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フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評

通りすがりの管理人フィリップが
看護の本と雑誌の読みかたや選びかたを
真剣レビューします

クリニカルスタディ2011年11月号

発行:メジカルフレンド社

定価:1,050

本のしくみ:B5判/88


フィリップの看護のブログ-看護雑誌と書籍を批評
11
月号評価

今月号の特集は「Q&Aでわかる薬理のキホン」。

確かに学生は薬のこと、苦手だよね…。

Q&Aだから、実習での疑問にもさぞ答えてくれるんだろう!

と、フィリップ、期待して読みました。

感想は

「へえー」「ふーん」くらいかな…。

正直ちょっと期待外れ。

「副作用って何?」「薬ってなんで効くの?」などの質問が

10個くらいあるんだけど、答えは簡潔で今一つ釈然としない。

基礎医学分野だからそれほど変わるものでもないけど、

なんかこう、工夫が欲しかった。

まあ、わかりやすくは書かれているけど、驚きやら感動は薄いね。

むしろ後半の「知っておきたい薬のあれこれ」って項目の

「ジェネリック薬品について」とか、

「薬についているアルファベットの意味」とかのほうが

興味を持って読めたかな―。

まあ、全体的に読んでおいて損はないかなって感じですよ。


でもって、もう一つ国試向けに法制度のまとめを特集している。

こちらも特に目新しいものではないね。

国試対策本で十分ってレベルの内容。

雑誌なんだからなあ…、もう少し面白味のあるっていうか、

攻撃的な内容を期待するんだけどね。


そんなわけで今月号の評価は今ひとつ…。

総合評価

10点満点中5

★★★★★☆☆☆☆☆


プチナース201111月号

発行:照林社(201110月)

定価:1000円


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本のしくみ:AB判/100頁


どんな雑誌?

看護学生誌ではNo.1の雑誌。

でも実は看護学生専門の雑誌としては、

このプチナースとクリニカルスタディ(メジカルフレンド社)の2誌しかない…。

だから、やはり特集ごとに購入を考えたい。

もちろん定期購読のメリットもたくさんあるけど。

見た目も誌面も「明るく」「可愛く」それでいて「特集は王道」といった優等生的雑誌。

買って損はないが、ただまじめ過ぎて面白みに欠ける一面もある。



11月号評価

特集タイトルは「実習記録上達術」(言いにくい…)

ボリューム的には13頁となかなか。

タイトル通り、学生がかなり手間取ってしまう実習記録について

わかりやすく解説したもの。

プチ子さんとやら(プチナースのキャラか?)とアザラシ(おそらく)が

実習記録について会話しながら読み進んでいくパターン。

たまに白衣に身を包んだ先生が話に参加し、いろいろと解説してくれる。


しかしこのアザラシ、昔「少年あ○べ」ってマンガに出てきた○まちゃん

にそっくりな気がするんだよなあ…。


それはさておき、内容はなかなか良い。

会話形式は最近よく見かけるけど、まあ読みやすいね。

その上ポイントポイントで図表やイラストを大きく使って

補足しているので確かにわかりやすい!!

NGの場合とOKの場合(これでOKっていう正答はないけど)を比較したり、

自分の書く記録をイメージしながら勉強できる点はいいんじゃないかな。


そしてサブ特集は「看護過程がよくわかるカンタン看護診断」

こちらもまたまた会話形式で看護診断を読み解いていくもの。

企画的には安易なようだけど、こちらもなかなかわかりやすい!

巷で出ている入門書に比べてもはるかにわかりやすく、読みやすい!

看護診断って何なの?に関して言えば全体像はつかめるね。


雑誌の特集だから、これを読んだからと言って、

タイトルみたいにすぐに看護過程が使いこなせるわけではない。

あくまでも看護診断とは?について「だいたい」理解する内容。

その点では最初のステップとしてのニーズは満たしていると思う。

意味すらわからない学生さんはぜひ読んでみるといいんじゃないかな?

時期的に国試についても何らかの特集があるのかと思っていたけど…。

まあ今月号も雑誌としてはなかなか充実していていいんじゃないかな?


総合評価10点満点中8点

★★★★★★★☆☆☆


追記

よく読んでいったら、実習記録に出てきたアザラシの名前、○まちゃんでした…。やはりあの○まちゃんなのかなあ…?





