エキスパートナース2011年10月号
全体評価
業界ダントツの売り上げ部数を誇る看護総合雑誌も、
いまや書店の売り上げ部数は右下がりのカーブ。
2008年、2009、2010年と、ここ数年で3度のイメチェン?
いや、いまも変わりつつあるから4度目なのか。
イメチェンの繰り返しは、余裕のなせるわざか試行錯誤か。
どうでもいいけど、年間購読者としては、言いたいことは言わせてもらうのでよろしく。
特集は、今月もやっぱり2つ。「ドレーン」と「拘縮」。
1つ目のドレーン管理は、腹腔・胸腔ドレーンの9つの疑問に回答する内容。
開いて目に飛び込むのは、「色」。
色から入って身体の中で何が起きているのかを写真入りで
丁寧に示してくれてわかりやすい。
やっぱりエキスパートナースってやるねえと思ったよ。
ドレーン見るところって、固定部と液の色だからね。
昔いた急性期の病棟の若手は、みんな1冊ドレーンの本買っていたけど、
「色」の情報なんて文字で書かれているだけ。
白黒の本に、淡黄色って書いてあっても、イメージできればいいほうで、
実際のところよくわかんない。
今のスタッフは、こういう本があって、うらやましいって思う、フィリップは。
ほかにも、観察点やケア上のポイントがシンプルに載っていて、
若手に読んでほしいと思う仕上がりになっている。
欲をいえば、Q&Aみたいな作りになっているので、
答えの部分をまとめたのが記事の最初に欲しかった。
あえて、「中味は買ってじっくり読みなさい!」
っていう狙いならおっしゃるとおり。
本、まったく読まないから、フィリップのまわりの若手たちも。
だから、この部分は、付箋付けて回覧したいね。
2つ目の特集、「拘縮予防を見直そう!」には、
もう少し現場の目線が欲しかったかな。
先月号の「次号予告」を見てとっても期待していたフィリップだから、
なおさらちょっとがっかり。
1つ1つの内容は、なるほどもっともだろうけど、まとめかたが気になる。
簡単にいうと、ポジショニングが主役で、拘縮予防が置き忘れられている感じ。
ポジショニングのためのポジショニングじゃあなくて、
拘縮予防のためのポジショニングということだから。
そのなかで、何ができるかを見たかった。
どれも正論だろうけど、「できそう」ってイメージがもてずに終わった。
欲しかったのは、例として載っていた、ボールみたいな把持用の補助具の作り方とか、
あと、今までのタオルでもこうできる、とかね。
「柔らかい素材でありながら形状が維持できるピロー」って、
いったいなにもの?魔法の素材?さっぱりわからない。
明日からのケアには、使わないだろうなあというのが読んでの本音だな。
まあ、実際、おしぼりみたいな「ちっこいタオル」を握らすなんて、
やってないしね。PTさんにも怒られるから。
最後に、3つ目の特集かと思ったら、special issueと書いてある。特集?
まあ、それはどっちでもいいけど…。
内容は、一病院でのアロママッサージの取り組みを、
なんかここだけ違うページみたいにきれいに紹介したもの。
フィリップは、ただただ、うらやましいの一言。
こんなにおおっぴらにできたらいいねえ、アロマ。
昨年、知り合いのがんの認定さんが、アロマを導入しようとして、
見事、師長にダメだしをくらったってのが記憶に新しい。
この記事持っていって、もう1回チャレンジするか?
いや、「他の患者さんみんながやってくれといったらどうすんの?」
って苦い顔したその師長には、さらに逆効果かな。
「どこも、そんな余裕ないでしょ!」って言いそうかな。
今月の評価
10点満点中5点★★★★★☆☆☆☆☆
お買い得感
ドレーン特集、よいね。色、基本の再チェック、レビューとで。
長い記事じゃないが、オトクカンあった。最新トピックスもなるほど!と思う。
だからこそ、拘縮の記事とアロマの記事が、もっと「できそう」って思える内容なら、
かなりおススメだったよね。
ドレーンの基本だけを若手に教えるなら、
同じくらいの値段で色のこともカラーで載ってる
メディカ出版の「はじめてのドレーン管理」(1260円)か
「ドレーン・カテーテルnursing note」(1050円)を買えちゃうしね。
