今日もお酒が -26ページ目

ネットを

徘徊していて、気になるものを見つけてしまうこと、ありますよね。予算が折り合わないものがほとんどで、購入までいたらないことが多いので助かるのだけれど。

 でも、どうということのない値段で、あるといいな、というものも、あるにはあるのが、たまにキズ。

 昨夜、ある料理にまつわるサイトを拝見していたところ、いったいこれは?という名前に遭遇した。「蔵の素」使用した料理とそうでないものとでは、歴然の差、なんて書いてある。そもそも正体がわからないのだから、悩ましいくらいに知りたくなってきた。

 そこで、検索。でてこないんじゃないかな、こんな調味料、聞いたこともないんだから。ところが、一発目にのっかってる。

 なんのことはない、料理酒のお名前でした。普通、日本酒のアミノ酸度が高すぎると、雑味が強く感じられる、ということで、高精白の吟醸酒が主体になってきたのですが、この料理酒は精白を抑え、逆にアミノ酸度をたかめることによって、料理の味をよくすることに成功している、らしい。しかも、純米酒で、飲めるものとのこと。

 ごぞんじですか、一般の料理酒は飲めなくする(酒販店でなくても販売できる)ために、塩をたしてるのだ。もっとも、どこでも酒を売れるようになった現在では、必要ない措置なんだけれども。おかげで、そこで、私は、使えば使うほど、味の決まらなくなる料理酒、必要のないもの、の烙印を押してしまったのだが。

 手の届く価格、しかも、魔法のように料理をおいしくする。まことに、やっかいなものを発見してしまった。

 

本日は

朝から箱根駅伝、お昼からは大学ラグビーの準決勝。

 テレビの前から離れられそうもない一日だ。

 しかし、朝っぱらから、飲みっぱなしで一日スポーツ観戦というのは無理な話。そもそも、私は、そんなに酒に強いわけではない。せいぜい2時間くらい飲み続けるのが限界。

 というわけで、飲酒はラグビーの2試合目くらいからにしなければなるまい。

 午前中の観戦にそなえて腹ごしらえ。なんのことはない、正月の朝といえば、雑煮。そのためのツユはやはり、いりこ、昆布、干し椎茸ベース。これを醤油を加えながら調味する。味が決まったら、きのこや白菜、小松菜を加えて加熱。火をとめて、餅をいれ、鍋にふたをしてやわらかくなるのを待つ。

 独り者で、面倒くさければ、味噌汁で代用しても、十分おいしいですよ。

 ちなみに、私は、お米を農家さんから産直で購入しており、そこから送ってもらったお餅を毎年いただいてます。というのは、パックに入って売られているお餅は、加熱殺菌のためか、苦味がでているものがほとんどだから。もっとも、そのおかげで、なかなかカビナイのだけど。

てなわけで

こんな夜中に起き出して、一杯やっている私である。そういえば、もう、年も明けてるじゃないか。一年の計は元旦にあり、だが、元旦からおでんと漬物で真夜中の飲酒、とは、今年一年はどうなっていくのだろう。

 しかし、こんにゃくにも既に味がしみてうまい。つみれには、少々火がはいりすぎた。でも、日本酒には、結構あうな。あいまにつまむ漬物もいい。おでんと漬物があれば、本当に安泰だわい。

 残念なのは、大晦日が寒すぎたので、まだ、山東菜が発酵してきておらず、浅漬けのままのことくらい。不思議なもので、塩漬けは、10度前後の温度と、ある程度の湿度がないと、うまく発酵してくれないのです。だから、寒い地方には、味噌漬けとか、からし漬け、のような、一風変わったものが多いのかも知らん。

 そうそう、実は年末の、とあるオークションで、蟹3ばい(たらば、花咲、あぶら)3000円というやつを落札してしまいました。これが昨日届き、実家に持っていったので、三が日中には、訪問して食してみるつもり。こりゃまた、楽しみだ。

 ともあれ、皆さん、明けましておめでとうございます。今年もよろしく、お願いいたします。

おでんでも

つくろうか。

 正月休みにも入ったことだし、ふと、思い立った。

 私は、長めのお休みには、遠出をするよりも家でゆっくりする方がこのみである。普段、あんまり睡眠がとれないせいもあり、飲んでは寝て、覚めては飲み、などという自堕落な暮らしをしてしまう。非常に、体には、悪そうだが、いつもは、ビール一本と日本酒一合も飲めばいいほうだから、盆暮くらいは許してくれよ。

