埴輪・・・
3~7世紀頃、古墳の墳丘上に立て並べた素焼の土製品。
円筒埴輪・形象埴輪に二大別され、形象埴輪は家形・器具器材・動物・人物など多様である。
『日本書紀』では、垂仁天皇の頃に野見宿禰が日葉酢媛命の陵墓へ殉死者を埋める代わりに土で作った人馬を立てることを提案し、天皇がその通りにしたとするのが、埴輪の始まりとされる(考古学研究とは一致していない)。
東京国立博物館の特別展に行ってきました!
挂甲の武人 国宝指定50周年記念
特別展 はにわ
主催の一つがNHKということもあって、最近、NHKにて歴史系番組や美術系番組を始め いろいろな番組で取り扱われますよね・・・
チコちゃんやカネオ君でも扱われてました。
会場に入ると、まず初っ端に「踊る埴輪」(埴輪 踊る人々)と親しまれているコチラが登場。
ちなみに、馬を引いている姿と考えられているそうです。
埴輪を始めとした展示物のほとんどが撮影OKでした。
撮影NGだったのは、例えば大仙陵古墳(いわゆる仁徳天皇陵)の出土品で・・・
これは天皇陵のものだからダメなのかなと思ったのですが・・・
こちらは誉田御廟山古墳(応神天皇陵)の出土品で・・・こちらは撮影OK・・・撮影の可否は天皇陵って訳でもなさそうです。
ちなみに・・・
天皇陵には指定されていませんが、継体天皇の真のお墓と考えられている今城塚古墳の埴輪は、バリバリと近くで見れます。
ここからは、個人的に気になった埴輪をご紹介します。
円筒埴輪ですが、顔が付いたもの・・・
須恵器の円筒埴輪・・・
NHKの『歴史探偵』で紹介されていた三重県松阪市の船形埴輪・・・のコピー・・・
残念ながら本物ではありませんが、大きさや豪華さに目を見張ります。
有名な馬型埴輪ですが・・・
意図的なのか、否か・・・肛門部に穴が・・・旗を立てた馬の方も・・・。
力士・・・
この頃から まわしを付けていたんですね・・・。
鷹匠・・・
歴史書などでも古くから鷹狩の記載が見られますが、専門職も古くからあったということなんですね・・・。
裏表の両面に顔を持つ埴輪・・・
ひざまずく男子・・・切ないです・・・orz・・・
そして、今回の目玉でもある群馬県出土の埴輪 挂甲の武人 5体(4体は太田市、1体は伊勢崎市出土)・・・
同じ工房で制作されたのではないかと考えられているそうです。
東京国立博物館 蔵で、国宝・・・
群馬県の相川考古館 蔵・・・
奈良県の天理大学附属天理参考館 蔵・・・
千葉県の国立歴史民俗博物館 蔵・・・
シアトル美術館 蔵・・・
埴輪にも色彩が施されていたようで、色彩復元した模造も展示されていました。
まぁ、他にも魅力たっぷりの埴輪が目白押しでした。
その造形、表情に癒されることもありますので・・・
歴史の勉強、歴史への興味と合わせて、癒やされに行ってみても良い展覧会だと思います。