者さんみんながやってくれといったらどうすんの?」

って苦い顔したその師長には、さらに逆効果かな。

「どこも、そんな余裕ないでしょ!」って言いそうかな。


今月の評価

10点満点中5点★★★★★☆☆☆☆☆


お買い得感

ドレーン特集、よいね。色、基本の再チェック、レビューとで。

長い記事じゃないが、オトクカンあった。最新トピックスもなるほど!と思う。

だからこそ、拘縮の記事とアロマの記事が、もっと「できそう」って思える内容なら、

かなりおススメだったよね。

ドレーンの基本だけを若手に教えるなら、

同じくらいの値段で色のこともカラーで載ってる

メディカ出版の「はじめてのドレーン管理」1260円)か

「ドレーン・カテーテルnursing note」(1050円)を買えちゃうしね。



実践!フィジカルアセスメント 第3

発行:金原出版(20083月)

定価:3,990

本のしくみ:A4判/192


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内容は?

学研の「フィジカルアセスメント完全ガイド」と並び、

フィリップがフィジカルアセスメントに興味を持ったきっかけとなった本。

初めて見たのはこっちが先かな…。

それまでは医学診察の本を見たりしていたけど、

看護領域の先生が監修・執筆していることもあり、

けっこう読み込んだ記憶がある。

本書はその第3版。

解説の流れとしては、まず「アセスメントの目的、ポイント」、

そのあとに「各技術の方法」、そして「根拠としての解剖」。

そう、類書だとまず解剖的な基礎知識を解説するけど、

この本ではひと通り手技を理解した後、

「解剖的な根拠を整理しておきましょう」という流れ。

これはこれでとっつきやすい。

「アセスメントの実際」では、

紙面の内、左端(紙面の1/3位)にチェックポイントと診断の目安と配置し、

右側(2/3位)に写真を用いて手順を解説するというレイアウト。

(説明がわかりにくくてごめんなさい…)

つまり、「手順の解説」と「その時のポイント」が

時系列で整理されていて見やすいってこと。

この本のよさは、本を横に置いて見ながらトレーニングが可能なところかな。

類書に比べ、A4と一回り大きく、開きやすいし。

写真(実際の人物も使用)もイラストも多く、

解説も比較的簡潔なのでわかりやすい。

残念なのは写真やイラストはすべてモノクロな点。

写真も小さく、「今どきの本」と比較すると全体的に古さを感じてしまう。

2008年発行といっても改訂版だからね…)

せっかく大きな本なんだから写真とかも大きくすればよいのに。

また、さすがにフィジカルアセスメント初期?の頃の本だけあって、

基本的には医学診察のまねごとに近い。

(その点ではしっかりとフィジカルアセスメントなんだけど…。)

現場で看護師として患者をアセスメントする際のコツを知るなどの

ニーズには応えられていない。

あくまでも基本的な技術の流れを知るための本。

まあ、フィジカルアセスメントを学ぶ上での基本書としては、

フィリップはきらいではない。


フィリップの結論「本を横に置いて基本を確認するにはよい1冊」


総合評価

10点満点中5

★★★★★☆☆☆☆☆