アセスメント力を高めるバイタルサイン

発行:医学書院(201110月)

定価:2,520

本のしくみ:AB判・130


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本の内容は?

医学書院JJNスペシャルシリーズの最新刊。

タイトルはズバリの「バイタルサイン」。

こじゃれたタイトルが多い中、ストレートなタイトルは

内容への自信のあらわれか?!

でもって中身はというと、これがなかなかいい!!

オールカラーでバイタルサインの基本をわかりやすく解説している。

フィジカルアセスメントだ、急変時の対応だ、と

いろんな本が出ているけど、

まずはこれがきちんとできていないと話にならない。

ただバイタルサインの本って、あまり多くないし、

学生向きに無理にいろいろと解剖生理的な話につなげ過ぎてしまい、

小難しい本になっているものも多かったんだよね。

でもこの本、内容は基本的なことだけど、

例えば、急性患者や認知症患者の場合のバイタルのとり方とか、

座位や仰臥位でのとり方などベッドサイドを意識した

非常に「臨床的な基本」を解説している。

脈の測り方ひとつにしても、

橈骨動脈以外にも、頸動脈や膝下動脈での測り方などを写真で見せている。

意外になかったんだよね、こんな本。

コンテンツとしては、

脈拍、呼吸、体温、血圧、静脈圧、意識に加え、SPO2、尿量など、

臨床的にしっておきたい基本を網羅。

数値の示す意味もわかりやすく、

写真や図表も非常に多い。

さすが医学書院、王者(大きな出版社だからそうなのかな?)の風格!

もちろん、基本なのでそう長く使う本ではないし、

ある程度経験したナースではもちろん物足りないと思うけど、

実習に出るようになった看護学生や、新人ナースは

もう一度予習・復習として読んでおきたい1冊!!

まあ、これこそ「やりなおしのバイタルサイン」って感じかな。


総合評価

10点満点中8点

★★★★★★★★☆☆

HEART nursing 201110月号

発行:メディカ出版(201010月)

定価:1,890

本のしくみ:B5判・108


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全体評価

本ブログ初登場のメディカ出版の専門看護誌。

フィリップは「エキスパートナース」や「月刊ナーシング」など、

領域を問わない看護雑誌を総合看護雑誌、

先日紹介した医学出版刊の「HEART」「BRAIN」や、

この「HEART nursing」など、特定領域対象の雑誌を専門看護誌

と名づけている(雑誌と誌の厳密な違いはまた今度)。

本誌は、「HEART」(医学出版)にマネをされたほうの老舗の専門誌。

198711月...結構歴史あるんだね。


今月号評価

おそらく循環器領域ではたらくことになった看護師が、

「雑誌何読む?」で最初に候補としてあがってくるのがこれ。

部数はおそらく、全国の循環器科の数プラスマイナスα

といったところか(あくまで想像だけど)。

当然領域に特化した特集記事に、それなりに工夫した連載。

確かに、循環器領域のナースになに読むか聞かれたら、

そりゃとりあえずこれを勧めるしかないのだけど...

でも、毎年同じことの繰り返しで、そのうち飽きてきて、

買っていても読んでないというまわりの看護師の声,声,声.

でも、それが本誌の特徴といえば特徴なのか。

だから売行きにあまり伸び縮みはないみたい。


そんな「定期購読だけは続けている看護師に頼った」本誌だったけど、

オールカラーの対抗馬、医学出版刊「HEART」の登場で状況は一変(したみたい)、

ようやく攻めに転じて、10月号からは誌面の半分以上をカラーに!!

乱戦気味の専門看護誌が競争意識でにぎわえば、

誰かが手がけた売れた特集タイトルをマネにマネて、

もはや搾りかすくらいしかない状況をすこーしは変えられるんだろうか。

いや、そうあってほしい!

雑誌っておもしろくないじゃん!って状況はさ、誰かが打破してくれないと!

かの岡本太郎いわく

「用心深く、いや臆病に

今までの使い古されたパターンをなぞってなにになるか」

って名言だけど、これ、いまの看護の企画全般に当たっているんじゃない?


前置きが長くなったけど、今月号はというと...

特集タイトルは

「循環器ケア・検査・薬剤・急変対応のふりかえりチェックリスト」

って、もはや何が書いてあるかまったくわからねーよ(-_-;)

こんだけもりこみゃ、売れるだろうって勘違い。

パスタにハンバーグとから揚げを乗せてカレーをかけて、

セットドリンクにクリームソーダ...嬉しいか?!