 てなわけで、温めるだけで食べられるおでんは、まことに重宝するのだ。

 出汁は、例によっていりこと昆布。水1カップに対して、いりこ1匹くらい。2リットルくらいは必要だから、20匹ほど投入し、6時間ほど待つ。いりこをとりだして、昆布を20グラム程度入れて、火にかける。普通の煮物の出汁では、昆布は沸騰寸前に鍋から出すのだが(これは、昆布の海藻くささが出るのをふせぐため)、おでんの場合は、そのままタネになるのだから、とりださなくてもいい。あらかじめ、食べやすい大きさに切っておくのがベスト。

 澄んだつゆを目指して、塩だけで調味していく。ちょっとしょっぱすぎるかな、くらいでちょうどいいと思う。というのは、おでんにかかせない練り物には、たいてい砂糖がはいっているので、煮込んでいると勝手に甘くなってしまうのだ。そのつゆに、まずは味のしみにくいコンニャクなぞをいれて、煮込んでおく。

 並行して、大根の下茹でをする。大根の白さを保つために、米のとぎ汁で、ともいわれるが、私のつゆは透明なので、普通に水でOK。そのまま(というか、生のまま)、つゆに放り込んでも悪くはないのだが、非常に大根くさいおでんになることを覚悟していただきたい。

 下茹での終わった大根も鍋に入れて、あとは待つだけ。出汁のでる、つみれなんかも、このときに入れるとよい。さつま揚げや、ごぼう巻きなどは、そのつど、食べるころあいを見計らって、入れていく。急いで食べたいときは、火を通しすぎるのはよくないはんぺんなどを投入して、それを食しながら一杯やって、ほかのタネの食べごろを待つ。

 昨近、急激に冷え込んできたので、本当に、幸せ。

塩漬け

 これは、一人で食べる分を漬けるのは、ほんとうに簡単なので、ぜひにも作った方が良いと思う。また、糠床と違って、管理も必要ない。

 必要なのは、かなり、というか、大きすぎるくらいのボウル。それと、やはり、分に過ぎるくらい大きい卓上早漬け器。あと、塩はいわゆる、にがりをのこしたあら塩。不思議なことに、塩化ナトリウム100パーセントに近い食卓塩では、浅漬けで食べる分には遜色ないけど、うまく発酵してくれないのだ。

 食卓にあってうれしい白菜漬。漬物にすると、思ったよりかさが減ってしまうから、半玉くらいは用意した方がいいのではないだろうか。大きいボウルはここで、威力を発揮する。

 まずは、白菜を一口大よりも、ひとまわり余分かな、と感じるくらいの大きさに切っていく。ボウルにほうりこんでいくと、もともとのおおきさからは想像できないかさばり方に、あぜんとする。だから、ひとつかみずつ、ほうりこんでは、塩でもむ。かさが減ったら、またほうりこんで、の繰り返し。

 全部、投入しおわったら、そのまま2時間くらい放置する。かなり、野菜の水分がでているけれど、そのなかに塩がとけこんでいるので、その水を捨てて、早漬器のなかにいれて、ハンドルを回し、圧しをかける。水があがってきて、白菜にかぶるくらいになったら、浅漬けのできあがり。

 すでに、かなりおいしくいただけます。毎日、食しながらハンドルをしめていくと、3、4日の後には発酵してきて、本当の漬物に近づき、別の旨みが生まれてくる。

 野菜と塩と微生物の調和、の不思議さに、感謝。

正月間近のお買い物

 年末年始が近づくと、いやおうなく、家で飲んで食べる算段をする必然性に迫られる。私は、自転車で10分ほどのところに実家をかまえるので、帰省、なんてものもない。家族のいるところで、好き放題に飲み食いする、というのも、気が引けるし。

 そこで、少しずつ、正月モードの貯えをはじめるしかなくなるのだ。

 まず、さがしたのは、最上級のいりこ。おいしいものを食べるには、まず、よい出汁をとることから。もちろん、昆布、干し椎茸。これで、八頭や、大根、こんにゃくの煮物は完成したようなもの。

 出汁をとった椎茸は煮しめる。昆布は酢と醤油で、これまた煮しめる。三品そろうのだ。

 そして山東菜。これは、塩漬けにする。白菜のような野菜だが、白菜よりも柔らかく、鮮烈な香りがして、正月にふさわしい、ように思えるからだ。早めに漬けるのは、浅漬けとしてもおいいしいのだけれど、4日5日たって、発酵してきたほうが酸味がでて、より一層食欲をそそるし、お酒にもあうから。また、漬物を食するメリットは、発酵することによって生まれた、乳酸菌をとりいれることができるせいでもある。

 その他の生鮮食品は、年中スーパーがあいている今となっては、急いで買い求める必要はないように思う。

感激はしたけれど

 翌朝、少々飲みすぎた影響からか、朦朧として目覚めた私は考える。

 あの泡立ちはすごかった。でも、本当に美味かったのだろうか。ビールを注ぐことに快感をおぼえるあまりに、いくどもいくども、確かめてしまったのではないか。それが、結果として、3リットルものビールを消費させただけなんじゃないか。

