同じ穴のムジナやんか。
映画好きの厨2病の高3の物語。そのあと数十年人生を経験しているから、客観的になれるけど、視界の狭さ、自意識過剰さ、根拠のない自信など、思い出してみれば恥ずかしきことの数々。自分も間違いなく通ってきた道ばかりだった。もうちょっと映画に溺れたからこそのエピソードや展開はほしかったけれど、周りとのズレや親とのすれ違いなどいちいち刺さってたまらない。今の子たちもこの気分、味わってくれるんだろうか?

子どもなめんな!
子どもたちが夢中なマイクラが映画に!そりゃ、ゲームはうっすらとしかしらないけど見に行きますがな。ストーリーは元から期待してないし、元ネタの情報が入ってないから映画化の是非の判断はしようがない。ただ自分の好きな世界を自由に構築できるマイクラの楽しさが生かされているかは疑問。
何もかも自由だよ。あなたの好きにしていいよ!と言われた時の戸惑いと不自由さがあるんじゃないのか?マイクラにハマっている息子に感想を聞いてから判断したい。

つまらなくは、ないけど。
おそらく今年日本で一番たくさんの人が見る映画だろうから、一応見に行ってきた。初日の梅田だけで74回かかっていたし、東京では1館で40回近くやっていたところもあったみたい。GWのスクリーンを独り占めしている作品だ。館内は妙にポップコーン率が高く、作品というより数少ない「映画デート」を楽しんでいるイベント的なお客さんが多い印象。28作というこのシリーズ、何度か見ているけどまあ何も残らない。中盤までの火曜サスペンス劇場みたいな地味な展開も、クライマックスの非科学的な活躍も、一時の爽快感とツッコミ待ちと考えればそれでいいんだろう。
でもこれが年に一度映画館で見る映画、になっている国の文化度って…寂しい。

何でもできる時代だから。
映画業界どころか、言葉を使える子どもですらAIやCGを使って、信じられない映像を創ることが可能な現段階。だからこそ、カメラを一切動かさない縛りを決めて、ロバート・ゼメキスが作った作品。RPGとかで何回目かのクリアに挑戦する時に、自分の中で「今回は盾は一切使わない」的なセルフハンデをつけてやるみたい。でもゼメキスはカメラは動かさないけど、時代を自在に行き来しまくる。画面的には面白かったがそっちに引っ張られて、物語がちょっと薄かったかなぁ

ファンタジーではない。
フィクションだが、実際の事件に基づいた物語だ。主人公は柔道の世界選手権でメダルに手が届きそうなイランの有力選手。その実力から順調に勝ち進むが、このまま行くと決勝で政治的に敵対するイスラエルの選手と対戦する可能性が。そこでそうなる前にけがを装って棄権するよう自国の柔道連盟から連絡が入る。世界一を目指す立場でもちろんそんな八百長は受け入れず、断固拒否すると国の家族に危機が迫る…というストーリー。もちろん知らなかったし、そんなことがあるというだけで「自分の世界の外の現実」の作品。特に戦争状態だと、平時の常識の通用しないことがあるのは理解できる。でもその統制は本来何のためなのか?自国民の人権を侵害してまで守るべきものなんだろうか?
親が拉致され、旦那と子供は亡命、一生会えないかもしれない。そんなリスクを負ってまで戦い、勝利したい執念。そんな情熱はあるか?突きつけられた。

みんな平等に!
気取らず、というか気取れず自分に素直なブリジットに虜になった1作目から24年目の第4作。狙われてるのは分かっているけど、やっぱり共感してしまう。結婚し、仕事と子育てに振り回され𛃹現実。そしてそれでも失いたくない自分らしさと欲望。性別は違っても50代でブリジットと同世代の自分には刺さるし、いろんなことを思い出してしまう。でもヒュー・グラントを見て思ったけどやっぱりみんな平等に衰えるわな。
一番染みたのは死に際のオヤジさんのセリフ「ただ生きるな、精一杯楽しめ」アイアイサー!
つくづく、インディーズ。
売れないパンクバンドが、田舎に移住して変化していく物語。予算の小ささが物語にも画面にも出まくっていて、正直貧乏臭い。あとマスターチューンに行くまでの演奏が、落差をつけるためだとしても酷すぎる。表現の仕方は目を瞑って、曲作りのしんどさや、アーティストとして生きていく苦労はつたわってきたし、それしかない感も良かった。あと、最後の曲はいい出来だった。


こんなん、好き。
ひょんなことから、殺し屋の幽霊に取り憑かれてしまった女子大生が、組織のトラブルに巻き込まれる話。幽霊がカラダからでたり入ったり、元の人格も顔を出す感じはヴェノムに似てる。ヴェノムもそうだったけど、悪の権化、強いだけだったゴースト側が次第に頼れるバディになっていくのが心地いい。アクションシーンもメチャ迫力あったし、高石あかりの目の演技が素晴らしかった。拾いもんや!
いいところもあったよ。
刑務所の受刑者か演劇に取り組むことで、自分や周りと向かいあい、新たな人生を発見する物語なんだろう、描きたかったのは。チームの半分くらいはガチの元受刑者なのはリアリティの面ではいい取り組みだった。ただそこに重きを置きすぎた反動が大きくて、伝えたかったことが中途半端だった気がする。それぞれの過去の罪状も刑務所でのつらい毎日もほぼ描かれないので、芝居をやれる幸せも、そこにかけざるを得ない気持ちも伝わらない。ショーシャンクまでとは言わないが、あのメリハリがあれば…と思った。
かわいいからって…
脚本、坂元裕二。広瀬すず、杉咲花、清原果耶の3人主演。ブッキングだけで製作が決まったことが安易に想像できる代理店映画。マルチバースは結構だけど、作りが粗すぎやしないか?どうしてそこが気にならずに物語に入れるとおもったんだろう?誰々が出ていればなんでもいい、ってわけじゃない