(これはフィリップは好きかもしれない、いや好きだね、うん、嬉しいわッ)

こんな胸焼けしそうな企画でも執筆者は出版社からのオファーに応じて、

丁寧にまとめてくれているんだよね、おそらく。

よく読めば、「おお」って思うことも書いてあるし、

PHSに不整脈情報が入ってくるシステムなんか、

いまのフィリップの病院にはおいてないからねえ。

シャワーエンボリズムやワゴトニーなんかも再チェックできる。

でも結局、どれも「ここで」あえて読まなくてもって情報。

「またか・・・」なんだよね。

そりゃあ、20年以上も同じ領域で繰り返しやってたら、ネタも切れると思うけど。

じゃあフィリップは「どんな記事なら読むんだよ!」って?

それがわかったら企画売り込みますよ、ホント。

いろいろと厳しいことも言ったけど、

やっぱり病棟で毎年定期購読している本誌の肩はもつぞ(^_^)/~

HEART」に負けんな!!

でも「HEART nursing」って、やっぱ紛らわしい...


今月の評価

10点満点中3.5


お買い得感

カラー増ページだけど誌面自体はぱっとしない印象。

看護師が果たしてどこまで気づくかなあという感じがする。

もちろん、特集の中味はテーマに沿った「看護」がきちんと描かれているね。

繰り返し繰り返し、少しずつでもできる工夫をして、

ただ繰り返しをなぞっても、どうしても限界がある。

カラーを増やして戦う意志があるんならやっぱ企画勝負!

フィリップが大好きな「緩和ケア」ばりの武士道精神の特集をしてほしい!!

やりなおしの解剖生理

~体の仕組みと看護がつながる、疾患別ケアの「なぜ?」がわかる~

発行:メディカ出版(20103月)

定価:2,520

本のしくみ:AB判/128


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本の内容

今はなき看護雑誌「スマートナース」の増刊号として

発行された一冊。

ビジネスマンらが学生の頃に学んだ世界史や日本史の勉強を

もう一度やりなおそうとちょっとしたブームになったこともあったけど、

この本もそんなブームの流れをくんでいたのか?

学生の頃って「何のために勉強しているのか」も、

「勉強の面白さ」もわからないけど、

社会に出てその必要性も面白さもわかってくるんだよね。

むしろ社会に出て実践してみないと気付かないことの方が多い!!

それでこの本の内容はというと、そんな疑問に答えてくれる、なかなか面白い本!

臨床ナースを想定した本のようだけど、学生が読んでも十分面白い。

臨床に出てからは日々いろんな疑問が出てくるけれども、

本書はそんな疑問に、

「実は学校時代に学んだことが根拠になっていますよ!」

と答えてくれる。

タイトルは「やりなおしの解剖生理」ってなっているけど、

一からやりなおすって感じの本ではない。

(「学」をつけていないところが、学問学問せず、

気軽に読めるようにしたこだわりなのか?)

臨床現場でのケアの中で浮かぶ疑問に、

解剖生理学的な視点で答えるっていうシンプルな本。

だいたい50くらいの疑問を収載し、

器官系統別にQ&Aとして整理。

各章の最初にざっとそれぞれの解剖生理の基本をおさらいしているけど、

まあ、ここはほんとに「やりなおしの~」って感じ。

あくまでも内容の肝はQ&A

別名「臨床看護の疑問Q&A 解剖生理学編」

というイメージだとわかりやすいかな…?

タイトル今ひとつ…、フィリップ、センスない(涙)。

まあ、サブタイトルがズバリだね。

とにかく、臨床で働いていて、ちょっと余裕が出てくると

いろんな疑問が浮かんでくると思うけど、

それは確実にレベルアップしてきた証拠。

この本はそんな疑問に答えてくれる。

とくに生理学を根拠にした解説は「なるほど」と思うことがたくさん!

新人看護師だけでなく、

臨地実習に出ている看護学生さんにもぜひ読んでもらいたい。

国試後の落ち着いた頃でも構わないけど、

早めに読んでおくと国試勉強の理解度もアップすると思うよ!!

まあ、正直内容自体は取り立てて目新しいものではなく、

似たような企画は今までも出ていたけど、

タイトル付けがなかなかよかったのかな!?


本書の評価

10点満点中8

★★★★★★★★☆☆