何年ぶりか忘れましたが、九州鉄道記念館に立ち寄ってみました。
(クハ481-246/ED76 1/EF30 3・九州鉄道記念館・2017年10月14日)
九州鉄道記念館には何度か訪れたことがありますが、保存車両は少ないながら、興味深い車両が保存されていたりします。
ということで、保存車両を中心に見てみましょう。
入口にあるのは9600形59634号機
(59634・九州鉄道記念館・2017年10月14日)
59634号機は1974(昭和49)年に米坂線から後藤寺機関区に転属したカマで、九州では1年足らずしか活躍していませんでした。
しかし廃車後小倉工場で保存されたこともあり、この地で余生を過ごすこととなりました。
C59形のトップナンバー1号機。
(C59 1・九州鉄道記念館・2017年10月14日)
晩年を鹿児島本線で過ごし、1965(昭和40)年に廃車後、小倉工場で保存されました。廃車が早かったためなのかわかりませんが、梅小路蒸気機関車館の保存車リストに入らず、C59形は164号機が同館に入りました。
EF10 35は現存唯一のEF10形です。
(EF10 35・九州鉄道記念館・2017年10月14日)
EF10形は国鉄F級電気機関車の黎明期に製造されたため、3種類の車体が存在するほか、細かい仕様変更がなされました。
また関門トンネル開通時に導入された電気機関車がEF10形で、35号機もその1両でした。関門用のEF10形のうち、この35号機を含めた5両は外板をステンレスに交換しています。
九州内の交流電化とEF30形の導入でEF10形は転出し、35号機は豊橋機関区で晩年を過ごしました。
廃車後北九州市門司区の公園で保存されたのち、安住の地を得ました。
北九州電化のパイオニアとして保存されているのがED72 1です。
(ED72 1・九州鉄道記念館・2017年10月14日)
ED72形は客貨両用機で、蒸気暖房用の蒸気発生装置(SG)を搭載していました。このほかにSG非搭載の貨物機のED73形も製造されています。1・2号機は試作車で、前照灯が車体中央部に2灯配置しているのが特徴となっています。
廃車後北九州市の公園に保存されていましたが、九州鉄道記念館の開館にあわせて移動しました。
国鉄気動車の黎明期に活躍したキハ07 41。
(キハ07 41・九州鉄道記念館・2017年10月14日)
丸妻の車体を持った手動変速の機械式気動車です。廃車後私鉄に譲渡され、保存されている車両もありますが、国鉄時代の姿を保っているのはこの41号車です。
485系の制御車クハ481-603。
(クハ481-603・九州鉄道記念館・2017年10月14日)
東北新幹線の開業で余剰となった仙台運転所のクロ481-5を、普通車に格下げして九州に転じました。
なぜこの車両が保存車となったのかはよくわかりませんが、クロ481形の車体という意味では貴重な存在だと言えます。
塗装的にはクハネ581-8(笑
(クハネ581-8・九州鉄道記念館・2017年10月14日)
塗装的にはと言ったのは、この車両は2扉セミクロスシートの近郊形化改造されており、扉、窓、車内はクハ715-1時代のままだから。
でも、583系の近郊形化改造車419系、715系が全廃した今、国鉄時代末期を早朝するという意味では貴重なのかなって思います。
新しく加わっていたのがスハネフ14 11。
(スハネフ14 11・九州鉄道記念館・2017年10月14日)
九州特急「富士」「はやぶさ」に使用された車両です。
ところでセラ1239はどこに行った?
気を取り直して館内へ、ここにはチブ37形が保存されています。
(チブ37・九州鉄道記念館・2017年10月14日)
九州鉄道の客車だということで、大切に保存されている模様。
(クハ481-246/ED76 1/EF30 3・九州鉄道記念館・2017年10月14日)
カットボディとなったものの、いずれも九州を代表する車両達です。でもなぜか敷地内から前面を撮影することができません。
これらの車両のポイントは運転台に入れるということでしょう。

(クハ481-246・九州鉄道記念館・2017年10月14日)

(ED76 1・九州鉄道記念館・2017年10月14日)

(EF30 10・九州鉄道記念館・2017年10月14日)
そういった意味ではこれもありなのかも知れませんね。
そんなわけで、久しぶりの九州鉄道記念館も楽しめました。














































































