シンシン SING SING 6いいところもあったよ。刑務所の受刑者か演劇に取り組むことで、自分や周りと向かいあい、新たな人生を発見する物語なんだろう、描きたかったのは。チームの半分くらいはガチの元受刑者なのはリアリティの面ではいい取り組みだった。ただそこに重きを置きすぎた反動が大きくて、伝えたかったことが中途半端だった気がする。それぞれの過去の罪状も刑務所でのつらい毎日もほぼ描かれないので、芝居をやれる幸せも、そこにかけざるを得ない気持ちも伝わらない。ショーシャンクまでとは言わないが、あのメリハリがあれば…と思った。