 今宵は、別のグラスと並べて、飲み比べるしかないな。

 そして、私は、お気に入りのちっちゃなコップと、湯飲みをならべて、交互にビールを飲み比べることにした。

 まず、小さなグラス。仕事を終えた開放感、疲れた体にシミワタルビール。美味いじゃないか、これだって。

 そして、問題の湯飲み。やはり、泡立ちは感動ものだ。ぐびっ、ん、やはり、何かが違う。なんというか、すーっと入ってくる。風味もちがうような。
なにより、まあるい、そんな感じがする。

 よくいわれるのが、ビールは最初の一口、あとは惰性。

 ところが、湯飲みのビールは、飲んでも飲んでも、飲みあきさせてくれないのだ。

 ひょっとして、これは、うれしい反面、困った事態なのではないか。

湯飲みの実力

やっとこさ儀式を終えた湯飲みを、冷凍室に入れる。これは、陶器とはもともとぬくもりの感じられるものであるため、ビールの冷たさを強調する意味合いと、もうひとつ、備前の持つ保冷力を増すためである。

 なぜだかはわからないが、冷たくした備前のコップにそそいだビールは、ほかのグラスに注いだビールに比べると、ぬるくなるのが鈍い。そして、暖めたコップに注いだ燗酒も冷たくなるのが、ゆっくりなのだ。

 さて、満を持して、缶ビールを湯飲みに注いでみる。おおっ、なんだ、この泡は、というくらいキメ細やかな、クリーミーな泡が盛り上がってくる。だが、今までの経験では、これほどまでのアワアワに遭遇すると、どこまでも泡で、ビールにめぐりあえずに終わることが多かった。ぬか喜びは、禁物だ。

 ぐびっと一口やってみる。なんと、泡で形成されたふたの下には、芸術的なまでの割合で、液体が存在しているのである。しかも、美味い!!まるで、ビアホールで生をいただいたときのような、感動だ。

 あっという間に、一杯飲み干し、二杯目をグラスにいや、湯飲みに注ぐ。前にもまして、クリーミーな泡立ち。思わず、箸をたててみる。本当にたった。またもや感激。

 そんなこんなで、その夜、私は、500の6缶パックを、まるごと飲み干してしまった。

はやる気持ちを

おさえなければいけないのが、ちゃんとした陶器のようである。

 自分は独り者ゆえ、食器なんかは百円ショップで気に入ったものをそろえていた。さがせば、結構いいものもある。

 ところが、この備前には能書きがついており、「お使いになるまえに、湯煮をしてください。これは、お使いの備前に耐性をあたえるために、必要なものです」などとある。要は、水を張ったなべに、水を張った器をいれて、中火にかけ、沸騰する寸前の火力で火をとめ、そのまま冷ます、という儀式。

 でも、これをしないと、器が割れても、普通に使っていてこわれても、保障しませんよ、ということらしい。

 じゃ、やるしかないか。やらないと、効果もないかもしれん。

 私は、貴重な休日を、この湯のみ(ビールコップ?)のために使い果たし、疲労困憊、早く飲みたい、という気持ちを抑えて、悲しくも、コップ(湯のみ)を火にかける作業にとりかかった、

 こりゃ、一杯やる前に作らなければならん料理より、苦しいわい。

それは

お料理から、産直、健康法、などなど、なんでもありの雑誌だった。

 しかも、ひとつひとつの記事が、結構楽しい。発売されるごとに購入するようになっていた。そして、ついに、毎度、買い続けるうちに、「備前徳利お酒がうまい」なんていう特集記事が組まれたのだ。

 そのなかに、魔法のビールコップが紹介されていた。どんなふうに注いでも、きめ細かな泡が立ち、その泡の力の最たるものや、箸をたてても倒れない、というのである。しかも、だ、高温で焼きしめられたその器は、セラミックのごとき力を発揮して、ビールの味をまろやかにするという。

 これこそ、私の欲していたものではないか。早速、デパートに走った。しかし、あまりに高価に過ぎて、購入することがはばかられた。だって、みばえのしない、茶色のコップが、最低でも六千円くらいもするのだ。

 店員さんと話をすると、「いやあ、おいしいですよ、備前でビールを飲むと」と応えてはくれるのだけれど。しかし、とうつむく私。「それじゃあ、これで試してみて、気に入ったら、コップも検討してみてはいかがですか」と、彼が差し出したのは、三千円の湯のみだった。これで、ビール、いってもだいじょうぶでしょうか。「それ以外の用途に使わなければ、大丈夫ですよ。だいたい、どんなものか、わかっていただけると思います」

 そんな具合で、私はまず、湯のみでビールを飲んでみることになった。